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第1章 教会編
崩れ堕ちた日常
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おじさんと別れ僕は歩いて家に帰ることにした。魔法を使えば家まではすぐだ。でも今は歩きたい気分だった。
『ギン…生きててくれよ…』
ギンの事を考えながら家への道を戻っていると家が見えてくる。いつもの家だ。
でも何だろう嫌な感じがして僕は走った。
『ただいま!』
返事がないどこかに行ってるんだろうか。
『やっと帰ってきたんだね…リュート。』
リビングの方から聞き覚えのない声が聞こえる。神々しく思わず跪きたくなる様な声だ。
『誰?』
『酷いな~リュート君はいつも祈りに来てくれただろ?』
声は続けて言う。
『僕だよ。僕だ。第八天使アリエルだ。』
『何行ってるんだ。それに天使様を語るなんてなんて奴だ!』
『心外だな。分かったじゃあ証拠を見せてあげるよ。』
そう言うと声の主は僕の前に姿を現した。そして次の瞬間背中の大きな羽を広げ家を壊しながら飛び立つ。
『家が!』
『どうかな?これで信じてもらえたかな。』
『と、飛んでる。それにあの羽…あの姿。本当に…てんし…さ…ま…』
『どうやら信じてもらえた様だね。』
天使様は信じてもらえた事を嬉しそうに笑う。そして、ふっと思い出した様に言う。
『ああそうそう。リュート。君が帰って来るまで少し時間があったからね。そこの人間で少し遊ばせて貰ったよ。』
天使様が指差した先を見る。
『母さん!天使様!母さんが、母さんが!』
そこにいたのは、今にも生き絶えそうな母さんだった。
『あははっ!面白いんだよその人間。この子達だけは!そう言って懇願するだ。その様子と言ったら惨めったらしくて…。フフフッハハハハハ!!』
天使はそう言って高笑う。
『そんな!母さん!』
僕は母さんの元に駆け寄る。
『母さん!死なないで!お願いだよ!』
『リュー…ト天使は…信じちゃ…ダメ…逃げなさい…早くここから』
母さんの声に力がない。
『そんな!嫌だよ!母さんを置いて逃げるなんて』
僕の瞳から涙がこぼれる。
『ほら泣かないの…ゴホッゴホッおとこのこでしょ?それより早く逃げるのリンとシルバはもう…だから…リュートだけでも早く…母さんの最後のお願いよ…』
『嫌だよ!母さん!最後なんて言わないで!』
泣き叫ぶ僕に母さんは困った様にそして、最後を悟ったかのように言う。
『リュートごめんね…先に逝く母さんを許してね。生きてリュート。母さんは…いつでもあの空から見守って….る…』
そこまで言うと母さんの身体に力がなくなる。
『かあ…さん?ねえ起きて!ねえってば!そんな!やだよ!』
まただ。また僕のせいで大切な人が死んだ。もう嫌だ。
『良いよ!良いねリュート!その目その表情!実に僕好みだよ!!』
誰のせい?俺のせいか?いや違う…その瞬間、アリエルへのいや、天使への怒りが湧き上がる。
『アリエル!許しさない…絶対に!』
そして決意する。刺し違えてでも…この天使を殺す!殺す!殺す!殺す!必ず殺す!
『許さない…か。許さないからどうするの?君はここで僕に殺されてしまうのに。』
『殺す!今ここで!』
『殺す?この僕を?いいね!やっぱり君はいい。やってみるといい。非力な君にどこまで出来るか楽しみだよ。』
俺は天使に攻撃すべく一歩を踏み出す。
僕の全力攻撃が天使を襲う。しかし天使はそれをまるで赤子と戯れるかの様にかわしていく。
『クッソォぉぉ!!』
なおも僕の攻撃が続く。
『良いね!最高だ!うん。よし決めた。殺そうと思ってたけど君を生かしてあげる。せいぜい生きて次に会う時また僕を楽しませておくれ。』
そう言うと天使は再び翼をはためかせ大空へと飛び上がる。アリエルの姿は次第に小さくなりついに見えなくなった。
『クソ!テメェ!逃げんのか!チックショー!!』
僕の叫びは誰にも届かない。ただ時間だけが…過ぎていく。
『ギン…生きててくれよ…』
ギンの事を考えながら家への道を戻っていると家が見えてくる。いつもの家だ。
でも何だろう嫌な感じがして僕は走った。
『ただいま!』
返事がないどこかに行ってるんだろうか。
『やっと帰ってきたんだね…リュート。』
リビングの方から聞き覚えのない声が聞こえる。神々しく思わず跪きたくなる様な声だ。
『誰?』
『酷いな~リュート君はいつも祈りに来てくれただろ?』
声は続けて言う。
『僕だよ。僕だ。第八天使アリエルだ。』
『何行ってるんだ。それに天使様を語るなんてなんて奴だ!』
『心外だな。分かったじゃあ証拠を見せてあげるよ。』
そう言うと声の主は僕の前に姿を現した。そして次の瞬間背中の大きな羽を広げ家を壊しながら飛び立つ。
『家が!』
『どうかな?これで信じてもらえたかな。』
『と、飛んでる。それにあの羽…あの姿。本当に…てんし…さ…ま…』
『どうやら信じてもらえた様だね。』
天使様は信じてもらえた事を嬉しそうに笑う。そして、ふっと思い出した様に言う。
『ああそうそう。リュート。君が帰って来るまで少し時間があったからね。そこの人間で少し遊ばせて貰ったよ。』
天使様が指差した先を見る。
『母さん!天使様!母さんが、母さんが!』
そこにいたのは、今にも生き絶えそうな母さんだった。
『あははっ!面白いんだよその人間。この子達だけは!そう言って懇願するだ。その様子と言ったら惨めったらしくて…。フフフッハハハハハ!!』
天使はそう言って高笑う。
『そんな!母さん!』
僕は母さんの元に駆け寄る。
『母さん!死なないで!お願いだよ!』
『リュー…ト天使は…信じちゃ…ダメ…逃げなさい…早くここから』
母さんの声に力がない。
『そんな!嫌だよ!母さんを置いて逃げるなんて』
僕の瞳から涙がこぼれる。
『ほら泣かないの…ゴホッゴホッおとこのこでしょ?それより早く逃げるのリンとシルバはもう…だから…リュートだけでも早く…母さんの最後のお願いよ…』
『嫌だよ!母さん!最後なんて言わないで!』
泣き叫ぶ僕に母さんは困った様にそして、最後を悟ったかのように言う。
『リュートごめんね…先に逝く母さんを許してね。生きてリュート。母さんは…いつでもあの空から見守って….る…』
そこまで言うと母さんの身体に力がなくなる。
『かあ…さん?ねえ起きて!ねえってば!そんな!やだよ!』
まただ。また僕のせいで大切な人が死んだ。もう嫌だ。
『良いよ!良いねリュート!その目その表情!実に僕好みだよ!!』
誰のせい?俺のせいか?いや違う…その瞬間、アリエルへのいや、天使への怒りが湧き上がる。
『アリエル!許しさない…絶対に!』
そして決意する。刺し違えてでも…この天使を殺す!殺す!殺す!殺す!必ず殺す!
『許さない…か。許さないからどうするの?君はここで僕に殺されてしまうのに。』
『殺す!今ここで!』
『殺す?この僕を?いいね!やっぱり君はいい。やってみるといい。非力な君にどこまで出来るか楽しみだよ。』
俺は天使に攻撃すべく一歩を踏み出す。
僕の全力攻撃が天使を襲う。しかし天使はそれをまるで赤子と戯れるかの様にかわしていく。
『クッソォぉぉ!!』
なおも僕の攻撃が続く。
『良いね!最高だ!うん。よし決めた。殺そうと思ってたけど君を生かしてあげる。せいぜい生きて次に会う時また僕を楽しませておくれ。』
そう言うと天使は再び翼をはためかせ大空へと飛び上がる。アリエルの姿は次第に小さくなりついに見えなくなった。
『クソ!テメェ!逃げんのか!チックショー!!』
僕の叫びは誰にも届かない。ただ時間だけが…過ぎていく。
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