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「そう言えば、昼休みに後で話すって言ってたやつ、なんだったの?」
食事を終えて後片付けをしながら立夏が聞いてくる。
「ああ、今日はちゃんと布団出そうって言ったの」
「なんで?」
「なんでって⋯」
むしろ出さない方が何で?って感じなんだけど。
「そんなに狭い?」
「狭くはなかったけど、なんか気になるし。え、なんでそんな嫌なの?」
「別に嫌なわけじゃないけど」
「じゃあいいだろ。俺自分でやるし。なんなら帰る前に洗濯とか、布団クリーニングとか出して帰るし」
「ちぇ」
チェ!?
なんでこのタイミングで!?
⋯聞かなかったことにしよう。
場所を教えてもらい、ベッドの隣に布団を敷く。
「昂輝、お風呂上がったよ」
「おう。⋯やっぱり服は着ないのな」
「?」
「いや、なんでもない。俺も入ってくる」
なんかもう、2日目にしてすでに色々慣れてきたかも。
風呂から上がると、今度はきちんと立夏もTシャツを着ていた。うん、明日からも先に立夏に風呂に入ってもらおう。そうすれば下着姿の立夏と一緒にいなくて済む。
「うわ、まだこんな時間じゃん」
布団に寝転がって時計を見ると、9時を少し過ぎたところだった。この時間、いつもなら家に着いたくらいか、なんならまだ会社にいる時もある。
「みんなそんなに早く帰って、家で何してるんだ?」
「何その仕事人間みたいなセリフ。普通に家族と過ごしたり、家事とか趣味とかやることあるでしょ」
「1人だと家事もそんなやることないじゃん。俺趣味もないし」
「恋人と過ごすとか」
「あー、仕事にかまけて振られてから、ここ数年いない。立夏は?」
「ふふ。気になる?」
「ならないです。じゃあおやすみ」
「ちょっと! 気にしてよ!」
「なんでだよ!」
ベッドに座っている立夏は、俺の腰の辺りを蹴ってきた。こらこら、人を足蹴にしてはいけません。
「寝るの早すぎじゃない? 昂輝いつも今頃はまだ会社にいるじゃん」
「なんで知ってんの」
「昂輝のことなら何でも知ってるよ?」
「聞いた俺が馬鹿でした」
そうだった、こいつ人事部だった。
「いつもでもないけど。今日は疲れてるんだって」
「そうなの? あ、それなら、ハンバーグのお礼にマッサージしてあげる」
「え?」
立夏はそう言うなり、うつ伏せになった俺の腰に跨ってきた。
「え、ちょ、いいって!」
「遠慮しないで。デスクワークだと肩とか凝るでしょ」
細い指が肩を掴む。意外と力が強くて、俺はされるがままだった。
「結構凝ってるね~」
「まあ、マッサージなんて普段行かないし」
普通に気持ちいいけど、腰にあたる立夏の生足が気になる。
手はだんだん下に下りていき、座る位置をずらして腰を揉んできた。と思ったら、突然更に下に下がって俺はギョッとする。
「この辺も凝ったりしない?」
「わー! ちょ、どこ触ってんの!?」
「お尻」
「言わんでいい!」
「昂輝が聞いたんじゃん。ずっと座ってると、ここも凝ったりしない?」
立夏はお尻の下の方を指でグッと押してくる。普段気にしたことはないが、割と気持ちいいということは凝ってるのかもしれない。しれないが、会社の同期(同性)に尻を揉まれるという状況に、俺はそれどころではなかった。
「やめてやめて! マジで!」
「昂輝うるさい。近所迷惑」
「じゃあやめろや!」
「しょうがないなあもう」
俺がわがまま言ってるみたいな態度は気に食わないが、ようやく離れた手にほっとして、脱力して枕に突っ伏した。せっかく風呂に入ったのに、暴れたせいで汗かいちゃったじゃないか。
「昂輝、寝るの?」
「うん⋯」
もう何を言う体力も残っておらず、枕に顔を埋めたままくぐもった返事をすると、立夏も欠伸混じりに伸びをする。
「じゃあ俺も寝ようかな。おやすみ~」
部屋の電気が消され、俺はこっそり溜息を吐いた。
はあ。さっさと次の部屋見つけよう。
食事を終えて後片付けをしながら立夏が聞いてくる。
「ああ、今日はちゃんと布団出そうって言ったの」
「なんで?」
「なんでって⋯」
むしろ出さない方が何で?って感じなんだけど。
「そんなに狭い?」
「狭くはなかったけど、なんか気になるし。え、なんでそんな嫌なの?」
「別に嫌なわけじゃないけど」
「じゃあいいだろ。俺自分でやるし。なんなら帰る前に洗濯とか、布団クリーニングとか出して帰るし」
「ちぇ」
チェ!?
なんでこのタイミングで!?
⋯聞かなかったことにしよう。
場所を教えてもらい、ベッドの隣に布団を敷く。
「昂輝、お風呂上がったよ」
「おう。⋯やっぱり服は着ないのな」
「?」
「いや、なんでもない。俺も入ってくる」
なんかもう、2日目にしてすでに色々慣れてきたかも。
風呂から上がると、今度はきちんと立夏もTシャツを着ていた。うん、明日からも先に立夏に風呂に入ってもらおう。そうすれば下着姿の立夏と一緒にいなくて済む。
「うわ、まだこんな時間じゃん」
布団に寝転がって時計を見ると、9時を少し過ぎたところだった。この時間、いつもなら家に着いたくらいか、なんならまだ会社にいる時もある。
「みんなそんなに早く帰って、家で何してるんだ?」
「何その仕事人間みたいなセリフ。普通に家族と過ごしたり、家事とか趣味とかやることあるでしょ」
「1人だと家事もそんなやることないじゃん。俺趣味もないし」
「恋人と過ごすとか」
「あー、仕事にかまけて振られてから、ここ数年いない。立夏は?」
「ふふ。気になる?」
「ならないです。じゃあおやすみ」
「ちょっと! 気にしてよ!」
「なんでだよ!」
ベッドに座っている立夏は、俺の腰の辺りを蹴ってきた。こらこら、人を足蹴にしてはいけません。
「寝るの早すぎじゃない? 昂輝いつも今頃はまだ会社にいるじゃん」
「なんで知ってんの」
「昂輝のことなら何でも知ってるよ?」
「聞いた俺が馬鹿でした」
そうだった、こいつ人事部だった。
「いつもでもないけど。今日は疲れてるんだって」
「そうなの? あ、それなら、ハンバーグのお礼にマッサージしてあげる」
「え?」
立夏はそう言うなり、うつ伏せになった俺の腰に跨ってきた。
「え、ちょ、いいって!」
「遠慮しないで。デスクワークだと肩とか凝るでしょ」
細い指が肩を掴む。意外と力が強くて、俺はされるがままだった。
「結構凝ってるね~」
「まあ、マッサージなんて普段行かないし」
普通に気持ちいいけど、腰にあたる立夏の生足が気になる。
手はだんだん下に下りていき、座る位置をずらして腰を揉んできた。と思ったら、突然更に下に下がって俺はギョッとする。
「この辺も凝ったりしない?」
「わー! ちょ、どこ触ってんの!?」
「お尻」
「言わんでいい!」
「昂輝が聞いたんじゃん。ずっと座ってると、ここも凝ったりしない?」
立夏はお尻の下の方を指でグッと押してくる。普段気にしたことはないが、割と気持ちいいということは凝ってるのかもしれない。しれないが、会社の同期(同性)に尻を揉まれるという状況に、俺はそれどころではなかった。
「やめてやめて! マジで!」
「昂輝うるさい。近所迷惑」
「じゃあやめろや!」
「しょうがないなあもう」
俺がわがまま言ってるみたいな態度は気に食わないが、ようやく離れた手にほっとして、脱力して枕に突っ伏した。せっかく風呂に入ったのに、暴れたせいで汗かいちゃったじゃないか。
「昂輝、寝るの?」
「うん⋯」
もう何を言う体力も残っておらず、枕に顔を埋めたままくぐもった返事をすると、立夏も欠伸混じりに伸びをする。
「じゃあ俺も寝ようかな。おやすみ~」
部屋の電気が消され、俺はこっそり溜息を吐いた。
はあ。さっさと次の部屋見つけよう。
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