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一章 歪んだ生活
第一話 迷い込んだ少女
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森に囲まれた辺境の町に年の離れた兄妹が居た。町外れの一軒家で兄妹二人で自給自足をしながら暮らしている
「ラルカ、今から森に行くのか?」
「うん、さっき神父様に木苺を取って来てほしいって頼まれたんだ」
籠を手に持ち微笑んだ俺の妹はいつもと同じようにお気に入りのブーツにマントを羽織って玄関に向かった
「暗くなる前には帰れよ?」
「わかってるよ兄さん。行ってくるね!」
「お~行ってらっしゃい」
なんてこと無い…いつもの日常。ただ…この時何があっても行かせるべきじゃなかったんだ。そんなこと…今の俺は知りようもなかった
「今日はあんまり木苺が実ってないなぁ…兄さんにも持って帰りたいし、もう少し森の奥に行こうかな…?ん~…でも森の奥は行っちゃ駄目って神父様行ってたよね…」
【森の奥に行って帰ってきた者はいない】そんな噂が町に流れてて、神父様には森の奥へ行かないようにって言われてるんだよな…
視界の端に何かを捉えて咄嗟に視線を変えた
「あれ?今の影って…兎さんだ!捕まえたら兄さん喜ぶかな…あ!奥に行っちゃった…待って!」
森の奥…でも少しくらいなら平気だよね…
少女は走り去る兎を追いかけて森の奥へ入っていってしまった
「見失っちゃった…って、ここ…どこだろ…?もう真っ暗になっちゃってる。兄さんが心配するし早く帰らないと…」
「あれ、女の子だ…何でこんな所にいるの?迷い込んできちゃった?」
誰かいる?あれ…黒髪?珍しいな…でも…
「お兄さん…誰?なんで…森の中にいるの…?」
「あ~…森に住んでるから?それで、白髪のお嬢さんは何しにここへ?」
「神父様に頼まれた木苺を取りに来たの」
「木苺?wでも木苺が実るのは森の入口付近だろ?」
お兄さんも街の人かな?見た事はないけど…もしかしたら案内してもらえるかも!
「途中で兎さんを見つけたから追いかけてたんだけど見失っちゃって…黒髪のお兄さんは何でここにいるの?」
「ん~?妹が【誰か森に入ってきた】って言ったから確認をね…まぁ、君のことみたいだけど」
少し遠くを見るように彼は笑った
「私…?」
「あぁ…君名前は?もう日も暮れてる。夜の森は狼が出るから今夜は俺の屋敷に来な」
屋敷…領主様のお知り合いなのかな?でも森に入ってきたって…んーん、今はそんな事より狼の方が危ないな
「良いの?私…私の名前はラルカだよ」
「へ~ラルカちゃんか…それじゃあ行こうか」
「…うん。黒髪のお兄さんはなんて言うの?」
「俺はフィロ」
「フィロさんかぁ…お兄さんは優しいんだね」
あれ…少し困ったような表情?変なこと言ったかな…でも…笑ってるしな
「優しい…ねぇw俺の妹は優しいけど俺はどうだろうな」
「妹かぁ…お兄さんにも家族が居るんだね」
「言う事聞かない馬鹿な妹だけどな。ラルカちゃんにも居るの?」
「うん。兄さんがいるよ!」
「へ~…」
二人は並んで更に森の奥へと進んでいき、やがて大きな屋敷へと辿り着いた。不気味な洋館の重い扉をフィロが開き、ラルカの事を屋敷の中へと誘っていった。暗がりへ人影が吸い込まれると屋敷の扉は閉ざされ…ひとりでに鍵がかかった
「ラルカ、今から森に行くのか?」
「うん、さっき神父様に木苺を取って来てほしいって頼まれたんだ」
籠を手に持ち微笑んだ俺の妹はいつもと同じようにお気に入りのブーツにマントを羽織って玄関に向かった
「暗くなる前には帰れよ?」
「わかってるよ兄さん。行ってくるね!」
「お~行ってらっしゃい」
なんてこと無い…いつもの日常。ただ…この時何があっても行かせるべきじゃなかったんだ。そんなこと…今の俺は知りようもなかった
「今日はあんまり木苺が実ってないなぁ…兄さんにも持って帰りたいし、もう少し森の奥に行こうかな…?ん~…でも森の奥は行っちゃ駄目って神父様行ってたよね…」
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「あれ?今の影って…兎さんだ!捕まえたら兄さん喜ぶかな…あ!奥に行っちゃった…待って!」
森の奥…でも少しくらいなら平気だよね…
少女は走り去る兎を追いかけて森の奥へ入っていってしまった
「見失っちゃった…って、ここ…どこだろ…?もう真っ暗になっちゃってる。兄さんが心配するし早く帰らないと…」
「あれ、女の子だ…何でこんな所にいるの?迷い込んできちゃった?」
誰かいる?あれ…黒髪?珍しいな…でも…
「お兄さん…誰?なんで…森の中にいるの…?」
「あ~…森に住んでるから?それで、白髪のお嬢さんは何しにここへ?」
「神父様に頼まれた木苺を取りに来たの」
「木苺?wでも木苺が実るのは森の入口付近だろ?」
お兄さんも街の人かな?見た事はないけど…もしかしたら案内してもらえるかも!
「途中で兎さんを見つけたから追いかけてたんだけど見失っちゃって…黒髪のお兄さんは何でここにいるの?」
「ん~?妹が【誰か森に入ってきた】って言ったから確認をね…まぁ、君のことみたいだけど」
少し遠くを見るように彼は笑った
「私…?」
「あぁ…君名前は?もう日も暮れてる。夜の森は狼が出るから今夜は俺の屋敷に来な」
屋敷…領主様のお知り合いなのかな?でも森に入ってきたって…んーん、今はそんな事より狼の方が危ないな
「良いの?私…私の名前はラルカだよ」
「へ~ラルカちゃんか…それじゃあ行こうか」
「…うん。黒髪のお兄さんはなんて言うの?」
「俺はフィロ」
「フィロさんかぁ…お兄さんは優しいんだね」
あれ…少し困ったような表情?変なこと言ったかな…でも…笑ってるしな
「優しい…ねぇw俺の妹は優しいけど俺はどうだろうな」
「妹かぁ…お兄さんにも家族が居るんだね」
「言う事聞かない馬鹿な妹だけどな。ラルカちゃんにも居るの?」
「うん。兄さんがいるよ!」
「へ~…」
二人は並んで更に森の奥へと進んでいき、やがて大きな屋敷へと辿り着いた。不気味な洋館の重い扉をフィロが開き、ラルカの事を屋敷の中へと誘っていった。暗がりへ人影が吸い込まれると屋敷の扉は閉ざされ…ひとりでに鍵がかかった
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