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1・男はただ、誰かと話したかっただけなのに。
4.ドラゴン野郎。
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えー……、思ったより猶予ねえじゃんすか……。
なんなんだ? ミサイルでも撃ち込まれたのか? やべぇマジでこの世界の文明水準の基準が麓の村だからワンチャンここが田舎過ぎるだけで近代兵器みたいなものがあるのかもしれねえ。
なんて考えながら爆心地を覗きに行くと、一目でそんなサイエンスフィクションな考えは打ち消された。
そこに居たのは。
二メーター近い巨躯で。
見ただけで高密度だとわかる筋肉に。
紅い鎧甲冑のような鱗を纏い。
金色の大きな目が光る。
大きなコウモリのような翼と長い尻尾。
まるで竜のような、人が立っていた。
竜、まあつまりドラゴンなんてのはド真ん中のファンタジー生物だ。
いや人型の竜なのか? まあ竜を漫画やゲーム程度でしか知らないのでもしかするとアレが本家本元ファンタジー世界の竜なのかもしれない。
いーや、どえれえもんが来たなぁ……。
多分この山で戦った、史上最強の敵だった黒い鬼より強いぞあれ。とんでもねえ化け物だった。
なんか目的があって来たのか? それともたまたま空飛んでて疲れたからちょっと休憩しに下りただけとか?
どちらにしても山に大穴空けやがって、なんなんだこのドラゴン野郎は。
まあ全然わからんけど、触らぬ神に祟りなしってやつだ。去ってくれるのを待とう。
グルグルの果実を齧りながら、ぼけっと竜みたいな人を覗いていると。
一本の光る矢が、ドラゴン野郎に鋭く飛んで向かい、当たる前に燃え尽きた。
発射されたポイントを見ると、そこには村の美人狩人がそこにいた。
いーやいやいや何やってんのよアイツ。
ばっか、手ぇ出していい相手じゃねえだろうに。
可食部も少なそうだぞ……、肉も硬そうだし……ええ……マジに何やってんだよ……。
「ミラ、ビラルバイティーラシーカ! サラビラダッシャン!」
美人の狩人は勇ましく堂々と何かをドラゴン野郎に宣う。
「…………」
ドラゴン野郎は何も言わずに、女狩人に手のひらを向け――って。
「あっ…………ぶねえだろお、馬鹿野郎ッ‼」
俺は抜重を用いた古武術的に言うなら縮地のような形でイッキに距離を詰めて、ドラゴン野郎の出した腕を思いっきり蹴り上げる。
同時に蹴りあげた腕から、火柱、いやもはや集束し過ぎて熱光線のようなものが空に向けて放たれる。
やっべえ……、あんなん撃たれたら女狩人どころか山も削れちまう。
蹴り上げた脚を、そのまま大きく踏み込みに利用して足を運び女狩人と竜みたいな人との間に割って入る。
「あんたは下がれ! ありゃ無理だ!」
通じるはずもない指示を美人狩人へ向ける。
「……ジヌラ。エラジヌラ、ビーマスガルマシュ」
ドラゴン野郎が俺に向けて語りかけるが、もちろん全然わからない。
わからないし、返せる言葉も持ち合わせてねえ。
だが、この状況にもう言葉は要らないだろう。
俺は姿勢と呼吸を心を整えて、構える。
山が荒らされて、後ろにはご近所付き合いのある美人。
喧嘩を買うには十分すぎる。
ぶっ殺す。
なんなんだ? ミサイルでも撃ち込まれたのか? やべぇマジでこの世界の文明水準の基準が麓の村だからワンチャンここが田舎過ぎるだけで近代兵器みたいなものがあるのかもしれねえ。
なんて考えながら爆心地を覗きに行くと、一目でそんなサイエンスフィクションな考えは打ち消された。
そこに居たのは。
二メーター近い巨躯で。
見ただけで高密度だとわかる筋肉に。
紅い鎧甲冑のような鱗を纏い。
金色の大きな目が光る。
大きなコウモリのような翼と長い尻尾。
まるで竜のような、人が立っていた。
竜、まあつまりドラゴンなんてのはド真ん中のファンタジー生物だ。
いや人型の竜なのか? まあ竜を漫画やゲーム程度でしか知らないのでもしかするとアレが本家本元ファンタジー世界の竜なのかもしれない。
いーや、どえれえもんが来たなぁ……。
多分この山で戦った、史上最強の敵だった黒い鬼より強いぞあれ。とんでもねえ化け物だった。
なんか目的があって来たのか? それともたまたま空飛んでて疲れたからちょっと休憩しに下りただけとか?
どちらにしても山に大穴空けやがって、なんなんだこのドラゴン野郎は。
まあ全然わからんけど、触らぬ神に祟りなしってやつだ。去ってくれるのを待とう。
グルグルの果実を齧りながら、ぼけっと竜みたいな人を覗いていると。
一本の光る矢が、ドラゴン野郎に鋭く飛んで向かい、当たる前に燃え尽きた。
発射されたポイントを見ると、そこには村の美人狩人がそこにいた。
いーやいやいや何やってんのよアイツ。
ばっか、手ぇ出していい相手じゃねえだろうに。
可食部も少なそうだぞ……、肉も硬そうだし……ええ……マジに何やってんだよ……。
「ミラ、ビラルバイティーラシーカ! サラビラダッシャン!」
美人の狩人は勇ましく堂々と何かをドラゴン野郎に宣う。
「…………」
ドラゴン野郎は何も言わずに、女狩人に手のひらを向け――って。
「あっ…………ぶねえだろお、馬鹿野郎ッ‼」
俺は抜重を用いた古武術的に言うなら縮地のような形でイッキに距離を詰めて、ドラゴン野郎の出した腕を思いっきり蹴り上げる。
同時に蹴りあげた腕から、火柱、いやもはや集束し過ぎて熱光線のようなものが空に向けて放たれる。
やっべえ……、あんなん撃たれたら女狩人どころか山も削れちまう。
蹴り上げた脚を、そのまま大きく踏み込みに利用して足を運び女狩人と竜みたいな人との間に割って入る。
「あんたは下がれ! ありゃ無理だ!」
通じるはずもない指示を美人狩人へ向ける。
「……ジヌラ。エラジヌラ、ビーマスガルマシュ」
ドラゴン野郎が俺に向けて語りかけるが、もちろん全然わからない。
わからないし、返せる言葉も持ち合わせてねえ。
だが、この状況にもう言葉は要らないだろう。
俺は姿勢と呼吸を心を整えて、構える。
山が荒らされて、後ろにはご近所付き合いのある美人。
喧嘩を買うには十分すぎる。
ぶっ殺す。
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