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渦中
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あの後、ヘインズ伯爵とシャルル様が謝罪にいらした。事情は聞いたけど、恋人とか愛人とか第二夫人とか子供とかは婚約の条件としてシャルル様から提示されていたことだから私にとやかく言う権利はない。承諾したのだもの。
ただ、ヘインズ家や相手の方のことを考えたやり方というものがあると思う。彼女が学園を卒業するまでは恋人としてお付き合いをして、卒業して私と結婚した後に彼女を愛人として迎え入れるなりすればいいのに、今のタイミングだと特待生の彼女は退学になってしまうし 生まれる子は差別を受ける。
「特待生として享受した施し全てをヘインズ家で返済してはいかがでしょう。そして引き取ればいいのではありませんか?特待生でなくなれば下宿先から追い出されるかもしれませんし。
学力はあるのですから一般学生として通わせてもらい卒業すればシャルル様のお子の母親が未卒だと蔑まされなくてすみます」
名案だと思って助言したのに、“君は分かっていない”とか“誤解だ”などと仰っていた。
とにかくヘインズ家に迎え入れる気もないし好きでもない、3ヶ月後に事実確認をすると仰った。
ビクセン嬢は欠席し始めたし、エルザ達が怒っているし。
「あの女、私達が帰ってからティナに喧嘩を売るだなんて」
「なんで出てこないのよ、悪阻にはまだ早いんじゃないの?」
「ははっ、言い返したから大丈夫よ」
さらに数日後、アルゼン子爵夫人から会いたいと連絡をもらい、屋敷で待っていた。
「お嬢様、ジオ公爵令息様が到着なさいました」
「え?約束はアルゼン夫人だったはずだけど、私勘違いしちゃった?」
「勘違いではございません。ですがジオ公爵令息様はいつも通りです」
「……そうね。居間に通してもらえるかしら」
「かしこまりました」
彼は約束無しに来ることが多いわよね。
ヒューゴ様が少しかしこまった服を着て現れた。
「どうしたのですか?」
「噂を聞いてな。何で俺に言わないんだ」
「別に大した問題ではありませんから」
「今は義父上も義母上も義兄上もいないんだ。俺が表立つか同席しないと」
「アルゼン子爵夫人が来ることをどうやって知ったのですか?」
「え?」
「前々から思っていたのですが、ジオ家の者を間者にしてうちに紛れ込ませています?」
「そんなわけがないだろう」
まっすぐな目で即答したけど私にはそれこそが怪しく感じた。
「…残念です。
ジオ公爵令息様がお引き取りなさいます。お見送りをしてさしあげて」
「ティナっ」
「さようなら、ジオ公爵令息様」
「いる!2人いる!」
「何を漏らしているの?」
「ティナの行動や面会や体調などを報告させている」
「仕事関係は?」
「それはない。命じていない」
「2人?」
「1人はティナを守るために潜入させた」
「……」
「悪かった!」
「分かりました」
「それは、どういう?」
「問題ありません」
「問題ない?維持してもいい?」
「どうぞ。仕事の漏洩や家族に関する漏洩は駄目ですよ」
「クリスティーナっ!」
「ちょっと!これから夫人が来るのに止めて!」
「今日は泊まる」
「帰ってください!」
ヒューゴ様に高く持ち上げられてクルクル回られたのでちょっとフラフラしている。到着した夫人は心配そうに私を見つめた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。初めましてアルゼン子爵夫人。クリスティーナと申します」
「マリサ・アルゼンと申します。突然の訪問をお許しください」
「突然だなんて。先触れをくださったではありませんか。どうぞこちらへ」
応接間に入ると入り口でヒューゴ様が立って待っていた。
「アルゼン子爵夫人、お久しぶりです」
「こ、公子様!?」
「現在セルヴィー家は学生のクリスティーナだけです。セルヴィー伯爵夫妻が不在の間 ジオ家が保護者の代理を務めます。ご了承ください」
「ジオ公子にマリサ・アルゼンがご挨拶を申し上げます」
アルゼン夫人は青ざめながらヒューゴ様に挨拶をした。
「どうぞお掛けください」
お茶が運ばれて、一口飲むと夫人が頭を下げた。
「私は現在アマリア・ビクセンを預かっております。慈善活動の一つとして不遇な子供に手を差し伸べようと手を挙げた一人です。今回、学園はビクセン嬢の受け入れ先にアルゼンを選びました。アルゼンは快く引き受け彼女が学べるよう手助けをしました。ですがまさか、学園のお友達のお屋敷に泊まりに行くことが夜会で愚かなことをすることだっただなんて夢にも思いませんでした。特待生は薄氷の上を歩いているようなもの、自ら問題を起こさなくとも巻き込まれたり陥れられ待遇を失うこともあるからです。事の次第を知ったときに裏切られたという強い怒りが込み上げました。学園長にこの事を相談しに行こうと思いましたがセルヴィー嬢にも関わる事ですので、お気持ちを確認させていただきたく参りました。監督不行き届きで誠に申し訳ございません」
「アルゼン夫人のせいではありません。私は夫人の崇高な活動を尊敬しております。子供は生まれる家や親を選ぶことはできません。そんな子供達を不遇から抜け出す力の一つをつけさせたいというお気持ちはとても素晴らしいと思います。私が何処かに嫁いでも夫人のようにできるかどうか。
ビクセン嬢は残念な結果になりそうですが、これに懲りずに夫人の信念を貫いてください。
私としましてはビクセン嬢がこのまま通学を続けてもかまいませんし、シャルル様の愛人として囲われることも私は反対いたしません。本当に懐妊なさったのなら尚更母親が学園卒の方がいいでしょう。ですが特待生は契約です。違反したとみなすかどうかは学園がお決めになる事です。
ビクセン嬢に望む事は、私を巻き込まないでいただきたいということです。シャルル様とご令嬢、ヘインズ家とビクセン家の間で解決していただきたいのです」
「セルヴィー嬢のお言葉で少し気持ちが軽くなりました。学園長に報告をして、学園長に委ねたいと思います」
アルゼン夫人は涙を浮かべて帰っていった。
ビクセン嬢は何よりもアルゼン夫人を裏切ってはいけなかったと思う。
「大丈夫か?」
「過保護なヒューがいるから大丈夫です」
お父様に手紙を書かなくちゃ。
ただ、ヘインズ家や相手の方のことを考えたやり方というものがあると思う。彼女が学園を卒業するまでは恋人としてお付き合いをして、卒業して私と結婚した後に彼女を愛人として迎え入れるなりすればいいのに、今のタイミングだと特待生の彼女は退学になってしまうし 生まれる子は差別を受ける。
「特待生として享受した施し全てをヘインズ家で返済してはいかがでしょう。そして引き取ればいいのではありませんか?特待生でなくなれば下宿先から追い出されるかもしれませんし。
学力はあるのですから一般学生として通わせてもらい卒業すればシャルル様のお子の母親が未卒だと蔑まされなくてすみます」
名案だと思って助言したのに、“君は分かっていない”とか“誤解だ”などと仰っていた。
とにかくヘインズ家に迎え入れる気もないし好きでもない、3ヶ月後に事実確認をすると仰った。
ビクセン嬢は欠席し始めたし、エルザ達が怒っているし。
「あの女、私達が帰ってからティナに喧嘩を売るだなんて」
「なんで出てこないのよ、悪阻にはまだ早いんじゃないの?」
「ははっ、言い返したから大丈夫よ」
さらに数日後、アルゼン子爵夫人から会いたいと連絡をもらい、屋敷で待っていた。
「お嬢様、ジオ公爵令息様が到着なさいました」
「え?約束はアルゼン夫人だったはずだけど、私勘違いしちゃった?」
「勘違いではございません。ですがジオ公爵令息様はいつも通りです」
「……そうね。居間に通してもらえるかしら」
「かしこまりました」
彼は約束無しに来ることが多いわよね。
ヒューゴ様が少しかしこまった服を着て現れた。
「どうしたのですか?」
「噂を聞いてな。何で俺に言わないんだ」
「別に大した問題ではありませんから」
「今は義父上も義母上も義兄上もいないんだ。俺が表立つか同席しないと」
「アルゼン子爵夫人が来ることをどうやって知ったのですか?」
「え?」
「前々から思っていたのですが、ジオ家の者を間者にしてうちに紛れ込ませています?」
「そんなわけがないだろう」
まっすぐな目で即答したけど私にはそれこそが怪しく感じた。
「…残念です。
ジオ公爵令息様がお引き取りなさいます。お見送りをしてさしあげて」
「ティナっ」
「さようなら、ジオ公爵令息様」
「いる!2人いる!」
「何を漏らしているの?」
「ティナの行動や面会や体調などを報告させている」
「仕事関係は?」
「それはない。命じていない」
「2人?」
「1人はティナを守るために潜入させた」
「……」
「悪かった!」
「分かりました」
「それは、どういう?」
「問題ありません」
「問題ない?維持してもいい?」
「どうぞ。仕事の漏洩や家族に関する漏洩は駄目ですよ」
「クリスティーナっ!」
「ちょっと!これから夫人が来るのに止めて!」
「今日は泊まる」
「帰ってください!」
ヒューゴ様に高く持ち上げられてクルクル回られたのでちょっとフラフラしている。到着した夫人は心配そうに私を見つめた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。初めましてアルゼン子爵夫人。クリスティーナと申します」
「マリサ・アルゼンと申します。突然の訪問をお許しください」
「突然だなんて。先触れをくださったではありませんか。どうぞこちらへ」
応接間に入ると入り口でヒューゴ様が立って待っていた。
「アルゼン子爵夫人、お久しぶりです」
「こ、公子様!?」
「現在セルヴィー家は学生のクリスティーナだけです。セルヴィー伯爵夫妻が不在の間 ジオ家が保護者の代理を務めます。ご了承ください」
「ジオ公子にマリサ・アルゼンがご挨拶を申し上げます」
アルゼン夫人は青ざめながらヒューゴ様に挨拶をした。
「どうぞお掛けください」
お茶が運ばれて、一口飲むと夫人が頭を下げた。
「私は現在アマリア・ビクセンを預かっております。慈善活動の一つとして不遇な子供に手を差し伸べようと手を挙げた一人です。今回、学園はビクセン嬢の受け入れ先にアルゼンを選びました。アルゼンは快く引き受け彼女が学べるよう手助けをしました。ですがまさか、学園のお友達のお屋敷に泊まりに行くことが夜会で愚かなことをすることだっただなんて夢にも思いませんでした。特待生は薄氷の上を歩いているようなもの、自ら問題を起こさなくとも巻き込まれたり陥れられ待遇を失うこともあるからです。事の次第を知ったときに裏切られたという強い怒りが込み上げました。学園長にこの事を相談しに行こうと思いましたがセルヴィー嬢にも関わる事ですので、お気持ちを確認させていただきたく参りました。監督不行き届きで誠に申し訳ございません」
「アルゼン夫人のせいではありません。私は夫人の崇高な活動を尊敬しております。子供は生まれる家や親を選ぶことはできません。そんな子供達を不遇から抜け出す力の一つをつけさせたいというお気持ちはとても素晴らしいと思います。私が何処かに嫁いでも夫人のようにできるかどうか。
ビクセン嬢は残念な結果になりそうですが、これに懲りずに夫人の信念を貫いてください。
私としましてはビクセン嬢がこのまま通学を続けてもかまいませんし、シャルル様の愛人として囲われることも私は反対いたしません。本当に懐妊なさったのなら尚更母親が学園卒の方がいいでしょう。ですが特待生は契約です。違反したとみなすかどうかは学園がお決めになる事です。
ビクセン嬢に望む事は、私を巻き込まないでいただきたいということです。シャルル様とご令嬢、ヘインズ家とビクセン家の間で解決していただきたいのです」
「セルヴィー嬢のお言葉で少し気持ちが軽くなりました。学園長に報告をして、学園長に委ねたいと思います」
アルゼン夫人は涙を浮かべて帰っていった。
ビクセン嬢は何よりもアルゼン夫人を裏切ってはいけなかったと思う。
「大丈夫か?」
「過保護なヒューがいるから大丈夫です」
お父様に手紙を書かなくちゃ。
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