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本編
19.人間の世界を知る
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翌朝、ぼくたちは連れ立ってナマズさんの泉へ向かった。
泉にはナマズさんだけでなく、カラスさんやオオカミさん、サルさん、トカゲさんなど、山でぼくがお話できるみんなが集まっていた。
「おはよう、みんな」
ぼくが人間の姿になったことを知っているみんなはあいさつを返してくれたけど、そうじゃないみんなはふしぎそうにしている。
「形は違うが、アメトリンだ」
「小さくなっているぞ」
「横にいるのが例の人間か」
ぼくだけじゃなくラグナまでひそひそ話されている。
ひそひそがなかなか収まらないので、ぼくはナマズさんへ向けて「山を下りる」と言った。
ひそひそがざわざわに変わる。
「山を下りるだって?」
「クリスタルゴーレムがいなくなったらこの山はどうなる」
「人間に与する気か」
「人間を征服しに動くのか?」
ざわざわがものすごく危ない方向に行きかけているので、ぼくはあわてて「ほんの何日かだけ」とつけ加えた。
ざわざわが「なぁんだ」「旅行か」「新婚旅行か?」とひそひそに戻る。
ラグナがごほごほと息をしている。どうしたんだろう。
「みな、静まれ。アメトリンや、その遠出でなにを見てくるのだ?」
ナマズさんが泉から顔を出してたずねてくる。
「うん……ぼくは元々、人間だったかもしれないんだ。今はゴーレムとして生きてきたことしか覚えてないけど……人間の生き方も知りたいと思う」
「それは、人間に戻りたいということか?」
「戻りたい、とは思わないけど、なりたい、と思うかもしれない」
ざわり。みんなの不安が山鳴りのようにひびいた。
「でも、どんな気持ちになっても必ず山に帰ってくるよ。みんなを置いてどこかに行ったりしない」
「……信じるぞ、アメトリン」
ナマズさんはそれでわかってくれたようで、泉の中に戻っていった。
かくしてぼくの遠出は許されて、なるべく手足を隠して人里に下りることになった……のだけれど。
「人間だらけのところにアメトリンを一匹で行かせるなど言語道断!」
カラスさんがぼくの肩にとまったまま動かない。
ぼくについていくって、むずかしい言葉まじりでさわいでいる。
肩でガァガァやられると、耳がきーんとなると知った。
「アメトリンが手足を隠しても、あんたがいちゃ意味ないだろ、ヤタガラス」
「ふんっ! むしろ適任だ、ほらこうして足を一本隠せば……ただのカラスであろう!」
「いやただのカラスにしては魔力あふれすぎだし顔怖いしでかいし……」
「顔は生まれつきだ!」
カラスさんとラグナがもめていると、ぼくの足元に一匹のイヌさんが近寄ってきた。
すり、と足にくっついて、わん、と元気に鳴くその子は、よくみたらオオカミで、なんだか見覚えがあるような。
「あれ、オオカミさん? なんかちっちゃくない?」
どうやらオオカミさんは、お話できなくなる代わりに姿を変えられるらしい。
イヌにしか見えないこの姿なら、人里に下りても目立たなさそうだ。
「フェンリルか……かなり擬態できているな、ちょっとオオカミっぽいイヌにしか見えない。こいつなら連れ歩いても問題ないだろう」
「わふっ」
「なにっ、このクソイヌ、なんだその勝ち誇った顔は!」
「わふふん」
「調子にのりおってぇえ!」
オオカミさんとカラスさんがわちゃわちゃしている間に、ぼくは腕に布を巻いてもらった。
ラグナからもらった服の上からさらに大きな服をかぶる予定だけれど、それでも手足が見えてしまうかもしれないので、きちんと手足を隠せる服を手に入れるまでは布を巻いて隠すしかない。
「不便だと思うが、我慢してくれ」
「いいよ。それより、この頭の毛は大丈夫かなぁ」
紫と黄の毛なんて、山では目立ってしょうがない。
けどラグナはそれほど気にしなくていいと言う。
「魔力が多い者は奇抜な髪色で生まれることがある。それほど神経質にならなくてもいいだろう。じろじろ見られるかもしれないから、フードは外さないように」
「はぁい」
「というわけで、アメトリンはこれから『旅の魔女』として俺に同行する。魔女は獣を使役できるので、一匹くらいなら連れ歩いても不自然じゃない」
ラグナがそんなことを言うものだから、ぼくのお目付け役をやりたいみんながまたケンカを始めてしまった。
カラスさんだけじゃなく、トカゲさんやイノシシさんまで名乗りを上げてしまい、ガァガァぐわぐわと大さわぎ。
オオカミさんは、絶対に自分が選ばれるとわかっているからか、ふすんと鼻息を吐いて呆れていた。
結局、ぼくのお目付け役はオオカミさんだけとなった。
みんなはオオカミさんほど魔力や魔物っぽさを抑えられなくて、お留守番となった。
山のみんなにしばしのお別れをして、山を降りる。
まっすぐ下りると鉱山村のほうへ行くことになるので、川沿いに少し遠回りをする。
この体でたくさん歩くのははじめてなので緊張したけど、足の裏を石でおおえば歩き疲れることなく進むことができた。
「石の靴か……じっと見られなければバレない、か?」
ラグナはぼくのためにどこかで靴を手に入れるつもりだったらしく、手間が省けたので、余計な寄り道することなく町へ行くこととなった。
「今回の依頼を受けてから拠点にしている町だ。ギルドがあるし、都会との定期馬車がある。人も多い」
「そっかぁ。楽しみだなぁ」
ラグナは途中に立ち寄った町で、ギルドに向かうこと、仲間に声をかけてほしいことを書いた手紙を送った。
人間は言葉だけでなく、字というものを使ってお話できるのだという。
紙を触らせてもらったけれど、力加減がむずかしくてやぶいてしまった。
こんな薄っぺらいものに、さらに字を書いて、しかも遠くに届けるだなんて、人間は手先が器用だ。
「ぼくのこと、誰にもなにも言われなかったね」
やわらかなベッドに腰掛けて、ほっと息をついた。
ここは、使い魔といっしょに泊まれる宿屋だ。
旅をする人間はこうした屋根のあるところで夜を明かし、また旅立っていくのだという。
木でできた部屋には、やわらかいベッドが二つ。
人間はこれくらいやわらかいところでないと体を痛めてしまうことを知った。
山を下りてからここまで、道沿いに歩いてきたけれど、なにもなかった。
すれ違った旅人にあいさつして、すれ違った馬車にあいさつしただけだけれど、ぼくがゴーレムの姿のままだったら絶対に大さわぎになったと思う。
どうやらぼくは、ぱっと見るだけなら、きちんと人間のようだ。
「魔力の気配を抑えられることが幸いした。魔力の少ない者でも、魔力の多い者には圧力を感じたりするというからな」
ぼくは魔力が多いらしいのだけれど、隠すのも上手らしい。
ラグナがほめてくれて、ぼくは照れた。
なぜかオオカミさんが誇らしそうに胸を張った。
「さて……アメトリン。ずっと我慢していただろう」
「えっ」
ラグナがぼくの隣にそっと座る。
くっつけそうなくらいの近さでじっと見つめられて、ぼくはどきりとした。
「この部屋の中なら、多少騒いでも大丈夫だ」
「え、えと」
「だから、思う存分……俺を質問攻めにしていいぞ」
「いいの!? ぼくずっと、ずーっと、いろんなことを聞きたいのをガマンしてたんだ!」
ぼくは大喜びで、まずはやわらかなベッドのことを聞いた。
なにでできているのか。ちがう形があるのか。乗っかっている布のかたまりはなにか。大きなベッドを、どうやってこの小さな部屋に二つも入れたのか。
ラグナはていねいに、ぼくにもわかるように説明してくれた。
羽毛やワラや布でできていること。豪華なものから粗末なものまで、いろんなベッドがあること。布のかたまりは枕であること。大きなベッドは部品ごとに分解してドアを通り抜けること。
それから目に付くもののことはぜんぶ聞いた。
木でできた物入れ、服入れ、柱にドア。ところどころ色が違う床に天井。白茶色の壁の材質。ぼくの結晶のように透き通った窓ガラス。
ラグナの持ち物も、改めて見てみれば気になることだらけだった。これも全部ぜんぶ聞いた。
オオカミさんは途中で寝ていた。
ラグナは面倒がらずに答えてくれたけれど、わからないこともあった。
「わからない答えを探しに行こうか」
「どうやって?」
「建物の構造は大工に聞くといいだろう。俺の持ち物は鍛冶屋と雑貨屋かな。それでもわからないことは、図書館だ」
「わぁ~……」
ラグナはわからなくても、どうすればわかるか知っている。
それは泉のナマズさんと同じで、知恵者の証だという。
ぼくはどきどきした。
山で暮らしていたときは、こんなにたくさんの「なんで」を感じることはなかった。
人間たちの住むところはぼくにとって知らないことばかりで、「なんで」があふれてくる。
ラグナもぼくの「なんで」を嫌がらない。
にこにこして付き合ってくれる。
それがとってもうれしい。
代わりに、ぼくはのどから空気のかたまりを何度か吐き出した。
「大丈夫か? 喉が痛むのか」
「痛くはないけど……小さなものが引っかかってるみたいな……」
「しゃべりすぎかもな」
しゃべりすぎ。
はしゃいで、話しかけすぎて、そのせいでのどが傷んで声が出しにくくなってしまうことがあるらしい。
ラグナは「子どもみたいだ」と笑って、のどによいという薬を入れた飲み水を用意してくれた。
「ぼく、子どもじゃないよ」
「そうか? はしゃいで跳びはねて、ベッドを壊すなよ」
「子どもじゃないったら!」
「はは」
ラグナが笑うので、ぼくも楽しい気分になった。
泉にはナマズさんだけでなく、カラスさんやオオカミさん、サルさん、トカゲさんなど、山でぼくがお話できるみんなが集まっていた。
「おはよう、みんな」
ぼくが人間の姿になったことを知っているみんなはあいさつを返してくれたけど、そうじゃないみんなはふしぎそうにしている。
「形は違うが、アメトリンだ」
「小さくなっているぞ」
「横にいるのが例の人間か」
ぼくだけじゃなくラグナまでひそひそ話されている。
ひそひそがなかなか収まらないので、ぼくはナマズさんへ向けて「山を下りる」と言った。
ひそひそがざわざわに変わる。
「山を下りるだって?」
「クリスタルゴーレムがいなくなったらこの山はどうなる」
「人間に与する気か」
「人間を征服しに動くのか?」
ざわざわがものすごく危ない方向に行きかけているので、ぼくはあわてて「ほんの何日かだけ」とつけ加えた。
ざわざわが「なぁんだ」「旅行か」「新婚旅行か?」とひそひそに戻る。
ラグナがごほごほと息をしている。どうしたんだろう。
「みな、静まれ。アメトリンや、その遠出でなにを見てくるのだ?」
ナマズさんが泉から顔を出してたずねてくる。
「うん……ぼくは元々、人間だったかもしれないんだ。今はゴーレムとして生きてきたことしか覚えてないけど……人間の生き方も知りたいと思う」
「それは、人間に戻りたいということか?」
「戻りたい、とは思わないけど、なりたい、と思うかもしれない」
ざわり。みんなの不安が山鳴りのようにひびいた。
「でも、どんな気持ちになっても必ず山に帰ってくるよ。みんなを置いてどこかに行ったりしない」
「……信じるぞ、アメトリン」
ナマズさんはそれでわかってくれたようで、泉の中に戻っていった。
かくしてぼくの遠出は許されて、なるべく手足を隠して人里に下りることになった……のだけれど。
「人間だらけのところにアメトリンを一匹で行かせるなど言語道断!」
カラスさんがぼくの肩にとまったまま動かない。
ぼくについていくって、むずかしい言葉まじりでさわいでいる。
肩でガァガァやられると、耳がきーんとなると知った。
「アメトリンが手足を隠しても、あんたがいちゃ意味ないだろ、ヤタガラス」
「ふんっ! むしろ適任だ、ほらこうして足を一本隠せば……ただのカラスであろう!」
「いやただのカラスにしては魔力あふれすぎだし顔怖いしでかいし……」
「顔は生まれつきだ!」
カラスさんとラグナがもめていると、ぼくの足元に一匹のイヌさんが近寄ってきた。
すり、と足にくっついて、わん、と元気に鳴くその子は、よくみたらオオカミで、なんだか見覚えがあるような。
「あれ、オオカミさん? なんかちっちゃくない?」
どうやらオオカミさんは、お話できなくなる代わりに姿を変えられるらしい。
イヌにしか見えないこの姿なら、人里に下りても目立たなさそうだ。
「フェンリルか……かなり擬態できているな、ちょっとオオカミっぽいイヌにしか見えない。こいつなら連れ歩いても問題ないだろう」
「わふっ」
「なにっ、このクソイヌ、なんだその勝ち誇った顔は!」
「わふふん」
「調子にのりおってぇえ!」
オオカミさんとカラスさんがわちゃわちゃしている間に、ぼくは腕に布を巻いてもらった。
ラグナからもらった服の上からさらに大きな服をかぶる予定だけれど、それでも手足が見えてしまうかもしれないので、きちんと手足を隠せる服を手に入れるまでは布を巻いて隠すしかない。
「不便だと思うが、我慢してくれ」
「いいよ。それより、この頭の毛は大丈夫かなぁ」
紫と黄の毛なんて、山では目立ってしょうがない。
けどラグナはそれほど気にしなくていいと言う。
「魔力が多い者は奇抜な髪色で生まれることがある。それほど神経質にならなくてもいいだろう。じろじろ見られるかもしれないから、フードは外さないように」
「はぁい」
「というわけで、アメトリンはこれから『旅の魔女』として俺に同行する。魔女は獣を使役できるので、一匹くらいなら連れ歩いても不自然じゃない」
ラグナがそんなことを言うものだから、ぼくのお目付け役をやりたいみんながまたケンカを始めてしまった。
カラスさんだけじゃなく、トカゲさんやイノシシさんまで名乗りを上げてしまい、ガァガァぐわぐわと大さわぎ。
オオカミさんは、絶対に自分が選ばれるとわかっているからか、ふすんと鼻息を吐いて呆れていた。
結局、ぼくのお目付け役はオオカミさんだけとなった。
みんなはオオカミさんほど魔力や魔物っぽさを抑えられなくて、お留守番となった。
山のみんなにしばしのお別れをして、山を降りる。
まっすぐ下りると鉱山村のほうへ行くことになるので、川沿いに少し遠回りをする。
この体でたくさん歩くのははじめてなので緊張したけど、足の裏を石でおおえば歩き疲れることなく進むことができた。
「石の靴か……じっと見られなければバレない、か?」
ラグナはぼくのためにどこかで靴を手に入れるつもりだったらしく、手間が省けたので、余計な寄り道することなく町へ行くこととなった。
「今回の依頼を受けてから拠点にしている町だ。ギルドがあるし、都会との定期馬車がある。人も多い」
「そっかぁ。楽しみだなぁ」
ラグナは途中に立ち寄った町で、ギルドに向かうこと、仲間に声をかけてほしいことを書いた手紙を送った。
人間は言葉だけでなく、字というものを使ってお話できるのだという。
紙を触らせてもらったけれど、力加減がむずかしくてやぶいてしまった。
こんな薄っぺらいものに、さらに字を書いて、しかも遠くに届けるだなんて、人間は手先が器用だ。
「ぼくのこと、誰にもなにも言われなかったね」
やわらかなベッドに腰掛けて、ほっと息をついた。
ここは、使い魔といっしょに泊まれる宿屋だ。
旅をする人間はこうした屋根のあるところで夜を明かし、また旅立っていくのだという。
木でできた部屋には、やわらかいベッドが二つ。
人間はこれくらいやわらかいところでないと体を痛めてしまうことを知った。
山を下りてからここまで、道沿いに歩いてきたけれど、なにもなかった。
すれ違った旅人にあいさつして、すれ違った馬車にあいさつしただけだけれど、ぼくがゴーレムの姿のままだったら絶対に大さわぎになったと思う。
どうやらぼくは、ぱっと見るだけなら、きちんと人間のようだ。
「魔力の気配を抑えられることが幸いした。魔力の少ない者でも、魔力の多い者には圧力を感じたりするというからな」
ぼくは魔力が多いらしいのだけれど、隠すのも上手らしい。
ラグナがほめてくれて、ぼくは照れた。
なぜかオオカミさんが誇らしそうに胸を張った。
「さて……アメトリン。ずっと我慢していただろう」
「えっ」
ラグナがぼくの隣にそっと座る。
くっつけそうなくらいの近さでじっと見つめられて、ぼくはどきりとした。
「この部屋の中なら、多少騒いでも大丈夫だ」
「え、えと」
「だから、思う存分……俺を質問攻めにしていいぞ」
「いいの!? ぼくずっと、ずーっと、いろんなことを聞きたいのをガマンしてたんだ!」
ぼくは大喜びで、まずはやわらかなベッドのことを聞いた。
なにでできているのか。ちがう形があるのか。乗っかっている布のかたまりはなにか。大きなベッドを、どうやってこの小さな部屋に二つも入れたのか。
ラグナはていねいに、ぼくにもわかるように説明してくれた。
羽毛やワラや布でできていること。豪華なものから粗末なものまで、いろんなベッドがあること。布のかたまりは枕であること。大きなベッドは部品ごとに分解してドアを通り抜けること。
それから目に付くもののことはぜんぶ聞いた。
木でできた物入れ、服入れ、柱にドア。ところどころ色が違う床に天井。白茶色の壁の材質。ぼくの結晶のように透き通った窓ガラス。
ラグナの持ち物も、改めて見てみれば気になることだらけだった。これも全部ぜんぶ聞いた。
オオカミさんは途中で寝ていた。
ラグナは面倒がらずに答えてくれたけれど、わからないこともあった。
「わからない答えを探しに行こうか」
「どうやって?」
「建物の構造は大工に聞くといいだろう。俺の持ち物は鍛冶屋と雑貨屋かな。それでもわからないことは、図書館だ」
「わぁ~……」
ラグナはわからなくても、どうすればわかるか知っている。
それは泉のナマズさんと同じで、知恵者の証だという。
ぼくはどきどきした。
山で暮らしていたときは、こんなにたくさんの「なんで」を感じることはなかった。
人間たちの住むところはぼくにとって知らないことばかりで、「なんで」があふれてくる。
ラグナもぼくの「なんで」を嫌がらない。
にこにこして付き合ってくれる。
それがとってもうれしい。
代わりに、ぼくはのどから空気のかたまりを何度か吐き出した。
「大丈夫か? 喉が痛むのか」
「痛くはないけど……小さなものが引っかかってるみたいな……」
「しゃべりすぎかもな」
しゃべりすぎ。
はしゃいで、話しかけすぎて、そのせいでのどが傷んで声が出しにくくなってしまうことがあるらしい。
ラグナは「子どもみたいだ」と笑って、のどによいという薬を入れた飲み水を用意してくれた。
「ぼく、子どもじゃないよ」
「そうか? はしゃいで跳びはねて、ベッドを壊すなよ」
「子どもじゃないったら!」
「はは」
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