お嬢様たちは、過激に世界を回していく。

ラディ

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12・この王国を裏から操りたい王妃だけど、聖女も貴族令嬢も全然思い通りになりません。【全4話】

04私の勤めなのだ。

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 今度はゴールドマン公爵家次男のシェーン・ゴールドマンと、リングストン派閥はばつの侯爵家令嬢であるアンジェラ・ステイモスの婚約破棄はきでした。

 これもプライデルが王位継承権けいしょうけんを持ちエンデスヘルツ家のキャロライン嬢との婚約破棄はき後にゴールドマン公爵家令嬢と婚約をして、キャロライン嬢がゴールドマン公爵家嫡男ちゃくなんとの婚姻が出来ていた場合には全く問題なかったのですが。

 今となってはリングストン派閥はばつを高めるだけの繋がりとなります。

 ゆえにいつも通り私の手の者を学園に忍ばせて、ティーンエイジャーたちの様々な想いをあおって婚約破棄はきの流れを作りました。

 それがなんと今回は上手くいったのです。

 見事なまでに思惑おもわく通りにことが進んだことに、

 この国のティーンエイジャーがそんな普通に婚約破棄はきを受け入れるものなのか……?

 私は念の為にその後もアンジェラ・ステイモスの動向を追うように指示しじしたところ。

 なんとアンジェラ嬢は、

 なんとこの国で今一番の懸念けねん材料である爆弾問題の中心を刺激する行動に出ました。

 これには血の気が引きました。

 ですが、聖女はその刺激にて爆発することはなく事なきを得たのですが。

 問題はあの常軌じょうきいっして物事の流れをさっする力を持つ爆弾聖女がアンジェラ・ステイモスという外からの情報を集めるための手段を手にしてしまったことなのです。

 あの聖女がここ数年における私の調整に気づき、

 潮時しおどきでしょう、もう。
 これ以上は、この国の状態を悪化させかねない。

 さて、私の意欲が折られつつあるところで私の王へのつとめと、黒幕としての役目はおおよそおしまいで――――。

「ヴァネッサ、少し話があるんだが、良いか」

 私が話をおしまいとしようとしたその時、夫である王が私の部屋へと入ってきた。

「ええ、どうぞ。どうしましたか?」

 と、王の発言をうながす。

「王として、私の決断は正しいのだろうか……、いたずらに聖女を刺激して国を窮地きゅうちに追い込んだだけではないのだろうか」

 と、王は誰にも言えない、誰にも漏らせない不安を私に頭を抱かれながら次々に漏らしてゆく。

 私はその姿を何より切なく、

「大丈夫ですよ貴方。必ず貴方はこの国を正しい方向に導くことができますよ」

 そう、私は王にこたえ。

 私の中で折れかけていたこの国を操作する意欲に再び熱が入った。

 この国を愛する王を愛する。

 これこそが王妃である、私のつとめなのだ。

 さあ、次はどこのどいつをおとしめて、おとしいらせてやろうか。

 私の王への愛と、黒幕としての役目は、まだまだ続くのであった。
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