春の明日になりたい

はる

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ニセモノのセックス(※)

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「あ…っ、あッ、やぁっ、あぁんッ!」

「羅夢くん!かわいいよ、羅夢くん…!」

彼は興奮した言葉遣いと鼻息でハルを下から何度も突きあげた。

「やぁん、ぁん、そこ、今だめぇ…っ」

後ろからハルを突きながらも器用に胸の突起を弄る。

漏れ出る声と、感情とは裏腹に屹立した自身。

あまりの激しさに意識が飛びそうになる。

それでも、薄くぼんやりとした頭の中は妙に冷静だった。

今までの恋愛は報われないものが多かった。

向こうから近づいたくせに求めれば離れていく。

裏切られ撥ね付けられ、結局一人だ。

付き合うと嫉妬心や寂しさを抑えられない。どうしても抑えられなくなってしまう。

依存体質だとは自分でも思う。

そして相手が離れていく。

お互いに求め与え合う事を指して愛とか恋とか言うのならば、きっと自分が求めるものが相手にとって重く感じるものなのだろう。

自分はただ安心したいだけだった。

でも、それが叶わず、どうしようもなく心がひび割れて死にたくなる。

この街には多くの闇が存在する。

それらを狩り、警察に売り渡す。

自分のやりどころの無い気持ちをそっちにぶつける様に明くる日も明くる日もその作業を繰り返し、強さだけが増していき、気付けばナンバー3という番号を与えられた。

そんな事を繰り返していくうちに心の空虚がブラックホールのように広がっていき、その穴を埋めるように体だけの関係を結ぶようになった。

夜の街を歩いていれば声を掛けてくる性欲の塊のような男達。

試しに金銭を要求すれば躊躇いもなく応じてくれた。

本名を呼ばれたくはなかったから"羅夢"というコードネームを利用した。

偽りの名前で偽りの自分を差し出す。

愛のないセックス。

それがちょうど良かった。


男のソレは、ヌルヌルとゆっくりいやらしく動き、ハルの敏感な中肉を擦った。

「んぁぁ!やぁっ!ァっ!んっ、あぁん!僕…もう…ッ」

「ハァハァ…!だめだよぉ羅夢くん…これからが本番なんだからね。」

そう言うと男は突然動きを止めた。

「はぁ…はぁ…は…?本番?」

男が手元のスマホで何か操作をした。

すると、突然ドアが開き、別の男が2人入ってきた。

「ようやくかぁ。待ちくたびれましたよ。」

「まさに真っ最中か。イヤらしいなぁ。」

男2人はニヤニヤと下品な笑みを浮かべた。

「や…っ、何?お前ら誰だよ…!」

ハルは慌てて体を隠す。

「実はね、君とヤりたいって人が多くてね。みんなで君を喜ばせようと思ってね。」

男のとんでもない一言にハルは耳を疑う。

「はぁ!?そんな話聞いてねぇ!ふざけ…っ、あんっ!」

 男がハルの腰を抑えて下から突き上げるとハルは思わず嬌声をあげる。

「うっわぁエロぉ。俺この可愛い乳首いじっちゃお。」

男のうちの1人がハルの胸の突起にむしゃぶりつく。

「あぁん…っ、やめろクソやろ…ッ!あっ!あぁん!」

「そんな口の利き方は良くないなぁ。せっかく可愛い顔してるのに。」

「俺は視姦フェチなんで撮影させてもらえれば十分です。」

もう1人の男はスマホでハルの痴態を撮影し始める。

「な…!やだ!撮るな…っ、あん!あっ、だめ…!見るなぁぁ…っ」

ハルは羞恥のあまり真っ赤になって首を振る。

男たちを薙ぎ倒すのは簡単だったが、ハルの敏感な体は快感に負けてしまい動くことが出来ない。

ねったりと中を責められる刺激に耐えられなかった。

「やぁんッ!あ、んぁぁ、や、やらぁ…ッ」

「あぁ、なんて素晴らしいんだろう。羅夢君の中は熱くて狭くて絡みついてくる。たまらない…!」

男はだんだんと動きを速めた。

「やぁぁっ!!らめぇ!はやく…しなぃれ…っ!」

「あぁ、気持ちいい!名器とはこの事か!」

「乳首もおいしいねぇ、かわいいよ!」

「素晴らしい!最高の映像だ!」

男達は各々に興奮していた。

「やぁぁっ!!ぁッ、や!イヤぁッ、はぁん!ぁッ!んぁぁッ、あぁんッ、や!イヤぁぁぁッ」

ハルは快楽に勝てず、白濁を吐き出した。
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