二つの異世界物語 ~時空の迷子とアルタミルの娘

サクラ近衛将監

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第三章 新たなる展開

3-7 アリス ~メィビスにて その五(教え子たちの成果)

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 従って入れ替えは5分以内に迅速に行うことが求められていた。
 客席の最前列に陣取っているハイスクール生にも動きが有った。

 次の出番であろうか、客席左手にある扉から会場を出て行くのである。
 それと入れ替わるように右手側から演奏をし終わった生徒たちが客席に着いた。

 そうした一連の動きが収まった頃、ビーッとブザー音が鳴り響き、会場のざわめきが一瞬で収まった。
 二番手のローレンス学院高等部の演奏の開始であった。

 プログラムによればカインズ・ハイスクールは6番手の出場である。
 二番手もややムラが有ったが、一番手よりも無難にこなしたようで、最高得点は80.3、最低点はやはり審査委員長の74.2点である。

 合計得点は554.3点である。
 スクリーンの表示が変わり、暫定一位と暫定二位のチーム名が表示された。

 暫定一位はローレンス学院、暫定二位はセクサダル・ハイスクールである。
 そのようにして4番手までの演奏が終わり、カインズ・ハイスクールの生徒たちが客席を離れた。

 これまでのところ、三番手のアマレック・ハイスクールが577.5点で第一位、二位がローレンス学院、三位が今演奏したクローディア大学付属高等部である。
 セクサダルは取り敢えず入賞圏外に外れた。

 5番手のランスロップ・ハイスクールは二位に食い込み、クローディアが外れた。
 カインズ・ハイスクールの生徒たちが入れ替わりに舞台に現れた。

 皆緊張しているようであり、落ち着きがない。
 私とマイクは申し合わせたように、サングラスと眼鏡を外した。

 真っ先にハイジが私達に気づいたようであり、ハイジを中心に全員にさざ波のように伝わった。
 途端に彼女たちの顔が歓喜に満ちたようだった。

 指揮者の部長が出てきて、全員に起立を命じ、全員が一斉にお辞儀をした。
 その後深呼吸をしてから腰を下ろしたのだ。

 マイクが毎回繰り返して教えたことであり、彼らは忠実に守っている。
 指揮者がタクトを構え、振り下ろすと同時に演奏が始まった。

 とてもいい出だしである。
 意図的に押さえた音色が心地よく響き渡る。

 徐々に高まる音色と様々な楽器の絡み合いがすんなりと耳に入ってくる。
 マイクの教えたとおり、彼女たちはしっかりと演奏していた。

 その教えを忠実に守りながらの演奏は実に見事であった。
 演奏が終わって一瞬の静寂の後、会場が拍手に包まれた。

 そうして審査員の得点が表示され、軒並み90点台の高得点が表示されたが審査委員長の得点だけが表示されていなかった。
 少しの時間を置いて表示された得点は85.4点であった。

 途端に会場が大きくどよめいた。
 私は、630点を超える高得点にどよめいたのかと思ったが違っていた。

 ファルド審査委員長は過去のコンテストにおいて80点を超える得点を一度も出したことが無かったお人らしい。
 その人が初めて80点を超える得点を表示したのだから、それを知っている人たちがある意味で驚いたのである。
 当然のようにカインズ・ハイスクールが暫定一位の順位に輝いた。

 その後4組の演奏が行われたが、二位以下の順位の変動はあったもののカインズ・ハイスクールは一位の座を守り通して、午前の部を終えた。
 午後の部は午後1時から開演予定である。

 カインズ・ハイスクールは自由選定曲では最後の出場になる。
 私とマイクは連立って最寄りのレストランに入り軽食を食べた。

「彼女たち教えたとおりに頑張ったわね。
 とてもいい出来だったわ。」

「うん、上出来だろうね。
 得点がそれを物語っているよ。
 午後の自由選定曲は、ビートの変化の出だしさえ間違いなければきっと審査員にも受けるけれど、どじると点数は下がるね。
 一種の賭けだな。」

「大丈夫よ。
 彼女たちなら素直だから私達が教えたとおりにできるわ。」

「うん、そう祈っている。
 でも、自分のこと以上に人任せというのは不安だね。」

 私は思わずくすっと笑った。

「何だい?
 おかしなこと言ったかな?」

「いいえ、おかしなことじゃない。
 ただ、マイクが初めて気弱なことを言ったから。」

「おいおい、僕だって人間だぜ。
 間違いも犯すし、不安だっていっぱいある。」

「そうね、でも、そう言うマイクが私は好きなの。
 人間らしいところがなかったら中々近づけないわよ。
 貴方みたいに何でも人より上手く出来ちゃう人なんて、中々居ないもの。」

 レストランで二人はそうした会話を交わしながら過ごし、午後1時前に会場に戻った。
 規定曲で得点の低かったチームからの演奏であり多少の変動はあったものの、上位三位までは二位から四位までのチームが取り敢えず上位を保っている。

 点数から見ると、カインズ・ハイスクールは570.2点以上を得点すれば一位になり、561.2点以下だと四位以下に落ちてしまう。
 但し、規定曲、自由選定曲を通じて600点以上をマークしているのは、カインズ・ハイスクールだけである。

 次点は自由選択曲で599.8点を出した現時点で合計得点一位のシュルツ・ハイスクールである。
 因みに19曲の演奏が終わった時点で、審査委員長から80点以上の得点を得たのはカインズ・ハイスクールだけであった。

 審査委員長は本当に得点にからい人であるようだ。
 カインズ・ハイスクールの演奏が始まった。

 軽音楽である「ファーム・スプリング」は、若者に人気のホロビデオのテーマ曲である。
 同じく軽音楽で趣向の違う「ラスのテーマ」を演奏したアマレック・ハイスクールは順位を逆転して暫定二位に付けている。

 タッタッタッタッと軽快な8ビートの太鼓の出だしで始まる演奏は、綺麗に決まっていた。
 曲の途中でそれが一斉に16ビートに切り替わる。

 どの楽器も見事にその変化を上手くこなしていた。
 軽快な吹奏楽器のアップテンポの和音が見事に調和していた。

 それからいきなりスローテンポかとも思われるような8ビートに変化するが違和感は無かった。
 むしろその変化が曲にストーリーを与えていた。

 最後にクラップの長い重奏が響き渡り、演奏が終わった。
 その演奏に尤も敏感だったのは聴衆であり、審査委員長だった。

 割れんばかりの拍手が始まると同時に、真っ先に89.9点の高得点を表示したのである。
 他の審査員はやや遅れて軒並み95点以上の得点を表示した。

 合計得点は649.4点、総合計得点の1284.1点は歴代のコンテストの中でも最高得点であった。
 壇上の生徒たちは肩を叩きあい、抱き合って喜びを表現した。

 表彰式に先立って、審査委員長が好評をした。

「今年の出場校は中々に見事な演奏をしてくれました。
 中でも第一位に輝いたカインズ・ハイスクールの諸君はどなたが指導したのかは知らないが、ハイスクール吹奏楽の範を示してくれたような気がします。
 規定曲、自由選定曲共に非常に見事な演奏でした。
 中でも自由選定曲の編曲とそれに合わせた演奏は賞賛に値します。
 正直な所、僅かに36名が奏でる演奏でこれほどの演奏ができるとは思ってもいませんでした。
 私は、滅多なことでは80点以上の得点を出したりはしない。
 ハイスクール生徒の演奏では80点がある意味で満点なのです。
 今日のあなた方の演奏はそれを上回るプロの領域に近づく演奏でした。
 その技量の獲得のために行った稽古の数々に私は敬意を表します。
 それ以外のチームも、カインズ・ハイスクールの今日の演奏を励みに是非とも奮起していただきたい。
 最後に、皆さんの今後のますますの検討をお祈りして好評に代えさせて頂きます。」

 壇上での表彰式が終わり、司会者がコンテストの終了を告げた途端、ハイジが小走りに壇上を駆け下り、そのまま通路を駆けあがってくる。
 その一瞬後にカインズ・ハイスクールの生徒全員が続いた。

 彼らは、私達の元へとやって来るのである。
 呆気にとられる観衆を尻目に私と二人は通路へ出て、彼女たちを迎え入れた。

 ハイジが真っ先に先生と言ってマイクに抱き付き、次いでマリアが同じく「アリス先生」と叫んで私に飛び込んで抱き付いた。
 私達二人は、36名の生徒たちに囲まれていた。

 私とマイクは生徒たちにかわるがわる言った。

「良くやりました。
 そうしておめでとう。」

 彼女たちはいずれもうれし涙に暮れていた。
 そのハプニングにフラッシュが連続した。

 数少ないマスコミの連中もようやく、マイクと私の存在に気づいたようだった。
 会場から再び拍手が自然とわき上がっていた。

 壇上のファルド委員長が頷いて小さく言った。

「なるほど、彼らが関わっていたのだな。
 なればこそ、彼らにあれほどの演奏ができたのも頷ける。」

 隣にいたミランダ女史が尋ねた。

「委員長は彼ら二人を御存じなのですか?」

「これまで一度も会ったことはない。
 が、写真と映像では知っている。
 ケイシー・ドグマンとキティホーク号で共演したという若き天才二人だよ。
 彼らと生徒たちはキティホーク号で一緒であり、おそらく船内で二人の指導を受ける機会が有ったのだろう。
 生徒たちにとってはまたとなき良き師に出会ったことになる。
 ふむ、今日は風邪をひいたとかで欠席しているハイスクール吹奏楽会ヤノシア支部長のデルモンドだが、何としても彼ら二人に来年の平和の祭典まで出場者チームの指導を願うように言っておこう。
 彼らの指導を受けることが出来れば、連合圏内予選会でヤノシア選抜チームが上位を独占できるかもしれぬ。
 その後の平和の祭典もな。」

「まあ、そのような逸材が・・・。
 私は報道記者が嫌いですので世事の情報には疎かったのですが・・・。
 そのようなことが有ったのですね。
 帰宅したなら久しぶりにネット情報を漁ってみますわ。」

 ファルド委員長はそれを聞いて朗らかに笑った。
 ミランダ女史の報道記者嫌いはつとに有名であったのだ。


 私とマイクは、すり寄ってくる記者達の一切の取材を拒否して、会場を後にした。
 報道関係者は、後に残ったハイスクール生徒たちに事情を尋ねるしか方法がなかったのである。

 その日、速報がディリー・プラネットから出された。
 無論、カインズ・ハイスクールのヤノシア地区コンテスト優勝の報であったが、同時にキティホーク船内での指導の様子も映像を交えて事細かに報じたのである。

 他社が生徒から聞いた話だけを速報に乗せたのとは圧倒的な違いがあった。
 そうしてまたエピソードとして、船内ダンスコンテストでも見事なダンスを披露した二人が紹介されていた。

 これを知った社交ダンス協会が色めき立ったのは言うまでもない。
 協会理事の一人は非公式ながら、バッケス夫妻から非凡な踊り手がいることを聞いていた。

 しかしながら、その証拠ともなる映像が公開されて、それを何度も繰り返して詳細にみて、正しく逸材と判断したのである。
 こうして音楽界とダンス界の二つがマイクとアリスの存在に注目し始めたのである。

 その性もあって、一頃少なくなっていた報道関係者が再度増えて、ホテルの周囲をうろつきまわり始めた。
 しかも今度は24時間体制で張り込みを始めたので、私とマイクは非常に動きにくくなった。

 マイクはそのためにバンタイプのレンタカーを借りて、ホテルの駐車場に運んでもらった。
 運転手は最初にシャトル基地からホテルまで送り届けてくれたフリッターの運転手ヘインズである。

 フリッターと同様に浮上車用の道路に出れば半自動の運転で有るから、ヘインズも十分に浮上車の運転には熟知している。
 彼をホテルに呼び出して、事情を話すと即座に応じてくれた。

 必要の都度、彼のフリッターをホテルの駐車場に預け、バンタイプの浮上車を運転して送り届ければいいだけである。
 予め以後の予定は知らせてあるので、その時間に間に合うようにヘインズが迎えに来ればいいだけなのである。

 彼の一日分の稼ぎの倍額を提示されているのだから、彼としては言うことが無い。
 こうして翌日の午後には、再度サビナス大学を訪れ、光学質量計を使わせてもらった。

 銅を触媒として得られたハマセドリンの淡いピンク色の分離液には、余分の有機分子が含まれていなかった。
 長分子が分離した結果、混在していた二つの長分子は沈み、さらに不要な黄色の分離分が中間層にあるようであった。

 これにより浸透膜やろ紙を使った選別は不要となった。
 後は、混合結晶体からC結晶体を選別する方法を模索するだけである。

 翌日には、不動産業者がインテリアデザイナーを連れてマイクの部屋を訪れた。
 マイクが契約書に署名し、8400万ルーブの小切手を渡して、契約は成立した。

 400万ルーブは、高額の不動産などを購入する際に付加される5%の税金である。
 インテリアデザイナーには、1000万ルーブの予算内に収めることを条件に内装及び家具の選定全てを任せることにした。

 私は快適な空間と和らぎを与えてくれる家にして欲しいと言い、マイクは、調和と利便性を重視してほしいと告げた。
 不動産業者は、既に清掃会社を入れており、二日後には清掃が完了する旨を教えてくれた。

 インテリアデザイナーは、ホテルに来る前に現地に行って物件を確認しており、不動産業者から詳細な設計図と仕様書も貰っていたので1週間後には改装及び装備する家具などの選定について三次元映像でのアウトラインを提示できるとしていた。
 そのデザインで了解が貰えれば、更に1週間で改装と家具の搬入が完了し、その後ならば何時でも入居が可能になると言った。

 従って最短で2週間後には新居に移転することになる。
 不動産業者からペントハウスの鍵がマイクに渡され、更にインテリアデザイナーの手に渡った。
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