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5.side和佐
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――どうしてこうなった。
トレーニングルームはシンと静まりかえっていた。
いやちさっちゃんが乗ってるロデオマシーンは動いてるし、それに跨ってるちさっちゃんの声が。
「……っ、ひっ……っうわっ、な、っは、激しっ、待っぁ」
「……」
どうしてなの、どうしてなんだよ、ちさっちゃん!
「これ、いままでのと違っ……っ、あ、うあっ……ひ……」
笑いたいけど笑えねぇ!
ちさっちゃんがさっき乗ったロデオマシーンは最新式のやつだ。
ちさっちゃんは適当にボタン押したらしくって、動きだしたら超高速で超スイング。
それにしがみつくようにしてちさっちゃんは落ちそうになるのを耐えてるんだけど。
「んっ、やめろっ、なんだよこれっ……も、やだっ……どれだよっ」
俺の部屋で特訓してたときはぶっちゃけ最後あたりちさっちゃんの存在は空気だった。
ぶっちゃけロデオマシーンは乗りこなす姿見て誰も欲情なんてしやしないと思ってた。
でもなんだ、これ。
これはヤバイぞ……。
最新式のロデオマシーンに翻弄されるちさっちゃんは緑里に見られているという焦りからか、たぶんせっかくの特訓の成果を見せれなくて恥ずかしくてたまらないんだろうけど、顔真っ赤にして声を上げてる。
確かにロデオマシーンはスゴイ威力だ。
「っ、このボタンか……? ……ひゃっ、また激しくっ、ゃあ」
だめだめー!!!
なに目潤ませてるの、声上擦らせてんの!
俺はもちろんノンケだし、なんとも思わないけどでも明らかに妙にいまのちさっちゃんは――。
「……エロ……」
そう、エロい。
ちらりと声のしたほうを見れば今にも鼻血出すんじゃないのかって感じでロデオマシーンに振り回されてるちさっちゃんをギラギラした目で見てる俺の上司である風紀委員長。
この人、ちさっちゃんのこと好きなんだよね。
俺は応援もなにもしてないけど、この人のことは仕事できるし尊敬するけど。
でも……ハァハァすんのヤメテー!
なんで前かがみなってんの!!
日頃は鬼と恐れられている上司の情けない姿を見るのはイヤで視線を逸らせればアイタタタな現状が目に映る。
うっわ、あそこにもいたよ。
「……会長ちょっとなんかエロいねー」
「自分で腰も動かしちゃってるしー」
双子書記がヒソヒソ喋ってる横で風紀委員長と同じくギラギラした目をしてんのは副会長様。
この人、たぶん無自覚だけどちさっちゃんのこと好きだろ。
……って、あ。鼻血出した。
ハンカチを慌てて取り出した副会長は鼻を押さえ、脚をもぞもぞさせながらも相変わらずちさっちゃんを凝視。
こ、怖い。
副会長って抱きたいランキング1位な美人さんだけど、この人めっちゃヤル気マンマンな目してますー。
「へぇ、会長って……」
そんな副会長の横でニヤリと笑うヤリチンと自他ともに認める会計。
「……」
カオスな空間、明らかにちさっちゃんは無駄に死亡フラグ乱立しているような状況。
こいつらがこうなら、ちさっちゃんのお目当ての緑里はとその姿を探せば、緑里がちさっちゃんのところへ近づくところだった。
「すっごいなーこれ。んな激しく動くんだ」
「っ……へ……っあ、あ、ああ、あっん」
ちさっちゃん、落ち着いて。
緑里は平然とした様子でロデオマシーンの操作盤を覗き込んでる。
「これってなんだろ」
ぽちり、と緑里がなにかのボタンを押せば、
「ひ、っうあっあ」
ロデオマシーンは縦に激しく揺れ始め、ちさっちゃんも縦揺れになるわけで。
まさにそれはなんかもうあれだよねー下からガンガンに突かれ――。
「ト、トイレ」
どっかで見たAVのデジャブに頭がガンガンしてたら隣にいた風紀委員長が慌てて部屋を出ていった。
「……」
俺ももう去っていいかな。
収拾つくのかこの状況。いっそ俺がスイッチ切ってあげるか。
そんなことを思っていたら緑里の声が響いた。
「会長さんって、真面目なだけかなと思ったら面白いんだなー。なんかすっげぇ」
ちさっちゃんが惚れたらしい満面の笑みを浮かべる緑里。
なんだなんていうんだ。
友達になれそう、か?
言ってやれ! 緑里、言ってやってくれ!!
願う俺の視界の中で緑里は笑ったまま――
「バカっぽい人だったんだな」
と、言った。
「……」
あ。ちさっちゃん、ロデオから落ちた。
***
トレーニングルームはシンと静まりかえっていた。
いやちさっちゃんが乗ってるロデオマシーンは動いてるし、それに跨ってるちさっちゃんの声が。
「……っ、ひっ……っうわっ、な、っは、激しっ、待っぁ」
「……」
どうしてなの、どうしてなんだよ、ちさっちゃん!
「これ、いままでのと違っ……っ、あ、うあっ……ひ……」
笑いたいけど笑えねぇ!
ちさっちゃんがさっき乗ったロデオマシーンは最新式のやつだ。
ちさっちゃんは適当にボタン押したらしくって、動きだしたら超高速で超スイング。
それにしがみつくようにしてちさっちゃんは落ちそうになるのを耐えてるんだけど。
「んっ、やめろっ、なんだよこれっ……も、やだっ……どれだよっ」
俺の部屋で特訓してたときはぶっちゃけ最後あたりちさっちゃんの存在は空気だった。
ぶっちゃけロデオマシーンは乗りこなす姿見て誰も欲情なんてしやしないと思ってた。
でもなんだ、これ。
これはヤバイぞ……。
最新式のロデオマシーンに翻弄されるちさっちゃんは緑里に見られているという焦りからか、たぶんせっかくの特訓の成果を見せれなくて恥ずかしくてたまらないんだろうけど、顔真っ赤にして声を上げてる。
確かにロデオマシーンはスゴイ威力だ。
「っ、このボタンか……? ……ひゃっ、また激しくっ、ゃあ」
だめだめー!!!
なに目潤ませてるの、声上擦らせてんの!
俺はもちろんノンケだし、なんとも思わないけどでも明らかに妙にいまのちさっちゃんは――。
「……エロ……」
そう、エロい。
ちらりと声のしたほうを見れば今にも鼻血出すんじゃないのかって感じでロデオマシーンに振り回されてるちさっちゃんをギラギラした目で見てる俺の上司である風紀委員長。
この人、ちさっちゃんのこと好きなんだよね。
俺は応援もなにもしてないけど、この人のことは仕事できるし尊敬するけど。
でも……ハァハァすんのヤメテー!
なんで前かがみなってんの!!
日頃は鬼と恐れられている上司の情けない姿を見るのはイヤで視線を逸らせればアイタタタな現状が目に映る。
うっわ、あそこにもいたよ。
「……会長ちょっとなんかエロいねー」
「自分で腰も動かしちゃってるしー」
双子書記がヒソヒソ喋ってる横で風紀委員長と同じくギラギラした目をしてんのは副会長様。
この人、たぶん無自覚だけどちさっちゃんのこと好きだろ。
……って、あ。鼻血出した。
ハンカチを慌てて取り出した副会長は鼻を押さえ、脚をもぞもぞさせながらも相変わらずちさっちゃんを凝視。
こ、怖い。
副会長って抱きたいランキング1位な美人さんだけど、この人めっちゃヤル気マンマンな目してますー。
「へぇ、会長って……」
そんな副会長の横でニヤリと笑うヤリチンと自他ともに認める会計。
「……」
カオスな空間、明らかにちさっちゃんは無駄に死亡フラグ乱立しているような状況。
こいつらがこうなら、ちさっちゃんのお目当ての緑里はとその姿を探せば、緑里がちさっちゃんのところへ近づくところだった。
「すっごいなーこれ。んな激しく動くんだ」
「っ……へ……っあ、あ、ああ、あっん」
ちさっちゃん、落ち着いて。
緑里は平然とした様子でロデオマシーンの操作盤を覗き込んでる。
「これってなんだろ」
ぽちり、と緑里がなにかのボタンを押せば、
「ひ、っうあっあ」
ロデオマシーンは縦に激しく揺れ始め、ちさっちゃんも縦揺れになるわけで。
まさにそれはなんかもうあれだよねー下からガンガンに突かれ――。
「ト、トイレ」
どっかで見たAVのデジャブに頭がガンガンしてたら隣にいた風紀委員長が慌てて部屋を出ていった。
「……」
俺ももう去っていいかな。
収拾つくのかこの状況。いっそ俺がスイッチ切ってあげるか。
そんなことを思っていたら緑里の声が響いた。
「会長さんって、真面目なだけかなと思ったら面白いんだなー。なんかすっげぇ」
ちさっちゃんが惚れたらしい満面の笑みを浮かべる緑里。
なんだなんていうんだ。
友達になれそう、か?
言ってやれ! 緑里、言ってやってくれ!!
願う俺の視界の中で緑里は笑ったまま――
「バカっぽい人だったんだな」
と、言った。
「……」
あ。ちさっちゃん、ロデオから落ちた。
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