春の明日になりたい

はる

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fail⑤(※)

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「おい、おっさん、お前も興奮してんじゃねぇの?」

リーダー格の男が人質の男に近寄り、股間を押さえた。

「ひ、やめてくれ!」

「ははっ!おまえ…勃起してんじゃねぇか!変態だな!」

男達は楽しそうに笑うと突然ヒソヒソ話を始めた。

そして、人質の男の拘束を解き、ハルの前に座らせた。

ハルの白い肌、唾液で濡れた小さなピンク色の突起が目に入り、男は思わず目を逸らす。

「なんだよ、我慢しないで見ろよ。見たいんだろ?」

リーダー格の男は、人質の男の顔を掴むとハルの方を向かせた。

「……み、見るな…!」

ハルは恥ずかしそうに顔を赤らめながら言った。

「ほら、舐めてやれよ?こいつが感じてんの見て興奮してたんだろ?」

リーダー格の男に唆され、人質の男は抵抗もそこそこにハルの顔を見て言った。

「君…すまない……」

「え……んゃっ!やぁ…っ!」

欲望に負けた男がハルの胸にむしゃぶりついた。舌でなぞり、執拗に舐めまわし、突起に噛み付いた。

「ひぁッ!痛……ぁッ!なにす…あッ!やぁ…ん」

「マジかよこいつ、噛み付いてやがるぜ。」

「とんだド変態だな!」

「なぁそろそろこの美少年くんの下も見てぇよなぁ。」

男達の情欲にまみれた視線がハルの下半身に向けられたその時、リーダー格の男のスマホが鳴った。
 
「チッ……やべぇな。長居しすぎた。戻って来いって連絡だ。」

「マジかよ……こいつ連れて行こうぜ?まだ楽しみてぇよ。」

「バカ言うな。ガキとは言えブラフェアの構成員だぞ。俺も惜しいけど仕方ねぇ。ボスがキレる前にブツもってズラかんぞ!」

男達は慌てた様子でそそくさとその場を立ち去った。

「く、待て……!てかアンタ…いい加減どけよ…」

ハルは、この期に及んでハルの乳首にむしゃぶひつこうとする男に冷たく言い放った。

「す、すまなかった…」

男は正気に戻った様子で気まずそうに言った。

「くそ…こんなクソみたいな任務に失敗するなんて…」と、ハルは悔しそうに言った。

「…君はいったい何なんだ?君のような少年がブラフェアの構成員なのか…?」

「アンタこそ何なんだよ。簡単に組織の名前言っちまうし、おまけにソレ勃たせて…」

ソレと言ってハルは男の下半身を顎で指した。

「う…すまない…君の乱れる姿があまりにその…可愛くて…」

「…変態…」

男が悪びれる様子もなくそんな事を言うのでハルは恥ずかしさにまた顔を赤らめながら、小さく悪態をついた。

「あ、拘束を解くよ。」

男は気付いたようにハルの後ろ手に縛られた縄を解いた。

「…さんきゅ…」

ハルは自由になった両手で服を直すと小さく礼を言った。

その時だった。

ガァァァンッ!!と大きな爆発音が鳴り響いた。

「なんだ…?うわっ!」

至る所に爆弾が仕掛けられていた様で、矢継ぎ早に爆発が続き、息をつく暇もなく建物がみるみる崩壊し始めた。
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