ひとつ屋根の下

瑞原唯子

文字の大きさ
17 / 33

第17話 プレゼント

しおりを挟む
「行ってきます」
 七海はローファーを履いてくるりと向きなおり、笑顔でそう言った。短めのポニーテールが揺れている。もう夏服なので半袖シャツにベストという格好だ。オレンジ色のネクタイもきちんと締められている。
 一方、見送る遥のほうは部屋着のままである。普段は七海より早く家を出ることが多いのだが、今日は休みをとっていた。会社だけでなく祖父の仕事のほうもすべて。
「学校が終わるころ迎えに行くよ」
 今日は七海の誕生日だ。午前で定期試験が終わることもあり、一緒においしいものを食べに行こうと約束していた。車なので迎えに行ったほうが早いと思ったのだが、なぜか彼女はすこし困ったような顔になる。
「わざわざ迎えに来なくてもいいからさ」
「今日は休みをとってるから心配いらない」
「遥が来ると目立つから嫌なんだってば」
 それが本音だろう。
 中学のときから何度も同じようなことを言われてきた。目立つなというが、目立つことは何もしていないのだからどうしようもない。くすりと笑うと、彼女はあからさまにムッとして眉を寄せた。
「ごめん。プレゼント用意してあるから機嫌なおして」
「ほんと?」
 その顔がパッと輝いた。
 ささやかなものだが誕生日プレゼントを買ってある。そしてもうひとつ、彼女にとっては何よりのプレゼントとなるものも——。
「夕方、帰ってから渡すよ」
「楽しみにしてる!」
 七海は手を振り、軽やかな足取りで学校へ出かけていった。
 遥の複雑な心境など何も知らないままに。

 昼ごろ、遥は学校の正門からすこし離れたところに車を駐めた。
 そろそろホームルームが終わり生徒たちが帰る時間である。振り返って正門を確認するがまだ出てくる生徒はいない。シートベルトを外し、おもむろに鞄から取り出した白い紙を見つめた。
 それは白紙の婚姻届である。
 ここに来るまえに区役所に寄ってもらってきたのだ。あした結婚しようか——きのうの夜、七海にそう告げたのはふとした思いつきだが、だからといって軽い気持ちだったわけではない。
 そもそも七海とは結婚するつもりで付き合っているのだ。彼女本人にはまだそういう話をしていないが、祖父には意向を伝えてある。ただ、時期としては彼女が成人してからと考えていた。
 なのに十六歳になったばかりのこの日に結婚を申し込み、婚姻届を提出しようと思ったのは、このあと彼女と武蔵が再会することになっているからだ。その前に、法的に自分のものにしてしまいたかった。
 しかし、それを実行に移すことにはためらいがある。武蔵が帰ってきた事実を隠したまま結婚を承諾させるなど、騙し討ちにも等しい。あとで真実を知ったときに彼女がどう思うだろうか。
 もっとも、きのうの時点ですでに無理だと断られているので、承諾してもらえる確率は低いだろう。それでも本気であることを伝えればあるいはとも思う。二年半も付き合ってきたのだから。
 気持ちが揺れる。後悔しないためにはどうすればいい——。

 ふと賑やかな声が聞こえて顔を上げると、校門から生徒たちが出てくるのがバックミラー越しに見えた。婚姻届をしまい、車から出て、助手席側に軽く寄りかかりながら七海を待つ。
 梅雨明けはまだだが、今日は真夏のように澄んだ青空が広がっていた。陽射しもかなりきつい。日焼けはしないほうなので心配していないが、それでもジリジリと肌が焼けつくように感じる。
 やがて、出てくる生徒たちの中に七海の姿を見つけた。隣の男子は中学時代から仲良くしている二階堂である。卒業式のあと七海に告白して振られていたが、友人関係は続いているようだ。
 確証はないものの、彼が有栖川学園に進学したのは七海を追ってのことだろう。そこまでする彼が簡単にあきらめるとは思えない。友人という立場を守りつつ虎視眈々と狙っているはずだ。
 七海がこちらに気付いた。急にあたふたとして二階堂と何か言葉を交わし、軽く片手を上げて踵を返すと、ポニーテールを左右に揺らしながら駆けてくる。だが、その表情はひどく不満そうに見えた。
「迎えに来なくていいって言ったじゃん」
「このほうが時間の節約になるだろう?」
 七海が帰るのを待ってから出かけるより、ここで拾ったほうが早いのは確かだ。それだけの理由で迎えに来たわけではないが、素直な彼女は言葉どおり受け止めて、くやしそうな顔になる。
「せめて車の中で待っててくれよな」
「さっきの彼、二階堂君だっけ」
「……同中の同級生ってだけだよ」
「向こうはそうでもなさそうだけどね」
 遥は校門前に目を向ける。
 そこにはいまだに立ちつくしたままの二階堂がいた。微妙な面持ちでこちらを窺っていたが、遥の視線に気付き、そろりときまり悪そうに顔をそむける。
「牽制が必要かな」
 そうつぶやくと、隣できょとんとしている七海に振り向き、意図的に甘ったるい笑みを浮かべて手を伸ばした。彼女はぎゃっと声を上げながら飛び退き、上気した顔で恨めしげに遥を睨む。
 残念ではあるが致し方のない反応だ。二人の関係は秘密にしているので、これまで自宅以外では決してこんなことをしなかったし、恋人だと疑われないよう気を配ってきたのだから。
 だが、いまは知られてもいいと、むしろ知らせて外堀を埋めたいとさえ思っている。結婚あるいは婚約してしまえば問題はない。誰にも文句は言わせないし手出しもさせない。けれど——。
 じっと七海を見つめる。彼女は顔を紅潮させたまま何か言いたげにしていたが、まわりから注目されているこの状況で言えるはずもなく、ふいと逃げるように助手席に乗り込んだ。

「今日の試験はどうだった?」
 運転しながらそう尋ねると、助手席の七海は苦虫を噛み潰したような顔になった。それだけであまり良くない出来だったことがわかる。遥は黒革のハンドルを握ったままくすりと笑った。
「まあ、今度頑張ればいいよ」
「誰のせいだと思ってんだよ」
「そうだね、ごめん」
 軽く謝罪すると、七海がじとりと非難めいた視線を流してきた。
 彼女があまり勉強できなかったのは遥のせいだ。試験前日だというのに強引に迫り、最終的には彼女も仕方なしに受け入れてくれたが、さすがに申し訳ないことをしたという自覚はある。
 七海を必ず幸せにすると、大切にすると、そう誓ったはずなのに——それは恋人としての思いであり、保護者としての責任でもある。彼女より自分を優先するなどあってはならない。
「ねえ、きのう言ってたアレさ、やっぱ冗談だよね?」
「本気だよ」
 七海もきのうのことを考えていたようだ。
 ほんの一瞬だけどうしようか迷ったが、赤信号で止まると、鞄から薄っぺらな白い紙を取り出した。ゆるく二つ折りにされているそれを、彼女は怪訝な顔をしながら受け取り、ぺらりと開く。
「婚姻届?! なんで、無理って言ったじゃん!」
「気が変わったらすぐ出せるようにね」
 七海は未成年なので本来なら父母の同意が必要だが、実親はどちらも亡くなり養親もいないので必要ない。証人二人には当てがある。七海さえその気になれば今日中に提出できるはずだ。
「ちょっと待って、僕、まだ高校生だよ?!」
「結婚しても高校に通えるから安心していい」
「そうじゃなくて!」
 彼女は必死に言いつのるが、ふと戸惑ったように瞳を揺らして目を伏せる。
「まだ、そんな……考えられないよ」
 訥々と言葉を紡ぐと、手にしたままの白紙の婚姻届を苦しげに見下ろし、遥の胸元に勢いよく押しつけるように突き返してきた。その両手からはかすかながら震えが伝わってくる。
 遥はただそっと引き取るよりほかになかった。もうあきらめるべきだろう。無理やり承諾させても意味がない。受け入れられなかったことを残念に思う一方で、安堵もしていた。
 しわになった婚姻届を元の場所にしまいながら、ちらりと隣に目を向ける。
「もしかして、まだ武蔵を待ってる?」
「……武蔵は関係ない」
 七海はふいと顔をそらした。
 どういう表情をしているか気になったが遥からは見えない。青信号になり運転を再開しても、サイドウィンドウのほうに顔を向けたまま動こうとしない。駐車場に着くまで重い沈黙が続いた。

 昼食はひつまぶしの店を予約していた。
 以前、七海が雑誌の特集に興味を示したことがあったのだ。店は祖父に教えてもらったおすすめのところだ。彼女は一口食べるなりおいしいと感嘆の声を上げた。思わず遥の表情もほころぶ。
 食事を始めてからは、車中での澱んだ空気が嘘のように会話がはずんだ。おいしいもので七海の機嫌が直るのはいつものことだ。何もかも忘れ、いまは二人だけの時間を存分に楽しむことにした。

 昼食後は、あてもなく二人で街中をぶらぶらと歩いた。
 本当はすぐに帰らなければならないのだが、そんな気になれない。目についた雑貨屋さんを見てまわったり、通りがかりの喫茶店でパフェを食べたり、足の向くまま気の向くまま楽しんだ。
 ビルを出ると、空の一部が鮮やかな茜色に染まっていた。
 目を細めたそのとき、後ろのポケットで携帯電話が震えるのを感じた。嫌な予感がしつつサブディスプレイを一瞥し、素知らぬ顔をしてポケットに戻すが、振動はしつこく続いている。
「ケータイ、出なくていいの?」
「馬に蹴られて死ねばいい」
 思わず本音が口をついたが、彼女は訝しむ様子もなくおかしそうに笑った。
「でも、そろそろ帰る時間だよ」
「…………」
 遥は何も言えず、前を向いたまま包み込むように七海の手を握る。これまで決して外ではしなかったことだ。昼間のように拒まれるかもしれないと思ったが、今回は受け入れてくれた。
「やっぱり帰したくないな」
「帰るの一緒の家じゃん」
「どこか泊まっていこうか」
「あした学校あるんだけど」
「……仕方ないか」
 もうタイムリミットだろう。いつまでも現実逃避を続けるわけにはいかない。溜息をつき、七海の手を引いて駐車場のほうへと歩き始める。繋いだ手には無意識に力がこもっていた。

 車を出すときには、すっかり夜の帷が降りていた。
 もうすぐ七海を武蔵に会わせなければならない。そう思うと、緊張と不安でいつものように話をすることもできない。彼女も何か感じているのだろう。静かに座ったまま話しかけてくることはなかった。

「着いたよ」
 遥は橘の敷地内で車のエンジンを止めると、助手席に振り向いて言う。
 そのとき再び携帯電話が震えた。シートベルトを外してポケットから取り出し、画面を一瞥して顔をしかめたものの、さすがにもう無視はしない。親指で通話ボタンを押して耳に当てる。
「はい」
『おい、遥、いつまで待たせるつもりだ』
 電話の向こうから聞こえた声はかなり苛立っていた。三時ごろに七海を連れて帰るという話になっていたので、連絡もなしに五時間近く待たせたことになる。おまけに夕方の電話も無視したのだ。
 それも忘れていたわけではなくすべて故意である。一方的に遥が悪い。謝罪すべき立場であることはわかっているが、武蔵の声を聞いてますます憎らしく恨めしくなり、眉を寄せる。
「こっちにだって都合があるんだから」
『言い訳してないで早く連れてこい』
「それが人にものを頼む態度?」
『おまえこそ遅れたヤツの態度かよ』
「逃げたりしないから黙って待ってろ」
『……ん、おまえいま帰ったのか?』
 電話口の背後でうっすらと執事の櫻井の声がしていたので、おそらく彼が報告したのだろう。使用人の誰かにこの車庫を見張らせていたのかもしれない。遥は素直にそうだと肯定する。
「だからおとなしくそこにいればいい」
『もうあんまり待たせるんじゃないぞ』
「じゃあね」
 煩わしげに言い捨てると、乱暴な手つきで携帯電話を戻してハンドルに突っ伏し、深く溜息をついた。いっそ何もかも投げ出して七海と逃亡したい。ふいにそんな衝動に駆られるが——。
「逃げ回っていても仕方ないからね」
 そうつぶやいて自らに言い聞かせる。そして顔を伏せたまま小さく呼吸をして気持ちを整えると、新たに緊張が高まるのを感じながらゆっくりと体を起こし、助手席に振り向いた。
「七海、目を閉じて」
「なんで?」
「サプライズだから」
 彼女は怪訝そうにしながらも言われるまま目を閉じる。その上から、遥は用意していた白い手拭いを巻いて後頭部で結んだ。緩めに巻いたので、彼女ひとりで外すのも難しくないだろう。
 一呼吸おくと、彼女の頬を両手ではさんで額を合わせた。
「本当は行かせたくない。でも僕の一存でそうする権利はないし、七海のためには行かせるしかない。このままじゃ、きっといつまでも七海の気持ちは宙ぶらりんだ。七海が自分自身でけじめをつけないといけない。たとえ君がどんな結論を出したとしても、僕は君の味方でいる」
「……何の話?」
 いまの彼女には意味がわからなくて当然である。しかし、武蔵と再会したそのあとで理解するだろう。半開きになっている不安そうな彼女の唇に、そっと触れるだけの口づけを落とす。
「あのさ」
「行こう」
 七海が何か言いかけたのをわざと遮ってそう言うと、車から降り、助手席側の扉を開けて目隠しの七海を横抱きにする。そして車庫の外で待機していた使用人とともに、屋敷へ向かった。

「下ろすよ」
 そう声をかけてから、横抱きにしていた七海をそっと足から下ろした。ふらついて倒れないよう手を掴んで支えたが、しっかり自力で立てたことを見定めると、その手を正面のドアノブに誘導する。
「遥……えっと、これどうすればいいの?」
「扉を開けて中に入って、目隠しを外して」
「わかった」
 七海は視界を奪われたまま怖々と部屋に入り、扉を閉めた。
 しばらくすると、その向こうから二人のやりとりする声が聞こえてきた。やがて七海の声は感情を爆発させたような号泣に変わる。それがうれし泣きであることは確認するまでもない。
「ずっと、ずっと武蔵に会いたかった!」
「俺もずっと七海に会いたかった」
 二人の抱き合っている姿が目に浮かぶ。
 遥は奥歯を噛みしめてうつむいた。本当はこのあと一緒に七海の誕生日を祝う予定だったが、とても入っていける雰囲気ではない。使用人に後を頼むとひっそりと自分の部屋に帰った。
 七海は、やはりいまでも——。
 うっすらと月明かりのみが差し込む静寂の中、遥は明かりもつけずにベッドに倒れ込み、目を閉じる。それでも思考を閉ざすことはできなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

年下男子に追いかけられて極甘求婚されています

あさの紅茶
恋愛
◆結婚破棄され憂さ晴らしのために京都一人旅へ出かけた大野なぎさ(25) 「どいつもこいつもイチャイチャしやがって!ムカつくわー!お前ら全員幸せになりやがれ!」 ◆年下幼なじみで今は京都の大学にいる富田潤(20) 「京都案内しようか?今どこ?」 再会した幼なじみである潤は実は子どもの頃からなぎさのことが好きで、このチャンスを逃すまいと猛アプローチをかける。 「俺はもう子供じゃない。俺についてきて、なぎ」 「そんなこと言って、後悔しても知らないよ?」

課長のケーキは甘い包囲網

花里 美佐
恋愛
田崎すみれ 二十二歳 料亭の娘だが、自分は料理が全くできない負い目がある。            えくぼの見える笑顔が可愛い、ケーキが大好きな女子。 × 沢島 誠司 三十三歳 洋菓子メーカー人事総務課長。笑わない鬼課長だった。             実は四年前まで商品開発担当パティシエだった。 大好きな洋菓子メーカーに就職したすみれ。 面接官だった彼が上司となった。 しかも、彼は面接に来る前からすみれを知っていた。 彼女のいつも買うケーキは、彼にとって重要な意味を持っていたからだ。 心に傷を持つヒーローとコンプレックス持ちのヒロインの恋(。・ω・。)ノ♡

あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。 ただ… トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。 誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。 いや…もう女子と言える年齢ではない。 キラキラドキドキした恋愛はしたい… 結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。 最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。 彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して… そんな人が、 『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』 だなんて、私を指名してくれて… そして… スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、 『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』 って、誘われた… いったい私に何が起こっているの? パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子… たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。 誰かを思いっきり好きになって… 甘えてみても…いいですか? ※after story別作品で公開中(同じタイトル)

結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。 絶対に離婚届に判なんて押さないからな」 既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。 まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。 紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転! 純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。 離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。 それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。 このままでは紘希の弱点になる。 わかっているけれど……。 瑞木純華 みずきすみか 28 イベントデザイン部係長 姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点 おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち 後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない 恋に関しては夢見がち × 矢崎紘希 やざきひろき 28 営業部課長 一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長 サバサバした爽やかくん 実体は押しが強くて粘着質 秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~

泉南佳那
恋愛
 イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!  どうぞお楽しみいただけますように。 〈あらすじ〉  加藤優紀は、現在、25歳の書店員。  東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。  彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。  短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。  そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。  人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。  一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。  玲伊は優紀より4歳年上の29歳。  優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。  店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。    子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。  その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。  そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。  優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。  そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。 「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。  優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。  はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。  そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。  玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。  そんな切ない気持ちを抱えていた。  プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。  書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。  突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。  残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。 【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】 ☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆ ※ベリーズカフェでも掲載中 ※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

【完結】1日1回のキスをしよう 〜対価はチョコレートで 〜

田沢みん
恋愛
ハナとコタローは、 お隣同士の幼馴染。 親から甘いもの禁止令を出されたハナがコタローにチョコレートをせがんだら、 コタローがその対価として望んだのは、 なんとキス。 えっ、 どういうこと?! そして今日もハナはチョコを受け取りキスをする。 このキスは対価交換。 それ以外に意味はない…… はずだけど……。 理想の幼馴染み発見! これは、 ちょっとツンデレで素直じゃないヒロインが、イケメンモテ男、しかも一途で尽くし属性の幼馴染みと恋人に変わるまでの王道もの青春ラブストーリーです。 *本編完結済み。今後は不定期で番外編を追加していきます。 *本作は『小説家になろう』でも『沙和子』名義で掲載しています。 *イラストはミカスケ様です。

処理中です...