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23・学園を追放され僻地に追いやられたので、この世界を滅ぼします。【全4話】
02竜の女王。
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「……ん、んーっ……」
なんて考えていると女児が目を覚ます。
「お嬢ちゃん大丈夫かい? どうしてこんなとこにいるんだ?」
「……………………」
起きしな質問してみるが、まだ寝ぼけているようでぼけっと俺を見て腹を鳴らす。
「おなかすいた」
「…………、とりあえず飯にしましょうかね」
女児が眠っている間に作ったあり物をぶち込んだシチューを皿に盛るとベッドから跳ね起きて席に着く。
元気なようで、とりあえず安心した。
そこから女児は黙々と食べ続け二日分予定で作ったシチューを一回で平らげた。
「はー、おいしかった」
「さいで、おそまつさまでした」
とりあえず、俺はそこから女児にいくつか事情聴取をした。
名前、年齢、住所、親、ここに至るまでの経緯。
しかし、名前がニィラってこと以外は、覚えていないとのことだった。
仕方がないのでその日は寝かしつけて次の日から近隣の農家を、といってもかなり離れてはいるのだがニィラを肩車して回って心当たりを聞いて回ったが情報は得られなかった。
こうなってくると本部に連れて行って捜索願いが出されて居ないかを確認しなくてはならないのだが、この駐屯地は俺だけしか居ないので勝手に離れるわけにもいかず、本部に事情を書いた手紙を出してなんかしらの連絡待ちの状態である。
こんな辺境の地から手紙を出してどのくらいで届くものなのかわからないが、待つしかあるまい。
そんなこんなで、一週間が経った。
「今日は鶏肉のシチューだぞ」
「とりにくー! いいね好き!」
ニィラとの生活にも慣れてきた。
かなりニィラも俺に懐くようになり。
一人で暮らしていた寂しさもなくなって、なんなら楽しくなってきていた。
欲をいえばニィラがもう十数年ほど成長してグラマラスになってから現れてくれればとは思った。
俺に童女趣味は無い、バストは豊満な程に良いと思っている一般的な趣向の持ち主なのだ。
とはいえこれはこれで、娘……って歳でもないな。年の離れた妹が出来たようで。
男兄弟しかいなかった俺は、これはこれで楽しい。
ニィラは好き嫌いせずシチューに飽きることもなく、特になんの問題もなく暮らしていた頃。
そいつらは突然現れた。
「やっぱ、おまえも復活していたのか竜の女王。気のせいだと思えるくらいに微弱だったけど、力は感じてたぞ」
「え? あの子がその、竜の女王なの? 本当に? 子供じゃないのよ」
意味不明なことをいいながら、他人の家にドアも使わず本当に突然、まるで瞬間移動でもしてきたかのように現れた不届き者の二人組。
一人は男で、もう一人の女を抱えていて。
一人は女で、もう一人の男の首に手を回していた。
馬鹿でもわかる。
こいつらやべえ。
「どうやら不完全な形での復活だったみてぇだな。二千年前はもっと竜だったし、人になるならいい女だった」
「二千年も経ってむしろ若返るって、すごいのですわね竜とは」
驚愕する僕をよそに、訳の分からない話を続ける。
「まあ、とにかく行くぞ竜の女王。この国滅ぼすのにおまえを敵に回したくもない」
常軌を逸したこの状況に混乱し、全然わけもわかってないが、一つだけわかった。
「ニィラ‼ 下がれ‼」
俺はすぐに剣を取り、男とニィラの間に割って入る。
これでも元騎士見習いの現役兵士だ。
よく分からんが目の前で起こる誘拐事件を指をくわえて見ていられるように俺は出来ていない。
なんて考えていると女児が目を覚ます。
「お嬢ちゃん大丈夫かい? どうしてこんなとこにいるんだ?」
「……………………」
起きしな質問してみるが、まだ寝ぼけているようでぼけっと俺を見て腹を鳴らす。
「おなかすいた」
「…………、とりあえず飯にしましょうかね」
女児が眠っている間に作ったあり物をぶち込んだシチューを皿に盛るとベッドから跳ね起きて席に着く。
元気なようで、とりあえず安心した。
そこから女児は黙々と食べ続け二日分予定で作ったシチューを一回で平らげた。
「はー、おいしかった」
「さいで、おそまつさまでした」
とりあえず、俺はそこから女児にいくつか事情聴取をした。
名前、年齢、住所、親、ここに至るまでの経緯。
しかし、名前がニィラってこと以外は、覚えていないとのことだった。
仕方がないのでその日は寝かしつけて次の日から近隣の農家を、といってもかなり離れてはいるのだがニィラを肩車して回って心当たりを聞いて回ったが情報は得られなかった。
こうなってくると本部に連れて行って捜索願いが出されて居ないかを確認しなくてはならないのだが、この駐屯地は俺だけしか居ないので勝手に離れるわけにもいかず、本部に事情を書いた手紙を出してなんかしらの連絡待ちの状態である。
こんな辺境の地から手紙を出してどのくらいで届くものなのかわからないが、待つしかあるまい。
そんなこんなで、一週間が経った。
「今日は鶏肉のシチューだぞ」
「とりにくー! いいね好き!」
ニィラとの生活にも慣れてきた。
かなりニィラも俺に懐くようになり。
一人で暮らしていた寂しさもなくなって、なんなら楽しくなってきていた。
欲をいえばニィラがもう十数年ほど成長してグラマラスになってから現れてくれればとは思った。
俺に童女趣味は無い、バストは豊満な程に良いと思っている一般的な趣向の持ち主なのだ。
とはいえこれはこれで、娘……って歳でもないな。年の離れた妹が出来たようで。
男兄弟しかいなかった俺は、これはこれで楽しい。
ニィラは好き嫌いせずシチューに飽きることもなく、特になんの問題もなく暮らしていた頃。
そいつらは突然現れた。
「やっぱ、おまえも復活していたのか竜の女王。気のせいだと思えるくらいに微弱だったけど、力は感じてたぞ」
「え? あの子がその、竜の女王なの? 本当に? 子供じゃないのよ」
意味不明なことをいいながら、他人の家にドアも使わず本当に突然、まるで瞬間移動でもしてきたかのように現れた不届き者の二人組。
一人は男で、もう一人の女を抱えていて。
一人は女で、もう一人の男の首に手を回していた。
馬鹿でもわかる。
こいつらやべえ。
「どうやら不完全な形での復活だったみてぇだな。二千年前はもっと竜だったし、人になるならいい女だった」
「二千年も経ってむしろ若返るって、すごいのですわね竜とは」
驚愕する僕をよそに、訳の分からない話を続ける。
「まあ、とにかく行くぞ竜の女王。この国滅ぼすのにおまえを敵に回したくもない」
常軌を逸したこの状況に混乱し、全然わけもわかってないが、一つだけわかった。
「ニィラ‼ 下がれ‼」
俺はすぐに剣を取り、男とニィラの間に割って入る。
これでも元騎士見習いの現役兵士だ。
よく分からんが目の前で起こる誘拐事件を指をくわえて見ていられるように俺は出来ていない。
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