NINE inch stories

尾方佐羽

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カメラカメラカメラ〈5〉

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 ひかりは現像された写真を見て、まず十河岳人(そごうがくと)に電話をかけた。十河はひかりが話を始める前に、いきなり核心に触れる。
「二人が写っていたのでしょう」
「そうです!どうして分かったのですか?」

「カメラがあると聞いたときから、そう思っていました」と十河は冷静な口調を変えない。

 ひかりは写真の内容を早口で知らせる。全て室内で撮られていること。枚数は10枚。萌世が被写体のものが5枚、十河寿人のものが3枚、高層階から撮った外のビル群の写真が1枚、そして……。

 十河は、「わかりました。ありがとう」とだけ告げた。

 その日は二人とも会う都合がつけられなかった。十河は改めて予定を調整すると言った後で、ひとつだけ念を押した。
「鈴原さんのご遺族には、寿人の写っているものは見せないほうがいいと思います。もっと事情が分かってからでないと、いたずらに不安を抱かせることになるでしょう」
「はい、わかりました」とひかりは答える。十河の意見に同感だった。


 昼前に社長は記者会見の取材から戻ってきた。カメラバッグを自分のデスクに置くと、ひかりのデスクに来た。
「ひかりさん、昼飯に行こうか」
 社長からランチの誘いなど、入社して以降数えるほどしかない。ひかりは少々面食らったが、社長が声をかけた訳は推測できたので、「はい」と応じて席を立った。

 社長は階段を先に下りながら、「『ともしび』でいいかな?」とひかりに尋ねる。いいも悪いもない。もう決めているのだ。

 『ともしび』は会社から徒歩10分、江戸橋のすぐ脇にあるレストランだ。レストランにもいろいろあるが、『ともしび』は昔デパートにあった家族向けの、だだ広く開放的な食堂というイメージがいちばん近い。とはいえ、洋食をメインとして肉料理に力を入れているので、ラーメンや冷奴はない。コーヒーだけでも気軽に入れるので、社長は来客との打ち合わせによくこの店を使っている。

 ひかりは社長の様子を伺っている。社長はさきほどまで取材していた記者会見の話をはじめる。
「ミラーレス一眼カメラがだいぶ出ているけど、古参のメーカーは様子見なところがあるという話はしたことがあったね。プロ仕様のものを出して反応を見てから、という感じで。デジカメの走りの頃を思い出すよ。少し似ているな」
「そうなんですね。新しいものに対する警戒心からでしょうか」とひかりは聞いてみる。

「いや、新しいものというより、すべてをデジタルにしてしまうことへの怖れがあるのかもしれない」と社長はつぶやくように言う。
「デジタル……ですか」
「いや、これだけデジタルが世の中にあふれているご時世、年寄りの懐古趣味に過ぎないのかもしれない。それに、ひかりさんはもう、デジカメの世代だ。また違う感覚を持っていると思うよ」と社長は笑う。

『ともしび』に着くと、黒のワンピースに白いエプロンをしたウエイトレスが迎え、すぐ席に案内された。着席するとすぐに水のグラスが運ばれる。社長はローストビーフ定食、ひかりはハンバーグ定食を注文する。

「社長、写真を現像していただいて、ありがとうございました」とひかりが改めて礼を言う。
「ああ、2枚ずつプリントしたんだ。後で渡すよ。封筒が1枚しかなくてね。キャビネサイズ(12センチ×16・5センチ)は大きすぎたかな……あの写真で何か分かったかい?」と社長が尋ねる。

 ひかりは少しうつむく。

 そして、顔を上げると、思いきって社長に打ち明けた。友人の死とほぼ同時に失踪した男性がいること。その二人に繋がりがあるのか、男性の兄と一緒に追いかけていたこと。文庫本のメッセージでそれがおぼろげに現れ、写真で明瞭な像が現れたこと。

 社長は黙ってひかりの話を聞いていた。その間に料理が運ばれて目の前に置かれたが、ひかりの話が終わるまで、皿はそのままにしておかれた。

「そうだね、僕は写真のことしか分からないから、何とも言えない。何か明らかになっていない事実があるのだろう、ぐらいだね。写真を見た限りでは……うん、3秒間の恋人たちというか、写真の中だけでも恋人でいようとした。そんな印象を受けたね」と社長が静かに言う。
「写真の中だけでも……」とひかりは繰り返す。
「うん、最後の1枚は特に。あれはセルフタイマーで撮ったと思うけれど、μの初代機はセルフタイマーボタンとシャッターボタンを同時に押さなければならなかった。少し不便だったんだね。だからたいていの人は、あたふたと撮ってしまう。でも、あの写真は構図も自然さも申し分ない。アンリ・カルティエ・ブレッソンが言うところの、『決定的瞬間』というやつだ。他の写真にも言えることだけど、そうだね、ブレッソン的かな」

「写真の中だけでも恋人でいようとした……」
 話が済んで、ナイフとフォークを操っている間も、ひかりの頭の中で、そのことばがぐるぐると回っていた。


 その日にひかりの担当するムックはキャップと社長のチェックを受けて責了(編集段階での校正終了)となった。放免の身になった彼女はさっそく、鈴原家に電話して写真を届けたいと伝えることにした。「いつでもいいわ」と萌世の母親から言われたひかりは、急いで写真を揃える。十河の言う通り、寿人の写っているものは外してもう一つの封筒に移していく。最後の写真を渡さない方に収めようとして、ひかりはまじまじとそれを眺めた。

 それは、右横向きに立っている萌世の肩を抱え込むようにして寿人がキスをしている写真だった。

 モノクロで残された、美しい恋人たち。

 他に萌世が写されている写真は5枚あった。それが萌世の母親に手渡される。封筒を開く手ももどかしく、母親は写真を取り出してめくる。
「もえちゃん、きれいだ……」

「これはたぶん、お友だちか誰かにシャッターを押してもらったのだと思います」と、ひかりは確実なことだけ告げる。紋切り型な言い方になったかもしれないーーとひかりは心配したが、その必要はなかった。母親は亡き娘の写真で大きく感情を揺さぶられていたのである。もう言葉もなかった。
 母親は声を出さずに泣いていた。

 ひかりは少し後に萌世の部屋に入った。そしてデコパージュの箱にカメラをまたきちんと戻した。そして、母親の許可を得て彼女の蔵書を見はじめる。寿人の蔵書のようなメッセージがあるかもしれないと思ったのである。もう遅い時間になっているので、母親は夕食の片付けをすると言って、階下に下りていった。

 寿人の部屋にあった、『フェルマーの最終定理』は寿人の往信に対する萌世の返信と受け取れた。それを寿人が自宅に置いていたのだ。萌世の往信に対する寿人の返信があるならば、それは萌世が持っているはずだ。とりあえず、文庫本はすべて見たほうがいい、とひかりは考えた。

 萌世の本はMDF材の3段ボックスに収められている。文庫本は50冊ほどある。それをひかりは1冊ずつ手にとって、カバーを外しては戻す作業を繰り返した。そして、1冊の本を見つけた。『萩原朔太郎詩集』と表紙にある。そのカバーを外した表紙と裏表紙には鉛筆かシャープペンシルで書かれたメッセージが残されていた。

《ねえ、逃げよう。》
《そうだね。
 愛してる。
 愛してる。
 愛してる。》

 ひかりは呆然とする。
 そして他の本も次々と探すが、それ以外に痕跡の残っている文庫本はなかった。ひかりは階段を下りると、キッチンに立つ萌世の母親に声をかけた。
「お母さん、1冊だけ、借りていってもいいですか」
 萌世の母親は手を拭いてキッチンから出てきた。手前のリビングには萌世の父親と姉がいた。ひかりはハッとして、慌てて挨拶をした。リビングのテーブルにはひかりが持ってきた5枚の写真が置いてある。萌世の父親が感慨を込めてひかりに言う。

「ありがとうな、ひかりちゃん……この写真は本当にいい顔をしている。幸せな顔だ。もう何年も家族の写真なんて撮っていなかったから、何て言うのかな……娘の顔はこういう風だったと改めて感じるほどだ。ひかりちゃんはずっとよくしてくれて、うまく言えないけれど、もえと私たちの橋渡しをするメッセンジャーのようだ」

「いえ、本当に何もできなくて……」とひかりは小さくなる。萌世の母親もうなずいている。
「ひかりちゃん、本はあげるわ。もえのことをそんな風に思い出してもらえるなら、私はとても嬉しい」
「えっ、いただくなんて、そんな……」とひかりは恐縮する。
「いいよ、ひかりちゃん」と父親も言う。

 ひかりはふっと、リビングに置かれた萌世の笑顔を見る。そして、小さな決意が自分の胸に生まれたことに気がついた。


 帰りの電車で、ひかりは本をぱらぱらとめくる。ある詩に蛍光マーカーで線が引かれているのを見つける。

《ふらんすへ行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し

 せめては新しき背広をきて
 きままなる旅にいでてみん。

 汽車が山道をゆくとき
 みづいろの窓によりかかりて
 われひとりうれしきことをおもはむ

 五月の朝のしののめ
 うら若草のもえいづる心まかせに。》

(『萩原朔太郎詩集』岩波文庫)


 その週末に、ひかりは十河岳人と寿人の実家を訪問することになった。十河岳人のたっての希望である。喜多見駅に着くと、十河が車で迎えに来ていた。赤い、古いタイプのスポーツカーのようだった。
「これは、クラシックなお車ですね」とひかりが乗り込みながら運転席の十河に言う。
「ホンダのエスハチ(S800)です。親父の遺産で」と十河は返す。
「お父様はお亡くなりになったんですか?」

「ああ、もうだいぶ経ちました。まぁ、道楽親父ってやつでした。もとはかなり裕福だったらしいけど、結局家とこの車だけでしたね、遺したのは」と十河は淡々と話す。
「今はお母様が?」とひかりが聞く。
「そう、最後の奥さんが」

 きょうだいのお母さん、ではないらしい。何やらいろいろありそうだ、とひかりは思う。
 でも、十河さんはそのお父さんに少し似ているんじゃないだろうか。そんな気がする。

 世田谷区と狛江市の境にある十河家の邸宅は豪奢な2階建ての洋館だった。建てられてから相当の年数が経っているようだ。辺りののどかな風景とは一線を画している。門をくぐってポーチを抜けていくとその全容を眺められる。蔦がほどよく絡まる煉瓦、玄関の両脇に出窓が配置されて、美しい家だとひかりは思う。
 家もそうだが、玄関で出迎えた十河家を守る女主人の若くて美しいさまにもひかりは驚いた。

 真黒でストレートのロングヘアを真ん中できれいに分けている。切れ長の目、透き通るように白い肌、そして小さくぽってりとした唇は深紅に塗られている。十河岳人と同じぐらいか、それ以下の年齢に見える。目をパチクリさせるひかりに岳人は笑う。

「ああ、寛子さんはいくつだっけ?」
「女性に聞く質問じゃないわ。この前還暦のお祝いをくれたくせに」と寛子は笑う。
「ええっ! 信じられません。私の親よりはるかに若く見えます……」とひかりがつい口走る。
「親御さんはおいくつなの?」と寛子がいたずらっぽく聞く。
「母は52歳です」とひかりが小さな声で言う。
「それは……お母さんという役割をしっかり演じられているからでしょうね。私は謎の多い洋館の女主人ってところかしら。配役の違い」と寛子がにっこりして言う。

 十河さんと血はつながっていないようだけど、どこかしら常人離れしているのが共通している。ひかりは納得して、館に足を踏み入れる。靴を脱がないことに、むずがゆさを感じる。慣れていないことだから仕方がない。 
 さっそくリビングルームに案内され、ひかりはゴブラン織りのソファに腰かける。

「これと、これです」
 ひかりは十河の目の前に写真と『萩原朔太郎詩集』を置いた。十河はまず、写真を一枚ずつ丁寧に見ていった。
「これは浦添さんが現像を?」と十河が写真から目を離さずに聞く。
「いいえ、社長がやってくれました」
「うん、かなり慣れた人でないとこうならないね。モノクロは加減が難しい。それに最初から手札判じゃなく、キャビネにしてくれているし、最高の現像所だ」
「社長が、この写真を見て、ブレッソン的だと言っていました。特に最後の1枚は……って」とひかりが思い出したように言う。

「ああ、寿人はブレッソンが好きでした。人とモノが織り成す、幾何学的偶然がね。後で寿人の写真も見せましょう。で、最後は、これはドアノーだな……」と岳人はつぶやく。

 文庫本の方はメッセージの内容だけ確認すると、すぐにカバーを付け直した。ひかりがアンダーラインを引いた箇所を知らせる。十河はそれを見ると小さくうなずく。それから、立ち上がってひかりに移動するよう促した。

「さあ、寿人の部屋に行きましょう」

「お掃除はしているのだけど、そのままにしてあるわ」と寛子が階段を上がっていく。そして寿人の部屋のドアを開ける。おそるおそる足を踏み入れたひかりは、目を見張る。
 部屋は6畳ほどの洋室にベッドと机とクローゼット、本棚、ミニコンポ、テレビが陣取るいたって普通の部屋だ。しかし、デスクにも本棚にも、写真がそこらかしこに張ってある。本棚には古い「カメラ・ライフ」も並んでいた。

「気に入った写真があると、よく貼っていましたね。額にも入れずにボードにピンで留めて」と岳人が言う。
「そうなのよ、埃をかぶってしまうから、今はボードをひとまとめにして、布を被せているの」と寛子は言う。

「幾何学的な偶然というと、こんな感じだね」と岳人が1枚の写真を選ぶ。



「ああ、確かに幾何学的ですね」とひかりは納得する。ひかりにとって、寿人は面識のない人間である。最初に写真は見たものの、それで知人のように思えるわけではない。ただ、十河といろいろ探していく中でその印象は変わっていった。

 萌世が愛した人。
 そして萌世を愛した人。


「ねえ、岳人さん、寿人さんは生きているのかしら?」
 ドアの脇に立つ寛子が不意に言葉を発した。それは、おろおろした様子でもなく、かと言って冷たい調子でもなく、ただ静かなばかりの声だった。

「そうですね、生きていることを信じたい……というところでしょうか」
「残念ながら、同感だわ。この段になったら、祈るぐらいしかできないわね」と寛子は階段を下りていった。

「寛子さんもだいたいのことはご存じなんですか? あの、萌世のことも……」とひかりはおそるおそる聞く。十河はうん、とうなずく。

「寿人が失踪したときに、鈴原萌世さんの死を知って、つながりがあるんじゃないかと言ったのは、寛子さんですよ。それで、僕も関心を持ったんです。あの女性(ひと)は恐ろしく勘が鋭いというか、他の人間なら退化しているような感覚が著しく発達している。まぁ、一種の天才です」

「そんなに、怖いひとには見えませんが」とひかりが首を傾げる。

「浦添さんは見かけで人を判断しない。素のままで受け止めるから、いい。鈴原さんもそんなあなただから、メッセージを送ったのでしょうね」と十河が真顔になる。

「確かに、LINEはもらいました」

「いや、それだけじゃない。カサブランカのことにしてもそうだ。僕たちはこのことについて、もっと知るべきだ。パズルのピースだという話を以前にしましたね。このパズルは思ったよりも大きくて、しかも立体的なもののようだ。でも、パズルのピースを手に入れた以上は、組み立ててみなければなりません。ただ、ここから先はおいそれと見つかるものではないと僕は考えています。浦添さんにそこまで付き合ってもらうのは、少し厳しいのではないかと」

 ひかりはしばらく黙りこんだ。
 そして、思案した末にやっと言葉を発した。
「なぜ、萌世と寿人さんが堂々とお付き合いできなかったのか、なぜ萌世が死ぬ前あんなに落ち込んでいたのか、なぜ二人が逃げなければならなかったのか、分からないことはたくさんあります。それを、そのままにはしておきたくない」

 十河岳人は無言でゆっくりうなずいた。

 十河邸の外に出て、岳人が車を出す間、ひかりは寛子の見送りを受けた。寛子は黒猫を抱いていたが、猫が下りたがったのでポーチに放した。

「寿人さんは、ドアノーの『パリ市庁舎前のキス』を真似たのね。あの写真は知ってる?」と寛子が話しかける。
 ひかりはしばらく頭の中にあるデータを探す。そして、この前、社長が対談のために用意させたプリントの中の一枚を思い出す。
「ああ、あれですね!」
 それは、パリの雑踏の中で恋人たちがキスしている写真で、写真家ドアノーの代表作である。
「あの写真はね、役者さんが演じたそうよ」
「ええーっ、そうだったんですね」とひかりは驚く。
「まあ、演出というのはよくあることよ。寿人さんもそうだったのかもしれない」と寛子がつぶやく。
「えーと、二人が恋人同士のふりをしたということですか」とひかりが目を丸くする。

 寛子は首を横に振る。

「いいえ、二人が本当に愛し合っていることを刻み込もうとしたのよ。それをどう表現するのか、考えた結果があの1枚。それが演出。浦添さん、でしたっけ。シャッターが下りるまでの何秒間かが彼らにとっては永遠だったのかもしれないわ」

 ひかりもうなずく。
「そうですね、二人が愛し合っていたことだけは、知ることができました」

 十河がエスハチを操って現れる。
 ひかりは助手席に乗ってドアを閉める。
 寛子は小さく手を振って見送る。

「東名高速が近いんですね」とひかりがつぶやく。
「ああ、砧の方が東名の入口ですからね」と十河が答える。
「今度、伊豆に行ってみようかな……」

 ひかりの脳裏には萌世がツイッターにあげた海岸の写真が浮かんでいた。




(「カメラカメラカメラ」終わり)
※ 文中に掲げた写真はイメージです。(撮影著者)

追伸 このお話はまたどこかで本編を載せるつもりです。その際はまたよろしくお願いします。

 おがたさわ
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