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23これからどうするんですか?
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「ということで、今度はレミーさんに質問があります。」
ビクッと体を震わせるレミー。
今までは王太子の影に隠れていたが、話の流れ的に、もう前に出ざるを得ない事はわかっているのだろう。
「わ・・・私に質問ですか?」
「そう。あなたへの質問です。
大丈夫、とても単純な質問ですから。
あなたはこれからどうするんですか?」
「これからって・・・」
「少なくとも5人の方から求愛されているのですよね。しかも、王族や高級貴族の方から。
これからどうするんですか?
誰かを処刑したり、学校を卒業したりしても、人生はそこで終わりではないのですよ?
こんな、モノを壊したり汚したりしただけで処刑になるかもしれない世界で、たくさんの方に恨まれながら、5人もの男性を侍らせて生きていこうと本気でお考えなのですか?」
以前の世界で学んだ事。
逆ハーレムルートなんていびつなものが、ギリ成り立つのは学生時代くらいなものだ。
ソレデモ、アリエングライシロイメデミラレルダロウケドナ
社会に出てからなど、まず成立しない。
まして、面子や掟だらけの貴族社会では、絶対に維持などできない。
「私は、私は・・・ただ、いつも通り。
だって、そんな・・・みんなに囲まれたかったから。それが、ヒロインだから。」
やっぱり、異世界人か。
話の内容から確信した。
「そもそも、レミーさん。
王太子達のことを本当に好きなのですか。愛しているのですか。」
「当たり前です!」
「では、どなたのことが1番好きなのですか?」
「それは・・・」
そこまで言ってレミーは沈黙した。
「まさか、5人同じくらい好き。だから、ずっと皆で一緒にいたい。
そんな、脳内お花畑なことをお考えですか?」
「皆で仲良くの何が悪いの!」
「現実を見ていないからです。
いえ・・・どちらかと言うと、現実だと思っていないことが、本当の問題なのでしょうけど。
そして、あなたの好きは、ただのコレクションだと思います。キラキラした、綺麗で、優秀で、目立つものを自分の周りに集めておきたい。つまり、王太子達は宝石と同じ扱いです。
要はそれらで、自分を飾り立てたいだけのことですよね。」
「違います!!」
「そうですか、なら・・・」
ホンショウヲアバイテアゲマショウ
ビクッと体を震わせるレミー。
今までは王太子の影に隠れていたが、話の流れ的に、もう前に出ざるを得ない事はわかっているのだろう。
「わ・・・私に質問ですか?」
「そう。あなたへの質問です。
大丈夫、とても単純な質問ですから。
あなたはこれからどうするんですか?」
「これからって・・・」
「少なくとも5人の方から求愛されているのですよね。しかも、王族や高級貴族の方から。
これからどうするんですか?
誰かを処刑したり、学校を卒業したりしても、人生はそこで終わりではないのですよ?
こんな、モノを壊したり汚したりしただけで処刑になるかもしれない世界で、たくさんの方に恨まれながら、5人もの男性を侍らせて生きていこうと本気でお考えなのですか?」
以前の世界で学んだ事。
逆ハーレムルートなんていびつなものが、ギリ成り立つのは学生時代くらいなものだ。
ソレデモ、アリエングライシロイメデミラレルダロウケドナ
社会に出てからなど、まず成立しない。
まして、面子や掟だらけの貴族社会では、絶対に維持などできない。
「私は、私は・・・ただ、いつも通り。
だって、そんな・・・みんなに囲まれたかったから。それが、ヒロインだから。」
やっぱり、異世界人か。
話の内容から確信した。
「そもそも、レミーさん。
王太子達のことを本当に好きなのですか。愛しているのですか。」
「当たり前です!」
「では、どなたのことが1番好きなのですか?」
「それは・・・」
そこまで言ってレミーは沈黙した。
「まさか、5人同じくらい好き。だから、ずっと皆で一緒にいたい。
そんな、脳内お花畑なことをお考えですか?」
「皆で仲良くの何が悪いの!」
「現実を見ていないからです。
いえ・・・どちらかと言うと、現実だと思っていないことが、本当の問題なのでしょうけど。
そして、あなたの好きは、ただのコレクションだと思います。キラキラした、綺麗で、優秀で、目立つものを自分の周りに集めておきたい。つまり、王太子達は宝石と同じ扱いです。
要はそれらで、自分を飾り立てたいだけのことですよね。」
「違います!!」
「そうですか、なら・・・」
ホンショウヲアバイテアゲマショウ
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