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第一章 出逢い
1-7 新たな生活
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サラは、翌朝久方ぶりに爽やかな目覚めを迎えた。
ベッドに入ったのは10時前、夜明けと共に目覚めたが8時間以上も睡眠をとったのは久しぶりのような気がする。
二人で生活していると、サラが朝食を作らねばいけないけれど、ここではその必要もない。
時間は6時を少し回っていた。
サラは少し早いけれどハイスクールの制服に着替えた。
青緑のジャケットに格子模様の長めのスカート、女子生徒は赤いネクタイをつける、
すっきりしたデザインはサラが好きなものの一つである。
大きな姿見で自分の着付けを確かめ、それから部屋を出た。
食事まで時間があるので広い庭を散歩してみようと思ったのだ。
庭に出て綺麗な植え込みの中に周回の小道があった。
ゆっくりと歩いていると、比較的小さな犬が現れた。
しゃがみこむとすぐに近づいて来た。
随分と人懐こい犬のようだ。
「おい、見知らぬ人が来たら吠えなければ駄目だよ。
名前は何ていうのかな?」
途端に返事が来た。
『私、メリー。
あなたは?』
『え、メリーって、・・・。
しゃべれるの?』
『だって、あなた聞いた。
答えちゃいけないか?』
『ううん、ちょっとびっくりしただけ。
私は、サラ、昨日からこの家に泊まっているの。
暫くいるから宜しくね。』
『昨日見た。
ジェイムズと一緒。
だから家のお客。
吠えなかった。』
『メリーは賢いね。
マイケルやメリンダともお話できるの?』
『マイケル、メリンダ、御主人。
二人大好き。
他の人もいい人。
でも、お話できない。』
『他の人って、・・・。
ジェイムズ、テレサ、エレノア、ローザのこと?』
『そう。
友達、紹介する。
ちょっと待て。』
メリーは斜め後ろに向かってワンと一声吠えた。
すると植え込みの中から二匹の大型犬が現れた。
一匹はスリムだがかなり俊敏そうな体長1.2メレムはありそうな黒犬、もう一匹はさらに大きく1.5メレムはありそうで、胴回りも太い褐色の犬で毛足が長い犬である。
こんなのがいきなり二匹も現れれば、絶対に逃げるだろうと思った。
『サラ、黒いのバンス、茶色いのカロック。』
『おはよう、バンスにカロック。
私、サラよ。
昨日からここに泊まっているの。
暫くいるようになるから宜しくね。』
二匹の犬は近づいてきて匂いを確かめてから返事をした。
バンスである。
『サラ、いい匂い。
サラ、いい人。
サラ、しゃべれる。』
カロックが言った。
『サラともう一人いた。
誰?』
『あ、私の兄のヘンリーよ。
今度紹介するわね。』
『ヘンリー、しゃべれるか?』
『あ、それはわからない。
私も昨日まであなたたちとお話できるなんて思わなかったもの。』
『しゃべれる人少ない。
サラ、たまに来る。
俺達としゃべって欲しい。」
『そうね、できるだけ心がけておくわ。
朝の散歩なの。
一緒に来る?』
『俺、見張り。
一緒、行けない。
カロックとメリー一緒、行ける。』
『あ、そうなんだ。
じゃ、バンス、またね。』
サラは立ち上がって、歩き始めた。
カロックとメリーが護衛のようについてくる。
庭は本当によく手入れされている。
明らかに人為的に育てられたクストーカラマツは、見事な造形美を見せていた。
池があり、綺麗な鯉が多数泳いでいる。
ケルン銀杏は幾分色づき始め、秋の気配を感じさせる。
あと半月もすれば見事な黄色になるだろう。
そうして11月には散って、翌月には雪がちらつき始める。
サラは連邦南西部の国境に近い田舎町レブトロンからこの3月初めにやって来たので、雪はまだ見たことが無い。
学期末直前の転校であったため何かと面倒があったのだが、幸い学校同士が姉妹校関係だったので、ハイスクールの中退という最悪の事態は避けられた。
来年三月には、ハイスクールも卒業だ。
今のところは何とか卒業できそうな雰囲気だが、仮に、四人でグループを結成して本当に忙しくなったら卒業できるかどうかわからない。
アイドルになり売れっ子となったハイスクールの子達はほとんどが中退している。
まず通常の登校日数の三分の一から半分ほども欠席することになるので、出席日数が足らないか或いは成績不良で留年してしまうからである。
無論、プライベートスクールでそのようなことを度外視して卒業させるハイスクールもないわけではないが、おざなりの教育しか受けられないハイスクールであり、非常に風紀が乱れている学校としても知られている。
仮に夢が挫折した場合、どこかに就職しようとしてもその学校の卒業証書では白紙同然の意味しか持たないのである。
無論、大学受験などほとんど実績がない学校でもある。
第一、15歳から17歳の女子生徒の二割近くが妊娠経験を有し、補導や逮捕経験を有する生徒が約4割に達する学校など他に例がない。
このため、アイドル達には登下校は勿論、授業中にまでボディガードがついて回る。
その費用は個人持ちであり、また、学費も通常の4倍ほども要する。
しがない地方公務員のウォーレン家にそんな余裕があるわけもない。
オーディションのスカウトは、言葉巧みに借金してもすぐに元は取れるはずと両親に迫ったが、父も母も実直な性格であり、そのような甘言には乗らなかった。
今の聖クライン・ハイスクールは、比較的出席日数を大目に見てくれてはいる。
今日から1ヶ月は大丈夫だが、その後はどうだろう。
これまで半年間の実績では幸い8割程度の出席日数を何とか確保している。
聖クライン・スクールの決まりで出席日数の7割に満たない者は留年であり、同じ理由で二年続けての留年はできないことになっている。
尤も例外はあって、卒業試験に該当する特別終了証明試験に合格すれば卒業は認められる。
但し、全科目85点以上、平均90点以上を取らなければならず、今までにその試験で合格した者はいないと聞いている。
庭を一周りしてカロックとメリーにサヨナラをいい、家に入った。
家に入るのもカードキーが必要である。
カードキーは特殊なもので、10秒ほど指を押し当てていると、その当人しか使えないものになるそうだ。
但し、素手でカードに触れていなければ、キーは機能しないという。
だから部屋を出るときは、カードキーを常時身に着けるように注意されている。
家に戻ったとき、時刻は6時55分を指していた。
食堂に顔を出すと、エレノアとローズの二人が朝食の準備をしているところだった。
「おはようございます。」
サラは、挨拶する時には元気に明るくを心がけている。
二人のメイドから挨拶が帰ってきた。
「お早いですね。
お腹がすきましたか?」
「いいえ、さほどでも・・。
少し早く目が覚めたので庭を散歩して来ました。」
二人は準備の手を動かしながらも話しかけてきた。
「台所から見かけました。
カロックとメリーがすっかりなついてお供していましたね。」
「ええ、びっくりしました。
庭に犬がいるとは知らなかったので。
でもすぐに友達になってくれたみたいです。」
「そうですか。
知らない人には中々懐かない犬ですけれど、懐けばとっても可愛いんですよ。
呼べば飛んで来ますしね。」
「この6月中ごろに柵を乗り越えて入ってきた泥棒を捕まえたのもカロックとバンスなんですよ。
泥棒は二匹に襲われて、どうにもならなくて芝生の上にうつ伏せになっていました。
動かなければ噛みつかないのですが、動けば噛みつかれるんです。
一方で、メリーが窓の外でキャンキャン吠えていました。
騒ぎに気づいたマイケル様が警察に電話して、御用になったんです。」
「へぇ、そうなんですか。
賢い犬だと思ったけれど、本当にそうなんですね。」
「ええ、左様でございます。
あの三匹がいればよほどのことが無い限り大丈夫です。」
話をしているうちにヘンリーが現れ、さらにマイケルとメリンダが現れた。
ベッドに入ったのは10時前、夜明けと共に目覚めたが8時間以上も睡眠をとったのは久しぶりのような気がする。
二人で生活していると、サラが朝食を作らねばいけないけれど、ここではその必要もない。
時間は6時を少し回っていた。
サラは少し早いけれどハイスクールの制服に着替えた。
青緑のジャケットに格子模様の長めのスカート、女子生徒は赤いネクタイをつける、
すっきりしたデザインはサラが好きなものの一つである。
大きな姿見で自分の着付けを確かめ、それから部屋を出た。
食事まで時間があるので広い庭を散歩してみようと思ったのだ。
庭に出て綺麗な植え込みの中に周回の小道があった。
ゆっくりと歩いていると、比較的小さな犬が現れた。
しゃがみこむとすぐに近づいて来た。
随分と人懐こい犬のようだ。
「おい、見知らぬ人が来たら吠えなければ駄目だよ。
名前は何ていうのかな?」
途端に返事が来た。
『私、メリー。
あなたは?』
『え、メリーって、・・・。
しゃべれるの?』
『だって、あなた聞いた。
答えちゃいけないか?』
『ううん、ちょっとびっくりしただけ。
私は、サラ、昨日からこの家に泊まっているの。
暫くいるから宜しくね。』
『昨日見た。
ジェイムズと一緒。
だから家のお客。
吠えなかった。』
『メリーは賢いね。
マイケルやメリンダともお話できるの?』
『マイケル、メリンダ、御主人。
二人大好き。
他の人もいい人。
でも、お話できない。』
『他の人って、・・・。
ジェイムズ、テレサ、エレノア、ローザのこと?』
『そう。
友達、紹介する。
ちょっと待て。』
メリーは斜め後ろに向かってワンと一声吠えた。
すると植え込みの中から二匹の大型犬が現れた。
一匹はスリムだがかなり俊敏そうな体長1.2メレムはありそうな黒犬、もう一匹はさらに大きく1.5メレムはありそうで、胴回りも太い褐色の犬で毛足が長い犬である。
こんなのがいきなり二匹も現れれば、絶対に逃げるだろうと思った。
『サラ、黒いのバンス、茶色いのカロック。』
『おはよう、バンスにカロック。
私、サラよ。
昨日からここに泊まっているの。
暫くいるようになるから宜しくね。』
二匹の犬は近づいてきて匂いを確かめてから返事をした。
バンスである。
『サラ、いい匂い。
サラ、いい人。
サラ、しゃべれる。』
カロックが言った。
『サラともう一人いた。
誰?』
『あ、私の兄のヘンリーよ。
今度紹介するわね。』
『ヘンリー、しゃべれるか?』
『あ、それはわからない。
私も昨日まであなたたちとお話できるなんて思わなかったもの。』
『しゃべれる人少ない。
サラ、たまに来る。
俺達としゃべって欲しい。」
『そうね、できるだけ心がけておくわ。
朝の散歩なの。
一緒に来る?』
『俺、見張り。
一緒、行けない。
カロックとメリー一緒、行ける。』
『あ、そうなんだ。
じゃ、バンス、またね。』
サラは立ち上がって、歩き始めた。
カロックとメリーが護衛のようについてくる。
庭は本当によく手入れされている。
明らかに人為的に育てられたクストーカラマツは、見事な造形美を見せていた。
池があり、綺麗な鯉が多数泳いでいる。
ケルン銀杏は幾分色づき始め、秋の気配を感じさせる。
あと半月もすれば見事な黄色になるだろう。
そうして11月には散って、翌月には雪がちらつき始める。
サラは連邦南西部の国境に近い田舎町レブトロンからこの3月初めにやって来たので、雪はまだ見たことが無い。
学期末直前の転校であったため何かと面倒があったのだが、幸い学校同士が姉妹校関係だったので、ハイスクールの中退という最悪の事態は避けられた。
来年三月には、ハイスクールも卒業だ。
今のところは何とか卒業できそうな雰囲気だが、仮に、四人でグループを結成して本当に忙しくなったら卒業できるかどうかわからない。
アイドルになり売れっ子となったハイスクールの子達はほとんどが中退している。
まず通常の登校日数の三分の一から半分ほども欠席することになるので、出席日数が足らないか或いは成績不良で留年してしまうからである。
無論、プライベートスクールでそのようなことを度外視して卒業させるハイスクールもないわけではないが、おざなりの教育しか受けられないハイスクールであり、非常に風紀が乱れている学校としても知られている。
仮に夢が挫折した場合、どこかに就職しようとしてもその学校の卒業証書では白紙同然の意味しか持たないのである。
無論、大学受験などほとんど実績がない学校でもある。
第一、15歳から17歳の女子生徒の二割近くが妊娠経験を有し、補導や逮捕経験を有する生徒が約4割に達する学校など他に例がない。
このため、アイドル達には登下校は勿論、授業中にまでボディガードがついて回る。
その費用は個人持ちであり、また、学費も通常の4倍ほども要する。
しがない地方公務員のウォーレン家にそんな余裕があるわけもない。
オーディションのスカウトは、言葉巧みに借金してもすぐに元は取れるはずと両親に迫ったが、父も母も実直な性格であり、そのような甘言には乗らなかった。
今の聖クライン・ハイスクールは、比較的出席日数を大目に見てくれてはいる。
今日から1ヶ月は大丈夫だが、その後はどうだろう。
これまで半年間の実績では幸い8割程度の出席日数を何とか確保している。
聖クライン・スクールの決まりで出席日数の7割に満たない者は留年であり、同じ理由で二年続けての留年はできないことになっている。
尤も例外はあって、卒業試験に該当する特別終了証明試験に合格すれば卒業は認められる。
但し、全科目85点以上、平均90点以上を取らなければならず、今までにその試験で合格した者はいないと聞いている。
庭を一周りしてカロックとメリーにサヨナラをいい、家に入った。
家に入るのもカードキーが必要である。
カードキーは特殊なもので、10秒ほど指を押し当てていると、その当人しか使えないものになるそうだ。
但し、素手でカードに触れていなければ、キーは機能しないという。
だから部屋を出るときは、カードキーを常時身に着けるように注意されている。
家に戻ったとき、時刻は6時55分を指していた。
食堂に顔を出すと、エレノアとローズの二人が朝食の準備をしているところだった。
「おはようございます。」
サラは、挨拶する時には元気に明るくを心がけている。
二人のメイドから挨拶が帰ってきた。
「お早いですね。
お腹がすきましたか?」
「いいえ、さほどでも・・。
少し早く目が覚めたので庭を散歩して来ました。」
二人は準備の手を動かしながらも話しかけてきた。
「台所から見かけました。
カロックとメリーがすっかりなついてお供していましたね。」
「ええ、びっくりしました。
庭に犬がいるとは知らなかったので。
でもすぐに友達になってくれたみたいです。」
「そうですか。
知らない人には中々懐かない犬ですけれど、懐けばとっても可愛いんですよ。
呼べば飛んで来ますしね。」
「この6月中ごろに柵を乗り越えて入ってきた泥棒を捕まえたのもカロックとバンスなんですよ。
泥棒は二匹に襲われて、どうにもならなくて芝生の上にうつ伏せになっていました。
動かなければ噛みつかないのですが、動けば噛みつかれるんです。
一方で、メリーが窓の外でキャンキャン吠えていました。
騒ぎに気づいたマイケル様が警察に電話して、御用になったんです。」
「へぇ、そうなんですか。
賢い犬だと思ったけれど、本当にそうなんですね。」
「ええ、左様でございます。
あの三匹がいればよほどのことが無い限り大丈夫です。」
話をしているうちにヘンリーが現れ、さらにマイケルとメリンダが現れた。
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