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番外 二十三 おまけの補足 可愛がられる
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ダリオの失明記憶喪失事件から、テオがあまえんぼひっつき虫になってしまった。
とはいえ、最初は水饅頭形態にあまりなりたがらなくて、ダリオは俺が振り払って壁に叩きつけたせい、と内心頭を抱えていた。
外界と連絡がつながるようになり、心配していた友人たちへの返信を先に済ませることにしたあたりから、兆候は出ていたのだ。
テオドールはあれだけ気を払ってくれたのに、きちんと相手をできなくて悪いなとは思い、ダリオは「みんなに連絡優先してごめんな」と謝罪した。しかし、テオドールは最初渋った割に、「ダリオさんを後ろからハグしてもいいですか」と抱っこ体勢に落ち着くと、「構いません」と気にしない様子であった。
他の人達の心配も無下にできないので、ダリオは背後から抱っこされままやるべきことを淡々と済ませた。
だが、この時既にテオドールはちょっといつもと様子が違っていたと言える。最近では、ダリオが作業中はよく水饅頭になって、懐で大人しくしていることが多かった。人間の姿をしている状態で、テオドールは基本的にダリオの邪魔をしないようにすることが多い。逆を言えば、水饅頭の状態ならくっついてもよいと思って、懐に入り込んでいた節がある。なので、青年の姿でバックハグには、あれ? と少し疑問に思ったのだ。
その後も、テオドールが水饅頭になりたがらないので、「もしかして、ぼく、かわいいちがうとおもいました」の影響がまだ続いているのではないか。そう、ダリオもはたと気づかされた。気づくと、これはかなりショックである。
うわーーーとダリオは内心顔面蒼白になってしまった。
なので、居間にいる時、故意に「小さいテオと一緒に勉強したいなぁ……」と慣れないチラチラ秋波を送るなどしてみたのだ。しかし、テオドールの反応は鈍く、思わしくないものだった。彼は口元に黒革手袋をした手を当て、思料するように口を開いた。
「ダリオさんは、小さい僕でもよろしいのですか?」
不可解そうな表情をしている。
重症だ。
ダリオとしては、テオドールの好きな格好でいてもらいたい。
この姿は嫌われるからとりたくないと思わせたくないのである。
どんな姿でも、愛されると自信満々でいられるように、コミュニケーションしておきたいのだ。
「ああ」とダリオは応えた。手元のノートパソコンを片手で閉じて顔を上げる。
「そうだな、人間のテオも好きだし、小さいテオも好きだぞ。それとは関係なく、テオの好きな姿でいて欲しいと思ってる」
「僕の好きな姿ですか……」
「そうだ」とダリオは頷く。
「ただ、テオさえ良ければ、勉強中とか、前みたいに小さいテオが一緒にいてくれると嬉しいとは思うな。もちろん、テオの気分が乗ればだ」
「……分かりました」
珍しくテオドールは少し躊躇するように承諾して、小さい水饅頭形態になってくれた。
だが、寄っては来るものの、ソファの上でダリオから距離を取り、やはりじっと躊躇うようにしている。
なので、ダリオの方から「触っていいか」と了承をもらい、すくいあげると、懐にそっと入ってもらった。
目的は別にあるので、おざなりに少しだけ勉強をして、ダリオは再びノートパソコンを閉じた。
「テオ、休憩するから、膝の上に移動させてもいいか?」
「構いません」
「ありがとう。あと、撫でてもいいか?」
「はい」
ダリオはテオドールを膝上に乗せると、ナデナデした。少しひんやりして、ぽよぽよしている。
「ふふ、可愛いな」
めちゃくちゃ可愛いので、ダリオは普段しないような笑い方をしてしまった。勝手に漏れてきたのだ。ふふ、だなどと、人生初の気がする。
「ぼく、かわいいですか?」
「ああ、テオはいつも可愛い。表情分かんないが、ちっちゃくてとっても可愛い」
言語能力が激低下しているダリオだ。
「……ぼく、目と口つくれます」
「えっ、そうなのか。凄いなテオは」
むにっ、とテオドールは平べったく溶けた。人型のときより感情がわかりやすい。
別に目や口がなくても可愛いなぁと思っていたが、むにむにしながら目と口を作ったらしいテオが小さな腕を作っていないないばあするように、
「できました」
とダリオに披露してくれると、小さな豆粒のようにつぶらな目と猫の口のデフォルメみたいなものができていて、世界一可愛い。
「せかいいちかわいい」
駄々漏れになっていた。
ダリオは別に変身していないのだが、知能が低下している。
「ぼくは……かわいい……」
神妙に繰り返しているテオドールに、ダリオは可愛い可愛い世界一可愛いとべた褒めして優しく撫でた。
テオドールはぺたっ、となってダリオの膝の上で伏せをしたり、指でくすぐられて、小さな腕や短い足でじたばたするよう、ぱたぱたぽよぽよしたりする。
豆粒のような目を細め、ちっちゃな口を開けて、表情もついているから余計に可愛い。
果たしてこれは、彼氏(夫)に対する感情なのか甚だ疑問視されるところだが、ダリオはもうメロメロである。テオドールが犬になった時も世界一可愛かったが、水饅頭のテオも世界一可愛い。
一通りテオドールは可愛いポーズでダリオを魅了して、
「ぼくもダリオさんを撫でたいです」
というので、テオドールが今度は青年になって交代した。
青年型のテオドールは膂力が見た目以上にある力持ちだ。ダリオを抱っこして寝室に向かい、たくさんイチャイチャ……というより、最後までしないもののかなり一方的に可愛がられてしまった。当然合意なのだが、テオドールはそういう期間なのか、ダリオにやたらくっつきたがって、無表情な彼から積極的にされるとダリオは、ぽわーっとなってしまうし、慣れないしドキドキする。テオドールは普段ダリオに無理強いしないようにしてくれるしなるべく欲求のコントロールをしているようなので、あまりこうしたいああしたいと肉体面で要望してこない。だから、ひっつき虫とはいえ、積極的にされると本当にもうダリオは駄目……と初めてするみたいに頭がぽわぽわになった。そういえば、テオドールに初めて、「僕のお嫁さんになりますか?」と意思表示で彼の方から求められた時も、ダリオは、完全にぽわーっとなってしまったのである。テオドールの方からこうして要望を意思表示されたり、求められたりすると、ダリオは、ふわふわトロトロになってしまうようだった。
「ッはぁ、……ダリオさんが欲しいです」
「う、うん……」
ダリオは返事して、たくさんテオドールに可愛がってもらった。
「あ……、ああ……っ? ? てお、だいすきぃ……」
自分の状態もわからない。体の力が抜けていると、ダリオは素直になる。合意していても理性が働き、今でも中々そういう状態になるのは難しいのだが、俺、テオに意思表示されて求められると素直になれるんだな、と新たな気づきがあった。
特に、僕のお嫁さん関連に弱い。嫁呼ばわりされたら不快かもしれないが、テオドールの声で柔らかい言い方をされると、テオのお嫁さん……と、頭がふわーっとなる。テオのお嫁さん。凄い。字面が凄い。テオドールの口から出てくるのもダリオは駄目で、はい、となってしまう。そういう意味では、【支配者】の名に違わず、支配されてしまうし、信頼があるからそれが嫌ではないのだった。
その後も、何か思うところがあったのか、テオドールはいつもよりダリオにくっつきたがり、「大人しくしているので、小さい僕の形態で、大学にもご一緒したいです」と言う。彼は不明のことがあるとつきつめてくる性質だし、すぐにダリオの不利益になると思われる他者の爆散を提案してくるが、自分の為のわがままを言うことはあまりない。ダリオは元々水饅頭のテオドールと一緒に大学も行けたらなぁとは思っていたが、講義に連れて行くのは公私混同もどうかと控えていた。しかし今回は色々あったしなぁ、と考える。本来は事故で死んでたところだし、お互いのメンタルケアだと思って許容することにした。それに、こんな可愛らしいお願いをされては、何でも叶えたくなってしまう。ダリオはまだ頭ぽわぽわになっていた。
というわけで、ダリオもしばらくこういう状態だったので、エヴァと構内カフェで待ち合わせする頃には、ツッコミ指数は下がり、ボケ指数が上がって、テオドールがエヴァの敵を殲滅云々提案しても、ボケ発言を重ねるのであった。
完
とはいえ、最初は水饅頭形態にあまりなりたがらなくて、ダリオは俺が振り払って壁に叩きつけたせい、と内心頭を抱えていた。
外界と連絡がつながるようになり、心配していた友人たちへの返信を先に済ませることにしたあたりから、兆候は出ていたのだ。
テオドールはあれだけ気を払ってくれたのに、きちんと相手をできなくて悪いなとは思い、ダリオは「みんなに連絡優先してごめんな」と謝罪した。しかし、テオドールは最初渋った割に、「ダリオさんを後ろからハグしてもいいですか」と抱っこ体勢に落ち着くと、「構いません」と気にしない様子であった。
他の人達の心配も無下にできないので、ダリオは背後から抱っこされままやるべきことを淡々と済ませた。
だが、この時既にテオドールはちょっといつもと様子が違っていたと言える。最近では、ダリオが作業中はよく水饅頭になって、懐で大人しくしていることが多かった。人間の姿をしている状態で、テオドールは基本的にダリオの邪魔をしないようにすることが多い。逆を言えば、水饅頭の状態ならくっついてもよいと思って、懐に入り込んでいた節がある。なので、青年の姿でバックハグには、あれ? と少し疑問に思ったのだ。
その後も、テオドールが水饅頭になりたがらないので、「もしかして、ぼく、かわいいちがうとおもいました」の影響がまだ続いているのではないか。そう、ダリオもはたと気づかされた。気づくと、これはかなりショックである。
うわーーーとダリオは内心顔面蒼白になってしまった。
なので、居間にいる時、故意に「小さいテオと一緒に勉強したいなぁ……」と慣れないチラチラ秋波を送るなどしてみたのだ。しかし、テオドールの反応は鈍く、思わしくないものだった。彼は口元に黒革手袋をした手を当て、思料するように口を開いた。
「ダリオさんは、小さい僕でもよろしいのですか?」
不可解そうな表情をしている。
重症だ。
ダリオとしては、テオドールの好きな格好でいてもらいたい。
この姿は嫌われるからとりたくないと思わせたくないのである。
どんな姿でも、愛されると自信満々でいられるように、コミュニケーションしておきたいのだ。
「ああ」とダリオは応えた。手元のノートパソコンを片手で閉じて顔を上げる。
「そうだな、人間のテオも好きだし、小さいテオも好きだぞ。それとは関係なく、テオの好きな姿でいて欲しいと思ってる」
「僕の好きな姿ですか……」
「そうだ」とダリオは頷く。
「ただ、テオさえ良ければ、勉強中とか、前みたいに小さいテオが一緒にいてくれると嬉しいとは思うな。もちろん、テオの気分が乗ればだ」
「……分かりました」
珍しくテオドールは少し躊躇するように承諾して、小さい水饅頭形態になってくれた。
だが、寄っては来るものの、ソファの上でダリオから距離を取り、やはりじっと躊躇うようにしている。
なので、ダリオの方から「触っていいか」と了承をもらい、すくいあげると、懐にそっと入ってもらった。
目的は別にあるので、おざなりに少しだけ勉強をして、ダリオは再びノートパソコンを閉じた。
「テオ、休憩するから、膝の上に移動させてもいいか?」
「構いません」
「ありがとう。あと、撫でてもいいか?」
「はい」
ダリオはテオドールを膝上に乗せると、ナデナデした。少しひんやりして、ぽよぽよしている。
「ふふ、可愛いな」
めちゃくちゃ可愛いので、ダリオは普段しないような笑い方をしてしまった。勝手に漏れてきたのだ。ふふ、だなどと、人生初の気がする。
「ぼく、かわいいですか?」
「ああ、テオはいつも可愛い。表情分かんないが、ちっちゃくてとっても可愛い」
言語能力が激低下しているダリオだ。
「……ぼく、目と口つくれます」
「えっ、そうなのか。凄いなテオは」
むにっ、とテオドールは平べったく溶けた。人型のときより感情がわかりやすい。
別に目や口がなくても可愛いなぁと思っていたが、むにむにしながら目と口を作ったらしいテオが小さな腕を作っていないないばあするように、
「できました」
とダリオに披露してくれると、小さな豆粒のようにつぶらな目と猫の口のデフォルメみたいなものができていて、世界一可愛い。
「せかいいちかわいい」
駄々漏れになっていた。
ダリオは別に変身していないのだが、知能が低下している。
「ぼくは……かわいい……」
神妙に繰り返しているテオドールに、ダリオは可愛い可愛い世界一可愛いとべた褒めして優しく撫でた。
テオドールはぺたっ、となってダリオの膝の上で伏せをしたり、指でくすぐられて、小さな腕や短い足でじたばたするよう、ぱたぱたぽよぽよしたりする。
豆粒のような目を細め、ちっちゃな口を開けて、表情もついているから余計に可愛い。
果たしてこれは、彼氏(夫)に対する感情なのか甚だ疑問視されるところだが、ダリオはもうメロメロである。テオドールが犬になった時も世界一可愛かったが、水饅頭のテオも世界一可愛い。
一通りテオドールは可愛いポーズでダリオを魅了して、
「ぼくもダリオさんを撫でたいです」
というので、テオドールが今度は青年になって交代した。
青年型のテオドールは膂力が見た目以上にある力持ちだ。ダリオを抱っこして寝室に向かい、たくさんイチャイチャ……というより、最後までしないもののかなり一方的に可愛がられてしまった。当然合意なのだが、テオドールはそういう期間なのか、ダリオにやたらくっつきたがって、無表情な彼から積極的にされるとダリオは、ぽわーっとなってしまうし、慣れないしドキドキする。テオドールは普段ダリオに無理強いしないようにしてくれるしなるべく欲求のコントロールをしているようなので、あまりこうしたいああしたいと肉体面で要望してこない。だから、ひっつき虫とはいえ、積極的にされると本当にもうダリオは駄目……と初めてするみたいに頭がぽわぽわになった。そういえば、テオドールに初めて、「僕のお嫁さんになりますか?」と意思表示で彼の方から求められた時も、ダリオは、完全にぽわーっとなってしまったのである。テオドールの方からこうして要望を意思表示されたり、求められたりすると、ダリオは、ふわふわトロトロになってしまうようだった。
「ッはぁ、……ダリオさんが欲しいです」
「う、うん……」
ダリオは返事して、たくさんテオドールに可愛がってもらった。
「あ……、ああ……っ? ? てお、だいすきぃ……」
自分の状態もわからない。体の力が抜けていると、ダリオは素直になる。合意していても理性が働き、今でも中々そういう状態になるのは難しいのだが、俺、テオに意思表示されて求められると素直になれるんだな、と新たな気づきがあった。
特に、僕のお嫁さん関連に弱い。嫁呼ばわりされたら不快かもしれないが、テオドールの声で柔らかい言い方をされると、テオのお嫁さん……と、頭がふわーっとなる。テオのお嫁さん。凄い。字面が凄い。テオドールの口から出てくるのもダリオは駄目で、はい、となってしまう。そういう意味では、【支配者】の名に違わず、支配されてしまうし、信頼があるからそれが嫌ではないのだった。
その後も、何か思うところがあったのか、テオドールはいつもよりダリオにくっつきたがり、「大人しくしているので、小さい僕の形態で、大学にもご一緒したいです」と言う。彼は不明のことがあるとつきつめてくる性質だし、すぐにダリオの不利益になると思われる他者の爆散を提案してくるが、自分の為のわがままを言うことはあまりない。ダリオは元々水饅頭のテオドールと一緒に大学も行けたらなぁとは思っていたが、講義に連れて行くのは公私混同もどうかと控えていた。しかし今回は色々あったしなぁ、と考える。本来は事故で死んでたところだし、お互いのメンタルケアだと思って許容することにした。それに、こんな可愛らしいお願いをされては、何でも叶えたくなってしまう。ダリオはまだ頭ぽわぽわになっていた。
というわけで、ダリオもしばらくこういう状態だったので、エヴァと構内カフェで待ち合わせする頃には、ツッコミ指数は下がり、ボケ指数が上がって、テオドールがエヴァの敵を殲滅云々提案しても、ボケ発言を重ねるのであった。
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