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仕立て屋と変装
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レークには、好きな人がいる。
ただそれだけのことなのに、考えるたび、胸に小さな棘が刺さったような感覚が広がっていく。気付けば呼吸のリズムさえ乱れていて、冷たい水の中に沈められたみたいに、体が鉛のように重くなってしまい、息を吐くのさえ億劫になる。
「・・・どうでもいい、どうでもいい。」
自分に言い聞かせるように呟いてみる。何度も、何度も。
でも、そう簡単に心は落ち着いてくれなかった。
俺は、自室にあるソファに寝転がった。体を包み込むような柔らかい生地に触れていると、眠りに落ちそうになってしまう。
レークの顔がふと、脳裏に浮かぶ。漫画の中で描かれていた、冷静で感情の読めない瞳。無駄な言葉を一切使わず、ただ静かに、そして確実に、主人公を守るように戦っていた。
もし、レークが主人公に“恋”をしていたとしたら。
全て辻褄が合う。
しかし、原作でレークと主人公が直接会話を交わすことは無かった。
影のように現れては、ユリスの差し向けた刺客を斬り伏せ、何も言わずに姿を消す。レークはそれを、繰り返していただけ。
ひょっとすると、レークは恋愛に奥手なタイプなのかもしれない。外見は完璧でも、内面まで完璧な人間なんて、そうそういない。
でも、実際に会って会話を交わしたからこそ、分かることがある。
レークは感情豊かで、優しい人だ。殺人兵器だなんて、そんな物騒なものじゃない。心を持った、普通の人間だった。
そんなレークに、俺は「お互いの体に触れるようなことはしない」だなんておかしなことを口走って、困惑させてしまった。あの時、どうしても「触るな」と言われたことがフラッシュバックしてしまって。好きな人がいるという事実が、受け入れられなくて。
触るなと怒鳴られたことは、許したつもりだったのに。まだ、心のどこかでは許せていないのかもしれない。俺は、こんなに根に持つタイプじゃなかったはずなのに。
「はぁ・・・。」
同じようなことを何度も考えては、ベッドやソファにもたれかかる。けれど、落ち着くことはできなくて。何となく狭い部屋の中を歩き回ってみるものの、感情の行き場は見つからず、ため息ばかりがこぼれた。
───とにかく、何か別のことを考えよう。
ふと足が止まり、なんとなくクローゼットに近寄る。気を紛らわせるように、扉に手をかけた。
上着に手を伸ばしかけたところで、ふと、とある変化が目に留まった。
「ん・・・?」
箱の中に並ぶ数枚の下着は、どれもよく似た色をしていた。きれいに整っている色合いだからこそ、不自然さが際立った。その統一感に、なぜだか強烈な違和感を覚える。
白と銀の生地に、金の刺繍。デザインは多種多様で、上品なものから、派手なものまで全て揃っている。布地は柔らかく、肌に吸い付くような上質な素材。それを贈ってくれたのは・・・アロマさんだ。
「全部、同じ・・・。」
意識した瞬間、嫌な予感がした。
これは偶然だろうか?それとも───
思い浮かんだのは、レークの色。銀の頭髪に、金の瞳。幻想的で、冷たい印象を際立たせる色味。
まさか。まさかとは思うけど・・・。
俺は、瞬時に荷物をまとめ、靴を履き替えた。窓から飛び出し、空を飛んで、真っ直ぐアロマさんのいる仕立て屋へと向かった。
「いらっしゃいま───」
到着するや否や、俺は仕立て屋のドアを蹴破るように開け放った。乾いた音と共に、扉が壁にぶつかり、中にいた店員が驚きに目を見開く。
「あらぁ、ユリス様かしら?お洋服はまだ完成していないわよぉ~?」
奥からいつもの甘ったるい声が聞こえた瞬間、俺は店内を早歩きで突っ切り、彼女の元へ詰め寄った。
「これは、これは何なんだ!!」
まるで証拠品を突きつけるかのように、俺は持ってきた下着を作業台の上に一気に並べた。
統一されているその色合いは、まるで誰かの意図が込められているようだった。
「下着の色までレークの色にする必要ないだろ!!」
怒りというよりも、呆れた気持ちのほうが強かった。
顔を引きつらせたアロマさんは、目を泳がせながら、じわじわと額に汗を浮かべていた。
「そ、それはぁ、あれがああで、そうしただけでぇ・・・。」
しどろもどろに答えるアロマさん。何を言いたいのか、まるで分からなかった。けれど、何かを誤魔化そうとしているのだけは理解できた。
俺は深く息を吐いて、冷静に言い放つ。
「これから他の店で下着を買うことにする。全部返す。」
言い終えると同時に、俺は下着をそのまま机に置いて、屋敷へ引き返そうとした。
「あら、ユリス様・・・いいのぉ?」
「・・・ん?」
アロマさんが、気味の悪い笑みを浮かべながら、俺の肩を掴んできた。
「着てくれるなら、報酬として・・・。」
肩に触れた手に視線を向けると、艶やかなネイルが、キラリと光を反射していた。
彼女は続きを言わずに手を離し、奥の部屋にある机の引き出しを開けた。そして、チャリンと微かな音を立てながら、小ぶりの袋を俺の前に突き出してきた。
「これくらい、あげちゃうわよぉ!?」
上質な布でできたその袋には、刺繍で謎の紋章が縫い付けられており、赤色のリボンで愛らしくラッピングされていた。
袋の口をふわりと開くと、金色の光が溢れ出してくる。
その中には───何枚もの金貨が、ぎっしりと詰め込まれていた。
「えっ、こんなに!?」
思わず声が裏返った。金貨の眩しさに、目が釘付けになってしまう。
───これだけあれば、有名な洋菓子店の限定スイーツだって買えるし、前から欲しかった最新の魔導書も余裕で手に入る・・・!
「どうかしら?」
アロマさんが、唇に指を添えてにっこりと笑った。
「乗った!!」
いつの間にか俺は、間髪を入れずに叫んでいた。
「・・・アタシ、ユリス様が心配になってきたわ。」
金貨の入った袋を俺の手に握らせながら、アロマさんは溜息をつきつつ、どこか哀れむような目でこちらを見てきた。
「別に、誰かに見せる訳でもないし。」
「んもぅ!照れちゃって!毎日見せてるんでしょぉ!?」
アロマさんが身を乗り出し、肘を突いてウィンクを飛ばしてきた。何か盛大な勘違いをしているようだったが、訂正するのも面倒なので、無視して渡された袋をポケットにしまった。
「あ!そうそう、アナタのお父様から、新しい服は変装も兼ねたものを見繕うようにって、言われたのよぉ!」
パタパタと布を畳みながら、アロマさんがご機嫌な声で話す。その声は、心なしか先ほどよりも熱がこもっている気がした。奥のスペースには、豪華な刺繍が施された生地や、色とりどりの絹糸、仮縫いされた衣装の山が積まれている。
「パーティの衣装を作っている合間に、その試作品、できちゃった!」
嬉々として差し出されたそれを見た瞬間、俺の身体は固まった。
「ドレスじゃねえか!!」
思わず叫ぶ。
「いや~ん、可愛いでしょぉ!?ショートヘアでも、似合うドレスなのよぉ!」
そう言って、アロマさんが両手で広げたそのドレスは、ラインがしっかりしていて、ふわふわしすぎていない上品なパステルブルーの色合いをしていた。胸元には控え目なレースが施され、ウエストには細めの白いリボンがあしらわれている。添えられた帽子には、季節の造花が色とりどりに咲いていた。
「絶ッ対着ない!」
思わず数歩後ずさる。しかし、逃げる隙もなく───アロマさんがふっと背後に現れ、耳元で囁いた。
「命、狙われているんでしょう・・・大人しく着なさい?」
その声は、いつもの浮ついたものとは違い、静かで低く、妙に迫力のあるものだった。
「そうねぇ、そのままの髪型でも似合うけれど、ウィッグでも付けてみたらどうかしら?」
そう言いながら、マネキンから取り外された明るい金髪の巻き髪ウィッグを、こちらに差し出してきた。
呆然としている間に、アロマさんがさりげなく合図を送ると、店員が三人、ずんずんとこちらへ向かってきた。抵抗する暇もなく、俺はそのまま試着室へと連行され、驚くほど素早くドレスに着替えさせられてしまった。
「ほらっ!似合うじゃなぁい!」
「んなわけ・・・。」
否定しかけて、ふと、姿見鏡に映し出された自分の格好が、目に止まった。
淡いブルーのドレスを身に付け、ほんのりと頬を紅潮させた男の子。肩に沿う金の巻き髪が、まるで貴族のご令嬢のようにしなやかに揺れている。睫毛の長い瞳は困惑を湛えており、儚く可憐な印象を与えた。
「こ、これが、俺・・・!?」
“ユリス”は可愛いのはわかっていたが。いや、これは想像以上に似合い過ぎている。
「な、なんか・・・楽しい!!」
思わず笑みが零れた。着せ替え人形のようにされていたはずなのに、いつの間にか面白くなってきていた。
「あらやだ、目覚めさせちゃったかしら!?」
大げさに驚いたフリをして、頬へ手を当てるアロマさん。俺は恥ずかしさのあまり、目を逸らしてしまった。
「メイクもやってあげるわよぉ!」
「あー・・・控えめで。」
「んもうッ!!アタシが厚化粧だって言いたいのッ!?」
ぷんすか怒りながらも、アロマさんは手早く化粧道具を一式用意し、プロと言っても過言ではないほど繊細な手つきで俺にメイクを施した。
ただそれだけのことなのに、考えるたび、胸に小さな棘が刺さったような感覚が広がっていく。気付けば呼吸のリズムさえ乱れていて、冷たい水の中に沈められたみたいに、体が鉛のように重くなってしまい、息を吐くのさえ億劫になる。
「・・・どうでもいい、どうでもいい。」
自分に言い聞かせるように呟いてみる。何度も、何度も。
でも、そう簡単に心は落ち着いてくれなかった。
俺は、自室にあるソファに寝転がった。体を包み込むような柔らかい生地に触れていると、眠りに落ちそうになってしまう。
レークの顔がふと、脳裏に浮かぶ。漫画の中で描かれていた、冷静で感情の読めない瞳。無駄な言葉を一切使わず、ただ静かに、そして確実に、主人公を守るように戦っていた。
もし、レークが主人公に“恋”をしていたとしたら。
全て辻褄が合う。
しかし、原作でレークと主人公が直接会話を交わすことは無かった。
影のように現れては、ユリスの差し向けた刺客を斬り伏せ、何も言わずに姿を消す。レークはそれを、繰り返していただけ。
ひょっとすると、レークは恋愛に奥手なタイプなのかもしれない。外見は完璧でも、内面まで完璧な人間なんて、そうそういない。
でも、実際に会って会話を交わしたからこそ、分かることがある。
レークは感情豊かで、優しい人だ。殺人兵器だなんて、そんな物騒なものじゃない。心を持った、普通の人間だった。
そんなレークに、俺は「お互いの体に触れるようなことはしない」だなんておかしなことを口走って、困惑させてしまった。あの時、どうしても「触るな」と言われたことがフラッシュバックしてしまって。好きな人がいるという事実が、受け入れられなくて。
触るなと怒鳴られたことは、許したつもりだったのに。まだ、心のどこかでは許せていないのかもしれない。俺は、こんなに根に持つタイプじゃなかったはずなのに。
「はぁ・・・。」
同じようなことを何度も考えては、ベッドやソファにもたれかかる。けれど、落ち着くことはできなくて。何となく狭い部屋の中を歩き回ってみるものの、感情の行き場は見つからず、ため息ばかりがこぼれた。
───とにかく、何か別のことを考えよう。
ふと足が止まり、なんとなくクローゼットに近寄る。気を紛らわせるように、扉に手をかけた。
上着に手を伸ばしかけたところで、ふと、とある変化が目に留まった。
「ん・・・?」
箱の中に並ぶ数枚の下着は、どれもよく似た色をしていた。きれいに整っている色合いだからこそ、不自然さが際立った。その統一感に、なぜだか強烈な違和感を覚える。
白と銀の生地に、金の刺繍。デザインは多種多様で、上品なものから、派手なものまで全て揃っている。布地は柔らかく、肌に吸い付くような上質な素材。それを贈ってくれたのは・・・アロマさんだ。
「全部、同じ・・・。」
意識した瞬間、嫌な予感がした。
これは偶然だろうか?それとも───
思い浮かんだのは、レークの色。銀の頭髪に、金の瞳。幻想的で、冷たい印象を際立たせる色味。
まさか。まさかとは思うけど・・・。
俺は、瞬時に荷物をまとめ、靴を履き替えた。窓から飛び出し、空を飛んで、真っ直ぐアロマさんのいる仕立て屋へと向かった。
「いらっしゃいま───」
到着するや否や、俺は仕立て屋のドアを蹴破るように開け放った。乾いた音と共に、扉が壁にぶつかり、中にいた店員が驚きに目を見開く。
「あらぁ、ユリス様かしら?お洋服はまだ完成していないわよぉ~?」
奥からいつもの甘ったるい声が聞こえた瞬間、俺は店内を早歩きで突っ切り、彼女の元へ詰め寄った。
「これは、これは何なんだ!!」
まるで証拠品を突きつけるかのように、俺は持ってきた下着を作業台の上に一気に並べた。
統一されているその色合いは、まるで誰かの意図が込められているようだった。
「下着の色までレークの色にする必要ないだろ!!」
怒りというよりも、呆れた気持ちのほうが強かった。
顔を引きつらせたアロマさんは、目を泳がせながら、じわじわと額に汗を浮かべていた。
「そ、それはぁ、あれがああで、そうしただけでぇ・・・。」
しどろもどろに答えるアロマさん。何を言いたいのか、まるで分からなかった。けれど、何かを誤魔化そうとしているのだけは理解できた。
俺は深く息を吐いて、冷静に言い放つ。
「これから他の店で下着を買うことにする。全部返す。」
言い終えると同時に、俺は下着をそのまま机に置いて、屋敷へ引き返そうとした。
「あら、ユリス様・・・いいのぉ?」
「・・・ん?」
アロマさんが、気味の悪い笑みを浮かべながら、俺の肩を掴んできた。
「着てくれるなら、報酬として・・・。」
肩に触れた手に視線を向けると、艶やかなネイルが、キラリと光を反射していた。
彼女は続きを言わずに手を離し、奥の部屋にある机の引き出しを開けた。そして、チャリンと微かな音を立てながら、小ぶりの袋を俺の前に突き出してきた。
「これくらい、あげちゃうわよぉ!?」
上質な布でできたその袋には、刺繍で謎の紋章が縫い付けられており、赤色のリボンで愛らしくラッピングされていた。
袋の口をふわりと開くと、金色の光が溢れ出してくる。
その中には───何枚もの金貨が、ぎっしりと詰め込まれていた。
「えっ、こんなに!?」
思わず声が裏返った。金貨の眩しさに、目が釘付けになってしまう。
───これだけあれば、有名な洋菓子店の限定スイーツだって買えるし、前から欲しかった最新の魔導書も余裕で手に入る・・・!
「どうかしら?」
アロマさんが、唇に指を添えてにっこりと笑った。
「乗った!!」
いつの間にか俺は、間髪を入れずに叫んでいた。
「・・・アタシ、ユリス様が心配になってきたわ。」
金貨の入った袋を俺の手に握らせながら、アロマさんは溜息をつきつつ、どこか哀れむような目でこちらを見てきた。
「別に、誰かに見せる訳でもないし。」
「んもぅ!照れちゃって!毎日見せてるんでしょぉ!?」
アロマさんが身を乗り出し、肘を突いてウィンクを飛ばしてきた。何か盛大な勘違いをしているようだったが、訂正するのも面倒なので、無視して渡された袋をポケットにしまった。
「あ!そうそう、アナタのお父様から、新しい服は変装も兼ねたものを見繕うようにって、言われたのよぉ!」
パタパタと布を畳みながら、アロマさんがご機嫌な声で話す。その声は、心なしか先ほどよりも熱がこもっている気がした。奥のスペースには、豪華な刺繍が施された生地や、色とりどりの絹糸、仮縫いされた衣装の山が積まれている。
「パーティの衣装を作っている合間に、その試作品、できちゃった!」
嬉々として差し出されたそれを見た瞬間、俺の身体は固まった。
「ドレスじゃねえか!!」
思わず叫ぶ。
「いや~ん、可愛いでしょぉ!?ショートヘアでも、似合うドレスなのよぉ!」
そう言って、アロマさんが両手で広げたそのドレスは、ラインがしっかりしていて、ふわふわしすぎていない上品なパステルブルーの色合いをしていた。胸元には控え目なレースが施され、ウエストには細めの白いリボンがあしらわれている。添えられた帽子には、季節の造花が色とりどりに咲いていた。
「絶ッ対着ない!」
思わず数歩後ずさる。しかし、逃げる隙もなく───アロマさんがふっと背後に現れ、耳元で囁いた。
「命、狙われているんでしょう・・・大人しく着なさい?」
その声は、いつもの浮ついたものとは違い、静かで低く、妙に迫力のあるものだった。
「そうねぇ、そのままの髪型でも似合うけれど、ウィッグでも付けてみたらどうかしら?」
そう言いながら、マネキンから取り外された明るい金髪の巻き髪ウィッグを、こちらに差し出してきた。
呆然としている間に、アロマさんがさりげなく合図を送ると、店員が三人、ずんずんとこちらへ向かってきた。抵抗する暇もなく、俺はそのまま試着室へと連行され、驚くほど素早くドレスに着替えさせられてしまった。
「ほらっ!似合うじゃなぁい!」
「んなわけ・・・。」
否定しかけて、ふと、姿見鏡に映し出された自分の格好が、目に止まった。
淡いブルーのドレスを身に付け、ほんのりと頬を紅潮させた男の子。肩に沿う金の巻き髪が、まるで貴族のご令嬢のようにしなやかに揺れている。睫毛の長い瞳は困惑を湛えており、儚く可憐な印象を与えた。
「こ、これが、俺・・・!?」
“ユリス”は可愛いのはわかっていたが。いや、これは想像以上に似合い過ぎている。
「な、なんか・・・楽しい!!」
思わず笑みが零れた。着せ替え人形のようにされていたはずなのに、いつの間にか面白くなってきていた。
「あらやだ、目覚めさせちゃったかしら!?」
大げさに驚いたフリをして、頬へ手を当てるアロマさん。俺は恥ずかしさのあまり、目を逸らしてしまった。
「メイクもやってあげるわよぉ!」
「あー・・・控えめで。」
「んもうッ!!アタシが厚化粧だって言いたいのッ!?」
ぷんすか怒りながらも、アロマさんは手早く化粧道具を一式用意し、プロと言っても過言ではないほど繊細な手つきで俺にメイクを施した。
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