春の明日になりたい

はる

文字の大きさ
7 / 45

fail⑤(※)

しおりを挟む
「おい、おっさん、お前も興奮してんじゃねぇの?」

リーダー格の男が人質の男に近寄り、股間を押さえた。

「ひ、やめてくれ!」

「ははっ!おまえ…勃起してんじゃねぇか!変態だな!」

男達は楽しそうに笑うと突然ヒソヒソ話を始めた。

そして、人質の男の拘束を解き、ハルの前に座らせた。

ハルの白い肌、唾液で濡れた小さなピンク色の突起が目に入り、男は思わず目を逸らす。

「なんだよ、我慢しないで見ろよ。見たいんだろ?」

リーダー格の男は、人質の男の顔を掴むとハルの方を向かせた。

「……み、見るな…!」

ハルは恥ずかしそうに顔を赤らめながら言った。

「ほら、舐めてやれよ?こいつが感じてんの見て興奮してたんだろ?」

リーダー格の男に唆され、人質の男は抵抗もそこそこにハルの顔を見て言った。

「君…すまない……」

「え……んゃっ!やぁ…っ!」

欲望に負けた男がハルの胸にむしゃぶりついた。舌でなぞり、執拗に舐めまわし、突起に噛み付いた。

「ひぁッ!痛……ぁッ!なにす…あッ!やぁ…ん」

「マジかよこいつ、噛み付いてやがるぜ。」

「とんだド変態だな!」

「なぁそろそろこの美少年くんの下も見てぇよなぁ。」

男達の情欲にまみれた視線がハルの下半身に向けられたその時、リーダー格の男のスマホが鳴った。
 
「チッ……やべぇな。長居しすぎた。戻って来いって連絡だ。」

「マジかよ……こいつ連れて行こうぜ?まだ楽しみてぇよ。」

「バカ言うな。ガキとは言えブラフェアの構成員だぞ。俺も惜しいけど仕方ねぇ。ボスがキレる前にブツもってズラかんぞ!」

男達は慌てた様子でそそくさとその場を立ち去った。

「く、待て……!てかアンタ…いい加減どけよ…」

ハルは、この期に及んでハルの乳首にむしゃぶひつこうとする男に冷たく言い放った。

「す、すまなかった…」

男は正気に戻った様子で気まずそうに言った。

「くそ…こんなクソみたいな任務に失敗するなんて…」と、ハルは悔しそうに言った。

「…君はいったい何なんだ?君のような少年がブラフェアの構成員なのか…?」

「アンタこそ何なんだよ。簡単に組織の名前言っちまうし、おまけにソレ勃たせて…」

ソレと言ってハルは男の下半身を顎で指した。

「う…すまない…君の乱れる姿があまりにその…可愛くて…」

「…変態…」

男が悪びれる様子もなくそんな事を言うのでハルは恥ずかしさにまた顔を赤らめながら、小さく悪態をついた。

「あ、拘束を解くよ。」

男は気付いたようにハルの後ろ手に縛られた縄を解いた。

「…さんきゅ…」

ハルは自由になった両手で服を直すと小さく礼を言った。

その時だった。

ガァァァンッ!!と大きな爆発音が鳴り響いた。

「なんだ…?うわっ!」

至る所に爆弾が仕掛けられていた様で、矢継ぎ早に爆発が続き、息をつく暇もなく建物がみるみる崩壊し始めた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...