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第五夜 性少年の嫉妬
第36話
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俺は……優斗さんになにも言ってあげられなかった。
駅まで送ってもらって、用事もない俺はそのまま電車で家に帰った。
ちょうど夕飯時だったけど食う気にもなれなくて部屋に閉じこもった。
床に座り込んで膝抱えて、髪の毛むしるようにかき乱して。
なんでいま俺はここにいるんだ、って自分に叫びたかった。
なんで、なんで。
「……くそ……ッ」
なんで、俺は優斗さんになにも言えなかったんだろう。
あんな簡単じゃない過去を言わせて、あげくに謝らせて。
俺はなにやってんだろう。
――でも、なにを、言えばいいのかわからなかった。
自分のしてたちっぽけな嫉妬に心底うんざりして。
わかってた"つもり"になってて。
自分に吐き気さえする。
「……サイアクだ」
最悪最悪、最低。
優斗さんと付き合いだしてもう半年以上が経つのに、俺はなにも知ろうとしてなかった。
この前温泉で実優ちゃんがお土産買ってるときに優斗さんの家って複雑なのかなって思った。
でも本当は、もっと前にも思ったことはあったんだ。
正月だって優斗さんの口から実家のこととか全然出なくて、
『実家に顔だしとかしなくていーの』
って、訊いたはずだ。
『俺はいいんだ』
って、答えられて。
俺は優斗さんは大人だしそんなもんかなって思っただけだった。
お袋の愚痴とかねーちゃんの愚痴とか、とーちゃんのバカ話とか、そんなくだんない話をしたこともあった。
俺にとってはどうでもいい日常のことで、ただ適当に喋ってて。
適当に――優斗さんにも母親ってウザイよね、とか同意を求めたりしてた気がする。
優斗さんのお母さんは――って聞いたこともあった気がする。
そんなときなんて言ってたっけ。
話し聞いてくれて宥めてくれて、そんで優斗さんの家族のことはたまにお姉さんのことくらいしか聞いたことなかった。
いつだって優斗さんは優しいから、だから甘えてんのは俺の方。
自分のことばっかで、なんにも知ろうとしてなかったのは俺。
実優ちゃんのこと、わかってた、しょうがない、って思いこんで我慢して。
――なんにもわかってなかったのに。
優斗さんの話を聞いて沸き上がったのは罪悪感で。
でも、あのときもいまもまだそれを上回るのは衝撃で。
無知だった自分がイヤで、謝りたくなった、けど。
それは一部で、なにも言うことができなかったのは、そのままの意味でなにを言っていいのかわかんなかったから。
ごめんっていいたかった。
でも、それで?
辛かったんだね、って?
大変だったんだね、って?
そんなことを言えばよかった?
そんなん、優斗さんは言ってほしかったわけないってそれはわかる。
俺だって言えない。
でもじゃあなにを言えばいい。
優斗さんの過去はガキの俺の、バカな頭には処理できないほど重くて、考えても考えてもまとまらない。
どうすればいいのかわかんねぇ。
こんな俺が――優斗さんと一緒にいていいのか、ってそんなことさえ思っちまう。
今日の帰りだって最後まで優斗さんに気を使わせてたのに。
あの優しい人の隣に俺はいていいのかな。
俺はなにもできないのに。
なにも言ってもやれなくて、してもやれない。
そんな――くだんないことまでずっとループみたいに考えながら、気づけば外は雨が降り出していた。
深夜の一時過ぎ、優斗さんに連絡してなかったことを思い出してメールだけしておいた。
……今日は遅くなったから明日電話するって。
そして雨はどんどん強さを増していって。
俺が朝方眠りについて昼前目が覚めたのは強すぎる雨の音でだった。
台風でも来てるんじゃねーのってくらいの暴風雨は傘も意味なさそうなくらいの激しいもので、空は雨で見えないくらいだった。
『雨、ひどいね』
「……ん」
『明日は止んでるといいね』
「……うん」
結局あんまりにも雨がひどかったから――日曜なのに優斗さんとは会わずに電話だけした。
電話で話す優斗さんはやっぱりいつもと変わらない。
それにホッとして。
いつも通りにできない自分に、哀しくさえなった。
***
月曜日は日曜の雨が嘘みてーな晴れ。
新しい一週間はいつも通りに始まった。
けど、俺自身は週末から変わらずに鬱鬱としてた。
一応ちゃんと普通どおりにはしているけど。
学校じゃ和や……実優ちゃんたちといつも通りに喋るし、笑うし。
夜だって優斗さんと電話で喋るし。
ただ夜の電話はたまに不自然なくらい喋ってしまうか沈黙してしまうことがあるけど。
そしてあの日聞いた優斗さんの過去には一切触れないまま。
知った上でいつも通りに接してるっていうより――知ったけどどうすればいいのかわかんねーから逃げてる、っていうだけだけど、俺の場合。
その週優斗さんは仕事が忙しいみたいで帰りも遅くって平日に会う機会はなかった。
それにホッとしてしまう俺って……なんなんだろう。
会いたくないわけじゃねーのに。
「――……つ」
なんで俺ってほんとに……。
「捺!!」
ぼうっとしてたらいきなり耳引っ張られて大声で呼ばれた。
「ってぇ! なんだよ、七香」
「なんだよじゃないわよ、さっきから呼んでんのに」
今日は金曜。とっくに全部の授業は終わってHRも終わった、らしい。
帰る準備し終えた七香。そしてすぐ近くに実優ちゃんたちが苦笑しながら俺を見てた。
「考え事してたんだよ」
「どうせ今日の夕食のことでも考えたんでしょ」
「……小学生か!」
んっとに、七香はうざい。
帰り支度を俺も適当にしてカバン肩に担ぐように持って、先に教室を出ていった七香たちの後を追った。
「でさー、私は来週でいいと思う」
「そうだね、私も」
「バカだからな……」
「まぁまぁ。じゃあ私が明日――」
俺を除いた四人は騒ぎながら少し前を歩いてる。
俺はとてもじゃないけどみんなのテンションについてく気にもなれなくって傍観してた。
頭ん中はぼーっとしてるか優斗さんのこと考えるかしかできねーし。
ため息が出そうになるのをやり過ごして空を見ると雨雲に覆われてる。
梅雨時期だからいつ雨が降ってもおかしくない。
今日は金曜日で明日は土曜日で……いつもなら泊りに行くかもって感じだけど今日は予定にない。
優斗さん明日の土曜日も出勤だからっていうのが理由。
別に――俺が嫌がったとかじゃねーし。
日曜日は休みみたいだし明日の夜はたぶん泊りに行く。
行かなきゃ……ダメだよな。
まだどう接していいのかわかんねーし、正直普通にできるかわかんねーけど。
でもほんと……会いたくないわけじゃないから、逃げたらダメだって思う。
でも、ため息が出ちまうけど。
「捺ー! うちらいまから買い物行くけどどうするー?」
前見たら七香たちが立ち止まって俺を見てた。
「和も行くのか?」
「ああ」
「ふーん」
まあこいつは実優ちゃんがいるなら行くか。
ちらっと実優ちゃんを見てみたらちょうどばっちり目が合った。
にこっと笑いかけられて、俺もへらって笑い返す。
……ズキズキ心臓が痛んでさりげなく視線を七香に移した。
「俺、いーや」
「あっそ。んじゃねー」
えー、とか言われると思ってたらあっさり頷かれて七香たちは俺に手を振って去っていった。
なんかあいつら今日異様に盛り上がってるけどなんなんだろ。
……どうでもいいけど。
一人駅に向かって改札を抜ける。
生ぬるくて蒸し暑い空気がすっげー不快。
じんわり滲む汗を手の甲で拭いながらさっき目があった実優ちゃんのことを想った。
あの話を聞いてから優斗さんだけじゃなく、実優ちゃんのことも改めて考えたりしてた。
またぼうっとしてる間に電車がやってきて何度目かのため息をつきながら乗り込んだ。
***
駅まで送ってもらって、用事もない俺はそのまま電車で家に帰った。
ちょうど夕飯時だったけど食う気にもなれなくて部屋に閉じこもった。
床に座り込んで膝抱えて、髪の毛むしるようにかき乱して。
なんでいま俺はここにいるんだ、って自分に叫びたかった。
なんで、なんで。
「……くそ……ッ」
なんで、俺は優斗さんになにも言えなかったんだろう。
あんな簡単じゃない過去を言わせて、あげくに謝らせて。
俺はなにやってんだろう。
――でも、なにを、言えばいいのかわからなかった。
自分のしてたちっぽけな嫉妬に心底うんざりして。
わかってた"つもり"になってて。
自分に吐き気さえする。
「……サイアクだ」
最悪最悪、最低。
優斗さんと付き合いだしてもう半年以上が経つのに、俺はなにも知ろうとしてなかった。
この前温泉で実優ちゃんがお土産買ってるときに優斗さんの家って複雑なのかなって思った。
でも本当は、もっと前にも思ったことはあったんだ。
正月だって優斗さんの口から実家のこととか全然出なくて、
『実家に顔だしとかしなくていーの』
って、訊いたはずだ。
『俺はいいんだ』
って、答えられて。
俺は優斗さんは大人だしそんなもんかなって思っただけだった。
お袋の愚痴とかねーちゃんの愚痴とか、とーちゃんのバカ話とか、そんなくだんない話をしたこともあった。
俺にとってはどうでもいい日常のことで、ただ適当に喋ってて。
適当に――優斗さんにも母親ってウザイよね、とか同意を求めたりしてた気がする。
優斗さんのお母さんは――って聞いたこともあった気がする。
そんなときなんて言ってたっけ。
話し聞いてくれて宥めてくれて、そんで優斗さんの家族のことはたまにお姉さんのことくらいしか聞いたことなかった。
いつだって優斗さんは優しいから、だから甘えてんのは俺の方。
自分のことばっかで、なんにも知ろうとしてなかったのは俺。
実優ちゃんのこと、わかってた、しょうがない、って思いこんで我慢して。
――なんにもわかってなかったのに。
優斗さんの話を聞いて沸き上がったのは罪悪感で。
でも、あのときもいまもまだそれを上回るのは衝撃で。
無知だった自分がイヤで、謝りたくなった、けど。
それは一部で、なにも言うことができなかったのは、そのままの意味でなにを言っていいのかわかんなかったから。
ごめんっていいたかった。
でも、それで?
辛かったんだね、って?
大変だったんだね、って?
そんなことを言えばよかった?
そんなん、優斗さんは言ってほしかったわけないってそれはわかる。
俺だって言えない。
でもじゃあなにを言えばいい。
優斗さんの過去はガキの俺の、バカな頭には処理できないほど重くて、考えても考えてもまとまらない。
どうすればいいのかわかんねぇ。
こんな俺が――優斗さんと一緒にいていいのか、ってそんなことさえ思っちまう。
今日の帰りだって最後まで優斗さんに気を使わせてたのに。
あの優しい人の隣に俺はいていいのかな。
俺はなにもできないのに。
なにも言ってもやれなくて、してもやれない。
そんな――くだんないことまでずっとループみたいに考えながら、気づけば外は雨が降り出していた。
深夜の一時過ぎ、優斗さんに連絡してなかったことを思い出してメールだけしておいた。
……今日は遅くなったから明日電話するって。
そして雨はどんどん強さを増していって。
俺が朝方眠りについて昼前目が覚めたのは強すぎる雨の音でだった。
台風でも来てるんじゃねーのってくらいの暴風雨は傘も意味なさそうなくらいの激しいもので、空は雨で見えないくらいだった。
『雨、ひどいね』
「……ん」
『明日は止んでるといいね』
「……うん」
結局あんまりにも雨がひどかったから――日曜なのに優斗さんとは会わずに電話だけした。
電話で話す優斗さんはやっぱりいつもと変わらない。
それにホッとして。
いつも通りにできない自分に、哀しくさえなった。
***
月曜日は日曜の雨が嘘みてーな晴れ。
新しい一週間はいつも通りに始まった。
けど、俺自身は週末から変わらずに鬱鬱としてた。
一応ちゃんと普通どおりにはしているけど。
学校じゃ和や……実優ちゃんたちといつも通りに喋るし、笑うし。
夜だって優斗さんと電話で喋るし。
ただ夜の電話はたまに不自然なくらい喋ってしまうか沈黙してしまうことがあるけど。
そしてあの日聞いた優斗さんの過去には一切触れないまま。
知った上でいつも通りに接してるっていうより――知ったけどどうすればいいのかわかんねーから逃げてる、っていうだけだけど、俺の場合。
その週優斗さんは仕事が忙しいみたいで帰りも遅くって平日に会う機会はなかった。
それにホッとしてしまう俺って……なんなんだろう。
会いたくないわけじゃねーのに。
「――……つ」
なんで俺ってほんとに……。
「捺!!」
ぼうっとしてたらいきなり耳引っ張られて大声で呼ばれた。
「ってぇ! なんだよ、七香」
「なんだよじゃないわよ、さっきから呼んでんのに」
今日は金曜。とっくに全部の授業は終わってHRも終わった、らしい。
帰る準備し終えた七香。そしてすぐ近くに実優ちゃんたちが苦笑しながら俺を見てた。
「考え事してたんだよ」
「どうせ今日の夕食のことでも考えたんでしょ」
「……小学生か!」
んっとに、七香はうざい。
帰り支度を俺も適当にしてカバン肩に担ぐように持って、先に教室を出ていった七香たちの後を追った。
「でさー、私は来週でいいと思う」
「そうだね、私も」
「バカだからな……」
「まぁまぁ。じゃあ私が明日――」
俺を除いた四人は騒ぎながら少し前を歩いてる。
俺はとてもじゃないけどみんなのテンションについてく気にもなれなくって傍観してた。
頭ん中はぼーっとしてるか優斗さんのこと考えるかしかできねーし。
ため息が出そうになるのをやり過ごして空を見ると雨雲に覆われてる。
梅雨時期だからいつ雨が降ってもおかしくない。
今日は金曜日で明日は土曜日で……いつもなら泊りに行くかもって感じだけど今日は予定にない。
優斗さん明日の土曜日も出勤だからっていうのが理由。
別に――俺が嫌がったとかじゃねーし。
日曜日は休みみたいだし明日の夜はたぶん泊りに行く。
行かなきゃ……ダメだよな。
まだどう接していいのかわかんねーし、正直普通にできるかわかんねーけど。
でもほんと……会いたくないわけじゃないから、逃げたらダメだって思う。
でも、ため息が出ちまうけど。
「捺ー! うちらいまから買い物行くけどどうするー?」
前見たら七香たちが立ち止まって俺を見てた。
「和も行くのか?」
「ああ」
「ふーん」
まあこいつは実優ちゃんがいるなら行くか。
ちらっと実優ちゃんを見てみたらちょうどばっちり目が合った。
にこっと笑いかけられて、俺もへらって笑い返す。
……ズキズキ心臓が痛んでさりげなく視線を七香に移した。
「俺、いーや」
「あっそ。んじゃねー」
えー、とか言われると思ってたらあっさり頷かれて七香たちは俺に手を振って去っていった。
なんかあいつら今日異様に盛り上がってるけどなんなんだろ。
……どうでもいいけど。
一人駅に向かって改札を抜ける。
生ぬるくて蒸し暑い空気がすっげー不快。
じんわり滲む汗を手の甲で拭いながらさっき目があった実優ちゃんのことを想った。
あの話を聞いてから優斗さんだけじゃなく、実優ちゃんのことも改めて考えたりしてた。
またぼうっとしてる間に電車がやってきて何度目かのため息をつきながら乗り込んだ。
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