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二章 共に逝きる
第二十話 約束
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王都の中央、人が忙しなく行き交う中少年は中央の銅像の前で足を止めた。シオンの花束を足元に添え静かに天を仰ぐ
「母様…父様…俺はどうするのが正解ですか?俺に…あの子を守れるんですか?あの子が…これ以上辛い思いをしないなら…このまま受け入れるのが運命なんですか?」
「一人でブツブツと…何してんだ混血」
「ヴェルカーさん…その呼び方やめてくださいって言ってますよね?」
「悪いなエルピス。それで?よくここに来てるが何してんだ」
その呼び方も…
「…皮肉…ですか?まぁ良いか。来てる理由、墓参り…ですかね?」
「両親か」
「えぇ」
「尚更だな。何故ここなんだ」
ここが…あいつらの国だから…それにもう…
「…忘れない為に」
「いつまでも囚われてるのも考えものだな。両親と言うよりその像は敵だろ」
「そうですね。だからこそですよ」
「…」
「それで?ヴェルカーさんが人目のつく城下まで来たのはなんでですか?」
「お前さんの魔力は職人通りにいても感じ取れるほどデカくなってんだ。色々と見ることもあるし呼びに来た」
「わかりました、なら工房に向かいましょうか。俺等はここでは異端ですから」
「そうだな」
街の人間を横目に路地裏の闇へと二人は消えていった
「レヴナントにはもう慣れたか?」
「はい。たまにうるさいですけど」
「その声には耳を貸すな。何度も言うようだがこいつは呪われてんだ、声を受け入れたら戻れなくなる」
戻れなくなる…か
「…わかってますよ」
「大きな損傷はないな…大事に使ってくれてるようで何より」
「なんでヴェルカーさんはこんな大鎌を持っていたんですか?」
「友人が使ってたんだ…結局そいつも呪いで死んだ。正気を失い目に付くもの全てをただの肉塊にしてた。最終的には自分自身もな…所有者が居なくなったこいつは悪魔の所有物みてぇに禍々しかったのが嘘のようにただその場に残ってた」
「持って帰ったのは形見だから…ですか?」
「いや…俺もとっくに呪われてたんだろ、武器にも意思はある。所有者と武器は【相棒】になるんだ。こいつは孤独だった…俺は見てみたくなったんだよ。こいつを扱い共に生きれるやつがいるのか…な」
共に生きれるやつ…なら
「なぜ…俺にこれを」
「お前が人間じゃないからだ。ただの人間なら一年も持たず取り込まれて終わる。現にお前はこいつを手にしてから五年が経ってるが正気のままだろ?」
「…」
暫く沈黙が流れた。ヴェルカーはいったいハロスの何を知っているのだろうか
「ところで…お前さんからは随分と色んな匂いがするな。王都に来てる姿見てても思うがお前さんの種族は植物を好むのか?」
「俺は別に…母さんと妹は色んな植物が好きだったから種族って事なら関係あるかもですけど…俺は父さんに似てますから」
「お前の親父さんは不思議な奴だったな。あいつも【異端】なんだろうな…お前さんの家族は全員異端って呼ばれるのかもしれんが」
「…そういえば、なんでヴェルカーさんは父さんの事を知ってたんですか?」
「ただの縁だ。だがまぁクロウにしては良いやつだったよ」
「今日はもう帰りますね。また…いや、もし会うことが叶うのならばその時…」
「…!そうだな。【また】会えることを願ってるぞエルピス」
王都を後にしハロスは辺境の町へと帰りだす。王都を出る直前鴉が門の上で鳴き飛び立つ。まるで二度と来るなと言っているかのように…
「ようやく動くのかアンクロウ」
「黙ってろレヴナント」
「はいはいwホントにお前はシーユとは似てねぇな」
「それ以上言葉を発するならお前の魔力全部吸収するからな?」
「わぁったよ。黙るって」
「母様…父様…俺はどうするのが正解ですか?俺に…あの子を守れるんですか?あの子が…これ以上辛い思いをしないなら…このまま受け入れるのが運命なんですか?」
「一人でブツブツと…何してんだ混血」
「ヴェルカーさん…その呼び方やめてくださいって言ってますよね?」
「悪いなエルピス。それで?よくここに来てるが何してんだ」
その呼び方も…
「…皮肉…ですか?まぁ良いか。来てる理由、墓参り…ですかね?」
「両親か」
「えぇ」
「尚更だな。何故ここなんだ」
ここが…あいつらの国だから…それにもう…
「…忘れない為に」
「いつまでも囚われてるのも考えものだな。両親と言うよりその像は敵だろ」
「そうですね。だからこそですよ」
「…」
「それで?ヴェルカーさんが人目のつく城下まで来たのはなんでですか?」
「お前さんの魔力は職人通りにいても感じ取れるほどデカくなってんだ。色々と見ることもあるし呼びに来た」
「わかりました、なら工房に向かいましょうか。俺等はここでは異端ですから」
「そうだな」
街の人間を横目に路地裏の闇へと二人は消えていった
「レヴナントにはもう慣れたか?」
「はい。たまにうるさいですけど」
「その声には耳を貸すな。何度も言うようだがこいつは呪われてんだ、声を受け入れたら戻れなくなる」
戻れなくなる…か
「…わかってますよ」
「大きな損傷はないな…大事に使ってくれてるようで何より」
「なんでヴェルカーさんはこんな大鎌を持っていたんですか?」
「友人が使ってたんだ…結局そいつも呪いで死んだ。正気を失い目に付くもの全てをただの肉塊にしてた。最終的には自分自身もな…所有者が居なくなったこいつは悪魔の所有物みてぇに禍々しかったのが嘘のようにただその場に残ってた」
「持って帰ったのは形見だから…ですか?」
「いや…俺もとっくに呪われてたんだろ、武器にも意思はある。所有者と武器は【相棒】になるんだ。こいつは孤独だった…俺は見てみたくなったんだよ。こいつを扱い共に生きれるやつがいるのか…な」
共に生きれるやつ…なら
「なぜ…俺にこれを」
「お前が人間じゃないからだ。ただの人間なら一年も持たず取り込まれて終わる。現にお前はこいつを手にしてから五年が経ってるが正気のままだろ?」
「…」
暫く沈黙が流れた。ヴェルカーはいったいハロスの何を知っているのだろうか
「ところで…お前さんからは随分と色んな匂いがするな。王都に来てる姿見てても思うがお前さんの種族は植物を好むのか?」
「俺は別に…母さんと妹は色んな植物が好きだったから種族って事なら関係あるかもですけど…俺は父さんに似てますから」
「お前の親父さんは不思議な奴だったな。あいつも【異端】なんだろうな…お前さんの家族は全員異端って呼ばれるのかもしれんが」
「…そういえば、なんでヴェルカーさんは父さんの事を知ってたんですか?」
「ただの縁だ。だがまぁクロウにしては良いやつだったよ」
「今日はもう帰りますね。また…いや、もし会うことが叶うのならばその時…」
「…!そうだな。【また】会えることを願ってるぞエルピス」
王都を後にしハロスは辺境の町へと帰りだす。王都を出る直前鴉が門の上で鳴き飛び立つ。まるで二度と来るなと言っているかのように…
「ようやく動くのかアンクロウ」
「黙ってろレヴナント」
「はいはいwホントにお前はシーユとは似てねぇな」
「それ以上言葉を発するならお前の魔力全部吸収するからな?」
「わぁったよ。黙るって」
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