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【続編②】対面④
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「おや、色白の顔が赤くなってきたね。私に褒められて嬉しいのかい?」
サワタリは、不快な笑い声をあげる。
嬉しいのではなく恥ずかしいだけだったが、空は黙ってこの時が過ぎるのをじっと待っていた。
「空くんは随分大人しいんだねぇ。もっと声を聞きたいのだがね。そうだな…好きな食べ物は何かね?」
「え、えーと…オムライス…です。」
急に普通の質問をされ、素直に答えてしまった。
横でクヌギがクスッと笑った気がした。
「なるほど。空くんらしくて実に愛らしい。好きな事は何かな?」
「好きな事…漫画とか読むのは好きです…。」
「ほう。何か欲しい漫画があれば私が買ってあげるよ?」
「サワタリさん、漫画は私も好きで、図書館のように書籍だらけの部屋がある程なのです。空にも自由に読ませています。」
クヌギが横から口を挟む。
空は、普段外出できない時間を漫画や小説を読む事で潰し、気を紛らわしていた。
「ふむ、そうかそうか。どんな話が好きなのかな?ホラー系?アクション系かな?」
サワタリは空と話するのが楽しい様で、満面の笑みだった。
「えっと、怖いのは読まないです。ミステリーとか恋愛のやつとかを読みます。」
「そうかそうか。えっちなのは読まないのかい?」
サワタリがニタァと卑下た笑みを浮かべた。
急にそっち方面の質問になり、空は、来たか…という気持ちになった。
「読みません。」
「へぇ、空くんはえっちな事に興味はないのかい?」
「ありません。」
空はきっぱりと答えた。
「ふ、くく、ふはふふふ…!」
それを聞いたサワタリはおかしな笑い声をあげた。
「…なんですか…?」
笑われた理由が分からず、空は聞いた。
「いや、すまないね。今まで散々色んな男達に体を弄ばれてきたのに、と思ってしまってね。」
「それは僕の意思と関係なく無理矢理された事です…!」
空は声を荒らげた。
「すまない。怒らないでくれ。空くんはこの世界ではとても有名人なんだよ、絶世の美少年がいるとね。それも、こんなに幼くて可愛らしいのに、強気で芯があると聞いた。まさにその通りのようだ。ますます気に入った。クヌギくんが大金を詰んで手に入れたというのも納得出来る。」
サワタリは空の顔をじっと見て「私のモノになりなさい。」と言った。
それと同時に、空の隣からドンッ!という音がした。
「クヌギさん!?」
隣を見た空は驚きの声を上げた。
クヌギが意識を失って、テーブルに倒れ込んだのだ。
サワタリは、不快な笑い声をあげる。
嬉しいのではなく恥ずかしいだけだったが、空は黙ってこの時が過ぎるのをじっと待っていた。
「空くんは随分大人しいんだねぇ。もっと声を聞きたいのだがね。そうだな…好きな食べ物は何かね?」
「え、えーと…オムライス…です。」
急に普通の質問をされ、素直に答えてしまった。
横でクヌギがクスッと笑った気がした。
「なるほど。空くんらしくて実に愛らしい。好きな事は何かな?」
「好きな事…漫画とか読むのは好きです…。」
「ほう。何か欲しい漫画があれば私が買ってあげるよ?」
「サワタリさん、漫画は私も好きで、図書館のように書籍だらけの部屋がある程なのです。空にも自由に読ませています。」
クヌギが横から口を挟む。
空は、普段外出できない時間を漫画や小説を読む事で潰し、気を紛らわしていた。
「ふむ、そうかそうか。どんな話が好きなのかな?ホラー系?アクション系かな?」
サワタリは空と話するのが楽しい様で、満面の笑みだった。
「えっと、怖いのは読まないです。ミステリーとか恋愛のやつとかを読みます。」
「そうかそうか。えっちなのは読まないのかい?」
サワタリがニタァと卑下た笑みを浮かべた。
急にそっち方面の質問になり、空は、来たか…という気持ちになった。
「読みません。」
「へぇ、空くんはえっちな事に興味はないのかい?」
「ありません。」
空はきっぱりと答えた。
「ふ、くく、ふはふふふ…!」
それを聞いたサワタリはおかしな笑い声をあげた。
「…なんですか…?」
笑われた理由が分からず、空は聞いた。
「いや、すまないね。今まで散々色んな男達に体を弄ばれてきたのに、と思ってしまってね。」
「それは僕の意思と関係なく無理矢理された事です…!」
空は声を荒らげた。
「すまない。怒らないでくれ。空くんはこの世界ではとても有名人なんだよ、絶世の美少年がいるとね。それも、こんなに幼くて可愛らしいのに、強気で芯があると聞いた。まさにその通りのようだ。ますます気に入った。クヌギくんが大金を詰んで手に入れたというのも納得出来る。」
サワタリは空の顔をじっと見て「私のモノになりなさい。」と言った。
それと同時に、空の隣からドンッ!という音がした。
「クヌギさん!?」
隣を見た空は驚きの声を上げた。
クヌギが意識を失って、テーブルに倒れ込んだのだ。
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