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第五章 催事と出来事
5-11 アリス ~音楽指導
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アラン会長は、その知らせを聞いて非常に喜び、二人の条件を即受け入れた。
アラン会長は、今月中に臨時の理事会という形で、文書による決済を貰う予定を伝えてきた。
ディフィビア連合陸上競技協議会の理事達は42の星系に分散しており、理事会は通常年に一度しか開催できないのである。
それがディフィビア連合陸上競技大会でもあったのだ。
翌14日の午後になってアイリーンから電話が入った。
マイクと私が作った曲全てを、アイリーンの次以降のディスクにすることがプロダクションの方針で決定されたのだが、バックオーケストラがまともに演奏できないと言って相談してきたのである。
私とマイクはGMLプロダクションの持つレコーディング・スタジオに赴いた。
そこでバックミュージックのリハーサルを行っているのだが、音楽プロデューサーも何故に専属のオーケストラが満足に演奏できないのか首をかしげている状況であるらしい。
私とマイクはその演奏を間近で聞いた。
曲は「シャーロッテの恋」という仮題を付けた新しいリズムの曲である。
オーケストラが演奏を始めるとすぐに原因が分かった。
新しいリズムの取り方がわからないのである。
普通の歌曲は、2、4、8、16など2ビートの倍数を取っている。
速いテンポのサパも16ビートなのである。
しかし新たなリズムは12ビートという変則のビートなので、通常の歌曲に慣れたオーケストラがそれに対応しきれていないことがひとつ、更に12ビートでありながら早いテンポのイメージを浮かばせるために、楽器ごとにワンテンポ出だしが異なる部分がある。
ほんのわずかな出だしの違いが和音を乱し、全体の演奏を駄目にしているのである。
マイクは、オーケストラの団員を前にして、ティンパニーを叩きながら、シュラウスの風神をイメージさせた。
数少ない12ビートの曲が風神なのである。
主旋律は私がバリ・アルショークを弾いた。
彼らには演奏をさせないで主旋律のイメージだけで追いかけさせた。
彼らも音楽家であるから有名な風神の曲はそらんじていた。
しかしながらティンパニーでリズムを取る風神は初めて聞いた。
彼らの多くは風神が4ビートの曲と勘違いをしていたのである。
その上で、再度、彼らに「シャーロッテの恋」の譜面を読ませた。
更にはバリ・アルショークで主旋律を奏でた。
その合いの手を私が手拍子で知らしめた。
手拍子はかなり速いテンポである。
彼らはようやく新たなリズムを理解し、出だしを12分の一でずらさねばならないことを覚えたのである。
問題の出だしを三度練習して、ようやく本来の響きが蘇った。
マイクが指揮して、最初から最後まで演奏して、音楽プロデューサーもアイリーンもようやく納得した。
次いでアイリーンがそのオーケストラに合わせて歌った。
アイリーンは流石に12ビートの曲もすぐにこなしたが、マイクと私は更に歯切れ良さを求めた。
二度目のリハーサルでマイクと私はアイリーンに上出来と伝えた。
私達が立ち会って、そのまま録音に入り、一発でプロデューサーからOKが出た。
プロデューサーがその後で私達に言った。
「驚きました。
新たなリズムを私らも理解してはいませんでした。
しかし、このリズムは不思議です。
サパよりも遅い筈なのになぜか早いイメージを与えてくれる。
何よりアイリーンの声に合った曲だし、すんなり耳に入る。
こいつは売れますよ。
ただ、お願いがあるのです。
他の三曲も既にレコーディングをすることで方向性は決まっていますが、時期は1か月ずつ開けることになっています。
それらのレコーディングの際にはお二人に立ち会って戴けませんか?
私らも今まで結構難しい作曲家の注文に応えてきたという自負がありましたが、情報端末のデモを聞いていながら、どうすればいいのかを全く考え付きませんでした。
実はこの三日間リハーサルをやり続けていたんです。
だが、お二人が来て僅かに二時間ほど、しかも楽団員にほとんど演奏をさせずに彼らをあるべき姿に導いた。
お二人が作曲し、作詞した曲ですから当然と言えば当然かもしれませんが、実際のところ作曲家は編曲までしないのが普通なんです。
これまで編曲は別の方にお願いしていました。
それ故に手間がかかることもままあります。
編曲が作曲家の意に沿わないことが結構あるからです。
この場合それが無い分レコーディングが速く進むはずでした。
通常、レコーディングには最終場面で作曲家や編曲家、作詞家にも立ち会いをお願いします。
だが、今回の曲と同じように、他の三曲は最初から立ち会って戴いた方が間違いないと思うのです。
お二人の指導であれば間違いはあり得ませんから。
無論、わざわざお越しいただくわけですから相応の謝礼は印税とは別にお支払いします。
それに、確か、未だ口約束だけで契約も取り交わしていないとお聞きしていますので、明日にもお礼かたがた責任者と担当者をお伺いさせますが、ご都合は如何でしょうか?」
「明日の午後ならば大丈夫です。」
「わかりました。
では早速に手配します。」
アイリーンが傍にやってきてお礼を言った。
「すみません。
ご迷惑をおかけするつもりは無かったんですが、どうにもならなくてお二人にすがってしまいました。
本当は、リハーサルのデモディスクをお持ちして感想を伺うつもりだったんです。
でもそこまで行かずに頓挫してしまい、申し訳ありません。
でも本当にとってもいい曲です。
お二人の言う通り、情報端末のデモと生のオーケストラでは全然雰囲気が違うことを始めて知りました。
私も勉強になりました。
それで、一つだけお願いがございます。
お二人のところにたまにお伺いすることを許していただけませんか?
本当はもっともっと新曲をお願いしたいのが本音ですけれど、お願いの曲は造っていただいたからもうおねだりはしません。
ただ、多分、お二人と過ごす時間が有るだけで、私にとっては癒しになるし、勉強にもなると思うんです。
勿論、お二人のご都合の良い時だけで結構です。」
「いいですよ。
いつでも来なさいとは言えないけれど、暇がある時に尋ねて来るのは構わない。
事前に連絡を入れてくれるかな。
僕らも何だか色々と頼まれごとが増えてね。
中々暇が取れなくなりそうなんだ。」
「あ、知っています。
ハイスクールの吹奏楽に、社交ダンスに、陸上競技までも・・・。
お二人でブラビアンカに関わるのですよね。
そんな凄いお二人とお知り合いになれただけでも私幸せです。
私、お二人の熱烈ファンですよ。」
「おやおや、アイドルにファンだって言われるのも珍しいだろうね。
ただ、健康には注意なさい。
タレントは不規則な生活だし、忙しいだろうから。」
「はい、ありがとうございます。
今のところは健康優良児ですから大丈夫です。」
「そぉ?
でも疲れは美容の天敵なのよ。
忙しくなればなるほど、気を付けなきゃね。」
アイリーンは笑顔を見せながら答えた。
「はい、ありがとうございます。」
アイリーンのレコーディングはこうして終わり、その曲は11月半ばに売り出され、驚異的なヒットになった。
何しろ発売から1か月の間に500万件を超えるダウンロードがなされたのである。
GMLは老舗のプロダクションでこれまで幾つものヒット曲を手掛けて来ている。
年間で500万枚のヒット曲もさほど珍しくはないが、僅か一月でそれほどの売り上げを見せた曲はこれまでに無かった。
続く3曲もヒットチャートのトップを飾り、アイリーンは超売れっ子のアイドルになって行った。
これを見て各プロダクションもマイクとアリスに接触しようとしたが、そのような機会は滅多に訪れなかった。
彼らの住所は判っても、家までは辿り着けなかったし、面会も断られたからである。
ジェイムスが用件を聞き、売り込みや依頼などは余程の事が無ければ取り次がなかったからである。
ジェイムスは無論のことマイクとアリスから明確な指示を受けていた。
例えば、ブラビアンカの各種コンテストや競技の依頼もそうした中に含まれていたのである。
億ション・ハウスの守衛はかなりの時間をそうしたブラビアンカ関係やマスコミ関係の応対で過ごす羽目になり、それがために受付用のブースを新たに玄関ホールに設けたぐらいである。
◇◇◇◇
12月に入って、私とマイクは、カンドリン市にあるシュルツ・ハイスクールの吹奏楽部の指導を10日間行った。
カンドリンはクレアラスから2300セトラン離れたメィビトレン大陸東岸の都市であり、メィビスでは五番目に人口の多い商業都市である。
12月1日にクレアラス空港から航空機で移動し、ホテルに宿泊しながら、シュルツ・ハイスクールの課外活動に合せて指導を行った。
普通の日は午後3時から二時間半、週末と休養日は午前三時間、午後三時間を指導に当てた。
シュルツ・ハイスクールは男女共学のハイスクールであり、吹奏楽部も男女混合である。
その10日間だけは、ハイスクール側も最大限の支援を行った。
10日間の間に述べ四日の週末と休養日があり、トータルでは39時間の指導であったが、生徒たちは最早アイドルにも近い存在となったMAカップルからの指導を良く聞き、わずかな時間で目を見張るほどの進歩を成し遂げていた。
12日にクレアラスに戻った私達は翌日から、クレアラス市内のランスロップ・ハイスクールの指導を始めたのである。
但し、ランスロップ・ハイスクールの場合は週末2回、休養日一回普通の日が9日で12日間の指導になった。
トータルの指導時間は40時間である。
彼らも同様に長足の進歩を遂げていた。
指導が終わった時、シュルツ及びランスロップ共にヤノシア地区コンテストにおけるカインズ・ハイスクールのレベルに達していた。
予定ではカインズ・ハイスクールの生徒たちは、メィビス時間で12月19日にはキティホーク号に乗ってメィビスに向けて出港した筈である。
彼らは来年2月4日にメィビスに到着し、その後私達が5日間の指導をすることになる。
私も彼女たちとの再会が楽しみではあるが、カインズ・ハイスクールの生徒達が、ディフィビア連合のコンテストまでにどれほど練習を積んできたかにより、私達の指導も変わることになるだろう。
ランスロップ・ハイスクールの指導は12月13日から24日まで続けられた。
アラン会長は、今月中に臨時の理事会という形で、文書による決済を貰う予定を伝えてきた。
ディフィビア連合陸上競技協議会の理事達は42の星系に分散しており、理事会は通常年に一度しか開催できないのである。
それがディフィビア連合陸上競技大会でもあったのだ。
翌14日の午後になってアイリーンから電話が入った。
マイクと私が作った曲全てを、アイリーンの次以降のディスクにすることがプロダクションの方針で決定されたのだが、バックオーケストラがまともに演奏できないと言って相談してきたのである。
私とマイクはGMLプロダクションの持つレコーディング・スタジオに赴いた。
そこでバックミュージックのリハーサルを行っているのだが、音楽プロデューサーも何故に専属のオーケストラが満足に演奏できないのか首をかしげている状況であるらしい。
私とマイクはその演奏を間近で聞いた。
曲は「シャーロッテの恋」という仮題を付けた新しいリズムの曲である。
オーケストラが演奏を始めるとすぐに原因が分かった。
新しいリズムの取り方がわからないのである。
普通の歌曲は、2、4、8、16など2ビートの倍数を取っている。
速いテンポのサパも16ビートなのである。
しかし新たなリズムは12ビートという変則のビートなので、通常の歌曲に慣れたオーケストラがそれに対応しきれていないことがひとつ、更に12ビートでありながら早いテンポのイメージを浮かばせるために、楽器ごとにワンテンポ出だしが異なる部分がある。
ほんのわずかな出だしの違いが和音を乱し、全体の演奏を駄目にしているのである。
マイクは、オーケストラの団員を前にして、ティンパニーを叩きながら、シュラウスの風神をイメージさせた。
数少ない12ビートの曲が風神なのである。
主旋律は私がバリ・アルショークを弾いた。
彼らには演奏をさせないで主旋律のイメージだけで追いかけさせた。
彼らも音楽家であるから有名な風神の曲はそらんじていた。
しかしながらティンパニーでリズムを取る風神は初めて聞いた。
彼らの多くは風神が4ビートの曲と勘違いをしていたのである。
その上で、再度、彼らに「シャーロッテの恋」の譜面を読ませた。
更にはバリ・アルショークで主旋律を奏でた。
その合いの手を私が手拍子で知らしめた。
手拍子はかなり速いテンポである。
彼らはようやく新たなリズムを理解し、出だしを12分の一でずらさねばならないことを覚えたのである。
問題の出だしを三度練習して、ようやく本来の響きが蘇った。
マイクが指揮して、最初から最後まで演奏して、音楽プロデューサーもアイリーンもようやく納得した。
次いでアイリーンがそのオーケストラに合わせて歌った。
アイリーンは流石に12ビートの曲もすぐにこなしたが、マイクと私は更に歯切れ良さを求めた。
二度目のリハーサルでマイクと私はアイリーンに上出来と伝えた。
私達が立ち会って、そのまま録音に入り、一発でプロデューサーからOKが出た。
プロデューサーがその後で私達に言った。
「驚きました。
新たなリズムを私らも理解してはいませんでした。
しかし、このリズムは不思議です。
サパよりも遅い筈なのになぜか早いイメージを与えてくれる。
何よりアイリーンの声に合った曲だし、すんなり耳に入る。
こいつは売れますよ。
ただ、お願いがあるのです。
他の三曲も既にレコーディングをすることで方向性は決まっていますが、時期は1か月ずつ開けることになっています。
それらのレコーディングの際にはお二人に立ち会って戴けませんか?
私らも今まで結構難しい作曲家の注文に応えてきたという自負がありましたが、情報端末のデモを聞いていながら、どうすればいいのかを全く考え付きませんでした。
実はこの三日間リハーサルをやり続けていたんです。
だが、お二人が来て僅かに二時間ほど、しかも楽団員にほとんど演奏をさせずに彼らをあるべき姿に導いた。
お二人が作曲し、作詞した曲ですから当然と言えば当然かもしれませんが、実際のところ作曲家は編曲までしないのが普通なんです。
これまで編曲は別の方にお願いしていました。
それ故に手間がかかることもままあります。
編曲が作曲家の意に沿わないことが結構あるからです。
この場合それが無い分レコーディングが速く進むはずでした。
通常、レコーディングには最終場面で作曲家や編曲家、作詞家にも立ち会いをお願いします。
だが、今回の曲と同じように、他の三曲は最初から立ち会って戴いた方が間違いないと思うのです。
お二人の指導であれば間違いはあり得ませんから。
無論、わざわざお越しいただくわけですから相応の謝礼は印税とは別にお支払いします。
それに、確か、未だ口約束だけで契約も取り交わしていないとお聞きしていますので、明日にもお礼かたがた責任者と担当者をお伺いさせますが、ご都合は如何でしょうか?」
「明日の午後ならば大丈夫です。」
「わかりました。
では早速に手配します。」
アイリーンが傍にやってきてお礼を言った。
「すみません。
ご迷惑をおかけするつもりは無かったんですが、どうにもならなくてお二人にすがってしまいました。
本当は、リハーサルのデモディスクをお持ちして感想を伺うつもりだったんです。
でもそこまで行かずに頓挫してしまい、申し訳ありません。
でも本当にとってもいい曲です。
お二人の言う通り、情報端末のデモと生のオーケストラでは全然雰囲気が違うことを始めて知りました。
私も勉強になりました。
それで、一つだけお願いがございます。
お二人のところにたまにお伺いすることを許していただけませんか?
本当はもっともっと新曲をお願いしたいのが本音ですけれど、お願いの曲は造っていただいたからもうおねだりはしません。
ただ、多分、お二人と過ごす時間が有るだけで、私にとっては癒しになるし、勉強にもなると思うんです。
勿論、お二人のご都合の良い時だけで結構です。」
「いいですよ。
いつでも来なさいとは言えないけれど、暇がある時に尋ねて来るのは構わない。
事前に連絡を入れてくれるかな。
僕らも何だか色々と頼まれごとが増えてね。
中々暇が取れなくなりそうなんだ。」
「あ、知っています。
ハイスクールの吹奏楽に、社交ダンスに、陸上競技までも・・・。
お二人でブラビアンカに関わるのですよね。
そんな凄いお二人とお知り合いになれただけでも私幸せです。
私、お二人の熱烈ファンですよ。」
「おやおや、アイドルにファンだって言われるのも珍しいだろうね。
ただ、健康には注意なさい。
タレントは不規則な生活だし、忙しいだろうから。」
「はい、ありがとうございます。
今のところは健康優良児ですから大丈夫です。」
「そぉ?
でも疲れは美容の天敵なのよ。
忙しくなればなるほど、気を付けなきゃね。」
アイリーンは笑顔を見せながら答えた。
「はい、ありがとうございます。」
アイリーンのレコーディングはこうして終わり、その曲は11月半ばに売り出され、驚異的なヒットになった。
何しろ発売から1か月の間に500万件を超えるダウンロードがなされたのである。
GMLは老舗のプロダクションでこれまで幾つものヒット曲を手掛けて来ている。
年間で500万枚のヒット曲もさほど珍しくはないが、僅か一月でそれほどの売り上げを見せた曲はこれまでに無かった。
続く3曲もヒットチャートのトップを飾り、アイリーンは超売れっ子のアイドルになって行った。
これを見て各プロダクションもマイクとアリスに接触しようとしたが、そのような機会は滅多に訪れなかった。
彼らの住所は判っても、家までは辿り着けなかったし、面会も断られたからである。
ジェイムスが用件を聞き、売り込みや依頼などは余程の事が無ければ取り次がなかったからである。
ジェイムスは無論のことマイクとアリスから明確な指示を受けていた。
例えば、ブラビアンカの各種コンテストや競技の依頼もそうした中に含まれていたのである。
億ション・ハウスの守衛はかなりの時間をそうしたブラビアンカ関係やマスコミ関係の応対で過ごす羽目になり、それがために受付用のブースを新たに玄関ホールに設けたぐらいである。
◇◇◇◇
12月に入って、私とマイクは、カンドリン市にあるシュルツ・ハイスクールの吹奏楽部の指導を10日間行った。
カンドリンはクレアラスから2300セトラン離れたメィビトレン大陸東岸の都市であり、メィビスでは五番目に人口の多い商業都市である。
12月1日にクレアラス空港から航空機で移動し、ホテルに宿泊しながら、シュルツ・ハイスクールの課外活動に合せて指導を行った。
普通の日は午後3時から二時間半、週末と休養日は午前三時間、午後三時間を指導に当てた。
シュルツ・ハイスクールは男女共学のハイスクールであり、吹奏楽部も男女混合である。
その10日間だけは、ハイスクール側も最大限の支援を行った。
10日間の間に述べ四日の週末と休養日があり、トータルでは39時間の指導であったが、生徒たちは最早アイドルにも近い存在となったMAカップルからの指導を良く聞き、わずかな時間で目を見張るほどの進歩を成し遂げていた。
12日にクレアラスに戻った私達は翌日から、クレアラス市内のランスロップ・ハイスクールの指導を始めたのである。
但し、ランスロップ・ハイスクールの場合は週末2回、休養日一回普通の日が9日で12日間の指導になった。
トータルの指導時間は40時間である。
彼らも同様に長足の進歩を遂げていた。
指導が終わった時、シュルツ及びランスロップ共にヤノシア地区コンテストにおけるカインズ・ハイスクールのレベルに達していた。
予定ではカインズ・ハイスクールの生徒たちは、メィビス時間で12月19日にはキティホーク号に乗ってメィビスに向けて出港した筈である。
彼らは来年2月4日にメィビスに到着し、その後私達が5日間の指導をすることになる。
私も彼女たちとの再会が楽しみではあるが、カインズ・ハイスクールの生徒達が、ディフィビア連合のコンテストまでにどれほど練習を積んできたかにより、私達の指導も変わることになるだろう。
ランスロップ・ハイスクールの指導は12月13日から24日まで続けられた。
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