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夏が終わっても(END)
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Side 玲愛
夏休みが終わり、最初の登校日。
「たーくん、おはよ!」
「レイちゃん、おはよう。」
いつも通り家まで迎えに来てくれたたーくんと一緒に学校に向かう。
久しぶりに会うクラスメイト達のうち夏が好きそうな奴らは予想通り真っ黒に日焼けしていて
「あいつら絶対海とかバーベキューとかしてたんだろうな」ってたーくんに言ったら笑って頷いていた。
そんな俺とたーくんも夏休みはたくさん遊んだ。
映画を観に行ったり、プールに行ったり。
でも暑すぎて結局たーくんちでゲームする事が多かったかな。
付き合ってもやる事変わってないよな、なんて言って笑い合った。
ゲームに飽きるとたーくんにピアノを弾いてもらって(というか半ば強引に弾かせて)、俺はその優しい音色に頬杖をついて耳を傾ける。
その時間をすごく幸せに感じていた。
「今日もさ、たーくんち行っていい?」
「うん。もちろんだよ。」
そんな会話をしていると、ほかのクラスメイト達がやってきた。
「なんか2人とも仲良くなってね?」
「俺ら元から仲良いもん。」
「いやーそれはそうなんだけど、より親密になったってゆーか。夏休み中に何かあった?」
クラスメイトの一言に、俺とたーくんは顔を見合せて笑った。
少し開いた教室の窓から吹き込む夏風がカーテンを揺らしていた。
もうすぐ夏が終わる。
秋が来て、冬が来て、春が来て、また夏が来る。
何年経っても
何歳になっても
当たり前に季節が巡るのと同じように
当たり前にいつまでも一緒にいようね。
END
夏休みが終わり、最初の登校日。
「たーくん、おはよ!」
「レイちゃん、おはよう。」
いつも通り家まで迎えに来てくれたたーくんと一緒に学校に向かう。
久しぶりに会うクラスメイト達のうち夏が好きそうな奴らは予想通り真っ黒に日焼けしていて
「あいつら絶対海とかバーベキューとかしてたんだろうな」ってたーくんに言ったら笑って頷いていた。
そんな俺とたーくんも夏休みはたくさん遊んだ。
映画を観に行ったり、プールに行ったり。
でも暑すぎて結局たーくんちでゲームする事が多かったかな。
付き合ってもやる事変わってないよな、なんて言って笑い合った。
ゲームに飽きるとたーくんにピアノを弾いてもらって(というか半ば強引に弾かせて)、俺はその優しい音色に頬杖をついて耳を傾ける。
その時間をすごく幸せに感じていた。
「今日もさ、たーくんち行っていい?」
「うん。もちろんだよ。」
そんな会話をしていると、ほかのクラスメイト達がやってきた。
「なんか2人とも仲良くなってね?」
「俺ら元から仲良いもん。」
「いやーそれはそうなんだけど、より親密になったってゆーか。夏休み中に何かあった?」
クラスメイトの一言に、俺とたーくんは顔を見合せて笑った。
少し開いた教室の窓から吹き込む夏風がカーテンを揺らしていた。
もうすぐ夏が終わる。
秋が来て、冬が来て、春が来て、また夏が来る。
何年経っても
何歳になっても
当たり前に季節が巡るのと同じように
当たり前にいつまでも一緒にいようね。
END
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シチュエーションやセリフや喘ぎ方、何から何まで私のタイプ過ぎて…全作品読ませて頂きましたがどれもシチュや展開が私の求めていたものだったので読んだ瞬間リピ確定しました🫶🏻愛読させて頂きます!
コメントありがとうございます!
なんと勿体ないお言葉…とても嬉しいです😭
全作品読んでいただいたのですね。本当にありがとうございます!11月のBL小説大賞に合わせて新しいのを更新していく予定なので、よろしくお願いします🙇♀️