美人の流儀【R18】

RiTa

文字の大きさ
6 / 16

6

しおりを挟む
翌日敦は藍へによりも早く
『おはよう。ハナさん』
『学校行ってきます。いつでも連絡ください』

と送っていた

おはようございますか迷ったけれど、距離を感じたのでございますは消去した

返事は来ないかもしれないが、大学に行ったという事が伝われば、待ち合わせに来た時に呼びやすいだろうという配慮というか、ぶっちゃけ呼んで欲しかった

それ意外でも連絡をくれるならいつだって欲しい
それをいい感じにまとめた結果コレだ

『おはよう』
『昨日はごめん』
一応藍にも送っておく
機嫌が治るまで、ごめんと送り続ける事になるだろう




ハナさんからの連絡は来ないまま、藍との方が順調で

『土曜日会えたら仲直りしてあげる』
逆を言えば土曜日に会わなかったらアウトって事だ
断るなって意味だろう
『俺も会いたいよ』

思ってもいない事を送っていた
藍とのやり取りはテストに似ている
思っている事よりも正解を探さないといけない
答えはイージーだが、送られて来る度キリキリする

そんなところも可愛いと思っていた事もあった
こんな答えが欲しいんだろっw
わかりやすいんだよコイツめw………的な?

ブルルッ
藍からキュンの絵文字が送られて来た

正解を意味するこの黄色い手を
最近嫌いになりかけている




「結局社交辞令だったって事だよな」
「だよな…大人だし」
友人達もきっと昨日帰ってハナさんのインスタを見たのだろう
何も投稿されていない名前も適当なあのアカウントは
捨て垢だって言われても仕方がない
敦程の熱も行動力もない友人達が、DMしたとも思えなかった
「敦は?DM来た?」
「わけねーだろ。おまえが言ったんじゃん
相手にされるわけねーって」
「だよな。やっぱそうだったろw」
「あぁ、おまえの言う通りだよ」
良い気分の友人を見ながら、ため息をついた敦の方が優越感に満ち溢れている事に誰が気付くだろう

自分だけ花香さんの名前を知っていて
ハナさんと呼ぶ事を許されている

ハナさんからの返事が来ない事を不安にも思っていたが、この会話で藍との鬱憤すら吹き飛んでしまう
やっぱり持つべき者は友人だ

「結局誰を待ってたのかね」
「あの人が待つような奴がこの大学にいるって事だろ?」
「そんな奴いたら目立ちそうだけど…」
「実は誰かのねーちゃんだったとか」
「あり得るな」
「ちょっと歳の離れてるねーちゃんでしたってんなら…まぁ…」
友人達が適当な話に夢中になっている
「違うと思う」とは言い出さなかった

確信はないけど、ハナさんが待っていたのは多分男
しかも付き合いたてか、その手前

敦が付き合って来た元カノ達が
初めてのデートで嬉しさと緊張とを見せたような

あれに似た感じを持っていた
だから余計に胸を擽られたんだと思う

「まぁ、あんなもう幻のような人よりさ…」
「は?」
ハナさんは幻ではなく、ちゃんと存在して敦とやり取りしている
「キレる所じゃねーだろw」
「だってそこはだろ?」
チョコプラ松尾のIKKOのモノマネのモノマネをして誤魔化した
「そっかだったわwww」
「www」

感情的になったのは友人の発言もさることながら
確信もないまま、誰かも分からないソイツに
嫉妬してるタイミングでもあったからだ

「で、本題なんだけど、じゃない女の子達と遊びに行くってどうよ?」
「マジか」
「オレの高校の友達だけどな」
「アリ寄りのアリ」
「土曜日行く人ー!」
「はい!」
「はい!」
「あー…」
迷っているのは彼女がいる友人だ

「俺はパス」
「えー?敦が有り得んくね?」
「迷うくらいは浮気じゃねーぞ?」
「急にどうしたよ」
「デートだよ」
「ハイハイ自慢の方ね」
「JKと~」
「いってら~」
結局敦以外の4人で行く事になったようだ

もちろんいつもなら行ってただろう
藍とも気まずいが、バスケ部でどうしても…って理由をつければなんとかなる

でもハナさんと出会ってしまった今
あんなに物色していた校内の女子達さえ急に興味が無くなってしまった

かと言ってハナさんとどうこうなる見込みがない現在
藍とデートして険悪なやり取りを終わらせる為に
仲直りセックスする事を優先した




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

清掃員と僕の密やかな情状

MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。 青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。 肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。 44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。

処理中です...