ヒロインくんには敵わない。

CatGrabber

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第三話『モテモテ王子、表情の乏しい猫系男子に振り回される。』

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 俺【今日も行けない。ごめん】既読
 俊【最近ずっとだな】既読
 俺【クラス委員の仕事が忙しくてさ】既読

数秒の間。

 俊【わかった。がんばれ。じゃあこれからは行けるときに連絡して】既読
 俺【おけ】既読

嘘をついた。
クラス委員の仕事は思っているより緩い。
活動するのは、クラス会議の時くらいだ。
俺は渡辺の家に行った日から数日、毎日あいつと登校している。
顔を見られないのをいいことに、メールで嘘をついていることに罪悪感を覚える。
でも、気を使いながら気まずげに話しを振られる、幼馴染と元恋人との登校時間はもううんざりだ。

渡辺の家のある小道へと入る。
俺は小さなマンションの門に、背中を預けた。
「橘先輩、はざす」
「はよ」
ペコっと眠そうな瞳で頭を下げる渡辺。

可愛いぃ!、、、くない。

たまに頭に浮かぶ『可愛い』という言葉を必死に振り払う。

「なんか最近はずっと橘先輩と登校してる気がします」
「事実だし、そりゃあな」
まだ生徒たちの見当たらない細い道を歩きながら言う俺。
「なんでっすか」
「ん?」
「河村先輩たちと三人で登校してたじゃないっすか。でもなんで急に?」
「、、、こっちのが楽だし」
視線を背けて言う俺をじっと見上げる渡辺。
「いいんすか?」
「なにが?」
「俺と歩いてて、結構じろじろ見られてるみたいっすけど」
「別にいいけど」
そう即答すると、渡辺は「そすか」と言って俺に歩幅を合わせてきた。
「今のも使えますね」
「は?」
「ときめいたんで」
「ときめっ」
渡辺の発言にせき込んでしまった。
「いや、言い方間違えました。女ならときめいてます」
「あ、、、そう」

ときめくって俺の言葉に?
咄嗟にときめくって言った後に否定したってことは、渡辺がそう思ったようなもんだよな?

俺は隣を無言で歩く渡辺を一瞥する。

「渡辺さぁ」
「なんすか」
「俺のこと、、、好きだったりする?」
「、、、は?」
「な、なんちゃって」
「はい」
「えっ」

い、今こいつ、はいって言ったか?!

鼓動が早まっていくのを感じる。
顔にも熱が上った。
いや、、、いやいやいやなんでこんな動揺してんだ。
相手男じゃねえか!
しかも、俺振られたばっかだぞ?!

「ってヒロインなら返事します。んな動揺せんでくださいよ」

またそれかい!

「ってか、動揺なんてしてねえよ!自意識過剰だ!」
俺はまたしても渡辺の言葉に動揺したことに羞恥を覚え、頭を抱える。

まじで、なんでこんなに振り回されてんだよ俺。
確かに好きな作家なのは確かだけど、こんな無表情で可愛げのない、、、。

俺は赤く染まり、歪んだ顔を腕で隠す。

俺、マジでやばいかもしんない。
恋人に振られたばっか。
相手は男。
無表情で怖い。
そんなやつを可愛いなんて思っている。
俺はつい最近まで想い人がいた。
だからこの気持ちはすぐに理解ができる。

それは、やっぱりこいつのことが?
いや、でもさすがにそれは、、、。

学校付近まで来た頃、俺はふとあることを思い出す。
「渡辺くんの作品の原稿は締め切りはいつになるんだい?」
「やっぱそのしゃべり方不気味っす」
「いつになるんだい?」
「、、、第一話は来週っす。でもプロットに関しては明日担当との打ち合わせがあるんで、それまでっすね」
「そうなんだ。でもプロットのほうは大体できてるんだね?」
「まぁ、橘先輩のおかげで」
「そ、そうか」

その言葉に心臓がドキリと跳ねる。

というか、考えたら結構やばくないか?
こいつがヒロイン役、俺がヒーロー役。
渡辺は実際に見たものをストーリに作り替えていく方法を使っているから、結構絡みシーンも試してみようとか、、、なったり、、するの、かも?

学校に到着して、またいつものような時間が過ぎる。
教室に入って、勉強をする。
昼食時間は、俊や真琴から逃げるように屋上へ行くようになった。
そしてやっと迎えた放課後。

ピロリン。
携帯からメールが来たことを知らせる音が鳴る。
部活のユニフォームに着替える途中の上半身裸でカバンから携帯を取り出す。

渡辺からだ。
俺はメールアプリを開く。

 渡辺【今日部活見に行っていいすか?】既読
 俺【お前確か文芸部だったよな。そっちはどうすんの?】既読
 渡辺【入ってはいるんすけど、幽霊部員なんで。毎日図書室で時間潰してから帰ってますから】既読
 和樹【なら部活行けよ】既読
 俺【めんどいんで。この学校、とにかくどっかの部活に所属してればいいじゃないっすか。その理由で入ってるんです】既読
 俺【あそ】既読

無意識に笑いがこぼれた。
 
 俺【わかった。意外と部活さぼって見に来てるやつらいるから、お前もそいつらに混ざればいいだろ】既読
 渡辺【女ばっかっすよね。陽キャのたまり場】既読
 俺【まあな。みんな俺目当てだ。お前も一応ヒロイン役なんだし、そんくらい我慢しろ】既読
 渡辺【うす】既読
 俺【そろそろ始まるから来いよ】既読
 渡辺【このメール打ってるときに、もう来ちゃったんで】 既読

もう、いんのかよ。

俺は急いで背番号『四』とプリントされた半そでのシャツに腕を通し、男子更衣室から出た。
すると、その瞬間に隅のほうから甲高い女子の声が聞こえた。
そちらに視線を向けると、女子が嬉しそうに手を振っている。
俺が優しく振り返すと、「きゃー」っという声が体育館に響いた。

「あ」
その中に一人、見覚えのある小柄な人物が混ざっている。
でも、大量の女子に囲まれて、少しだけ顔がゆがんでいる。
俺はあふれ出そうになる笑いを抑え込んだ。
渡辺に向かって小さく手を振った。
すると、片手にメモパットを持った渡辺も、控えめに振り返してくる。
その姿に思わずドキッと心臓がはねた。

バスケットボール。
それは、敵陣にあるネットゴールにシュートをし、その点数を競い合うゲームだ。
三年生の先輩が引退したと共に、俺はこの男子バスケットボール部のキャプテンに任命された。
この部活では、珍しく男子生徒からの信頼も熱い。

体育館は半分に割けて使う。
ステージ側は男子バスケ、出入り口側は女子バスケ。
そんなこんなで逃れられない問題が二つ。
男子バスケには、俺の幼馴染である俊。
そして、女子バスケには元恋人の沢北が所属する。
運動部である手前、部長である俺は部活を休むわけにはいかない。
だから、どうも気まずい空気になることがある。

俺たち男バス部員たちは体育館の壁に並ぶ。
そして、体育館のコートに向かって頭を下げた。
まずは俺が声を上げる。
「よろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!」」」
全員が後に続く。
「ストレッチ!」
「「「はい!」」」
その後もいつものように指示を出す。
ストレッチに準備運動、ボールの扱い練習。
すべてを終えると俺は全員に呼びかける。
「給水!」
「「「はい!」」」
全員が体育館の端に並べられている水筒に手を伸ばす。
俺も水筒の飲み口を口に運び、ごくごくと水を飲んだ。
すると、いつものようにある人物が横に立っていることに気が付く。
「橘君」
「、、、真琴」
真琴は女子バスのキャプテンだ。
彼女は額を滴る汗を肩にかけたタオルでふき取る。
「さすが橘君だね」
「いつもそれ言うね」
「本当のことだから」
ニコニコ笑顔を浮かべる真琴。
「最近、朝来れないみたいだけど、クラス委員が忙しいんだって?」
「え、、、あ、そうなんだ。冬休み前の中間テストに向けての対策を練ってるところだよ」
「そっか、さすがだね」

だからなんなんだ、そのさすがってのは。
俺は、ははっと笑う。
「ありがとう。そんなことよりそろそろ」
「あ!あのね!」
俺の言葉を遮って、楽しそうに声を上げる真琴。
「実は、河村くんとハピネス遊園地のお化け屋敷に行こうって話になってね。でもすごい人気だから予約制なの。それで間違えて三人分予約しちゃったから、良ければ一緒に行かない?」
「、、、、」

きっとこれは彼女の気遣いで、優しさなのだろう。
遊学入学からずっと、三人で仲良くしてきたら。
友達じゃなくなったら嫌だから。
でも、その優しさが逆に俺を傷つけているなんて、思ってもいないのだろう。
断りたい。
あれ、、、?
どうやって断るんだっけ。
なんていえばいいんだっけ。

黙り込む俺。
自然と拳に力が入る。
すると、真琴が急に目を見開き、俺を眺めた。
「橘君でも、、、そんな顔するんだ」
「え?」
「む、無理なら本当にいいからね?」

「無理じゃないけど、、、、、うん、いいよ」
「ほんと?ありがとう!今週の日曜日なんだけど、どうかな?」
「うん、空いてる。現地集合でいい?」
「うん!じゃあ日曜に」
「うん。部活頑張って」
「ありがとう」
そう言い残し、俺に背中を向ける真琴。
コートの中央に遠ざかってゆく彼女を俺は茫然と眺めた。
真琴は俊に視線を向けると、頬をピンクに染めて手を振る。

そっか、、、、。
もう、俺はあの子のことが好きじゃないんだな。

ふいにそう思う。
彼女と視線を合わせると、胸が熱くなることがなくなった。
彼女を自分だけのものにしたいなんて、独占欲丸出しな感情はもうない。
どちらかといえば、もう話しかけてほしくない。
かまってほしくない。
幼馴染といつの間にか裏でできていたなんて、今思うと本当に最低だ。
それに、俺はもうきっと、、、。

俺の視線が自然と渡辺を探す。
あ、こっち見てる。

女子に紛れる渡辺と視線が会う。
胸が熱くなる。
不意に、渡辺の肩と隣り合わせの女子の肩が触れた。
あ、、、触んなよ。

自分だけのものにしたい。

そんな感情があふれてくる。

俺はぐっとこぶしを握り締めると、チームメイトたちに声をかける。
「じゃあ、スリーオンスリーで練習試合をしよう!六人ずつコートの端に並んでくれ」
「「「はい」」」
元気な返事とともに、全員が互いに指示を出し合いながら六人ずつに並ぶ。
「一組目」
「「「はい」」」
俺を含めた、最初の六人が前に出る。
俺と、相手の三人のうち、最もジャンプ力の高い部員が、ジャンプボールの体制でコートの中央に立った。
「先に点数を取ったほうが勝ち!勝ったチームはそのままコートに残って次のチームと対戦する。いいか?」
「「「「はい!」」」
コーチの指示に返事を返す俺。
「いくぞ?よーい」
俺と相手が踏ん張ると同時に、地面からキュッと音が鳴る。
コーチが、ボールを天井に向かって投げ上げた。
俺はジャンプをしてボールをとると、チームメイトに回した。
そこから、また俺にボールが回る。
数回パスを回して、シュートを決める。
背後から「きゃー」と女子たちの甲高い声が聞こえる。
ほかのチームの番が終わった後も、あっけなく勝利を続けた。

部長なめんな。

ふふんと笑ってやりたいところだが、心の中だけにしておく。
一度給水をとり、最後のマッチへ。
ジャンプボール地点に行くと、目の前に俊が立っている。
俺は少し気まずさを感じるが足を踏ん張る。
「今日は気合入ってんな」
俊は俺にだけ聞こえるようにささやく。
そして、口角を片方だけ持ち上げて笑いかけてきた。
「、、、うん」

だって、今日は、、、あいつが見てるから。

俊はほかの部員よりずば抜けてレベルが高い。
コーチは、実力のほうで言えば俊のほうが上だからと、部長に任命しようと考えたこともあったらしい。
しかし、人間をまとめる才能が皆無だと、俺にこのポジションが回ってきた。

今日のスリーオンスリーは俊に勝ちたい。
俺は肩を回して力をほぐした。
ぐっと、足の筋肉に力を入れる。
緊張感で静まり返った体育館に、靴と地面がこすれる音が響く。
俺の表情がきつく締まる。
「よーい」
コーチはボールを天井に向かって投げた。
しかし俺が出るより一瞬早く俊が飛び上がり、ボールをチームメイトに回す。

くそっ。

するすると回ってゆくボールを追いかけるように走る。
すると、仲間の一人がパスの最中でボールを奪った。
「ナイスカット!」
俺が叫ぶがまたカットをされ、すぐにボールが相手にわたってしまう。
仲間が互いの居場所を目の端で確認しながらボールを追う。
ゴールの目の前で、ボールが俊に渡った。
俊がシュートのポーズをとり、ボールを投げた。
俺は全力で足に力を入れ、前方にジャンプをした。
そして、ボールを空中で奪い取る。
俊が一瞬目を見開き、固まった隙を見て、ドリブルをしながら部員たちの間をすり抜けて行く。
「ディフェンス!」
背後から旬の掛け声が聞こえ、数人が俺の前に出るが、俺はフェイントをかけ、チームメイトにボールを回した。
瞬時にゴール下に駆け込んでパスを受け取る。
「行け行け行けー!」
女の子たちの声の中なら、気だるげなあいつの声が聞こえる。
俺はにやりと笑った。
俺はゴールめがけてボールを投げる。

入れ!

ガコンという音とともに、ボールがゴールに入った。
「ナイスシュート!」
仲間たちがガッツポーズをしながら、声援を送ってくる。
またしても女子たちの歓声が体育館に響いた。

「うしっ」
俺は聞かれないように小声で言う。

「きゃーーーー!」
女子たちの声援が体育館に響く。
その中に、一つだけ男の声がした。
「キャー、カッコイイー」
棒読みで声を放つ渡辺。
俺は渡辺を視線の先で見つけた。
視線が合う。
すると、渡辺は表情を変えぬまま親指を立ててグッドサインを向けてくる。
俺は普通の生徒たちが周りにいることも忘れてブハっと噴き出した。
なんだか渡辺と自分しか見えなくなったような感覚に陥った。
俺はピースサインを作り、歯を見せてにかっと笑いかけた。
そうすると、距離で分かりにくかったが、渡辺の頬がほんの少しピンク色に染まった気がした。
首筋を汗が伝う。

俺はふと思った。
渡辺が見てるって思っただけで、いつも以上のやる気が出た。
試合に勝ったことに素直に喜べた。
ああ、やっぱ俺、渡辺のこと、、、。

声は出さずに、口だけを動かす。

『好きだ』

見えたかどうかはわからない。
でも、いつかは作った自分じゃなくて、本当の自分の口から伝えられたら嬉しい。

俺は周りから視線を感じ、渡辺から視線を逸らした。
全員がじっとこちらを見ている。
すると全員が急にヒューっと口笛を鳴らし出す。
「なんかいつもと表情違いますよね」
「部長でも、そんな顔するんですねぇ」
「いいことあったの?」
「青春だねぇ」
「相手誰っすか。あの女子ん中の一人っすか?」
「ヒューヒュー」

俺は顔に出そうな動揺を必死に抑える。
そんな俺に俊が肩を組んでくる。
「和樹、今日はすごかったぜ」
「あ、りがとう」
動揺混じりの声に俊が吹き出す。
「今、高校に入る前のお前みたいな顔してた」
俺の耳元に小声で話す俊。
「やっぱ、俺はそっちの方が好きだな」
そう言い残し、給水しに体育館の端へと向かう。
他の部員たちも、俺をチラチラ見ながらコートから出る。
呆然と立ち尽くす。

もう、高校前なんてとっくに忘れてた。
そっか、、、こっちの方がいいのか。

俺は、弾む足取りでコートから足を踏み出した。
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