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番外 - 破壊神狂想曲
04.対話の時間
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事務所の扉をしっかり閉じて、鍵をかける。
今日はもう仕事になりそうもない。
事務所の建物を回り込み、休憩室の隣に位置するドアを開けた。
広がっているのは、事務所内と同じ内装の簡素で無機質な二つの部屋。神以外が派遣されている世界の事務所に備付けられている、宿泊スペースだ。
振り返らずともついてきていることがわかる背後の男を無視して、室内に足を踏み入れる。
「相変わらず生活感のないとこに住んでんな」
「余計なお世話です」
キッチンで湯を沸かし、お茶の準備をする。
何もかもを破壊する存在として据えられる破壊神には珍しく、この世界の神は何かを作ることが上手い。筆頭は、お茶を淹れることだと思う。
彼が教えてくれた通りに緑茶を淹れ、二人分を運ぶ。
男はその尊大すぎる態度と気配とは裏腹に、大人しくダイニングチェアに座っていた。
目の前に湯呑を出されたことに片眉を上げ、しかし大人しく口をつける。
「あちち」
「淹れたてなんだから当たり前でしょう。猫舌なんですからふぅふぅしてから飲みなさい」
「俺は猫じゃねえ」
「はいはい、柴犬でしたね」
明らかに不服そうなのに、男は言い返さずに茶をすすった。
手錠があって飲みにくそうだが、熱い水面に息を吹きかけるのは忘れない。
「それを飲んだら帰ってください。本部には連絡を入れましたから」
「話がしたい」
「私には話なんてありません」
「俺にはある。……シユ」
手を握られ、返すことはしなかった。ぎゅっと拳を握りしめて拒絶を示す。
もうずいぶんと呼ばれていない名だった。
ふたつの神という「装置」によって運営されている無数の世界は、創造神と破壊神という、どこかの世界から拾い上げてきた魂を「再利用」することで成り立っている。
自身も、この世界の二柱も、どこかの世界いつかの時代に死んだものの「再利用品」だ。
神の魂は若くして死したもの、それも未練があればあるほど良いらしく、事情を知った時はなんて悪趣味なのかと唾棄したものだった。
未練に塗れた魂に世界運営なんて権限を与えれば、荒れるに決まっている。
しかしこの世界の創造神と破壊神はとても稀有なことに、互いに前世で恋人同士であり、また人間時代の記憶を取り戻してもなお関係が崩れることも、世界崩壊を引き起こすこともなく、丸く収まっている。
これはユニーク・ワールドが形成されるより余程珍しく、奇跡的なことだ。
かつて、神となる前の記憶を取り戻し、今の有り様や死に際の未練を思い出して苦しみ、身を滅ぼしていった神を何柱も見てきた。
今は創造神という伴侶を得て落ち着いているこの世界の破壊神も、一つ前に派遣された世界で、前世の記憶に耐えきれず消滅した創造神を目の当たりにしている。珍しいことではないのだ。
だからこそ本部にとって、神は使い捨て。
何より尊いはずの創造神も、それを支える対となる破壊神も、ガタが来たらそれでおしまいだ。
なのになぜか自分と、そしてこの男は、捨てられなかった。別の職という温情を与えられ、消滅ではなく拘禁という処置。
不可解にも程がある。
「なぜあなたは消滅させられていないのですか。なぜ、まだ神の格を持っている」
「それはこっちの台詞だ。俺のせいでおまえは消えたと聞いていた。それなのになぜかおまえは生きていて、神格を失わずに呑気に事務員なんかやって、それに俺の力もまだ持っている。シユ、なにがあったんだ」
「……言いたく、ない」
「そうか」
手を引っ張られ、男の腕の中に抱え込まれた。
独特の野趣がある体臭、触れた胸はあたたかく、力強い鼓動が肉の器に息衝いている。
「シユ」
ごつごつと節くれだった長い指は乱暴そうなのに、繊細に髪を梳いては戻ってくる。時折耳や首筋をくすぐってくる仕草も、記憶にあるままだ。
前世を思い出すことは終ぞなかった。取り戻したいと思ったこともなかった。
だが彼は、以前の自分を知っていると言った。
ストイックな見た目も生意気な性格も全然変わっていないと笑って、かつての名だと言って聞き覚えのない音を紡ぐ。
どんなに言われても、前世を思い出せなかった。
思い出さなくてもいいと言われ、ただ名だけは、かつての彼に教えてもらった通りに呼んだ。
「ランワン……」
唇が音を言い切る前に塞がれる。
涙がでるほど懐かしい熱に、シユはやっと素直に応じることができる。
ふたりの動きを阻んでいた手錠が、かしゃんと音を立てて外れ落ちる音が響いた。
一人で寝るのにもやや窮屈なベッドに二人で眠りこけてしまった。
ブラインドの向こうはすっかり暗くなっている。
シユはゆっくりと身体を起こした。
全身にこびりつくような倦怠感があり、頭もずきずき痛む。
本来創造神として作られた肉の器に、自分よりずっと強い破壊の力を何度も注ぎ込まれたせいだ。
元からそれほど豊かでなかったシユの創造の力は、狼神の暴虐とも言える力の奔流に為す術もなく消え去った。
代わりに宿ったのが、黒い炎を形質とする破壊の力だ。
極めて珍しいケースに本部は飛びつき、言う通りにすればランワンの存在だけは消さないでやると言われた。
過去のことだ。どんなことをされたかもう思い出せないほどの────。
傍らに眠る男を見下ろす。
二度と会えないと思っていた相手との再会に少々盛り上がってしまったものの、改めて見て……全然好みじゃないな、と思う。
自身より色濃い純粋な黒髪は癖毛でいまいち指通りが良くない。意思の強そうな太い眉、がっしりとした鼻筋や輪郭、信じられないほど大きく開く口に厚めの唇。
元がケモノなためか骨太で体格も良く、シユとは間逆な要素ばかり。
そういえば以前、手のひらどころか足のサイズが何センチも違うとバカにされたこともあった。性格すら良くない。
繊細なたちのシユが好きになるはずのない男────だった。
元々シユは愛だの恋だのといったものに興味がない。
異性にもときめかないのに、同性の好みなどあるはずもない。神となる前もこのような考え方だっただろうと、記憶がなくとも確信できるほどだ。
その平穏なシユの日常を、常識を、価値観をこの男が破壊した。
ややいびきをかいて、口を半開きにして寝ている男を容赦なく蹴り、ベッドから転がり落とす。
「うげっ、なにすんだシユ!」
「邪魔です。もっと寝るなら事務所のソファで寝てください」
「そんな理由で蹴飛ばしたのかよ……最悪な目覚めだぜ」
「うるさい。このベッド本当に狭くて、おまけに強度もイマイチなんですから」
「そのショボいベッドぎしぎし言わせて喘いでたのはおまえ……うぎゃ」
「臓物が出るくらい腹を踏みますよ」
「も、もう踏んでるだろ!」
慌てて身を起こすランワンをわざとらしく跨いで、部屋の入口に脱ぎ散らかしたシャツを羽織る。
袖を通した一瞬で後悔した。
「それ、俺の」
ニヤついているであろう背後の男の顔に脱いだシャツを叩きつけ、文句を背に寝室を出る。
どうして、と思う。
どうして自分はあんな、好みでもなければ性格も合わない、粗雑で暴虐な男なんかに気を許してしまうのだろう、と。
ただ、そういう嫌いな部分が霞んで見えなくなるくらい、彼が無事だったことが嬉しかった。
また会えたことが、彼が変わらずシユを求めてくれたことが、嬉しかったのだ。
「仕方ない。何か作ってやりますか……」
創造神の力を失ったシユも、破壊神であるランワンも食事を必要とする。
二人分の皿を取り出して、シユはほんの少しだけ口角を緩めた。
今日はもう仕事になりそうもない。
事務所の建物を回り込み、休憩室の隣に位置するドアを開けた。
広がっているのは、事務所内と同じ内装の簡素で無機質な二つの部屋。神以外が派遣されている世界の事務所に備付けられている、宿泊スペースだ。
振り返らずともついてきていることがわかる背後の男を無視して、室内に足を踏み入れる。
「相変わらず生活感のないとこに住んでんな」
「余計なお世話です」
キッチンで湯を沸かし、お茶の準備をする。
何もかもを破壊する存在として据えられる破壊神には珍しく、この世界の神は何かを作ることが上手い。筆頭は、お茶を淹れることだと思う。
彼が教えてくれた通りに緑茶を淹れ、二人分を運ぶ。
男はその尊大すぎる態度と気配とは裏腹に、大人しくダイニングチェアに座っていた。
目の前に湯呑を出されたことに片眉を上げ、しかし大人しく口をつける。
「あちち」
「淹れたてなんだから当たり前でしょう。猫舌なんですからふぅふぅしてから飲みなさい」
「俺は猫じゃねえ」
「はいはい、柴犬でしたね」
明らかに不服そうなのに、男は言い返さずに茶をすすった。
手錠があって飲みにくそうだが、熱い水面に息を吹きかけるのは忘れない。
「それを飲んだら帰ってください。本部には連絡を入れましたから」
「話がしたい」
「私には話なんてありません」
「俺にはある。……シユ」
手を握られ、返すことはしなかった。ぎゅっと拳を握りしめて拒絶を示す。
もうずいぶんと呼ばれていない名だった。
ふたつの神という「装置」によって運営されている無数の世界は、創造神と破壊神という、どこかの世界から拾い上げてきた魂を「再利用」することで成り立っている。
自身も、この世界の二柱も、どこかの世界いつかの時代に死んだものの「再利用品」だ。
神の魂は若くして死したもの、それも未練があればあるほど良いらしく、事情を知った時はなんて悪趣味なのかと唾棄したものだった。
未練に塗れた魂に世界運営なんて権限を与えれば、荒れるに決まっている。
しかしこの世界の創造神と破壊神はとても稀有なことに、互いに前世で恋人同士であり、また人間時代の記憶を取り戻してもなお関係が崩れることも、世界崩壊を引き起こすこともなく、丸く収まっている。
これはユニーク・ワールドが形成されるより余程珍しく、奇跡的なことだ。
かつて、神となる前の記憶を取り戻し、今の有り様や死に際の未練を思い出して苦しみ、身を滅ぼしていった神を何柱も見てきた。
今は創造神という伴侶を得て落ち着いているこの世界の破壊神も、一つ前に派遣された世界で、前世の記憶に耐えきれず消滅した創造神を目の当たりにしている。珍しいことではないのだ。
だからこそ本部にとって、神は使い捨て。
何より尊いはずの創造神も、それを支える対となる破壊神も、ガタが来たらそれでおしまいだ。
なのになぜか自分と、そしてこの男は、捨てられなかった。別の職という温情を与えられ、消滅ではなく拘禁という処置。
不可解にも程がある。
「なぜあなたは消滅させられていないのですか。なぜ、まだ神の格を持っている」
「それはこっちの台詞だ。俺のせいでおまえは消えたと聞いていた。それなのになぜかおまえは生きていて、神格を失わずに呑気に事務員なんかやって、それに俺の力もまだ持っている。シユ、なにがあったんだ」
「……言いたく、ない」
「そうか」
手を引っ張られ、男の腕の中に抱え込まれた。
独特の野趣がある体臭、触れた胸はあたたかく、力強い鼓動が肉の器に息衝いている。
「シユ」
ごつごつと節くれだった長い指は乱暴そうなのに、繊細に髪を梳いては戻ってくる。時折耳や首筋をくすぐってくる仕草も、記憶にあるままだ。
前世を思い出すことは終ぞなかった。取り戻したいと思ったこともなかった。
だが彼は、以前の自分を知っていると言った。
ストイックな見た目も生意気な性格も全然変わっていないと笑って、かつての名だと言って聞き覚えのない音を紡ぐ。
どんなに言われても、前世を思い出せなかった。
思い出さなくてもいいと言われ、ただ名だけは、かつての彼に教えてもらった通りに呼んだ。
「ランワン……」
唇が音を言い切る前に塞がれる。
涙がでるほど懐かしい熱に、シユはやっと素直に応じることができる。
ふたりの動きを阻んでいた手錠が、かしゃんと音を立てて外れ落ちる音が響いた。
一人で寝るのにもやや窮屈なベッドに二人で眠りこけてしまった。
ブラインドの向こうはすっかり暗くなっている。
シユはゆっくりと身体を起こした。
全身にこびりつくような倦怠感があり、頭もずきずき痛む。
本来創造神として作られた肉の器に、自分よりずっと強い破壊の力を何度も注ぎ込まれたせいだ。
元からそれほど豊かでなかったシユの創造の力は、狼神の暴虐とも言える力の奔流に為す術もなく消え去った。
代わりに宿ったのが、黒い炎を形質とする破壊の力だ。
極めて珍しいケースに本部は飛びつき、言う通りにすればランワンの存在だけは消さないでやると言われた。
過去のことだ。どんなことをされたかもう思い出せないほどの────。
傍らに眠る男を見下ろす。
二度と会えないと思っていた相手との再会に少々盛り上がってしまったものの、改めて見て……全然好みじゃないな、と思う。
自身より色濃い純粋な黒髪は癖毛でいまいち指通りが良くない。意思の強そうな太い眉、がっしりとした鼻筋や輪郭、信じられないほど大きく開く口に厚めの唇。
元がケモノなためか骨太で体格も良く、シユとは間逆な要素ばかり。
そういえば以前、手のひらどころか足のサイズが何センチも違うとバカにされたこともあった。性格すら良くない。
繊細なたちのシユが好きになるはずのない男────だった。
元々シユは愛だの恋だのといったものに興味がない。
異性にもときめかないのに、同性の好みなどあるはずもない。神となる前もこのような考え方だっただろうと、記憶がなくとも確信できるほどだ。
その平穏なシユの日常を、常識を、価値観をこの男が破壊した。
ややいびきをかいて、口を半開きにして寝ている男を容赦なく蹴り、ベッドから転がり落とす。
「うげっ、なにすんだシユ!」
「邪魔です。もっと寝るなら事務所のソファで寝てください」
「そんな理由で蹴飛ばしたのかよ……最悪な目覚めだぜ」
「うるさい。このベッド本当に狭くて、おまけに強度もイマイチなんですから」
「そのショボいベッドぎしぎし言わせて喘いでたのはおまえ……うぎゃ」
「臓物が出るくらい腹を踏みますよ」
「も、もう踏んでるだろ!」
慌てて身を起こすランワンをわざとらしく跨いで、部屋の入口に脱ぎ散らかしたシャツを羽織る。
袖を通した一瞬で後悔した。
「それ、俺の」
ニヤついているであろう背後の男の顔に脱いだシャツを叩きつけ、文句を背に寝室を出る。
どうして、と思う。
どうして自分はあんな、好みでもなければ性格も合わない、粗雑で暴虐な男なんかに気を許してしまうのだろう、と。
ただ、そういう嫌いな部分が霞んで見えなくなるくらい、彼が無事だったことが嬉しかった。
また会えたことが、彼が変わらずシユを求めてくれたことが、嬉しかったのだ。
「仕方ない。何か作ってやりますか……」
創造神の力を失ったシユも、破壊神であるランワンも食事を必要とする。
二人分の皿を取り出して、シユはほんの少しだけ口角を緩めた。
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