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15許すことなどできません
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俺はもう一度、土下座の方向をイザベラ様に向けた。
そして、顔を上げイザベラ様を見た。
イザベラ様はフラフラしているが立ち上がっていた。
よかった。
あなたが跪く必要はないのだから。
「許していただけるとも、許してほしいとも思っていません。ですが、改めて謝罪します。あなたが築き上げてきたもの、大切にしてきたものを傷つけてしまい申し訳ありませんでした!」
イザベラ様はしばらくは黙ったままだった。
そして
「許すことなどできません。許せるはずがありません。」
きっぱりと言い切った。
言葉に力が戻ってきている。
それでいいんだ。
「・・・ただ。」
(ただ?)
「私のために、謝ってくれたのは少しだけ嬉しく思っています。」
(えっ?)
思わず頭を上げてイザベラ様を見てしまった。
「その必死な様子を見れば、嫌でもわかります・・・私を助けようとしてくれているのでしょう?」
イザベラ様は薄く微笑んでいた。
「何で急に変わったのかはわからないけれど。」
という呟きが聞こえてきた後、
「ただ・・・」
表情がまた引き締まった。
「あなたが間違っていたということは、王太子様も間違っていたということになるのですよ。それはわかっていますか?」
そして、顔を上げイザベラ様を見た。
イザベラ様はフラフラしているが立ち上がっていた。
よかった。
あなたが跪く必要はないのだから。
「許していただけるとも、許してほしいとも思っていません。ですが、改めて謝罪します。あなたが築き上げてきたもの、大切にしてきたものを傷つけてしまい申し訳ありませんでした!」
イザベラ様はしばらくは黙ったままだった。
そして
「許すことなどできません。許せるはずがありません。」
きっぱりと言い切った。
言葉に力が戻ってきている。
それでいいんだ。
「・・・ただ。」
(ただ?)
「私のために、謝ってくれたのは少しだけ嬉しく思っています。」
(えっ?)
思わず頭を上げてイザベラ様を見てしまった。
「その必死な様子を見れば、嫌でもわかります・・・私を助けようとしてくれているのでしょう?」
イザベラ様は薄く微笑んでいた。
「何で急に変わったのかはわからないけれど。」
という呟きが聞こえてきた後、
「ただ・・・」
表情がまた引き締まった。
「あなたが間違っていたということは、王太子様も間違っていたということになるのですよ。それはわかっていますか?」
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