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本編
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唇を食むようにされて、うっすらと口を開くと舌が入ってきた。絡められて軽く吸われると、背筋にぞくっと快感が走る。それに驚くように舌を引っ込めれば、今度は上顎を舐められた。
「ん⋯、ふ⋯」
さすがプロ。当然ながらキスもめちゃくちゃ上手い。たったこれだけで、頭がぼーっとしてくる。
口を開放されると、俺は溜息を吐いて、まだ至近距離にある嵐さんの顔を見つめた。
「かわい。キスだけでとろとろだな」
「んっ⋯」
髪をかき上げて耳の縁や耳朶に触られる。少し焦って嵐さんの胸を押した。
「ま、待って⋯」
「何?」
「⋯ベッドに⋯」
「ああ、うん」
正直なところ、俺はあまり恋愛経験が豊富な方ではない。人並みかそれ以下か。
このまま続けられたら自力で動けなくなりそうだった。
ベッドに座ってから、ふと思い出して気になっていたことを聞いた。
「あの」
「ん?」
「名前、なんて呼べばいいですか?」
嵐、というのは芸名のようなものなのだろう。本人も、嵐の作品、とか自分とは切り離したような言い方をしていたし。
本名を教えてくれないかと少し期待をしたのだが。
「ああ、⋯嵐でいいよ」
「⋯そうですか」
まあいいか。それならそれで。
嵐さんは、着ていたシャツを脱いで上半身を晒した。画面越しに見ていたのと同じ、綺麗に筋肉が付いた均整な身体。
俺も脱いだ方がいいんだろうと思い、シャツのボタンに手をかけると、なぜかその手を掴まれた。そのままベッドに押し倒され、再び唇を塞がれる。
キスをしながら、嵐さんは片手で器用に下からボタンを外した。指の背が肌に触れる。
「ぅ⋯、ん、は⋯」
お腹の辺りでボタンを外すために不規則に動く指がくすぐったくて、身体が小さく震えた。
1番上まで外し終えると、首筋に唇を這わせてくる。
「あのさ」
「ぁ、⋯なに?」
「2年くらい前の嵐の作品が好きって言ってたけど、あの頃のって、ちょっと意地悪な感じのやつだよな?」
「っ⋯」
何を言いたいのか予想出来てしまい目が泳ぐ。
俺が持っている一宮嵐のAVは、焦らしプレイがメインの、指摘の通りちょっと意地悪な感じのキャラのものだった。
「あっ、ちょっ⋯!」
腕を掴まれ、顔の横に縫い止められる。
「苛めてほしい?」
「っ!」
ふるふると首を横に振るが、意地悪な笑みを浮かべた嵐さんには全く届いていない。
「今さら恥ずかしがらなくたっていいだろ。してほしいことなんでもしてやるって言ったじゃん?」
「だったら⋯、あっ、やっ⋯!」
普通にしてくれれば、そう言いたかったのに、突然服の上から股間を揉まれて阻まれた。すでに反応しかけていたそれをゆるゆると撫でられ快感が走る。
普通にするって言うからのったのに、俺の気持ちはすでに嵐さんの中で勝手に決められているようで。
手はすぐに脚の間から離れていき、今度はそっと乳首に触れられた。両方の突起の周りの色の付いたところを撫でられ、左の乳首をきゅっと摘まれる。
「んあっ、あぁ⋯」
指先で突起を撫でられたり、軽く爪を立てて引っ掻かれたり、左側だけ丹念に愛撫されて、ゆるゆると周りを撫でられるだけの反対側が疼いた。
枕をギュッと握りしめて耐えていたが、次第に我慢出来なくなって自ら擦りつけようとしてしまう。
「こーら。動くなよ」
「やあぁ、だって⋯」
「焦れったい? ここ凄く敏感になってるもんな」
「あっ、んああっ」
突起の周りをカリカリと軽く引っ掻かれて、ビクビクと身体が震えた。
「じっとしてろ。いい子にしないとこっちもやめるぞ」
「っ!」
意地悪な言葉に、最初に少し触られただけの脚の間がきゅっと疼く。
指で押し潰すように捏ねられたり、爪の先でゆっくり撫でられたり、丁寧な愛撫を受ける左胸に比べて、反対側は触れるか触れないかくらいの弱さで指が掠めていく。
動くなと言われたけれど、そんなの無理に決まっている。身体が勝手に震えて、頭が変になりそうだった。
「やあぁ、あっ、嵐さ⋯、もっ、むり⋯んや⋯っ」
「こっちも可愛がってほしいか?」
「ふああぁっ」
一回だけきゅっと摘んでからまた焦らしてくる指。俺は涙で視界が潤む中、強請るように嵐さんの顔を見つめた。
「いい反応。もう遅い気がするけど、下着汚れそうだから脱ごうか」
「あっ⋯!」
下着ごとズボンを脱がされ、先走りで濡れている自身が露わになる。軽く足を開かされて、羞恥で顔が熱くなった。
「やっ、見んなっ」
「なんで? 触ってほしくない?」
人差し指でスーッと自身の側面を辿られる。相変わらず意地悪な指はすぐに離れていった。
「ああっ! や、だ⋯触って」
「後でな」
再び覆い被さってくると、放置されていた右胸に吸い付かれた。舌で突起を転がされ、軽く歯を立てられる。ずっと焦らされていたところに、やっと直接的な愛撫を貰えて、それだけで達ってしまいそうな快感を得る。
「んあああっ! あっ、は、んんんっ!」
左側もさっきと同じように指で弄られて、ビクビクと身体が震えた。
「胸だけでイけそうだけど、樹、わかってるよな?」
「あっ、っ! んぁ!」
乳首を指でいじられながら、意地悪な言葉を耳に吹き込まれる。
「まだ、イくのは我慢してろよ」
「っ⋯!」
甘く低く囁く声に、背筋にぞくぞくと震えが走る。涙が頰を伝うのを感じながら、俺はこくこくと頷いた。
嵐さんは満足そうな笑みを浮かべると、愛撫の手を強くする。
その手がゆっくりと下りていき、そっと脚の付け根を撫でられて、ビクビクと足を震わせて耐えた。
「――っ! あっ、んんっ」
「いい子だな。こっちも触るぞ」
「あ――! っ! いっ――!」
指先が自身の側面を辿る。散々焦らされたせいか、それだけで達しそうなくらいの快感が全身を駆け巡った。そのままゆるゆると撫でられて、ギリギリのところで得る快感がたまらない。
「んあああ! いぃっ、それ⋯っ」
「気持ちいいか? もう少し強くしても平気?」
「やっ、無理っ、ああっ!」
「可愛いな。こうやって、ギリギリイけないくらいで焦らされんのが好きなんだろ」
「――っ!」
恥ずかしい性癖がバレてしまったことに、羞恥で顔が歪む。けれど、もはや否定する余裕すらなく、俺は嵐さんの手管に翻弄された。
性器を撫でる指が時折裏筋を掠め、震えが止まらなくなる。
「ああっ、そこだめ、イっちゃ⋯」
「んー、我慢出来ない?」
「できなっ、あっ! やああぁ――!」
ついに限界を超え、ビクビクと全身を震わせながら嵐さんの手の中に放った。
強烈な快感に、少しの間動くことも出来ずに呼吸を整えていると、嵐さんがそっと頭を撫でてきた。
目線を合わせると、ゆっくりと唇が下りてくる。
「ん⋯、ぅ」
なんで。
ただの遊びなら、こんな時にこんなキスしないでほしいのに。
宥めるような甘いキスに身を委ねていると、指が後ろに触れてきてビクっと震えた。
「ぁ⋯」
「ここ、誰かに触らせたことある?」
「っ⋯、う、ん」
「なんだ、あるのか」
なんでそんな残念そうな顔をするんだ。もし初めてだったら、付き合ってもいない相手にこんなこと許すはずがないだろうと思う。
中に指が入って来る違和感に顔をしかめるも、すぐに弱いところを見つけられて快感に変わっていった。
中で蠢く指に熱っぽい溜息を吐くと、あろうことか嵐さんは俺のモノに顔を近付けてきた。
「え、やっ、待って⋯やああぁ!」
側面を舌で辿られ先端を咥えられる。中と同時に与えられる刺激に、頭がパニックになりそうだった。
「ああっ! や、だっ、離し⋯んあぁあ!」
さっきイったばかりなのに、先端を吸われ尖らせた舌先でこちょこちょと先っぽをくすぐられると、一気に射精感が募る。
やめさせようと手を伸ばすが、全く力が入らず頭に触れるだけで終わった。
「だ、め⋯離してぇ⋯、もっ、イク⋯」
まだ知り会って間もない相手の口に出すなんて、そう思って必死に我慢しようとするが、パクっと全体を咥えられ裏筋を舐められて、あっけなく達してしまった。
2度も強烈な絶頂を与えられ喘ぐ俺に、嵐さんは容赦なく自身を宛てがってくる。
「や⋯、も、ちょっと、手加減⋯」
「無理」
「あああっ!」
無理なわけがないだろう。百戦錬磨の男が、俺みたいな素人に余裕をなくすわけがない。
それなのに、注がれる熱い視線や吐息に、どうしようもなく胸が熱くなる。
「樹⋯」
「う、ぁ、嵐さ⋯あぁあっ」
中に注ぎ込まれる感触に、俺は3度目の精を吐き出し、そのまま意識を手放した。
✦✦✦
「――⋯そう、用事ってそれだけ?」
夜中、声が聞こえてぼんやりと意識が浮上する。
眠くて目が開けられないが、嵐さんの声だ。電話でもしているのだろう。
寝返りを打つように少し動いてみるが、どうやら俺が気を失っている間に後始末をしてくれたようで、身体に違和感はなかった。
俺は安心して、そのまま再び眠りに落ちていった。
嵐さんの静かな声が微かに聞こえて来たが、もうその言葉の意味までは頭に届かなかった。
「⋯そういえば、お前のファンの子に会ったよ。そうそう、嵐の⋯⋯」
「ん⋯、ふ⋯」
さすがプロ。当然ながらキスもめちゃくちゃ上手い。たったこれだけで、頭がぼーっとしてくる。
口を開放されると、俺は溜息を吐いて、まだ至近距離にある嵐さんの顔を見つめた。
「かわい。キスだけでとろとろだな」
「んっ⋯」
髪をかき上げて耳の縁や耳朶に触られる。少し焦って嵐さんの胸を押した。
「ま、待って⋯」
「何?」
「⋯ベッドに⋯」
「ああ、うん」
正直なところ、俺はあまり恋愛経験が豊富な方ではない。人並みかそれ以下か。
このまま続けられたら自力で動けなくなりそうだった。
ベッドに座ってから、ふと思い出して気になっていたことを聞いた。
「あの」
「ん?」
「名前、なんて呼べばいいですか?」
嵐、というのは芸名のようなものなのだろう。本人も、嵐の作品、とか自分とは切り離したような言い方をしていたし。
本名を教えてくれないかと少し期待をしたのだが。
「ああ、⋯嵐でいいよ」
「⋯そうですか」
まあいいか。それならそれで。
嵐さんは、着ていたシャツを脱いで上半身を晒した。画面越しに見ていたのと同じ、綺麗に筋肉が付いた均整な身体。
俺も脱いだ方がいいんだろうと思い、シャツのボタンに手をかけると、なぜかその手を掴まれた。そのままベッドに押し倒され、再び唇を塞がれる。
キスをしながら、嵐さんは片手で器用に下からボタンを外した。指の背が肌に触れる。
「ぅ⋯、ん、は⋯」
お腹の辺りでボタンを外すために不規則に動く指がくすぐったくて、身体が小さく震えた。
1番上まで外し終えると、首筋に唇を這わせてくる。
「あのさ」
「ぁ、⋯なに?」
「2年くらい前の嵐の作品が好きって言ってたけど、あの頃のって、ちょっと意地悪な感じのやつだよな?」
「っ⋯」
何を言いたいのか予想出来てしまい目が泳ぐ。
俺が持っている一宮嵐のAVは、焦らしプレイがメインの、指摘の通りちょっと意地悪な感じのキャラのものだった。
「あっ、ちょっ⋯!」
腕を掴まれ、顔の横に縫い止められる。
「苛めてほしい?」
「っ!」
ふるふると首を横に振るが、意地悪な笑みを浮かべた嵐さんには全く届いていない。
「今さら恥ずかしがらなくたっていいだろ。してほしいことなんでもしてやるって言ったじゃん?」
「だったら⋯、あっ、やっ⋯!」
普通にしてくれれば、そう言いたかったのに、突然服の上から股間を揉まれて阻まれた。すでに反応しかけていたそれをゆるゆると撫でられ快感が走る。
普通にするって言うからのったのに、俺の気持ちはすでに嵐さんの中で勝手に決められているようで。
手はすぐに脚の間から離れていき、今度はそっと乳首に触れられた。両方の突起の周りの色の付いたところを撫でられ、左の乳首をきゅっと摘まれる。
「んあっ、あぁ⋯」
指先で突起を撫でられたり、軽く爪を立てて引っ掻かれたり、左側だけ丹念に愛撫されて、ゆるゆると周りを撫でられるだけの反対側が疼いた。
枕をギュッと握りしめて耐えていたが、次第に我慢出来なくなって自ら擦りつけようとしてしまう。
「こーら。動くなよ」
「やあぁ、だって⋯」
「焦れったい? ここ凄く敏感になってるもんな」
「あっ、んああっ」
突起の周りをカリカリと軽く引っ掻かれて、ビクビクと身体が震えた。
「じっとしてろ。いい子にしないとこっちもやめるぞ」
「っ!」
意地悪な言葉に、最初に少し触られただけの脚の間がきゅっと疼く。
指で押し潰すように捏ねられたり、爪の先でゆっくり撫でられたり、丁寧な愛撫を受ける左胸に比べて、反対側は触れるか触れないかくらいの弱さで指が掠めていく。
動くなと言われたけれど、そんなの無理に決まっている。身体が勝手に震えて、頭が変になりそうだった。
「やあぁ、あっ、嵐さ⋯、もっ、むり⋯んや⋯っ」
「こっちも可愛がってほしいか?」
「ふああぁっ」
一回だけきゅっと摘んでからまた焦らしてくる指。俺は涙で視界が潤む中、強請るように嵐さんの顔を見つめた。
「いい反応。もう遅い気がするけど、下着汚れそうだから脱ごうか」
「あっ⋯!」
下着ごとズボンを脱がされ、先走りで濡れている自身が露わになる。軽く足を開かされて、羞恥で顔が熱くなった。
「やっ、見んなっ」
「なんで? 触ってほしくない?」
人差し指でスーッと自身の側面を辿られる。相変わらず意地悪な指はすぐに離れていった。
「ああっ! や、だ⋯触って」
「後でな」
再び覆い被さってくると、放置されていた右胸に吸い付かれた。舌で突起を転がされ、軽く歯を立てられる。ずっと焦らされていたところに、やっと直接的な愛撫を貰えて、それだけで達ってしまいそうな快感を得る。
「んあああっ! あっ、は、んんんっ!」
左側もさっきと同じように指で弄られて、ビクビクと身体が震えた。
「胸だけでイけそうだけど、樹、わかってるよな?」
「あっ、っ! んぁ!」
乳首を指でいじられながら、意地悪な言葉を耳に吹き込まれる。
「まだ、イくのは我慢してろよ」
「っ⋯!」
甘く低く囁く声に、背筋にぞくぞくと震えが走る。涙が頰を伝うのを感じながら、俺はこくこくと頷いた。
嵐さんは満足そうな笑みを浮かべると、愛撫の手を強くする。
その手がゆっくりと下りていき、そっと脚の付け根を撫でられて、ビクビクと足を震わせて耐えた。
「――っ! あっ、んんっ」
「いい子だな。こっちも触るぞ」
「あ――! っ! いっ――!」
指先が自身の側面を辿る。散々焦らされたせいか、それだけで達しそうなくらいの快感が全身を駆け巡った。そのままゆるゆると撫でられて、ギリギリのところで得る快感がたまらない。
「んあああ! いぃっ、それ⋯っ」
「気持ちいいか? もう少し強くしても平気?」
「やっ、無理っ、ああっ!」
「可愛いな。こうやって、ギリギリイけないくらいで焦らされんのが好きなんだろ」
「――っ!」
恥ずかしい性癖がバレてしまったことに、羞恥で顔が歪む。けれど、もはや否定する余裕すらなく、俺は嵐さんの手管に翻弄された。
性器を撫でる指が時折裏筋を掠め、震えが止まらなくなる。
「ああっ、そこだめ、イっちゃ⋯」
「んー、我慢出来ない?」
「できなっ、あっ! やああぁ――!」
ついに限界を超え、ビクビクと全身を震わせながら嵐さんの手の中に放った。
強烈な快感に、少しの間動くことも出来ずに呼吸を整えていると、嵐さんがそっと頭を撫でてきた。
目線を合わせると、ゆっくりと唇が下りてくる。
「ん⋯、ぅ」
なんで。
ただの遊びなら、こんな時にこんなキスしないでほしいのに。
宥めるような甘いキスに身を委ねていると、指が後ろに触れてきてビクっと震えた。
「ぁ⋯」
「ここ、誰かに触らせたことある?」
「っ⋯、う、ん」
「なんだ、あるのか」
なんでそんな残念そうな顔をするんだ。もし初めてだったら、付き合ってもいない相手にこんなこと許すはずがないだろうと思う。
中に指が入って来る違和感に顔をしかめるも、すぐに弱いところを見つけられて快感に変わっていった。
中で蠢く指に熱っぽい溜息を吐くと、あろうことか嵐さんは俺のモノに顔を近付けてきた。
「え、やっ、待って⋯やああぁ!」
側面を舌で辿られ先端を咥えられる。中と同時に与えられる刺激に、頭がパニックになりそうだった。
「ああっ! や、だっ、離し⋯んあぁあ!」
さっきイったばかりなのに、先端を吸われ尖らせた舌先でこちょこちょと先っぽをくすぐられると、一気に射精感が募る。
やめさせようと手を伸ばすが、全く力が入らず頭に触れるだけで終わった。
「だ、め⋯離してぇ⋯、もっ、イク⋯」
まだ知り会って間もない相手の口に出すなんて、そう思って必死に我慢しようとするが、パクっと全体を咥えられ裏筋を舐められて、あっけなく達してしまった。
2度も強烈な絶頂を与えられ喘ぐ俺に、嵐さんは容赦なく自身を宛てがってくる。
「や⋯、も、ちょっと、手加減⋯」
「無理」
「あああっ!」
無理なわけがないだろう。百戦錬磨の男が、俺みたいな素人に余裕をなくすわけがない。
それなのに、注がれる熱い視線や吐息に、どうしようもなく胸が熱くなる。
「樹⋯」
「う、ぁ、嵐さ⋯あぁあっ」
中に注ぎ込まれる感触に、俺は3度目の精を吐き出し、そのまま意識を手放した。
✦✦✦
「――⋯そう、用事ってそれだけ?」
夜中、声が聞こえてぼんやりと意識が浮上する。
眠くて目が開けられないが、嵐さんの声だ。電話でもしているのだろう。
寝返りを打つように少し動いてみるが、どうやら俺が気を失っている間に後始末をしてくれたようで、身体に違和感はなかった。
俺は安心して、そのまま再び眠りに落ちていった。
嵐さんの静かな声が微かに聞こえて来たが、もうその言葉の意味までは頭に届かなかった。
「⋯そういえば、お前のファンの子に会ったよ。そうそう、嵐の⋯⋯」
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