2 / 16
2
しおりを挟む敦は自信があった
現在180cmでバスケも上手い
顔もイケメンって言われがち
高校を卒業してすぐパーマをかけてメッシュを入れた髪型も好評だ
自信がある分コミュ力だって優れている
モテない要素の方が少ないと周りだって思っている
中学の時から彼女が途切れた事はなかったし
高校1年で同級生の彼女が出来ると、あっと言う間に童貞を捨てた
そして高校2年の時、1学年下の後輩の“華”に初めて失恋する
敦の言う失恋は、モーションをかけても付き合えなかったと言う事
今までの彼女に振られる事とは感覚的にも別だった
付き合ってから別れたいと言われるのと
付き合ってもいないのに振られる事は、敦にとって別なのだ
かと言って恨んだり嫌ったりなんて気持ちは無い
華に対して、元カノ達よりもずっと良い子だと思っているし、可愛い後輩だと今でも思う
それを証拠に、女子バスケ部だった華に敦が卒業するまで
男子バスケ部の先輩として、練習に行ってアドバイスをしたり、試合の時には応援に行ったりしたりもした
華だって嫌がる訳でもなく
「はい」って聞いてくれて「ありがとうございます」なんて先輩と後輩として接してくれて、
敦もその関係で良いと思えるようになったのだ
それと言うのも、華はとにかく人気があった
何より可愛いし、きちんとしている
バスケも頑張っていて、女子部の中でも上手かった
それなのに謙虚で、健気だった
敦と同じバスケ部の中にも他の高校のバスケ部だって
何人も華を好きだと言う奴はいたし、サッカー部や野球部にもモテていた
インスタのフォロワーだって
たまに外出先の景色や、友達と食べたクレープを載せたりしてるだけなのに、一般的なJKとは桁も違った
にもかかわらず、誰とも付き合う事はなかったのだ
それが敦を納得させていたのかもしれない
にしても、彼女がいないと言う事は敦には考えられなかったので、結局その華と同級生の女子バスケ部の“藍”と付き合い、今現在まで付き合っている
それによって、華だって、もう藍と付き合っているのだから、華への恋愛感情はないのだと思ってもらえていたのかもしれない
その彼女の藍だが、華と真逆で、とにかくグイグイ来るタイプだ
先輩の敦達にも顧問の先生にも最初から敬語なんて使わない
他の男子部員とも積極的に話すし、LINEやインスタでやり取りもバンバンする
その割にフォロワーは極々一般的な数字
最近では顔を隠した敦とのいちゃラブばかり載せている
誤解されたくはないのだが、藍が可愛くない訳ではない
可愛くないなら付き合ってもいないし
気が強い性格だって、後輩というフィルターを通してしまえば、そこまで腹も立たない
むしろ可愛いもんだと思える
何より敦を大好きな事は誰から見ても一目瞭然で
華に振られて失いかけていた自信を、絶対安牌な藍と付き合う事で失わずに済んだ敦には、必要な存在であったのは事実だ
それから藍は直ぐにバージンをくれて、敦の自信はメキメキと回復したのだ
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる