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世界中の言葉を集めても足りない
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俺達は手を繋いで部屋に戻り、隣り合ってベッドに腰掛けた。
「もう泣かないって決めてたのに、リクのせいで泣いちゃったじゃん。」
暫く続いた沈黙をかき消すように言った、ルナの泣き笑いした顔。
「ご、ごめん。」
「ほら、また謝る。」
ルナはくすくすと笑う。
「俺、そんなに謝ってるかな。」
「謝ってるよ。僕、怒ってなんかいないのに。」
俺とルナは向かい合うと、またキスをした。ルナの唇は柔らかくて、口付けているのはほんの少しの間なのに、永遠よりも確かな時間のように感じられた。
「リク、好きって言ってくれて嬉しかった。」
「ルナ、俺なんかでいいのか?こんな俺なんか…」
遮るように、ルナがまた口付けをくれる。
「俺なんか、なんて言わないの。僕はリクがいいんだから。」
ルナの言葉に、また涙が出そうになる。この世界に来てから何回泣いているんだ、俺は。27歳にもなって情けない。
ルナも俺の事を好きでいてくれたなんて、想像もしていなかった。こんなに嬉しいことはない。駄目だ、やっぱり堪えられない。
「…っ、ぅ…」
「リクってホント泣き虫。」
ルナのヘーゼルカラーの瞳が俺を覗き込む。まっすぐ、俺の目を見てくれている。それが嬉しい。世界中の言葉を集めても足りないくらい愛おしい。
俺も涙を拭って見つめ返す。ルナの瞳の中に自分の姿が映っていた。
「ルナの事が堪らなく好きで、心が張り裂けそうだよ。」
俺は言った。
「リク。僕、リクが欲しい。」
ルナは、少し恥ずかしそうな表情を浮かべて言った。
「もう泣かないって決めてたのに、リクのせいで泣いちゃったじゃん。」
暫く続いた沈黙をかき消すように言った、ルナの泣き笑いした顔。
「ご、ごめん。」
「ほら、また謝る。」
ルナはくすくすと笑う。
「俺、そんなに謝ってるかな。」
「謝ってるよ。僕、怒ってなんかいないのに。」
俺とルナは向かい合うと、またキスをした。ルナの唇は柔らかくて、口付けているのはほんの少しの間なのに、永遠よりも確かな時間のように感じられた。
「リク、好きって言ってくれて嬉しかった。」
「ルナ、俺なんかでいいのか?こんな俺なんか…」
遮るように、ルナがまた口付けをくれる。
「俺なんか、なんて言わないの。僕はリクがいいんだから。」
ルナの言葉に、また涙が出そうになる。この世界に来てから何回泣いているんだ、俺は。27歳にもなって情けない。
ルナも俺の事を好きでいてくれたなんて、想像もしていなかった。こんなに嬉しいことはない。駄目だ、やっぱり堪えられない。
「…っ、ぅ…」
「リクってホント泣き虫。」
ルナのヘーゼルカラーの瞳が俺を覗き込む。まっすぐ、俺の目を見てくれている。それが嬉しい。世界中の言葉を集めても足りないくらい愛おしい。
俺も涙を拭って見つめ返す。ルナの瞳の中に自分の姿が映っていた。
「ルナの事が堪らなく好きで、心が張り裂けそうだよ。」
俺は言った。
「リク。僕、リクが欲しい。」
ルナは、少し恥ずかしそうな表情を浮かべて言った。
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