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着替え(※微)
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レイちゃんは、休み時間になると大抵俺のところに小走りで駆け寄ってきて、他愛のない話をしてくれる。
俺はそれを聞くのが好き。
そこにレイちゃんの友達も集まってきて騒がしくなる。
それも嫌いじゃない。
皆に囲まれて楽しそうなレイちゃんの顔を見るのが好きだから。
それがいつもの光景だったけど、今日、レイちゃんは俺の所へは来なかった。
かといって他の友達の所に行くわけでもなく、ぼんやりとしていた。
レイちゃんは優しいから、俺のせいで色々悩んでいるんだと思った。
俺は罪悪感に狩られ、声を掛けようと思ったけどなかなか出来なかった。
「俺のことは気にしないでいい」と言ったところで、レイちゃんは優しいからきっと気にする。
そう思うと掛けるべき言葉が見つからず、ただ後ろの席からレイちゃんの背中を見守ることしか出来なかった。
次は体育の授業だった。
クラスのみんなが一斉に体操着に着替え始める。
いつものレイちゃんは何故か凄い勢いで早着替えをする。
それはもう目にも止まらぬ光の速さ。
クラスメイトにレイちゃんの裸が晒されないから安心する反面、残念に思う己にいつも嫌気がさしてしまう。
でも、今日のレイちゃんは、亀のようにノロノロとシャツを脱いだ。
目が虚ろで、まるで魂が抜けている様だ。
クラスメイトの一人がレイちゃんに近付いて、少し大きめの声で言った。
「なぁ、玲愛の体ってなんかエロいよな。」
その声を契機に、2、3人がレイちゃんの元に集まってきた。
「な、何言ってんだよ…!んな訳ないだろ! 」
レイちゃんは、ふと我に返った様子で、慌てて体操着を着ようとするも、クラスメイトに阻まれた。
「んな訳あるって。だってさ、色白いし、綺麗な肌してんじゃん。」
「それな!玲愛、着替えるのいっつも早いから気付かなかったけど、めっちゃ色白だよな。」
「それになんか腰つきとかエロくね?細いのに肉付きが良いっていうか、柔らかそう。」
クラスメイトがレイちゃんを囲むと口々に言った。
「そんなジロジロ見るなよ…!恥ずいじゃん。」
レイちゃんは、おちゃらけたように言っていたけど少し顔が赤らんでいるのが見えた。
「乳首とかさ、なんかちっちゃくて可愛いよな。」
「しかも、すげーピンク色。男でこんな綺麗な乳首見た事ないよ。」
そう言うと、クラスメイトの一人があろう事かレイちゃんの乳首を指でツンとつついた。
「あん…ッ」
レイちゃんは漏れ出た高い声に慌てて両腕で胸を隠した。
その様子を見たクラスメイト達はゴクリと喉を鳴らした。
「玲愛、今の声なに!?めっちゃエロいんだけど…」
そう言ってクラスメイトが今度はレイちゃんの脇腹を悪戯っぽく指先でツーっと滑らせた。
「ひゃぁ…、やめ…ッ」
「やば、玲愛ってもしかしてめちゃくちゃ敏感?」
クラスメイトがまた体を触ろうと手を伸ばした瞬間、俺の体は考えるより先に動いた。
俺はそれを聞くのが好き。
そこにレイちゃんの友達も集まってきて騒がしくなる。
それも嫌いじゃない。
皆に囲まれて楽しそうなレイちゃんの顔を見るのが好きだから。
それがいつもの光景だったけど、今日、レイちゃんは俺の所へは来なかった。
かといって他の友達の所に行くわけでもなく、ぼんやりとしていた。
レイちゃんは優しいから、俺のせいで色々悩んでいるんだと思った。
俺は罪悪感に狩られ、声を掛けようと思ったけどなかなか出来なかった。
「俺のことは気にしないでいい」と言ったところで、レイちゃんは優しいからきっと気にする。
そう思うと掛けるべき言葉が見つからず、ただ後ろの席からレイちゃんの背中を見守ることしか出来なかった。
次は体育の授業だった。
クラスのみんなが一斉に体操着に着替え始める。
いつものレイちゃんは何故か凄い勢いで早着替えをする。
それはもう目にも止まらぬ光の速さ。
クラスメイトにレイちゃんの裸が晒されないから安心する反面、残念に思う己にいつも嫌気がさしてしまう。
でも、今日のレイちゃんは、亀のようにノロノロとシャツを脱いだ。
目が虚ろで、まるで魂が抜けている様だ。
クラスメイトの一人がレイちゃんに近付いて、少し大きめの声で言った。
「なぁ、玲愛の体ってなんかエロいよな。」
その声を契機に、2、3人がレイちゃんの元に集まってきた。
「な、何言ってんだよ…!んな訳ないだろ! 」
レイちゃんは、ふと我に返った様子で、慌てて体操着を着ようとするも、クラスメイトに阻まれた。
「んな訳あるって。だってさ、色白いし、綺麗な肌してんじゃん。」
「それな!玲愛、着替えるのいっつも早いから気付かなかったけど、めっちゃ色白だよな。」
「それになんか腰つきとかエロくね?細いのに肉付きが良いっていうか、柔らかそう。」
クラスメイトがレイちゃんを囲むと口々に言った。
「そんなジロジロ見るなよ…!恥ずいじゃん。」
レイちゃんは、おちゃらけたように言っていたけど少し顔が赤らんでいるのが見えた。
「乳首とかさ、なんかちっちゃくて可愛いよな。」
「しかも、すげーピンク色。男でこんな綺麗な乳首見た事ないよ。」
そう言うと、クラスメイトの一人があろう事かレイちゃんの乳首を指でツンとつついた。
「あん…ッ」
レイちゃんは漏れ出た高い声に慌てて両腕で胸を隠した。
その様子を見たクラスメイト達はゴクリと喉を鳴らした。
「玲愛、今の声なに!?めっちゃエロいんだけど…」
そう言ってクラスメイトが今度はレイちゃんの脇腹を悪戯っぽく指先でツーっと滑らせた。
「ひゃぁ…、やめ…ッ」
「やば、玲愛ってもしかしてめちゃくちゃ敏感?」
クラスメイトがまた体を触ろうと手を伸ばした瞬間、俺の体は考えるより先に動いた。
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