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第6章・史上最凶の悪役令嬢が動き出す。
08トゥルーエンドシナリオ。
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「もちろんプロデューサーの高崎さんも、渋谷さん……柿山しぶたろう先生とも面識がある。だから私はノンプリのシナリオを制作段階から見聞きしているの」
私は私とノンプリの関係性について語り出す。
「まあ私は携わったわけではないけど一応エンドロールのスペシャルサンクスに名前も載ってるのよ、もちろんあだ名みたいな感じだけど」
もはやただのマウントみたいな開示をする。
まあでもマジに私はなんも携わってない。
ちょっと気分転換のお喋りに付き合ったくらいしかしてないのだけれど、毎回姉は私をスペシャルサンクスの欄に入れていた。完全なる身内贔屓の文字通りの身内ネタね。
「だから初期段階からノンプリにはタイトル回収するのを前提に王子ルートが用意されていたことを知っているの」
私は話の信憑性を高めるために彼女が知りえない、トゥルーエンドについて語り出す。
「タイトルのノンプリンス☆ノンプリンセス……このクソダサ白星記号はそもそもネモ、つまりステルラ王子を意味するマークなのよ。ほら、他のキャラにはピクトグラムみたいなマークがあるでしょ? アダムスキーだと緑の剣とかブラウだと青い酒瓶とか、パッケージにも載ってるやつ」
かつて高崎さんから嬉々として語られた最早小ネタのようなことや。
「ステルラはラテン語で星を意味するからね。ほら、偽名のネモはラテン語で何者でもないってことでどちらもノンプリの根幹に触れるように出来ている」
そんな姉から聞いた裏設定みたいなことを語り。
「シナリオ出現条件は全ルートクリア後、二周目のロートルートにのみ出現する選択肢を辿って冤罪裁判にて追放されるバッドエンドを達成すること……その後、辺境の地でネモとの生活が始まるって流れなの」
私はデバックの手伝いでプレイした知識をそのまま伝えた。
「……見事に私の人生そのものね…………気持ちの悪いほどに」
話を聞いていた彼女は、わかりやすく頭を抱えて吸っていた煙草の火を消しながら感想を漏らす。
「でも、貴女はトゥルーエンドへは進まなかった。YuKiCoのシナリオでは、ネモとメリィベルは別れることが出来ずに駆け落ちをするはずだったのよ。身分やしがらみを全て捨て去って、女性医師に協力してもらって二人で国境を越えてセピアラに向かう。何か女性医師から選択を迫られなかった? まあ細かいところまで同じとは限らないけど」
私は淡々とトゥルーエンドシナリオについて語る。
「王子でもなく姫でもない、何者でもない私たちは恋をする。ってな感じで、タイトルを回収して終わる予定だった」
ネタバレ配慮ゼロで完全にオチまで語ると。
「……っ、ゆ…………YuKiCoシナリオっぽーい……」
「でしょう? こういう伏線回収的なの大好きだからね。パッケージの☆もわざとメリィベルに重なるように配置したりイザベラをロートの位置に重ねたり……パッケージから匂わせていってたんだけど……」
新たな煙草に火をつけながら彼女は間抜けな顔で驚愕しているところに、補足で製品版に残ったままの伏線を伝える。
「まあ容量の関係というか……当時のPC環境が悪かったのとパラレルデザインのSE不足が原因ね。キャラも少ないしノベルゲームだから本来全然容量は使わないはずだったんだけど、当時のOSであるVivaがこれまた動きが悪くてねぇ」
私は前世の記憶を思い返して当時のPC環境を語る。
「……あったわねそんなの、確かに私も一個前のOS……xqのパソコンでプレイした気がする」
メリィベルも煙草をくゆらせながらしみじみ当時のPC環境を思い返す。
というか王妃様がOSの話をしてるのはちょっと面白いわね。
「そそ。ある程度のスペックがあればVivaでも動いたんだけど、そんなスペック要求できないしもう当時の最新PCはVivaが標準になっていてVivaより前のOSを積んでるのはスペック的にもちょっと古いPCだった。だからパラレルデザインはノンプリをVivaで動かすために色んな試行錯誤をしてパッチを当てまくった結果、容量がまあまあ増えちゃったの」
さらに私は同時のパラレルデザインについて語り。
「そこで急遽トゥルーエンドルートを削って、後に追加コンテンツとして発表するか完全版を出すってことにせざるを得なかったの」
パラレルデザインの行った対策について伝えた。
私は私とノンプリの関係性について語り出す。
「まあ私は携わったわけではないけど一応エンドロールのスペシャルサンクスに名前も載ってるのよ、もちろんあだ名みたいな感じだけど」
もはやただのマウントみたいな開示をする。
まあでもマジに私はなんも携わってない。
ちょっと気分転換のお喋りに付き合ったくらいしかしてないのだけれど、毎回姉は私をスペシャルサンクスの欄に入れていた。完全なる身内贔屓の文字通りの身内ネタね。
「だから初期段階からノンプリにはタイトル回収するのを前提に王子ルートが用意されていたことを知っているの」
私は話の信憑性を高めるために彼女が知りえない、トゥルーエンドについて語り出す。
「タイトルのノンプリンス☆ノンプリンセス……このクソダサ白星記号はそもそもネモ、つまりステルラ王子を意味するマークなのよ。ほら、他のキャラにはピクトグラムみたいなマークがあるでしょ? アダムスキーだと緑の剣とかブラウだと青い酒瓶とか、パッケージにも載ってるやつ」
かつて高崎さんから嬉々として語られた最早小ネタのようなことや。
「ステルラはラテン語で星を意味するからね。ほら、偽名のネモはラテン語で何者でもないってことでどちらもノンプリの根幹に触れるように出来ている」
そんな姉から聞いた裏設定みたいなことを語り。
「シナリオ出現条件は全ルートクリア後、二周目のロートルートにのみ出現する選択肢を辿って冤罪裁判にて追放されるバッドエンドを達成すること……その後、辺境の地でネモとの生活が始まるって流れなの」
私はデバックの手伝いでプレイした知識をそのまま伝えた。
「……見事に私の人生そのものね…………気持ちの悪いほどに」
話を聞いていた彼女は、わかりやすく頭を抱えて吸っていた煙草の火を消しながら感想を漏らす。
「でも、貴女はトゥルーエンドへは進まなかった。YuKiCoのシナリオでは、ネモとメリィベルは別れることが出来ずに駆け落ちをするはずだったのよ。身分やしがらみを全て捨て去って、女性医師に協力してもらって二人で国境を越えてセピアラに向かう。何か女性医師から選択を迫られなかった? まあ細かいところまで同じとは限らないけど」
私は淡々とトゥルーエンドシナリオについて語る。
「王子でもなく姫でもない、何者でもない私たちは恋をする。ってな感じで、タイトルを回収して終わる予定だった」
ネタバレ配慮ゼロで完全にオチまで語ると。
「……っ、ゆ…………YuKiCoシナリオっぽーい……」
「でしょう? こういう伏線回収的なの大好きだからね。パッケージの☆もわざとメリィベルに重なるように配置したりイザベラをロートの位置に重ねたり……パッケージから匂わせていってたんだけど……」
新たな煙草に火をつけながら彼女は間抜けな顔で驚愕しているところに、補足で製品版に残ったままの伏線を伝える。
「まあ容量の関係というか……当時のPC環境が悪かったのとパラレルデザインのSE不足が原因ね。キャラも少ないしノベルゲームだから本来全然容量は使わないはずだったんだけど、当時のOSであるVivaがこれまた動きが悪くてねぇ」
私は前世の記憶を思い返して当時のPC環境を語る。
「……あったわねそんなの、確かに私も一個前のOS……xqのパソコンでプレイした気がする」
メリィベルも煙草をくゆらせながらしみじみ当時のPC環境を思い返す。
というか王妃様がOSの話をしてるのはちょっと面白いわね。
「そそ。ある程度のスペックがあればVivaでも動いたんだけど、そんなスペック要求できないしもう当時の最新PCはVivaが標準になっていてVivaより前のOSを積んでるのはスペック的にもちょっと古いPCだった。だからパラレルデザインはノンプリをVivaで動かすために色んな試行錯誤をしてパッチを当てまくった結果、容量がまあまあ増えちゃったの」
さらに私は同時のパラレルデザインについて語り。
「そこで急遽トゥルーエンドルートを削って、後に追加コンテンツとして発表するか完全版を出すってことにせざるを得なかったの」
パラレルデザインの行った対策について伝えた。
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