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第1章 教会編
終わりの始まり4
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『はあ…はあはぁ…』
ギンと別れてからどれだけの時間が経っただろうか。恐らくもう30分は走り続けけているだろうか。しかし、まだ出口は見えない。
『早く…はあ早く助けを呼んで戻らなきゃ…はあはあ…』
リュートはただ走り続ける。
『眩しいっ!』
明かりだ外からの明かりが差し込む。
外に出られる!そう気が緩んだその時、リュートに不幸が襲う。
出口をゴブリンが塞いでいるではないか。ゴブリンはこの街周辺に出る魔物の中では比較的弱い部類のモンスターだ。しかし、まだ駆け出しにも満たないリュートには荷が重い相手だった。しかもリュートは攻撃魔法を使えない。これでは倒しようがないのだ。しかし、リュートは諦めなかった。自分を逃がしてくれたギンを助けるために。幸いリュートには移動魔法があった。出口を出て魔法を使えば逃げ切れるのだ。だか、出口を塞ぐゴブリンの数が問題だ。1匹や2匹ではない。10や20はゆうに超えているだろう。しかし、リュートの頭の中にはギンを助けるという事しかなかった。
『うおぉぉぉ!!』
リュートはゴブリンの大群に怯むことなく突撃する。
グギャ!グギャギャ!
ゴブリンがリュートに向けて棍棒を振り切った。リュートはゴブリンの攻撃を直前で避けるとその勢いのままゴブリンの大群に突っ込む。
『うおぉぉ!』
グギャ!
ゴブリンの攻撃が上下左右様々な所からリュートに降り注ぐ。
『グフゥァ!ぐっ負けるかぁ!』
ゴブリンの攻撃を耐えながら出口に向けて突き進む。
『うおぉぉぉ!世界の理りよぉ!我に移動の力を!《ワープ》』
リュートが呪文を唱え終わったその時リュートの身体が出口を通過する。
シュン
グギャ?グギャギャ!
突然消えた獲物に困惑するゴブリン。
しかし、知能のないゴブリン達はしばらくすると出口を見張り始めるのだった。
バッ
『はぁはぁ…早く…助けを…』
!?
『おい!リュート!どうした。傷だらけのじゃないか!』
傷だらけのリュートを見てロンダおじさんが駆け寄る。
『教会に…ギンが…助けて…。』
バタッ
『おい!リュート!ギンがどうしたんだ!おい!リュート!』
目を覚ますとそこは見慣れぬ天井だった。
『うーん。ここは?』
『おっ目覚めたかリュート。ここは妖精の森の客室だぞ』
近くにいたロンダおじさんがそう答えた。
『僕は何でこんな所にうっ…』
頭が痛む。
『お前が傷だらけで下町を彷徨ってたからここまで連れてきたんだ。』
『そうか…。!? ギンは!ギンはどうなったの!』
ロンダおじさんは首をかしげる。
『お前に言われて教会を見に言ったけど何もなかったぞ?』
『そんな!教会の地下だよ!早く助けに行かなきゃ!ギンが死んじゃうよ!』
ロンダおじさんの顔色が変わる。
『地下室だって!リュート!お前どこでそれを!』
『協会の床が空いてたんだ!だからギンと一緒に入ったんだ。そしたらオリバー神父に襲われて……うぅ。』
頭が割れる様に痛い。何か伝えなきゃいけないことがあったはずなのに思い出せない。
『リュートもう良い…今日は帰ってゆっくり休め。』
『そんな!ダメだよ!そんなの!ギンが!ギンが死んじゃう!』
ロンダおじさんの声色が低くなる。
『リュート…お前はあれから半日眠り続けてたんだ。恐らくもうすでにギンは…。』
そこまで言うとおじさんは何も言わなかった。でもおじさんの言おうとしている事はわかった。
『ギンはもう死んでるそう言いたいの!』
『……』
おじさんはじっと目を落としたまま黙り込む。
わかってるギンが死んだのは僕のせいだ。あの時僕がギンを置いて逃げ出さなければ、僕が教会に行こうなんて言わなければ…後悔ばかりが込み上げてくる。
『明日早朝8時から人を集めて教会に乗り込む。リュート今日は家に帰って休め。もしかしたらギンもまだ生きているかもしれない。』
『………うん。』
おじさんの提案に僕は頷くしかなかった。
ギンと別れてからどれだけの時間が経っただろうか。恐らくもう30分は走り続けけているだろうか。しかし、まだ出口は見えない。
『早く…はあ早く助けを呼んで戻らなきゃ…はあはあ…』
リュートはただ走り続ける。
『眩しいっ!』
明かりだ外からの明かりが差し込む。
外に出られる!そう気が緩んだその時、リュートに不幸が襲う。
出口をゴブリンが塞いでいるではないか。ゴブリンはこの街周辺に出る魔物の中では比較的弱い部類のモンスターだ。しかし、まだ駆け出しにも満たないリュートには荷が重い相手だった。しかもリュートは攻撃魔法を使えない。これでは倒しようがないのだ。しかし、リュートは諦めなかった。自分を逃がしてくれたギンを助けるために。幸いリュートには移動魔法があった。出口を出て魔法を使えば逃げ切れるのだ。だか、出口を塞ぐゴブリンの数が問題だ。1匹や2匹ではない。10や20はゆうに超えているだろう。しかし、リュートの頭の中にはギンを助けるという事しかなかった。
『うおぉぉぉ!!』
リュートはゴブリンの大群に怯むことなく突撃する。
グギャ!グギャギャ!
ゴブリンがリュートに向けて棍棒を振り切った。リュートはゴブリンの攻撃を直前で避けるとその勢いのままゴブリンの大群に突っ込む。
『うおぉぉ!』
グギャ!
ゴブリンの攻撃が上下左右様々な所からリュートに降り注ぐ。
『グフゥァ!ぐっ負けるかぁ!』
ゴブリンの攻撃を耐えながら出口に向けて突き進む。
『うおぉぉぉ!世界の理りよぉ!我に移動の力を!《ワープ》』
リュートが呪文を唱え終わったその時リュートの身体が出口を通過する。
シュン
グギャ?グギャギャ!
突然消えた獲物に困惑するゴブリン。
しかし、知能のないゴブリン達はしばらくすると出口を見張り始めるのだった。
バッ
『はぁはぁ…早く…助けを…』
!?
『おい!リュート!どうした。傷だらけのじゃないか!』
傷だらけのリュートを見てロンダおじさんが駆け寄る。
『教会に…ギンが…助けて…。』
バタッ
『おい!リュート!ギンがどうしたんだ!おい!リュート!』
目を覚ますとそこは見慣れぬ天井だった。
『うーん。ここは?』
『おっ目覚めたかリュート。ここは妖精の森の客室だぞ』
近くにいたロンダおじさんがそう答えた。
『僕は何でこんな所にうっ…』
頭が痛む。
『お前が傷だらけで下町を彷徨ってたからここまで連れてきたんだ。』
『そうか…。!? ギンは!ギンはどうなったの!』
ロンダおじさんは首をかしげる。
『お前に言われて教会を見に言ったけど何もなかったぞ?』
『そんな!教会の地下だよ!早く助けに行かなきゃ!ギンが死んじゃうよ!』
ロンダおじさんの顔色が変わる。
『地下室だって!リュート!お前どこでそれを!』
『協会の床が空いてたんだ!だからギンと一緒に入ったんだ。そしたらオリバー神父に襲われて……うぅ。』
頭が割れる様に痛い。何か伝えなきゃいけないことがあったはずなのに思い出せない。
『リュートもう良い…今日は帰ってゆっくり休め。』
『そんな!ダメだよ!そんなの!ギンが!ギンが死んじゃう!』
ロンダおじさんの声色が低くなる。
『リュート…お前はあれから半日眠り続けてたんだ。恐らくもうすでにギンは…。』
そこまで言うとおじさんは何も言わなかった。でもおじさんの言おうとしている事はわかった。
『ギンはもう死んでるそう言いたいの!』
『……』
おじさんはじっと目を落としたまま黙り込む。
わかってるギンが死んだのは僕のせいだ。あの時僕がギンを置いて逃げ出さなければ、僕が教会に行こうなんて言わなければ…後悔ばかりが込み上げてくる。
『明日早朝8時から人を集めて教会に乗り込む。リュート今日は家に帰って休め。もしかしたらギンもまだ生きているかもしれない。』
『………うん。』
おじさんの提案に僕は頷くしかなかった。
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