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16大丈夫ですか、あなた?

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「随分あっさりと認めるのだな。」

王太子はこれまでの流れがあるので警戒しているようだ。


「そうだろう! 
皆の者、聞いただろう! 彼女が罪を認めたのを!!」
宰相の息子が叫んだ。

コッチハタダノバカダ。


「宰相の息子様?」

「何だ!」

「あなたは友達を選ばないのでしょうか?」

「・・・はっ?」

「いえ、あなたが何を罪だとおっしゃっているのかが、全く理解できないのですが。」

「・・・はっ?」

「例えば、私はあなたのことが好きではありません。だから、別に暖かく接したいとは思いません。
こんなことを皆の前で言うくらいですから、むしろ冷たいに入るでしょう。
これが罪なのですか?」

「・・・はっ?」

「そしてあなたは、私のことをお前呼ばわりし、罪人だともおっしゃいました。
私は大層冷たい対応に感じましたが、それは罪なのですか?」

「・・・」
青ざめて言葉も出ない宰相の息子。

「レミーさんの事も同じです。私は・・・私達は彼女が好きではありません。だから、冷たい対応になっただけです。それの何が罪なのですか?」

そして最後に言い放つ。

「そもそも、冷たい対応の極みでもある『処刑』を実行しようとしながら、冷たい対応を非難するだなんて。
・・・大丈夫ですか、あなた?」
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