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1.足りない
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全身を痺れるような快感が突き抜け、壱琉は抱き締めた枕に爪を立てた。照明を落とした部屋に、ベッドの軋む音と切れ切れに喘ぐ声が響く。
「あっ、ああっ! み、やび⋯っ」
壱琉は、背後を振り返るようにしながら愛しい恋人の名前を呼ぶ。雅と呼ばれた男は、ふっと表情を和らげ、熱い息を吐き出す壱琉の口に唇を寄せた。身体が密着し、中にいる雅の熱が更に奥を突く。
「――っ、んぅ、ぁ、んぁあ⋯」
背中から抱き締められ、素肌を辿る指先が乳首に触れた。
「あんっ、や、そこ⋯っ」
「ここ、好きだろ。さっきからシーツにこすりつけてたもんな?」
「あっ、だって⋯、んあぁっ」
指先で捏ねるように突起をいじられ、そこから蕩けるような快感が全身に広がった。
「あっ、も⋯、イく⋯っ、」
「壱琉⋯、俺も」
「う、ん⋯、あっ、あぁあっ!」
雅のものを強く締め付けながら、壱琉は一際高い声を上げた。雅の手に放ったものが、溢れてポタポタとシーツに落ちる。
そのままベッドに沈み込み、荒い息を整えていると、少しして雅のものが中から出て行った。労るように正面から抱き締められる。
言葉もなく抱き合い、甘い空気に酔いしれていると、しかし雅はほどなくしてベッドから起き上がった。
「シャワー浴びてくるな」
「うん⋯」
ぽんぽんと頭を優しく撫でた後、雅は浴室へ向かっていった。
気怠げに溜息を吐きながら浴室から聞こえてくるシャワーの音を聞いていると、やがて音が止んで雅が部屋に戻ってきた。きちんと服を着て、髪もドライヤーで乾かしてある。
「それじゃあ壱琉、俺帰るから、また週末な」
「うん。気を付けてね」
ちゅ、と軽くキスをして微笑んだ後、雅は帰っていった。
壱琉は彼が出て行ったドアをしばらく見つめていたが、小さく溜息を吐いて再びベッドに寝転がる。
今日はまだ平日。自分も雅も、明日も仕事があるので帰らなければならないことはわかっている。それでも、やっぱり少し寂しいし、なによりも――。
「⋯⋯っ、ん、」
壱琉は、ついさっきまで雅を受け入れていたそこにそっと触れる。まだ柔らかいそこは、指くらいなら簡単に受け入れた。
「ぁ⋯、んん⋯」
指を動かすと、くちゅくちゅといやらしい音が聞こえてくる。そこにはまだ雅が吐き出したものが残っていて、壱琉は再び身体が熱くなっていくのを感じた。
「はぁ、雅⋯」
指を引き抜き、ベッドの下から小さな箱を取り出す。中に入っているのは、男根の形を模した玩具だった。
壱琉は、躊躇なくそれを後ろに宛てがうと、ゆっくりと中に押し込んだ。全てを呑み込み、スイッチを入れる。
「あっ、あああっ!」
小さく振動するそれを、きゅうきゅうと締め付けて甘い声を上げる。仰向けになり、たまらずに自ら乳首を弄ると、中の玩具がうねうねと動き出した。
「あぁっ、や、あ⋯、み、やび⋯、雅ぃ⋯っ」
目を閉じて雅のことだけを考えるよう努力する。この玩具は、かなり勇気がいったが、わざわざそういった店に足を運んで、出来るだけ雅のそれと同じサイズのものを選んだのだ。
『壱琉』
「あ、あ⋯、みや⋯っ」
勃ち上がり蜜を溢す自身に触れると、ビクッとそれが震える。いつも雅がしてくれるみたいに、裏筋を何度も擦り上げた。
「はぁ、き、もちい⋯」
『すごい、ビクビクしてる。もうイくか?』
「あっ、イく⋯、いっ⋯」
後ろを突き上げられて、壱琉はそれに促されるように精を放った。
しばらく放心したようにベッドに寝転び、それから取り出した玩具のスイッチを切って身体を起こした。
ここ最近、雅が帰った後に、こうして自分で慰めることが増えている。
雅はいつも、自分のことをとても大事にしてくれている。優しくて、エッチも上手くて、彼に不満があるわけでは決してない。ただ⋯
「早く、週末にならないかな⋯」
枕をギュッと抱き締めて、壱琉はそう呟いた。
「あっ、ああっ! み、やび⋯っ」
壱琉は、背後を振り返るようにしながら愛しい恋人の名前を呼ぶ。雅と呼ばれた男は、ふっと表情を和らげ、熱い息を吐き出す壱琉の口に唇を寄せた。身体が密着し、中にいる雅の熱が更に奥を突く。
「――っ、んぅ、ぁ、んぁあ⋯」
背中から抱き締められ、素肌を辿る指先が乳首に触れた。
「あんっ、や、そこ⋯っ」
「ここ、好きだろ。さっきからシーツにこすりつけてたもんな?」
「あっ、だって⋯、んあぁっ」
指先で捏ねるように突起をいじられ、そこから蕩けるような快感が全身に広がった。
「あっ、も⋯、イく⋯っ、」
「壱琉⋯、俺も」
「う、ん⋯、あっ、あぁあっ!」
雅のものを強く締め付けながら、壱琉は一際高い声を上げた。雅の手に放ったものが、溢れてポタポタとシーツに落ちる。
そのままベッドに沈み込み、荒い息を整えていると、少しして雅のものが中から出て行った。労るように正面から抱き締められる。
言葉もなく抱き合い、甘い空気に酔いしれていると、しかし雅はほどなくしてベッドから起き上がった。
「シャワー浴びてくるな」
「うん⋯」
ぽんぽんと頭を優しく撫でた後、雅は浴室へ向かっていった。
気怠げに溜息を吐きながら浴室から聞こえてくるシャワーの音を聞いていると、やがて音が止んで雅が部屋に戻ってきた。きちんと服を着て、髪もドライヤーで乾かしてある。
「それじゃあ壱琉、俺帰るから、また週末な」
「うん。気を付けてね」
ちゅ、と軽くキスをして微笑んだ後、雅は帰っていった。
壱琉は彼が出て行ったドアをしばらく見つめていたが、小さく溜息を吐いて再びベッドに寝転がる。
今日はまだ平日。自分も雅も、明日も仕事があるので帰らなければならないことはわかっている。それでも、やっぱり少し寂しいし、なによりも――。
「⋯⋯っ、ん、」
壱琉は、ついさっきまで雅を受け入れていたそこにそっと触れる。まだ柔らかいそこは、指くらいなら簡単に受け入れた。
「ぁ⋯、んん⋯」
指を動かすと、くちゅくちゅといやらしい音が聞こえてくる。そこにはまだ雅が吐き出したものが残っていて、壱琉は再び身体が熱くなっていくのを感じた。
「はぁ、雅⋯」
指を引き抜き、ベッドの下から小さな箱を取り出す。中に入っているのは、男根の形を模した玩具だった。
壱琉は、躊躇なくそれを後ろに宛てがうと、ゆっくりと中に押し込んだ。全てを呑み込み、スイッチを入れる。
「あっ、あああっ!」
小さく振動するそれを、きゅうきゅうと締め付けて甘い声を上げる。仰向けになり、たまらずに自ら乳首を弄ると、中の玩具がうねうねと動き出した。
「あぁっ、や、あ⋯、み、やび⋯、雅ぃ⋯っ」
目を閉じて雅のことだけを考えるよう努力する。この玩具は、かなり勇気がいったが、わざわざそういった店に足を運んで、出来るだけ雅のそれと同じサイズのものを選んだのだ。
『壱琉』
「あ、あ⋯、みや⋯っ」
勃ち上がり蜜を溢す自身に触れると、ビクッとそれが震える。いつも雅がしてくれるみたいに、裏筋を何度も擦り上げた。
「はぁ、き、もちい⋯」
『すごい、ビクビクしてる。もうイくか?』
「あっ、イく⋯、いっ⋯」
後ろを突き上げられて、壱琉はそれに促されるように精を放った。
しばらく放心したようにベッドに寝転び、それから取り出した玩具のスイッチを切って身体を起こした。
ここ最近、雅が帰った後に、こうして自分で慰めることが増えている。
雅はいつも、自分のことをとても大事にしてくれている。優しくて、エッチも上手くて、彼に不満があるわけでは決してない。ただ⋯
「早く、週末にならないかな⋯」
枕をギュッと抱き締めて、壱琉はそう呟いた。
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