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④救出作戦開始!!
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「時間がない。お前には3つ、聞きたいことがある。」
妹に意識を向ける。
「何?」
「一つ目!
この世界のベースはお前がやっていたゲーム。でも、進行具合や関係性はまるで別物。間違いないな?」
「うん! 私達は正々堂々と自分の魅力を上げる勝負をしていた。処刑なんて絶対にありえない!!」
「わかった。じゃあ、二つ目!
あの上から見下ろしているのが王太子とヒロインか?」
「・・・そうだよ。ライリー王太子とレミーちゃん。間違いないよ。」
「OK!じゃあ、最後に3つ目。
王太子達の後ろに控えている奴らは誰だ?」
「後ろ?
嘘っ・・・何で?」
俺の質問に妹の声が震えた。
俺に言われるまで、その存在に気がついていなかったようだ。
「あの人達は・・・攻略対象者達だよ。
でも、何で?
これじゃあ、まるで・・・」
「逆ハーレムルートみたいだってか?」
「ないはずなのに! このゲームに、逆ハーレムルートはないはずなのに!!」
爽やかな乙女ゲームのはずが、デンジャラス&ドロドロ。
逆ハーレムルートがないはずなのに、逆ハーレムルートが進行中。
嫌な予感しかしない。
俺は、次、マリアに話しかけた。
「マリアにも聞きたいことが3つある。」
「何でしょう?」
「一つ目!
どうしても、フィーナを助けたいか?」
「はい!」
迷いのない返事。
「二つ目!
俺はこの世界では体がない。だから、お前の体を使わせてもらうしかない。
つまり、これから俺がやることは、『お前がやったこと』になる。
危険もあるし、家にも迷惑がかかるかもしれない。
・・・それでもいいか?」
貴族や王族には、守らなければいけないものが沢山ある。なかなか自分の意思だけでは動けないことを、俺は知っている。
しかし
「構いません!
責任は全て私が負います。
フィーナを助けてください!」
俺は息を呑んだ。
まさか、これほどの決意とは。
「マリア・・・さん。あなた、すごいな。
・・・そのあなたにここまで思われているフィーナ、絶対に助けたくなったよ。」
「じゃあ、3つ目・・・最後の質問だ。
蹴りとパンチ、どっちがいい?」
「えっ?」
「OK! 両方だな?」
「えぇっ??」
さあ、救出作戦開始だ!!
妹に意識を向ける。
「何?」
「一つ目!
この世界のベースはお前がやっていたゲーム。でも、進行具合や関係性はまるで別物。間違いないな?」
「うん! 私達は正々堂々と自分の魅力を上げる勝負をしていた。処刑なんて絶対にありえない!!」
「わかった。じゃあ、二つ目!
あの上から見下ろしているのが王太子とヒロインか?」
「・・・そうだよ。ライリー王太子とレミーちゃん。間違いないよ。」
「OK!じゃあ、最後に3つ目。
王太子達の後ろに控えている奴らは誰だ?」
「後ろ?
嘘っ・・・何で?」
俺の質問に妹の声が震えた。
俺に言われるまで、その存在に気がついていなかったようだ。
「あの人達は・・・攻略対象者達だよ。
でも、何で?
これじゃあ、まるで・・・」
「逆ハーレムルートみたいだってか?」
「ないはずなのに! このゲームに、逆ハーレムルートはないはずなのに!!」
爽やかな乙女ゲームのはずが、デンジャラス&ドロドロ。
逆ハーレムルートがないはずなのに、逆ハーレムルートが進行中。
嫌な予感しかしない。
俺は、次、マリアに話しかけた。
「マリアにも聞きたいことが3つある。」
「何でしょう?」
「一つ目!
どうしても、フィーナを助けたいか?」
「はい!」
迷いのない返事。
「二つ目!
俺はこの世界では体がない。だから、お前の体を使わせてもらうしかない。
つまり、これから俺がやることは、『お前がやったこと』になる。
危険もあるし、家にも迷惑がかかるかもしれない。
・・・それでもいいか?」
貴族や王族には、守らなければいけないものが沢山ある。なかなか自分の意思だけでは動けないことを、俺は知っている。
しかし
「構いません!
責任は全て私が負います。
フィーナを助けてください!」
俺は息を呑んだ。
まさか、これほどの決意とは。
「マリア・・・さん。あなた、すごいな。
・・・そのあなたにここまで思われているフィーナ、絶対に助けたくなったよ。」
「じゃあ、3つ目・・・最後の質問だ。
蹴りとパンチ、どっちがいい?」
「えっ?」
「OK! 両方だな?」
「えぇっ??」
さあ、救出作戦開始だ!!
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