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14話 想起
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カイルに促され、少し受付が見える位置にあるベンチに座ると、その隣にカイルもドサッと座った。そのころには、カイルも落ち着いてほぼほぼ泣き止んでいた。
「どうしてここにいるんだよ!? もう魔塔には行ったのか!?」
「ううん、ここで用事があって、それを済ませてから行こうとしてたんだけど、無理みたいだから今から魔塔に行くところだったの」
今の説明に疑問があったようで、カイルは怪訝そうな顔をした。
「ん? 無理だった? 意味が分からないが……どんな用事で来たんだよ」
「第3騎士団の騎士団長様にお礼を言いたくて来たのよ」
そう言うと、カイルは意気揚々と胸を張って言った。
「何だよ、そんなことか。あ、でもそれなら、受付で追い返されたことにも説明が付くな。でも安心しな。クリスタの友である、カイル様に任せろ! 今すぐ連れて来てやるよ!」
「本当!? いないんじゃないの?」
「はあ? 今日はいるはずだぞ。ちょっとここで座って待ってろ。連れて来てやるから」
「ありがとう! お願いね」
「おう、任せとけ」
得意げに口を動かすと、カイルは立ち上がるなり走ってどこかに行ってしまった。そのため、私はベンチに座ったまま、大人しくカイルを待つことにした。
すると、カイルがいなくなってから待ったという程の時間も経っていない中、とんでもない速さでこちらに走ってくる人影が見えた。するとその人影は、私の姿を確認するや否や叫んだ。
「クリスタ様……!!!!!」
そう言うと、その人物は一直線に私の元まで走って来て、突然私の目の前に跪いた。
「は?」
あまりの出来事に、つい声が漏れてしまった。近くを通りがかった人も目が点になっている。
――この人は何で私の前に跪いているの?
この人は何をしているの?
そんなことを考えている私の心情を知ってか知らずか、目の前の男は口を開いた。
「大変遅くなり申し訳ございません。クリスタ様がお戻りになられたと聞き、急いで馳せ参じました。ご無事で、本当に良かったっ……! よくぞお帰り下さいました!」
周りに居る人も何事かと驚いている。
「ただい、ま……?」
あまりにも温度差があり戸惑ったものの、とりあえず何か言葉を返さなければと思った結果、気の抜けたような言葉が出てしまった。
しかし、そんな私を意に介することは無く、目の前の男は溌溂とした様子で、言葉を返してきた。
「はい! おかえりなさいませ……! あなた様がご帰還なされて、僥倖でございます」
「は、はあ……」
反応に困っていると、カイルの声が聞こえてきた。
「おい! エンディミオン、おまっ早すぎなんだよ……。って、何で跪いてるんだよ。クリスタも戸惑って困ってるだろうが!」
その声に反応し、第3騎士団長様はハッと私の顔を見た。
「困らせてしまいましたか……!? 大変申し訳ございません!!!!」
そう言うとがばっと立ち上がった。
――立ち上がったままもおかしいわよね。
隣に座ってもらいましょう。
「まあ、こちらに座ってください」
さすがに立たせたままという訳にもいかない。そう思い声をかけると、第3騎士団長様は「よろしいのですか!?」と言って、嬉しそうに私の隣に座った。その様子はまるで忠犬のようだ。
すると私たちの様子を見て、第3騎士団長様を呼び出してくれたカイルが口を開いた。
「クリスタよ、これが俺の力だ。ハーハッハッハ! これで、用事が済ませられるんだろう? 俺が気付いたから、そのまま帰らずに済んで良かったな?」
そう言うと、第3騎士団長様とは逆側の私の隣に座った。そして、背もたれに背を預け、私の後ろの背もたれに腕をのせている。
さっきまで号泣していた人とは思えないほどの身の変わりようだ。そんなカイルを見て、いつも通りの彼っぽくて何だか安心した。
「そうね、あなたのおかげよ。ありがとう」
「これは貸しってことで」
「はいはい」
そんな会話をしていると、第3騎士団長様が話しかけてきた。
「私に用事があって来られたのですか? それに帰らずに済んだとは?」
「クリスタ、お前に何か用事があったらしいんだよ。だけど、受付でお前のいつもの追っかけの女たちと勘違いされて、追い出されようとしてたところを、俺が見つけたってわけ」
――追っかけの女の人が職場の受付まで来るだなんて……。
そんな非常識がまかり通り始めたら、世も末だわ。
「お前クリスタが来たって言った瞬間、まったく話聞かずに走るからさ~」
カイルのこの言葉を聞き、エンディミオンの目が遠くに見える受付に向いた。その眼光は、戦地の最前線で戦う騎士のごとく鋭い目つきだった。
しかし、すぐ私の方に向き直り、シュンとした犬のような顔をして謝り出した。
「よりにもよって、クリスタ様を追い返そうとするとは……誠に申し訳ございません。私が至らないばかりに……」
「大丈夫ですよ。今こうして会えているので、気にしていませんから」
目的は果たせたし事情も分かったから、謝罪なんて不要だ。それよりも、今は受付の男性の方が心配だ。遠くのこの距離からも、とんでもなく体調が悪そうだと分かる。
彼はいつものことだろうと決めつけてしまったのだ。でも、こんなことになったのは、彼がそう思うに至るほど来る女性たちのせいだ。彼なりに騎士団長様のことを考えた結果だったのだろう。そんな彼に怒りなどもう無かった。
――それに、昨日のことと比べればこんなこと痛くも痒くもないものね……。
そんなことを思っていた矢先、カイルが口を開いた。
「そう言えばクリスタ、試練から戻って来たってことはついに結婚だな……! おめでとう!!!!」
晴れやかな笑顔で、信じられないレベルの地雷を踏んだ彼の発言に、怒りに近いマイナスの感情がぶわっと込み上げてきた。
ただ、ここでその感情を出すのは違う。そのため、自然と出てしまいそうな怒りの表情を隠そうと、少し顔を伏せた。
しかし、思い出し込み上げてくる怒りのあまり、つい身体が震えてしまう。そんな私を見て何を思ったのか、カイルは慌てた様子で話しかけてきた。
「な、泣いてるのか!? そうだよな、結婚を認めてもらうために行ったんだもんな。好きなだけ泣け泣け。よく頑張ったな」
そんなことを言いながら私の肩をバシバシと叩くカイルによって、完全に私の中のメーターが振り切れてしまった。
「……から」
「え? なんて?」
「私、あんな最低な外道男とは絶対に死んでも結婚しないからっ……!」
そう言いながら怒りに満ちた顔を上げると、私の表情を見て2人は驚いた様子で眉をひそめた。
「どうしてここにいるんだよ!? もう魔塔には行ったのか!?」
「ううん、ここで用事があって、それを済ませてから行こうとしてたんだけど、無理みたいだから今から魔塔に行くところだったの」
今の説明に疑問があったようで、カイルは怪訝そうな顔をした。
「ん? 無理だった? 意味が分からないが……どんな用事で来たんだよ」
「第3騎士団の騎士団長様にお礼を言いたくて来たのよ」
そう言うと、カイルは意気揚々と胸を張って言った。
「何だよ、そんなことか。あ、でもそれなら、受付で追い返されたことにも説明が付くな。でも安心しな。クリスタの友である、カイル様に任せろ! 今すぐ連れて来てやるよ!」
「本当!? いないんじゃないの?」
「はあ? 今日はいるはずだぞ。ちょっとここで座って待ってろ。連れて来てやるから」
「ありがとう! お願いね」
「おう、任せとけ」
得意げに口を動かすと、カイルは立ち上がるなり走ってどこかに行ってしまった。そのため、私はベンチに座ったまま、大人しくカイルを待つことにした。
すると、カイルがいなくなってから待ったという程の時間も経っていない中、とんでもない速さでこちらに走ってくる人影が見えた。するとその人影は、私の姿を確認するや否や叫んだ。
「クリスタ様……!!!!!」
そう言うと、その人物は一直線に私の元まで走って来て、突然私の目の前に跪いた。
「は?」
あまりの出来事に、つい声が漏れてしまった。近くを通りがかった人も目が点になっている。
――この人は何で私の前に跪いているの?
この人は何をしているの?
そんなことを考えている私の心情を知ってか知らずか、目の前の男は口を開いた。
「大変遅くなり申し訳ございません。クリスタ様がお戻りになられたと聞き、急いで馳せ参じました。ご無事で、本当に良かったっ……! よくぞお帰り下さいました!」
周りに居る人も何事かと驚いている。
「ただい、ま……?」
あまりにも温度差があり戸惑ったものの、とりあえず何か言葉を返さなければと思った結果、気の抜けたような言葉が出てしまった。
しかし、そんな私を意に介することは無く、目の前の男は溌溂とした様子で、言葉を返してきた。
「はい! おかえりなさいませ……! あなた様がご帰還なされて、僥倖でございます」
「は、はあ……」
反応に困っていると、カイルの声が聞こえてきた。
「おい! エンディミオン、おまっ早すぎなんだよ……。って、何で跪いてるんだよ。クリスタも戸惑って困ってるだろうが!」
その声に反応し、第3騎士団長様はハッと私の顔を見た。
「困らせてしまいましたか……!? 大変申し訳ございません!!!!」
そう言うとがばっと立ち上がった。
――立ち上がったままもおかしいわよね。
隣に座ってもらいましょう。
「まあ、こちらに座ってください」
さすがに立たせたままという訳にもいかない。そう思い声をかけると、第3騎士団長様は「よろしいのですか!?」と言って、嬉しそうに私の隣に座った。その様子はまるで忠犬のようだ。
すると私たちの様子を見て、第3騎士団長様を呼び出してくれたカイルが口を開いた。
「クリスタよ、これが俺の力だ。ハーハッハッハ! これで、用事が済ませられるんだろう? 俺が気付いたから、そのまま帰らずに済んで良かったな?」
そう言うと、第3騎士団長様とは逆側の私の隣に座った。そして、背もたれに背を預け、私の後ろの背もたれに腕をのせている。
さっきまで号泣していた人とは思えないほどの身の変わりようだ。そんなカイルを見て、いつも通りの彼っぽくて何だか安心した。
「そうね、あなたのおかげよ。ありがとう」
「これは貸しってことで」
「はいはい」
そんな会話をしていると、第3騎士団長様が話しかけてきた。
「私に用事があって来られたのですか? それに帰らずに済んだとは?」
「クリスタ、お前に何か用事があったらしいんだよ。だけど、受付でお前のいつもの追っかけの女たちと勘違いされて、追い出されようとしてたところを、俺が見つけたってわけ」
――追っかけの女の人が職場の受付まで来るだなんて……。
そんな非常識がまかり通り始めたら、世も末だわ。
「お前クリスタが来たって言った瞬間、まったく話聞かずに走るからさ~」
カイルのこの言葉を聞き、エンディミオンの目が遠くに見える受付に向いた。その眼光は、戦地の最前線で戦う騎士のごとく鋭い目つきだった。
しかし、すぐ私の方に向き直り、シュンとした犬のような顔をして謝り出した。
「よりにもよって、クリスタ様を追い返そうとするとは……誠に申し訳ございません。私が至らないばかりに……」
「大丈夫ですよ。今こうして会えているので、気にしていませんから」
目的は果たせたし事情も分かったから、謝罪なんて不要だ。それよりも、今は受付の男性の方が心配だ。遠くのこの距離からも、とんでもなく体調が悪そうだと分かる。
彼はいつものことだろうと決めつけてしまったのだ。でも、こんなことになったのは、彼がそう思うに至るほど来る女性たちのせいだ。彼なりに騎士団長様のことを考えた結果だったのだろう。そんな彼に怒りなどもう無かった。
――それに、昨日のことと比べればこんなこと痛くも痒くもないものね……。
そんなことを思っていた矢先、カイルが口を開いた。
「そう言えばクリスタ、試練から戻って来たってことはついに結婚だな……! おめでとう!!!!」
晴れやかな笑顔で、信じられないレベルの地雷を踏んだ彼の発言に、怒りに近いマイナスの感情がぶわっと込み上げてきた。
ただ、ここでその感情を出すのは違う。そのため、自然と出てしまいそうな怒りの表情を隠そうと、少し顔を伏せた。
しかし、思い出し込み上げてくる怒りのあまり、つい身体が震えてしまう。そんな私を見て何を思ったのか、カイルは慌てた様子で話しかけてきた。
「な、泣いてるのか!? そうだよな、結婚を認めてもらうために行ったんだもんな。好きなだけ泣け泣け。よく頑張ったな」
そんなことを言いながら私の肩をバシバシと叩くカイルによって、完全に私の中のメーターが振り切れてしまった。
「……から」
「え? なんて?」
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