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19 『サとミ』

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「すいません。話が逸れました。
私達がレミーさんを嫌う理由。
それをお話する前に、質問するところでしたね。

それでは、ペンペングサミュエル様。
質問をさせていただきます。」

「このっ!!」

「いけません、マリア様。」

ペンペングサミュエルとフィーナが声をあげた。

「マリア様、あまりに脱線が多過ぎます。このままでは話が進みません。」

フィーナに注意された。

ダッセンノモトハ、アナタダッタキガスルノダガ?

「そもそも、ペンペングサミュエルという呼び名が長過ぎます。ペンサミさんでいいと思います。」

確かに。
やるな、フィーナ! 


「ペンサミさんに質問があります。」

「止めい!」

「なぜですか!
ペンペングサは『サ』の一文字。
しかし、ペンサミならば『サとミ』の二文字も合っているではありませんか!
何かご不満がおありなのですか?」

「不満しかないわ!!」

「あれもやだ。これもやだ。
ご不満ばかり言われるので、話が進まないではありませんか。」


「「「「お前達のせいだろ!?」」」」


王太子と愉快な仲間達が総ツッコミ。


さて・・・


からかうのも楽しんだ。
場も温まった。

少し空気が緩んだところで・・・


今度こそ、バッサリ切り捨ててあげようか♪
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