11 / 30
一章 歪んだ生活
第十一話 嵐が過ぎ去る
しおりを挟む
二人が帰るのを見送ったあと硝子や木片が飛び散った玄関ホールを歩きながらフィロは静かに溜息をついた
「ボロボロだな…どうするか」
「いや~嵐が去っていったね」
「アイツ等よりもフシールの方が嵐だろうが…この惨状どうする気?」
「シャンデリア落ちてないからまだマシでしょ?それに飾ってた物も殆ど無事なんだしさ~」
瓦礫とかガラスが…危ないな…
「扉から階段に行くだけでも歩きにくいですね」
「ラルカ、躓かないようにな?」
「はい」
「それにしても…これは元の状態まで戻すの地獄だな」
「屋敷には修理師の方っていないんですか?」
「奴隷の中に居たっけ?」
「何人かいたと思うけど…お前が殺してなければ。というかその呼び方やめろよ」
あぁ…これは死んでる可能性が高そうだなぁ
「事実じゃん、命知らずが喧嘩売って無様に負けたくせに死にたくないって私達に縋ってきたんだからさ~」
フシールが表情を変えずに淡々と言うその光景に寒気を覚えながらもラルカはふと思った疑問を投げかけていた
「…殺さなかったんですか?」
「うん、殺してないよ。自分から玩具になりに来たんだからそう簡単には殺さないさ。まぁ治療もしないで地下牢に入れてるから何人か勝手に死んでるけど」
「フィロ兄に命乞いするなんて馬鹿だよね~生き長らえたらそれこそ死ねずに地獄を延々と味わうだけなんだから…」
「フシールとラルカも試してみるか?w」
試す…ならお兄様に壊されるって事だよね…
「絶っ対嫌!なんで好き好んで壊れに行くのよ…」
「私はお兄様になら壊されても良いですけどね」
「え~…そう返してくるの?wやっぱりラルカも大概狂ってるなw」
二人の異様な会話を聞きながらラルカを一瞬だけ見たフシールが小さく呟いた
「まぁ既にフィロ兄に壊されたようなもんだからな…」
「フシール、今なんか言ったか?」
「ん~?何も言ってないよw…マジで地獄耳だろこいつ…」
「そうそうw地獄耳だから小声で言っても聞こえてんだよ」
「怖いって!ていうか…これどこ向かってんの?談話室じゃないし…上に登る階段通り過ぎてなかった?」
確かに…普通についてきちゃってましたね
「地下牢だよ。修理師が居るかの確認と、まだラルカには地下牢を見せた事なかったなぁと思ってね」
「お姉様はもうお休みになられますか?」
「そうしよっかな…動き回ったから眠いしもう疲れたわ」
そう言いながら目を細めてあくびをした
「お前は無茶な戦い方するからいつも疲れるんだろ」
「寝れば回復するから大丈夫だよ。戦闘中はアドレナリン出てるから問題無いしねwあ~そだラルカちゃん、私の部屋の鍵預けとくからフィロ兄との用事終わったら部屋まで来て手当してくれない?」
「わかりました。でしたらなるべく早く向かいますね」
「どうせ寝てるから急がなくて良いよwなんなら傷口つついて起こしな」
「寝てたら普通に起こしてね? ラルカちゃん優しいからそんな事しないよね!?」
「流石にしませんよ…w」
その後フシールは来た道を戻り自室のある三階に登っていき、フィロとラル力は並んで暗い廊下を進んでいった
「こっち側って来たことあるの?」
「あります。でも…地下に続く道なんてありましたっけ?」
「この屋敷隠し部屋とか隠し通路多いからw今度色々教えてあげるよ」
隠し部屋…それに隠し通路かぁ
「楽しみにしてますね」
新たな客人が訪れた事で濃い一日になったせいか時間はすぐに流れて行き、嵐の様な一日はもう終わろうとしていた。人の消えた玄関ホールではステンドグラスから差し込む月明かりに照らされ割れた硝子や周囲に飛び散った血痕がキラキラと光る中、扉に鍵がかかる音が鳴り響いた
「ボロボロだな…どうするか」
「いや~嵐が去っていったね」
「アイツ等よりもフシールの方が嵐だろうが…この惨状どうする気?」
「シャンデリア落ちてないからまだマシでしょ?それに飾ってた物も殆ど無事なんだしさ~」
瓦礫とかガラスが…危ないな…
「扉から階段に行くだけでも歩きにくいですね」
「ラルカ、躓かないようにな?」
「はい」
「それにしても…これは元の状態まで戻すの地獄だな」
「屋敷には修理師の方っていないんですか?」
「奴隷の中に居たっけ?」
「何人かいたと思うけど…お前が殺してなければ。というかその呼び方やめろよ」
あぁ…これは死んでる可能性が高そうだなぁ
「事実じゃん、命知らずが喧嘩売って無様に負けたくせに死にたくないって私達に縋ってきたんだからさ~」
フシールが表情を変えずに淡々と言うその光景に寒気を覚えながらもラルカはふと思った疑問を投げかけていた
「…殺さなかったんですか?」
「うん、殺してないよ。自分から玩具になりに来たんだからそう簡単には殺さないさ。まぁ治療もしないで地下牢に入れてるから何人か勝手に死んでるけど」
「フィロ兄に命乞いするなんて馬鹿だよね~生き長らえたらそれこそ死ねずに地獄を延々と味わうだけなんだから…」
「フシールとラルカも試してみるか?w」
試す…ならお兄様に壊されるって事だよね…
「絶っ対嫌!なんで好き好んで壊れに行くのよ…」
「私はお兄様になら壊されても良いですけどね」
「え~…そう返してくるの?wやっぱりラルカも大概狂ってるなw」
二人の異様な会話を聞きながらラルカを一瞬だけ見たフシールが小さく呟いた
「まぁ既にフィロ兄に壊されたようなもんだからな…」
「フシール、今なんか言ったか?」
「ん~?何も言ってないよw…マジで地獄耳だろこいつ…」
「そうそうw地獄耳だから小声で言っても聞こえてんだよ」
「怖いって!ていうか…これどこ向かってんの?談話室じゃないし…上に登る階段通り過ぎてなかった?」
確かに…普通についてきちゃってましたね
「地下牢だよ。修理師が居るかの確認と、まだラルカには地下牢を見せた事なかったなぁと思ってね」
「お姉様はもうお休みになられますか?」
「そうしよっかな…動き回ったから眠いしもう疲れたわ」
そう言いながら目を細めてあくびをした
「お前は無茶な戦い方するからいつも疲れるんだろ」
「寝れば回復するから大丈夫だよ。戦闘中はアドレナリン出てるから問題無いしねwあ~そだラルカちゃん、私の部屋の鍵預けとくからフィロ兄との用事終わったら部屋まで来て手当してくれない?」
「わかりました。でしたらなるべく早く向かいますね」
「どうせ寝てるから急がなくて良いよwなんなら傷口つついて起こしな」
「寝てたら普通に起こしてね? ラルカちゃん優しいからそんな事しないよね!?」
「流石にしませんよ…w」
その後フシールは来た道を戻り自室のある三階に登っていき、フィロとラル力は並んで暗い廊下を進んでいった
「こっち側って来たことあるの?」
「あります。でも…地下に続く道なんてありましたっけ?」
「この屋敷隠し部屋とか隠し通路多いからw今度色々教えてあげるよ」
隠し部屋…それに隠し通路かぁ
「楽しみにしてますね」
新たな客人が訪れた事で濃い一日になったせいか時間はすぐに流れて行き、嵐の様な一日はもう終わろうとしていた。人の消えた玄関ホールではステンドグラスから差し込む月明かりに照らされ割れた硝子や周囲に飛び散った血痕がキラキラと光る中、扉に鍵がかかる音が鳴り響いた
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる