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13.想い
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俺はまだ寝ているのかもしれない、と思う。
夢にしたって、相棒と濃密な口づけを交わすなんて内容はやめてほしいんだが。
「んっ、んぅ……かた、ン」
顔をがっちり掴まれているし、肩は痛いし体はだるいしで、抵抗できない俺の唇を好き放題に吸い上げるカタン。
夢にしては真に迫っている。あの一回だけのキスを参考にしている夢だろうか。
だんだん朦朧としてきたのは、夢の終わりが近いからか、それとも。
「抵抗しないのか」
「……ぁ」
胸から腹にかけて、裸の肌を撫でられて変な声が出た。
湿布を貼るために服を脱いでいたことが今は悔やまれる。いやでもこれは夢だし。
「寝ぼけてるんじゃないだろうな」
「あっ! ぇ、う、ぁあ?」
股ぐらを鷲掴みされて悲鳴を上げ、ようやくこれが夢じゃないと知った。
ベッド上でずり上がり、覆い被さる男を改めて視認する。
俺今、何されてた。いつもの抜き合いとはだいぶ毛色の違うことをされてなかったか。
「えっと……おかえり」
「……ただいま」
とりあえず挨拶すると、カタンは毒気を抜かれた表情で返答してくれた。
さっきまでのが夢じゃなかったってことは、たしか、肩のケガを治してないのはなぜかとか聞かれていたよな。
「その、肩は、治療院まで行ったんだがすごく混んでて時間がかかりそうだったから、湿布薬だけ処方してもらった。様子見ながらまた行ってみる」
「……わかった」
「それで、えぇと、パーティについては……カタンはどうしたい?」
我ながらずるい聞き方だったと思う。
いつだって表情に乏しく冷静な男が、くしゃっと顔を歪めたのを見て、俺は後悔した。
「コーマが俺のことをなんとも思っていないのはわかってる。……だが、こんな、こんな日々を過ごしておきながら……それを手放すなんて、俺は……っ」
「あーと、今更なんだけど、カタンって俺のこと好きなの? 片想いの子がいるって話は?」
「……本当に情緒ってもんがないな。俺が想うとしたらそれは、コーマでしかありえない」
「そっかぁ……」
思わず天井を仰ぐ。
カタンの片恋相手はなんと俺だった。
いつから、どうして、全然そんな素振りなかったのに。様々な問いが、まだ高い熱で浮かされた頭をぐるぐる回る。
そんな中でも、ただひとつだけ思うことは。
「ごめん。正直カタンのことそういう相手と思ってなくて、恋だの愛だのってのは全然考えてない」
「……」
「だけど、このままパーティ解散するのは嫌だ」
「は?」
沙汰を待つ罪人のように哀しげだったカタンの表情が変わる。
思えば彼の感情の機微も、こうして近くで過ごすうちに以前よりずっと理解できるようになっていた。それこそ、交わす視線一つで共に戦えるくらいには。
「俺が一番一緒にいたいのはお前だけだ、カタン。……今はそれだけじゃ、ダメか?」
「……」
不意にカタンの体が力をなくし、俺の胸元に頭が墜落してきた。
ぐぇ、と呻く俺の上から退くことなく、ぎゅっと体を締め付けられる。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。顔の温度が徐々に上がっていくのがはっきり分かる。
「そ、それにほら、冒険者ってソロやってると基本パーティは毎回解散だろ。こんなに長く一人と組んでたことないし、今や俺たち息ぴったりだし、これを手放すのは惜しいっていうか、」
「もういい、黙れ」
「んっ、うー!」
唇を塞がれ、ちょっと噛まれた。
焦って抗議したが、熱のある体でもがいても健康な戦士に抑え込まれていてはろくに抵抗もできない。
「はぁ、はぁっ、なんでおまえそんな元気なんだよ!ケガは?」
「かすり傷ばかりだ」
「そうか、良かった……じゃなくて! こういうのは合意が必要だろ、合意が!」
「好意を示してる相手から離れないと告げられるのはもう合意と同じだろう」
「……」
「おまえが恥ずかしがって気持ちを言わないでいるのなら、俺は体から堕とす。覚悟しておけ」
「ひぃ……」
「肩のケガさえなければこの場で抱いていたのに……」なんて恐ろしいことを言いながら、それでも律儀に身を離すカタンに安堵する。
そうだよ、こいつ表情はないけど思いやりはある男なんだから、無理やり何かされることなんてない。ないはずだ。ないよな?
その日は肩を庇いながら夕食をとって、濡らした布で体を拭くのみに留め。
湿布を貼り直そうと肩を覗き込んだら皮膚がエグい色になっていて、乾いた笑いが出た。明日治療院行きます。
「ん?」
布を宿の裏の井戸で洗って干し、戻ってきた部屋。
いつもは向かって右側のベッドに眠るカタンが、なぜか左側のベッドにいた。
「ベッド交換するか?」
「いやしない。俺のことは気にするな」
「え?」
ベッドの位置交換もせずに、カタンの存在を気にせずに、俺がそのまま寝ると本当に思っているのだろうか。
「いや何もしないよな? 俺ケガ人だしな?」
「そうだ、何もしない。だから来い」
「ホントかよ……?」
自己申告のみでかなり怪しいが、これ以上言い争う元気もなくて俺は仕方なくいつものベッドに横たわった。
無事な方の左側にぴったりとくっついてくる人肌のぬくもり。
「……くっついてたかったのか?」
「……」
この男の沈黙は肯定だ。
なんだ、意外と可愛いところあるじゃないか。思わず微笑んでしまったが、灯りを消した暗い部屋では近い位置のお互いもよく見えない。
もしかしたらカタンが想いを告げたあの言葉は、俺が思うよりずっと覚悟のこもったものだったのかもしれない。
でも俺だって、カタンを今更手放したくない気持ちは心からの本音だ。
仕方なく、ずいぶんと長い片想いをしてきたらしい不憫な男を抱きしめてあげようとして……みしり、と嫌な音がした。
「うっ」
「ぐぇっ」
宿の主人は言っていた。
疑り深い目で、俺たち二人をカップルだと誤解して。
男二人で寝られるベッドじゃない、って。
たしかに言ってたなぁ。
「ふ、くく……っ」
「あっはっは! やっちまった! 見ろよ、こんな壊れ方あるかァ!?」
大した前兆も見せず大きな悲鳴も上げず、ショボくてボロい木製ベッドは床板が折れ壊れた。
今まで二人で座ったことはあっても、足まで上げて寝そべったことはなくて、それが引き金になったんだろう。
真ん中から折れ曲がったベッドの大惨事が笑えて仕方がなく、夜だというのに二人して大笑いした俺たちは、横の部屋から壁ドンされるわ宿屋の主人には怒られ弁償させられるわで散々だった。
でもどこかすっきりした顔をしたカタンに、俺もなんだか胸が詰まって何も言えなくて、黙ってベッド代を割り勘した。
器物破壊のあらくれ冒険者は揃って宿を追い出され、大規模討伐後でどこもかしこも空き室がない町中を駆けずり回り、なんとか別の宿に転がり込むことができた。
そこはかつてカタンが投宿していた、ちょっとお高めの価格帯のところで、もう夜更けなのにまだ化粧がバチバチのマダムがカタンだけを熱く見つめながら貸してくれた。よくこんなクセの強い主人の宿に何ヶ月もいたなこいつ。
色々あって疲れすぎた俺たちは何も考えずダブルサイズにしてもやけにデカいベッドへ倒れ込み、一瞬で寝付き────そして今、見覚えのある金色の髪の生え際、つまりつむじを見つめている。
「本当にほんと~にっ、申し訳ございませんでしたっ!」
「……え?」
腰からきれいに直角にお辞儀していた女が、勢いよく顔を上げる。
それは今にも落涙しそうに顔を歪めてはいたが、見紛うことなどない至高の存在。
「め、女神様」
「コーマさん! この度はわたしの立案企画実装した『運命の赤い糸』によってご不便とご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません!」
「えっ、あ、あー……はい……」
まるで文官のようなことを早口でまくし立てる女神様に、俺は曖昧に頷いた。
不便どころか実害が出ている。
というかあの糸、本当に「運命の赤い糸」って名前なんだな。
夢にしたって、相棒と濃密な口づけを交わすなんて内容はやめてほしいんだが。
「んっ、んぅ……かた、ン」
顔をがっちり掴まれているし、肩は痛いし体はだるいしで、抵抗できない俺の唇を好き放題に吸い上げるカタン。
夢にしては真に迫っている。あの一回だけのキスを参考にしている夢だろうか。
だんだん朦朧としてきたのは、夢の終わりが近いからか、それとも。
「抵抗しないのか」
「……ぁ」
胸から腹にかけて、裸の肌を撫でられて変な声が出た。
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「寝ぼけてるんじゃないだろうな」
「あっ! ぇ、う、ぁあ?」
股ぐらを鷲掴みされて悲鳴を上げ、ようやくこれが夢じゃないと知った。
ベッド上でずり上がり、覆い被さる男を改めて視認する。
俺今、何されてた。いつもの抜き合いとはだいぶ毛色の違うことをされてなかったか。
「えっと……おかえり」
「……ただいま」
とりあえず挨拶すると、カタンは毒気を抜かれた表情で返答してくれた。
さっきまでのが夢じゃなかったってことは、たしか、肩のケガを治してないのはなぜかとか聞かれていたよな。
「その、肩は、治療院まで行ったんだがすごく混んでて時間がかかりそうだったから、湿布薬だけ処方してもらった。様子見ながらまた行ってみる」
「……わかった」
「それで、えぇと、パーティについては……カタンはどうしたい?」
我ながらずるい聞き方だったと思う。
いつだって表情に乏しく冷静な男が、くしゃっと顔を歪めたのを見て、俺は後悔した。
「コーマが俺のことをなんとも思っていないのはわかってる。……だが、こんな、こんな日々を過ごしておきながら……それを手放すなんて、俺は……っ」
「あーと、今更なんだけど、カタンって俺のこと好きなの? 片想いの子がいるって話は?」
「……本当に情緒ってもんがないな。俺が想うとしたらそれは、コーマでしかありえない」
「そっかぁ……」
思わず天井を仰ぐ。
カタンの片恋相手はなんと俺だった。
いつから、どうして、全然そんな素振りなかったのに。様々な問いが、まだ高い熱で浮かされた頭をぐるぐる回る。
そんな中でも、ただひとつだけ思うことは。
「ごめん。正直カタンのことそういう相手と思ってなくて、恋だの愛だのってのは全然考えてない」
「……」
「だけど、このままパーティ解散するのは嫌だ」
「は?」
沙汰を待つ罪人のように哀しげだったカタンの表情が変わる。
思えば彼の感情の機微も、こうして近くで過ごすうちに以前よりずっと理解できるようになっていた。それこそ、交わす視線一つで共に戦えるくらいには。
「俺が一番一緒にいたいのはお前だけだ、カタン。……今はそれだけじゃ、ダメか?」
「……」
不意にカタンの体が力をなくし、俺の胸元に頭が墜落してきた。
ぐぇ、と呻く俺の上から退くことなく、ぎゅっと体を締め付けられる。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。顔の温度が徐々に上がっていくのがはっきり分かる。
「そ、それにほら、冒険者ってソロやってると基本パーティは毎回解散だろ。こんなに長く一人と組んでたことないし、今や俺たち息ぴったりだし、これを手放すのは惜しいっていうか、」
「もういい、黙れ」
「んっ、うー!」
唇を塞がれ、ちょっと噛まれた。
焦って抗議したが、熱のある体でもがいても健康な戦士に抑え込まれていてはろくに抵抗もできない。
「はぁ、はぁっ、なんでおまえそんな元気なんだよ!ケガは?」
「かすり傷ばかりだ」
「そうか、良かった……じゃなくて! こういうのは合意が必要だろ、合意が!」
「好意を示してる相手から離れないと告げられるのはもう合意と同じだろう」
「……」
「おまえが恥ずかしがって気持ちを言わないでいるのなら、俺は体から堕とす。覚悟しておけ」
「ひぃ……」
「肩のケガさえなければこの場で抱いていたのに……」なんて恐ろしいことを言いながら、それでも律儀に身を離すカタンに安堵する。
そうだよ、こいつ表情はないけど思いやりはある男なんだから、無理やり何かされることなんてない。ないはずだ。ないよな?
その日は肩を庇いながら夕食をとって、濡らした布で体を拭くのみに留め。
湿布を貼り直そうと肩を覗き込んだら皮膚がエグい色になっていて、乾いた笑いが出た。明日治療院行きます。
「ん?」
布を宿の裏の井戸で洗って干し、戻ってきた部屋。
いつもは向かって右側のベッドに眠るカタンが、なぜか左側のベッドにいた。
「ベッド交換するか?」
「いやしない。俺のことは気にするな」
「え?」
ベッドの位置交換もせずに、カタンの存在を気にせずに、俺がそのまま寝ると本当に思っているのだろうか。
「いや何もしないよな? 俺ケガ人だしな?」
「そうだ、何もしない。だから来い」
「ホントかよ……?」
自己申告のみでかなり怪しいが、これ以上言い争う元気もなくて俺は仕方なくいつものベッドに横たわった。
無事な方の左側にぴったりとくっついてくる人肌のぬくもり。
「……くっついてたかったのか?」
「……」
この男の沈黙は肯定だ。
なんだ、意外と可愛いところあるじゃないか。思わず微笑んでしまったが、灯りを消した暗い部屋では近い位置のお互いもよく見えない。
もしかしたらカタンが想いを告げたあの言葉は、俺が思うよりずっと覚悟のこもったものだったのかもしれない。
でも俺だって、カタンを今更手放したくない気持ちは心からの本音だ。
仕方なく、ずいぶんと長い片想いをしてきたらしい不憫な男を抱きしめてあげようとして……みしり、と嫌な音がした。
「うっ」
「ぐぇっ」
宿の主人は言っていた。
疑り深い目で、俺たち二人をカップルだと誤解して。
男二人で寝られるベッドじゃない、って。
たしかに言ってたなぁ。
「ふ、くく……っ」
「あっはっは! やっちまった! 見ろよ、こんな壊れ方あるかァ!?」
大した前兆も見せず大きな悲鳴も上げず、ショボくてボロい木製ベッドは床板が折れ壊れた。
今まで二人で座ったことはあっても、足まで上げて寝そべったことはなくて、それが引き金になったんだろう。
真ん中から折れ曲がったベッドの大惨事が笑えて仕方がなく、夜だというのに二人して大笑いした俺たちは、横の部屋から壁ドンされるわ宿屋の主人には怒られ弁償させられるわで散々だった。
でもどこかすっきりした顔をしたカタンに、俺もなんだか胸が詰まって何も言えなくて、黙ってベッド代を割り勘した。
器物破壊のあらくれ冒険者は揃って宿を追い出され、大規模討伐後でどこもかしこも空き室がない町中を駆けずり回り、なんとか別の宿に転がり込むことができた。
そこはかつてカタンが投宿していた、ちょっとお高めの価格帯のところで、もう夜更けなのにまだ化粧がバチバチのマダムがカタンだけを熱く見つめながら貸してくれた。よくこんなクセの強い主人の宿に何ヶ月もいたなこいつ。
色々あって疲れすぎた俺たちは何も考えずダブルサイズにしてもやけにデカいベッドへ倒れ込み、一瞬で寝付き────そして今、見覚えのある金色の髪の生え際、つまりつむじを見つめている。
「本当にほんと~にっ、申し訳ございませんでしたっ!」
「……え?」
腰からきれいに直角にお辞儀していた女が、勢いよく顔を上げる。
それは今にも落涙しそうに顔を歪めてはいたが、見紛うことなどない至高の存在。
「め、女神様」
「コーマさん! この度はわたしの立案企画実装した『運命の赤い糸』によってご不便とご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません!」
「えっ、あ、あー……はい……」
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