ボクとセンセイの秘密

七町 優

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第8章 文化祭(前編)

68.試作会!(4)

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「はーい、獅子スペシャルセットになります~」

「相変わらず、すごい量ですね(笑)」

「獅子スペシャルセットやからな(笑)」

「ははは(笑)」

「あんまり無駄話は出来やんよ、もう言うてる間に休憩終わる(笑)」

「まじかよ!!先生もっと早く行ってくださいよ(笑)」

「だって二人楽しそうにしてたからね?」 

「そんなに楽しそうでしたか??」

「うん(笑)」

「まぁ食べましょう!!」













「美味しかったね~」

「ありがとうございます!!俺も腕を奮ったかいがありました。」

「店長鼻の下伸ばしてるじゃないですか~」

「伸ばしてないわ!!」

「「試作会の続きやろう!!」」

「うおっ、帰ってきた。」

「さっさと終わらせようぜ~」

「おう!!」














「出来た!!」

「やな!!みんなお疲れ様!!」

メニューの商品が全て出来た。飲み物も全部作れたし味もいけてるし!!大丈夫やなこれで。

「かずっち~!!」

「どうした??」

「晩御飯どうする?みんなで行く?それとももう解散する?」

「みんなはどうしたい??」

「どっちでもいいよ~」

「うーん、俺先生を案内してきたから先生の車なんよな~」

「え!?優衣ちゃんと二人で来たん!?」

「あ、うん。案内してって言われたからね。」

「かずっちなんもしてないよな??(笑)」

「なんもしてないわ!!失礼な(笑)」

「なら良かった(笑)」

「当たり前やろ(笑)なんで先生と何かあるねん。」

「てことは先生がおるから解散やな!!」

「ごめんね、私が一人で来れば良かったんだけど……」

「そんなこと気にせんでいいですよ。」

こうして今日の試作会は無事に終わった。













帰る間際に店長が

「ねぇ先生、一真を変えてやってくれよ。」

「え?なんのことですか??」

「これからわかってくると思うから、けど俺の口からは何も言えないんだよ。」

「分かりました。那須くんのことは任せてください。担任としてほっとけないですから。」

「なら良かった、あいつはあまり外には出さないんだよ。自分の感情を……」

「分かりました。もしなんかあれば店長さんも私に教えてください!!」

「わかった、一真を頼んだ!!」

「先生~行かないの??」

「もう行くよ~」







私は思った。一真くんを変えることが出来るのだろうか?けど今、一番近くにいるのは私だ。支えるしかないと……とりあえず!!文化祭成功させてあげないと!!

密かに決心した優衣だった。
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