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第7話 自覚
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「ただいま」
ノックが聞こえて扉を開けると、そこにはニコニコと笑みを浮かべた七海が立っていた。クラスメイトの二階堂と残念会をするために昼前に出かけて、いまは午後二時である。言いつけどおり昼食だけで帰ってきたのだろう。
「おかえり、楽しかった?」
「うん、もうおなかパンパン」
七海はおなかをさすりながら満足そうにエヘヘと笑う。しかしすぐに思い出したようにショートパンツのポケットを探り、そこから折りたたまれた千円札三枚を取り出して、遥に差し出した。
「これ使わなかったから返すね。僕がおごるって言ったんだけど、逆にあいつがおごるって譲らなくてさ。結局おごってもらっちゃった」
「……そう」
一瞬、躊躇したが受け取る。
中学校の近くにあるイタリアンでランチブッフェを頼むと聞き、念のため二人分の金額を渡しておいたのだ。試合に負けた彼を元気づけると言っていたので、七海がおごってあげられるようにである。
もちろん彼がおごる可能性もあるだろうとは思っていた。女の子におごられるのを良しとせず、むしろ男の自分がおごらなければと考える人もいる。気のある相手であればなおさら——。
先週、球場で見てから彼のことを調べた。
父方の祖父は地方銀行の頭取で、父親は外資系企業に勤めている。なかなかのエリート家系だが、瑠璃子のように鼻にかけることもなく、いたって真面目で自己主張の薄い性格のようだ。
小学生のときはリトルリーグでそこそこ活躍していた。中学でも野球部で頑張っており、秋季大会の準々決勝では負傷した先輩の代わりに出場を果たした。一年生では彼だけである。
学業のほうも悪くない。成績は七海と同じくらいのようだ。試験の順位も抜きつ抜かれつといった感じで、いいライバル関係だといえる。そういった意味でも話が合うのかもしれない。
口数は少ないが暗いわけではない。軽薄なところがなく実直な人柄。おまけに文武両道で見目も悪くない。それゆえ同性からも異性からも人気があるようだ。ただし告白はすべて断っている。
彼を排除すべき理由はどこにも見当たらない。もし二人が本当に想い合っているのであれば、付き合うことになっても反対はできないだろう。もちろん節度は守ってもらわなければならないが。
「じゃあね」
「ねえ」
軽く片手を上げて自分の部屋に戻ろうとした七海を、間髪入れずに呼び止める。もやもやした気持ちのまま過ごすくらいなら、いっそはっきりさせたほうがいいだろう。
「七海はさ、彼のことが好きなの?」
「えっ、まあ嫌いじゃないけど……」
「別に反対するつもりはないから」
「そんなんじゃないよ!」
七海は目を見張り、ふるふると両手を振って否定した。
「あいつはただのクラスメイト。学校では普通に仲良くしてるけど、付き合うとかそんなつもりは全然ない。だって僕が好きなのは……」
そこで言葉が途切れる。
彼女は口を半開きにしたまま顔を紅潮させると、狼狽あらわに身を翻して逃げようとするが、とっさに遥はその手首を掴んで止めた。息が詰まりそうになりながら後ろ姿を見つめ、問いかける。
「七海が好きなのは、誰?」
「誰でもいいだろ……」
「教えて。知りたいんだ」
細い手首を掴む力が無意識に強くなる。
七海は頬を上気させたまま困惑ぎみに眉を寄せた。だが、もう逃げることはできないと悟ったのだろう。バッと勢いよく振り向き、覚悟を決めたようにまっすぐ強気に見据えて答える。
「武蔵だよ!」
「……えっ?」
思わず手が緩んだ。七海はすかさず振りほどいて自分の部屋に駆け込んでいく。何の反応もできず呆然と立ちつくす遥をその場に残して——。
その夜は、ほとんど眠ることができなかった。
夕食のときは互いに何事もなかったかのように振る舞っていたが、少なくとも遥のほうはそういうふりをしていたにすぎない。本当は頭を鈍器で殴られたようなショックから立ち直れていなかった。
僕が好きなのは——。
彼女が口をすべらせたあの瞬間、なぜだかわからないがとっさに自分だと思った。息もできないくらい胸を高鳴らせてしまった。そう、他の誰でもなく自分であってほしかったのだ。
なのに。
まさか武蔵だなんて。彼女がここに来る前に一年半ほど一緒に暮らした男だ。確かによく懐いていたが、亡くなった父親と同じ年頃ということもあり、家族のように甘えているとばかり思っていた。
しかしながら彼はもう遠い故郷に帰ってしまった。二度と会うことは叶わないかもしれない。それを承知でなお想い続けているのだろうか。あきらめきれないほど好きなのだろうか。
ひどく打ちのめされた気分だった。これまで他人にどう思われようが気にしたことはなかった。むしろ恋愛感情は煩わしいものとしか考えていなかった。なのに、彼女にはそれを求めている——。
遥はベッドから体を起こし、大きく溜息をつきながら自らの額を掴んだ。
「あれ、早いね」
翌朝、いつもの時間に地下のジムにやってきた七海は、すでに汗だくでエアロバイクをこいでいた遥を見て、不思議そうに目をぱちくりさせながら駆け寄ってきた。
「体を動かしたい気分だったから」
「嫌なことでもあった?」
「別にそういうわけじゃないよ」
遥はエアロバイクから降りて、タオルで汗を拭きながら訓練場へ向かう。
その隣に七海も並んだ。あんなことがあったばかりなのに自然体の彼女を見ていると、自分のことなどすこしも意識していないのだと実感させられ、胸の内に黒いものが渦巻く。
しかしそんな素振りは見せず、いつものように彼女のトレーニングに付き合った。メニューを一通りこなしたあと、仰向けに寝てストレッチをしながら、ちらりと隣に目を向けて尋ねる。
「いつから好きだったの、武蔵のこと」
七海は驚いたように目を見開いて振り向いたが、反発はせず、どこか曖昧に視線をさまよわせながら静かに答える。
「よくわからない。好きだって気付いたのは離ればなれになってからなんだ。もしかしたら最初に会ったときから好きだったのかなぁ。まだ子供だったからわかってなかっただけで」
「……そう」
いまでも子供だが、二年以上前なら精神的にもっと幼かっただろう。特に彼女は同年代の子とまったく交流がなかったので、そういう方面に疎くても仕方がない。しかし、いまになって気付いたところで——。
「武蔵はもう帰ってこないけど」
「そんなのわかってるよ」
七海は拗ねたように口をとがらせて言い返した。小さく息をつき、まっすぐに白い天井を見つめながら目を細める。
「待たないし期待もしない。そう決めてる」
「不毛だね」
遥は苛立ち、冷ややかに吐き捨てて立ち上がった。
七海もすぐにぴょんと跳ねるように立った。組んだ手を上に向け、その場で大きく伸びをしながら言う。
「しょうがないじゃん……僕だって会えないってわかってる人を好きになんてなりたくなかった。でも自分の気持ちなのに自分で思いどおりにならないんだもん。どうしようもないよ」
言葉が突き刺さる。
まるで自分のことを言われているかのようだった。返す言葉を見つけられず、それでも無表情を崩すことなく立ちつくしていると、七海が興味津々に目をくりっとさせて覗き込んできた。
「ね、遥は好きなひといる?」
「さあね」
一瞬ドキリとしたが、わずかに目をそらしただけで表情には出さず、どうでもいいことのように素気なく受け流した。えー、と七海は眉をひそめながら不満を露わにする。
「自分だけ秘密だなんてずるい、教えてよ」
「いつかね」
これまで生きてきて誰も好きにならなかった。これからも誰も好きにならないと思っていた。橘の後継者として結婚しないわけにはいかないが、見合いをすればいいと考えていた。けれど——。
遥はうっすらと微笑むと、すこしも納得していない七海とともにジムをあとにした。
ノックが聞こえて扉を開けると、そこにはニコニコと笑みを浮かべた七海が立っていた。クラスメイトの二階堂と残念会をするために昼前に出かけて、いまは午後二時である。言いつけどおり昼食だけで帰ってきたのだろう。
「おかえり、楽しかった?」
「うん、もうおなかパンパン」
七海はおなかをさすりながら満足そうにエヘヘと笑う。しかしすぐに思い出したようにショートパンツのポケットを探り、そこから折りたたまれた千円札三枚を取り出して、遥に差し出した。
「これ使わなかったから返すね。僕がおごるって言ったんだけど、逆にあいつがおごるって譲らなくてさ。結局おごってもらっちゃった」
「……そう」
一瞬、躊躇したが受け取る。
中学校の近くにあるイタリアンでランチブッフェを頼むと聞き、念のため二人分の金額を渡しておいたのだ。試合に負けた彼を元気づけると言っていたので、七海がおごってあげられるようにである。
もちろん彼がおごる可能性もあるだろうとは思っていた。女の子におごられるのを良しとせず、むしろ男の自分がおごらなければと考える人もいる。気のある相手であればなおさら——。
先週、球場で見てから彼のことを調べた。
父方の祖父は地方銀行の頭取で、父親は外資系企業に勤めている。なかなかのエリート家系だが、瑠璃子のように鼻にかけることもなく、いたって真面目で自己主張の薄い性格のようだ。
小学生のときはリトルリーグでそこそこ活躍していた。中学でも野球部で頑張っており、秋季大会の準々決勝では負傷した先輩の代わりに出場を果たした。一年生では彼だけである。
学業のほうも悪くない。成績は七海と同じくらいのようだ。試験の順位も抜きつ抜かれつといった感じで、いいライバル関係だといえる。そういった意味でも話が合うのかもしれない。
口数は少ないが暗いわけではない。軽薄なところがなく実直な人柄。おまけに文武両道で見目も悪くない。それゆえ同性からも異性からも人気があるようだ。ただし告白はすべて断っている。
彼を排除すべき理由はどこにも見当たらない。もし二人が本当に想い合っているのであれば、付き合うことになっても反対はできないだろう。もちろん節度は守ってもらわなければならないが。
「じゃあね」
「ねえ」
軽く片手を上げて自分の部屋に戻ろうとした七海を、間髪入れずに呼び止める。もやもやした気持ちのまま過ごすくらいなら、いっそはっきりさせたほうがいいだろう。
「七海はさ、彼のことが好きなの?」
「えっ、まあ嫌いじゃないけど……」
「別に反対するつもりはないから」
「そんなんじゃないよ!」
七海は目を見張り、ふるふると両手を振って否定した。
「あいつはただのクラスメイト。学校では普通に仲良くしてるけど、付き合うとかそんなつもりは全然ない。だって僕が好きなのは……」
そこで言葉が途切れる。
彼女は口を半開きにしたまま顔を紅潮させると、狼狽あらわに身を翻して逃げようとするが、とっさに遥はその手首を掴んで止めた。息が詰まりそうになりながら後ろ姿を見つめ、問いかける。
「七海が好きなのは、誰?」
「誰でもいいだろ……」
「教えて。知りたいんだ」
細い手首を掴む力が無意識に強くなる。
七海は頬を上気させたまま困惑ぎみに眉を寄せた。だが、もう逃げることはできないと悟ったのだろう。バッと勢いよく振り向き、覚悟を決めたようにまっすぐ強気に見据えて答える。
「武蔵だよ!」
「……えっ?」
思わず手が緩んだ。七海はすかさず振りほどいて自分の部屋に駆け込んでいく。何の反応もできず呆然と立ちつくす遥をその場に残して——。
その夜は、ほとんど眠ることができなかった。
夕食のときは互いに何事もなかったかのように振る舞っていたが、少なくとも遥のほうはそういうふりをしていたにすぎない。本当は頭を鈍器で殴られたようなショックから立ち直れていなかった。
僕が好きなのは——。
彼女が口をすべらせたあの瞬間、なぜだかわからないがとっさに自分だと思った。息もできないくらい胸を高鳴らせてしまった。そう、他の誰でもなく自分であってほしかったのだ。
なのに。
まさか武蔵だなんて。彼女がここに来る前に一年半ほど一緒に暮らした男だ。確かによく懐いていたが、亡くなった父親と同じ年頃ということもあり、家族のように甘えているとばかり思っていた。
しかしながら彼はもう遠い故郷に帰ってしまった。二度と会うことは叶わないかもしれない。それを承知でなお想い続けているのだろうか。あきらめきれないほど好きなのだろうか。
ひどく打ちのめされた気分だった。これまで他人にどう思われようが気にしたことはなかった。むしろ恋愛感情は煩わしいものとしか考えていなかった。なのに、彼女にはそれを求めている——。
遥はベッドから体を起こし、大きく溜息をつきながら自らの額を掴んだ。
「あれ、早いね」
翌朝、いつもの時間に地下のジムにやってきた七海は、すでに汗だくでエアロバイクをこいでいた遥を見て、不思議そうに目をぱちくりさせながら駆け寄ってきた。
「体を動かしたい気分だったから」
「嫌なことでもあった?」
「別にそういうわけじゃないよ」
遥はエアロバイクから降りて、タオルで汗を拭きながら訓練場へ向かう。
その隣に七海も並んだ。あんなことがあったばかりなのに自然体の彼女を見ていると、自分のことなどすこしも意識していないのだと実感させられ、胸の内に黒いものが渦巻く。
しかしそんな素振りは見せず、いつものように彼女のトレーニングに付き合った。メニューを一通りこなしたあと、仰向けに寝てストレッチをしながら、ちらりと隣に目を向けて尋ねる。
「いつから好きだったの、武蔵のこと」
七海は驚いたように目を見開いて振り向いたが、反発はせず、どこか曖昧に視線をさまよわせながら静かに答える。
「よくわからない。好きだって気付いたのは離ればなれになってからなんだ。もしかしたら最初に会ったときから好きだったのかなぁ。まだ子供だったからわかってなかっただけで」
「……そう」
いまでも子供だが、二年以上前なら精神的にもっと幼かっただろう。特に彼女は同年代の子とまったく交流がなかったので、そういう方面に疎くても仕方がない。しかし、いまになって気付いたところで——。
「武蔵はもう帰ってこないけど」
「そんなのわかってるよ」
七海は拗ねたように口をとがらせて言い返した。小さく息をつき、まっすぐに白い天井を見つめながら目を細める。
「待たないし期待もしない。そう決めてる」
「不毛だね」
遥は苛立ち、冷ややかに吐き捨てて立ち上がった。
七海もすぐにぴょんと跳ねるように立った。組んだ手を上に向け、その場で大きく伸びをしながら言う。
「しょうがないじゃん……僕だって会えないってわかってる人を好きになんてなりたくなかった。でも自分の気持ちなのに自分で思いどおりにならないんだもん。どうしようもないよ」
言葉が突き刺さる。
まるで自分のことを言われているかのようだった。返す言葉を見つけられず、それでも無表情を崩すことなく立ちつくしていると、七海が興味津々に目をくりっとさせて覗き込んできた。
「ね、遥は好きなひといる?」
「さあね」
一瞬ドキリとしたが、わずかに目をそらしただけで表情には出さず、どうでもいいことのように素気なく受け流した。えー、と七海は眉をひそめながら不満を露わにする。
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「いつかね」
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