4 / 35
第1章 テーラー・ヨネ
§3§
しおりを挟む
テーラー・ヨネは元々、ドイツ人家族が住んでいた館だ。一階の応接室をそのまま店舗として使っている。壁沿いには生地のサンプルが並び、窓際には商談用のソファーとテーブルがある。ここで、先日の尻尾の紳士や萠衣のときのように、仕立てる服について相談をする。
隣はフィッティングルームで、こちらでは採寸や試着を行う。大きな鏡の他にはクラシックな鏡台、チェストの抽斗にはネクタイやタイピンなどの小物が入っている。試着のときに合うものを提案するためだ。
書斎はちょっとした事務仕事をするためのスペース、その隣には縫製室があるが、今はあまり使っていない。
二階のストックルームには布地が整然と並んでいる。作りつけの棚の抽斗にはボタンなどの資材がぎっしり。いつでもお客様に見せられるように整理されている。住居スペースは廊下で繋がった別棟にある。
肝心の縫製はどこで行うのかというと、魔女の時間の中にある。そこに行くには少しコツが必要だが、ヨネは慣れたものだ。
廊下の奥にかけられている家族の肖像画――両親と幼い少女が幸せそうに微笑んでいる――その裏には二〇センチ四方の小さな窓があり、そこを開くと兎のドアノッカーが顔を出す。小刻みに三回、それから大きく二回ノックすると、壁に扉が現れる。
扉の向こうはまた廊下だ。まだ夕方のはずなのに日はすっかり暮れている。ここは時間の流れ方が少し特殊なのだ。
ヨネは迷いもなく廊下を進む。角を曲がったところの扉には、木製のドアプレートがかけられている。小花のリースが描かれ、中央には流れるような書体でJの文字。
部屋の中はミントグリーンとアイボリーのストライプの壁紙、手編みのドイリーが飾られた窓辺、ベッドにはキルトのカバーがかかっている。
本棚には本ではなくボタンの入った硝子瓶が並んでいる。デスクには針やはさみ、ルレットなどの裁縫道具、抽斗には絵の具みたいに様々な色の縫い糸が詰まっている。デスクの隣は年期の入った足踏みミシンが置いてある。
ヨネは棚からシンブルをありったけ取り出し、机の上に並べた。陶器や銀の指ぬきは全部で十七個。その前に同じ数だけミニチュアの皿、その上に金平糖を一粒ずつ置いた。
しばらくすると、シンブルはカタカタと震え出す。ほんの少し持ち上がった縁から、小さな手がにょきりと出てきて、素早く金平糖を掴む。中でガリガリと囓る音がしたかと思うと、シンブルが持ち上がる。現れたのは、シンブルを帽子代わりに被った小さな人だ。
「いよぅ、大きいご婦人。お久しぶりであるな」
「ええ、ご無沙汰しています」
威勢よく手を上げた小さな人に、ヨネは愛想よく応える。
仕事が立て込んだときには、彼ら……シンブル帽と呼んでいる者たちが手伝ってくれる。身長はヨネの中指程度、筋肉質な体型でつなぎの作業着を着ている。酔っ払ったような赤ら顔でみんなおじさんに見えるが、実際の年齢は知らないし、そもそも男性なのかどうかもわからない。
彼らはお菓子を贈ると針仕事を手伝ってくれる妖精らしい。ノアが呼び出し方を教えてくれた。彼らはとりたてて善良でもないが、邪悪でもない。きちんと報酬を払えば誠実に仕事をする。報酬は多すぎてもいけないというのも注意すべき点だ。彼らとのルールは決して破ってはいけない。これも、ノアが教えてくれたことだ。
「それで今回の仕事はなんだい? あまり面倒じゃないとありがたいんだが」
小鳥の絵が描かれた陶器のシンブル帽のおじさんが問う。
「ごめんなさい、少し面倒な仕事よ」
「それは残念だが、遠慮なく言うがいい、大きいご婦人」
「二〇着、燕尾服を縫わなければいけないの。その裁断をお願いしたいわ」
「多いな。金平糖ひとつでは割に合わん」
「オーケストラの演奏会で着るのですって。できあがったら、追加で報酬をお出しします」
「うむ。以前もらった柔らかい氷のような菓子がいいな。あれは綺麗で珍しいものだった」
「琥珀糖ですね。用意しておきますわ」
乗り気になったところにすかさず型紙を渡すと、何人かが寄ってきた。興味が湧いたようだ。
「ほほぅ。小さいな。俺らと近い種族かな」
「しかしわしらが着るには大きいな。それに、体型がずんぐりしているようだな」
「まぁ、とにかく始めるとするかな」
その言葉を確認し、ヨネは裁ちばさみを用意した。彼らの手には大きすぎるが、何人かで協力して器用に裁断していく。
「いつも通り、縫製はご自分でなさるのかな? これほど小さい物なら我らに任せてもらってもよいのだぞ」
「報酬次第だがな」
「ご親切にどうも。でも、縫製は自分で行います」
「よい心がけだ、大きいご婦人」
一人が大きく頷き、あとはみんな、黙々と手を休めずに働き出す。頼もしい姿だ。
オーケストラの衣装は急ぎではないが、萠衣の依頼よりも先に片づけてしまおう。彼らに作業を任せ、ヨネは作業工程を書き出す。
萠衣のチュチュの素材を取り寄せている間に、オーケストラの衣装二〇着の仮縫いと試着を。その後はチュチュの型紙を起こして、素材が届いたらカッティング……そんな具合に細かくリストアップする。
ヨネの中で予定が組み上がっていく。パズルが当てはまっていくような感覚は心地好かった。やることが決まると、すとんと心が楽になる。
苦しいのは、いつも迷っているときだけだ。
店に戻ると、ちょうどマチとチャコが帰ってきたところだった。灰色のスカートの裾には葉っぱや花びらがくっついている。一体、どこで遊んできたのだろう。
屈んでそっと二人を引き寄せると、いつもと同じいいにおいがする。
「あなたたち、いつもどこに行っているの?」
「ひみつ」
「ないしょ」
顔を見合わせて笑う。幼げな表情に、何故だか少し胸が苦しくなる。最近、多いのだ。街で赤ちゃんに見つめられたときなど、泣きそうになってしまう。
歳を取ると涙もろくなるというのはこういうことだろうか。
「ヨネ? どうしたの」
「おなか空いたの?」
心配そうに問われて、ヨネは慌てて『なんでもない』と首を振る。
「そう……そうね、食事にしましょう。今日は外で食べましょうか」
「中華!」
「パスタがいい!」
マチとチャコは顔を見合わせる。マチは絶対に譲らないという表情でチャコを睨みつけている。負けじとチャコも応戦していたが、やがておずおずと後退り、ヨネのスカートの裾を掴む。
「……中華にする」
折れたチャコを抱きしめて、明日のランチはパスタにすると約束した。
隣はフィッティングルームで、こちらでは採寸や試着を行う。大きな鏡の他にはクラシックな鏡台、チェストの抽斗にはネクタイやタイピンなどの小物が入っている。試着のときに合うものを提案するためだ。
書斎はちょっとした事務仕事をするためのスペース、その隣には縫製室があるが、今はあまり使っていない。
二階のストックルームには布地が整然と並んでいる。作りつけの棚の抽斗にはボタンなどの資材がぎっしり。いつでもお客様に見せられるように整理されている。住居スペースは廊下で繋がった別棟にある。
肝心の縫製はどこで行うのかというと、魔女の時間の中にある。そこに行くには少しコツが必要だが、ヨネは慣れたものだ。
廊下の奥にかけられている家族の肖像画――両親と幼い少女が幸せそうに微笑んでいる――その裏には二〇センチ四方の小さな窓があり、そこを開くと兎のドアノッカーが顔を出す。小刻みに三回、それから大きく二回ノックすると、壁に扉が現れる。
扉の向こうはまた廊下だ。まだ夕方のはずなのに日はすっかり暮れている。ここは時間の流れ方が少し特殊なのだ。
ヨネは迷いもなく廊下を進む。角を曲がったところの扉には、木製のドアプレートがかけられている。小花のリースが描かれ、中央には流れるような書体でJの文字。
部屋の中はミントグリーンとアイボリーのストライプの壁紙、手編みのドイリーが飾られた窓辺、ベッドにはキルトのカバーがかかっている。
本棚には本ではなくボタンの入った硝子瓶が並んでいる。デスクには針やはさみ、ルレットなどの裁縫道具、抽斗には絵の具みたいに様々な色の縫い糸が詰まっている。デスクの隣は年期の入った足踏みミシンが置いてある。
ヨネは棚からシンブルをありったけ取り出し、机の上に並べた。陶器や銀の指ぬきは全部で十七個。その前に同じ数だけミニチュアの皿、その上に金平糖を一粒ずつ置いた。
しばらくすると、シンブルはカタカタと震え出す。ほんの少し持ち上がった縁から、小さな手がにょきりと出てきて、素早く金平糖を掴む。中でガリガリと囓る音がしたかと思うと、シンブルが持ち上がる。現れたのは、シンブルを帽子代わりに被った小さな人だ。
「いよぅ、大きいご婦人。お久しぶりであるな」
「ええ、ご無沙汰しています」
威勢よく手を上げた小さな人に、ヨネは愛想よく応える。
仕事が立て込んだときには、彼ら……シンブル帽と呼んでいる者たちが手伝ってくれる。身長はヨネの中指程度、筋肉質な体型でつなぎの作業着を着ている。酔っ払ったような赤ら顔でみんなおじさんに見えるが、実際の年齢は知らないし、そもそも男性なのかどうかもわからない。
彼らはお菓子を贈ると針仕事を手伝ってくれる妖精らしい。ノアが呼び出し方を教えてくれた。彼らはとりたてて善良でもないが、邪悪でもない。きちんと報酬を払えば誠実に仕事をする。報酬は多すぎてもいけないというのも注意すべき点だ。彼らとのルールは決して破ってはいけない。これも、ノアが教えてくれたことだ。
「それで今回の仕事はなんだい? あまり面倒じゃないとありがたいんだが」
小鳥の絵が描かれた陶器のシンブル帽のおじさんが問う。
「ごめんなさい、少し面倒な仕事よ」
「それは残念だが、遠慮なく言うがいい、大きいご婦人」
「二〇着、燕尾服を縫わなければいけないの。その裁断をお願いしたいわ」
「多いな。金平糖ひとつでは割に合わん」
「オーケストラの演奏会で着るのですって。できあがったら、追加で報酬をお出しします」
「うむ。以前もらった柔らかい氷のような菓子がいいな。あれは綺麗で珍しいものだった」
「琥珀糖ですね。用意しておきますわ」
乗り気になったところにすかさず型紙を渡すと、何人かが寄ってきた。興味が湧いたようだ。
「ほほぅ。小さいな。俺らと近い種族かな」
「しかしわしらが着るには大きいな。それに、体型がずんぐりしているようだな」
「まぁ、とにかく始めるとするかな」
その言葉を確認し、ヨネは裁ちばさみを用意した。彼らの手には大きすぎるが、何人かで協力して器用に裁断していく。
「いつも通り、縫製はご自分でなさるのかな? これほど小さい物なら我らに任せてもらってもよいのだぞ」
「報酬次第だがな」
「ご親切にどうも。でも、縫製は自分で行います」
「よい心がけだ、大きいご婦人」
一人が大きく頷き、あとはみんな、黙々と手を休めずに働き出す。頼もしい姿だ。
オーケストラの衣装は急ぎではないが、萠衣の依頼よりも先に片づけてしまおう。彼らに作業を任せ、ヨネは作業工程を書き出す。
萠衣のチュチュの素材を取り寄せている間に、オーケストラの衣装二〇着の仮縫いと試着を。その後はチュチュの型紙を起こして、素材が届いたらカッティング……そんな具合に細かくリストアップする。
ヨネの中で予定が組み上がっていく。パズルが当てはまっていくような感覚は心地好かった。やることが決まると、すとんと心が楽になる。
苦しいのは、いつも迷っているときだけだ。
店に戻ると、ちょうどマチとチャコが帰ってきたところだった。灰色のスカートの裾には葉っぱや花びらがくっついている。一体、どこで遊んできたのだろう。
屈んでそっと二人を引き寄せると、いつもと同じいいにおいがする。
「あなたたち、いつもどこに行っているの?」
「ひみつ」
「ないしょ」
顔を見合わせて笑う。幼げな表情に、何故だか少し胸が苦しくなる。最近、多いのだ。街で赤ちゃんに見つめられたときなど、泣きそうになってしまう。
歳を取ると涙もろくなるというのはこういうことだろうか。
「ヨネ? どうしたの」
「おなか空いたの?」
心配そうに問われて、ヨネは慌てて『なんでもない』と首を振る。
「そう……そうね、食事にしましょう。今日は外で食べましょうか」
「中華!」
「パスタがいい!」
マチとチャコは顔を見合わせる。マチは絶対に譲らないという表情でチャコを睨みつけている。負けじとチャコも応戦していたが、やがておずおずと後退り、ヨネのスカートの裾を掴む。
「……中華にする」
折れたチャコを抱きしめて、明日のランチはパスタにすると約束した。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇
☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
あの素晴らしい愛をもう一度
仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは
33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。
家同士のつながりで婚約した2人だが
婚約期間にはお互いに惹かれあい
好きだ!
私も大好き〜!
僕はもっと大好きだ!
私だって〜!
と人前でいちゃつく姿は有名であった
そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった
はず・・・
このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。
あしからず!
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる