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26・婚約破棄とか冤罪裁判とかにはもう飽きたので、普通に恋しようと思います。【全4話】
03可愛い。
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「こ! 恋人じゃねえけど、片思いだね私の」
「だ、誰なの? 貴族? それとも平民枠の生徒?」
身を乗り出してルーシィを問い詰める。
「ちょ、近いよあんた、貴族……ではないと思う、そしておそらく生徒ですらないじゃないかな、名前もわからないし、顔も見たことないから確認のしようがないんだけど」
「…………? 何にもしらないんじゃない。なんの人なの、それ」
なんか、おかしな話になってきたので私は少し心身共に引く。
「知ってるかな、暴力マスクの怪人ってやつなんだけど」
「……………………は?」
ルーシィの口から出た、私が苦渋を飲まされ続けてきた存在に思考が停止する。
え? 恋バナをしてたんだよね、なぜ今その怪奇現象がでてくるんだ。
「私ちょっと前に暴力マスクの喧嘩を目の前で見たんだけど。それがまた、めっちゃくちゃ強かったの! あの圧倒的な強さを見たら誰だって惚れるわよあれは」
「いやなにその蛮族の価値観、それを平民の感覚みたいに言わないでくれる?」
頬を染める彼女に対して私はどんどん冷めていく。
幼き頃から彼女はルチャリブレとか言われる格闘ショーで使われる技術を磨き続けてきたらしいのでそれ故の価値観なのだろう、何も参考になりそうもない。
なので、他に恋バナが出来そうな人間が居ないかを尋ねると。
「いるよ。私と違って二人とも恋人とラブラブなんだから」
と、彼女に連れられ紹介されたのは。
「ごきげんよう。私がグロリア・クーロフォードでございますわ」
「私はモーラ・マーコヴィックでございます。よしなに」
貶められそうになると例の暴力マスクの怪人が現れるマーク・リングストン現公爵の婚約者であるグロリア・クーロフォード嬢と、少し前に学園を熱狂の渦に巻き込んだ歌姫であり伯爵家子息のザック・ハージティの婚約者であるモーラ・マーコヴィック嬢であった。
学園内で知らない人間などいない、自己紹介など要らない超有名人の二人だ。
ルーシィはそんな二人とのお茶会に私を参加させたのだった。
いやどんな繋がりなんだ、平民のプロレスラーの人脈で召喚できる人間じゃないぞ。
まあしかし、非常に興味はあるので私はこの二人にも恋バナを振ってみる。
まずは馴れ初めあたりから聞いてみよう。
「マーク様と初めて会ったのは私が……えっと……九歳!」
「十歳の時です、グロリア様」
さらっとお付の執事に訂正される。
「……十歳の時に、エンデスヘルツ公爵家のパーティーで初めてお会いして、その翌年に結婚を前提とした交際を申し込まれましたの」
「……お会いした時に、惹かれ合う何かを感じたのですか?」
グロリア嬢により詳しくその辺を聞いてみる。
「その時はまだ私は何とも思ってませんでしたが……マーク様の……その、ひ、一目惚れだと聞きましたわ」
頬を赤らめて答えるグロリア嬢。
いや確かにこれは可愛い、マーク・リングストンが惚れるのも頷ける。
「私はいわゆる幼馴染で、親同士の付き合いが古く本当に幼き頃からずっと一緒でザックは昔からまん丸で可愛かったので私は子供の頃から今に至るまで変わらず好きなままですね」
と、モーラ様はさらりと語る。
確かにザック・ハージティはぽよんぽよんでまん丸である。なるほどそういう趣向もあるのか。
二人の話を聞きながら出されたお茶を飲む。
すると空いたカップにすぐにグロリア嬢の執事がお茶を注ぐ。
「だ、誰なの? 貴族? それとも平民枠の生徒?」
身を乗り出してルーシィを問い詰める。
「ちょ、近いよあんた、貴族……ではないと思う、そしておそらく生徒ですらないじゃないかな、名前もわからないし、顔も見たことないから確認のしようがないんだけど」
「…………? 何にもしらないんじゃない。なんの人なの、それ」
なんか、おかしな話になってきたので私は少し心身共に引く。
「知ってるかな、暴力マスクの怪人ってやつなんだけど」
「……………………は?」
ルーシィの口から出た、私が苦渋を飲まされ続けてきた存在に思考が停止する。
え? 恋バナをしてたんだよね、なぜ今その怪奇現象がでてくるんだ。
「私ちょっと前に暴力マスクの喧嘩を目の前で見たんだけど。それがまた、めっちゃくちゃ強かったの! あの圧倒的な強さを見たら誰だって惚れるわよあれは」
「いやなにその蛮族の価値観、それを平民の感覚みたいに言わないでくれる?」
頬を染める彼女に対して私はどんどん冷めていく。
幼き頃から彼女はルチャリブレとか言われる格闘ショーで使われる技術を磨き続けてきたらしいのでそれ故の価値観なのだろう、何も参考になりそうもない。
なので、他に恋バナが出来そうな人間が居ないかを尋ねると。
「いるよ。私と違って二人とも恋人とラブラブなんだから」
と、彼女に連れられ紹介されたのは。
「ごきげんよう。私がグロリア・クーロフォードでございますわ」
「私はモーラ・マーコヴィックでございます。よしなに」
貶められそうになると例の暴力マスクの怪人が現れるマーク・リングストン現公爵の婚約者であるグロリア・クーロフォード嬢と、少し前に学園を熱狂の渦に巻き込んだ歌姫であり伯爵家子息のザック・ハージティの婚約者であるモーラ・マーコヴィック嬢であった。
学園内で知らない人間などいない、自己紹介など要らない超有名人の二人だ。
ルーシィはそんな二人とのお茶会に私を参加させたのだった。
いやどんな繋がりなんだ、平民のプロレスラーの人脈で召喚できる人間じゃないぞ。
まあしかし、非常に興味はあるので私はこの二人にも恋バナを振ってみる。
まずは馴れ初めあたりから聞いてみよう。
「マーク様と初めて会ったのは私が……えっと……九歳!」
「十歳の時です、グロリア様」
さらっとお付の執事に訂正される。
「……十歳の時に、エンデスヘルツ公爵家のパーティーで初めてお会いして、その翌年に結婚を前提とした交際を申し込まれましたの」
「……お会いした時に、惹かれ合う何かを感じたのですか?」
グロリア嬢により詳しくその辺を聞いてみる。
「その時はまだ私は何とも思ってませんでしたが……マーク様の……その、ひ、一目惚れだと聞きましたわ」
頬を赤らめて答えるグロリア嬢。
いや確かにこれは可愛い、マーク・リングストンが惚れるのも頷ける。
「私はいわゆる幼馴染で、親同士の付き合いが古く本当に幼き頃からずっと一緒でザックは昔からまん丸で可愛かったので私は子供の頃から今に至るまで変わらず好きなままですね」
と、モーラ様はさらりと語る。
確かにザック・ハージティはぽよんぽよんでまん丸である。なるほどそういう趣向もあるのか。
二人の話を聞きながら出されたお茶を飲む。
すると空いたカップにすぐにグロリア嬢の執事がお茶を注ぐ。
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