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28お前が願う形

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「よくやった!
だが、まだ、ミッションコンプリートじゃないぞ。」


「・・・次は何をするの?」


「ヒロインの力を使って・・・を探せ。」
小声でさっと伝えた。


「えっ?」


「大丈夫だ。お前の気合いと根性とゲーム愛があれば、多分できる!」

「また、無茶苦茶言ってるよ~。
しかも、また、多分って。」


「しょうがないだろ。この場をお前が願う形で収めるためには、絶対必要なことなんだからさ。」


「えっ?」


「だから、そっちはお前に任せた。
まあ、時間稼ぎは任せとけ。久しぶりに、また、神になる。」


「・・・うん。わかったよ。」


お兄ちゃんはフィーナさんやマリアさんのために頑張っているんだと思っていた。

でも、それだけじゃなかった。


私のためにも頑張ってくれていたんだ。


ウチノオニイチャンハ、ナンダカンダデ、ヤサシイシタヨリニナルノダ。


「なら、私も頑張らないと!」

私はヒロインの力の効果範囲を広げ始めた。

・・・どこかにいる一人を探すために。
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