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二章 共に逝きる
第二十六話 旧友との別れ
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瓦礫だらけの玄関ホールで対峙する二人、五感なんか当てにならない空間でリーベリアは傷だらけのフシールを見下ろしていた
「魂の呪い具現…炎舞ー壊刺ー」
「…!っもう…ところ構わず燃やしてくれるじゃん」
「フシールちゃんがさっさと諦めてくれれば屋敷壊さないで済むんだけど?」
「なんで私が負けるの前提な…のっと!」
「っ…本を狙ってきたか…」
「それ壊したら魔法出せなくなるの?」
「暴走を抑えるための媒体だからねぇ…別に無くても発動は出来るよ」
「へ~暴走とかあるんだ」
「でも面倒くさいな…海来ー水砲ー」
「水?しまった…!っ…火薬が湿気るじゃん。厄介なことしてくれるね~」
「それが目的だったからね」
攻防は続き足場は徐々に消えていく
「ちまちま撃ってても変わんないなぁ…こういうのはどう?」
「ロケラン!?どこに隠し持ってんだよ!」
「発射が遅いから避けられるかぁ…ならこれは?」
「お前魔法袋でも持ってんの!?」
フシールが散弾銃を取り出しリーベリア目掛けて乱射しだした。しかし階段横へ隠れながら既に次の魔法陣を構築していた
「夢音ー鱗粉の檻ー…囲え!」
「わぁ…凄い綺麗」
「ボーッと見とれてる暇あんのかなぁ?炎舞ー火球ー」
「発火しやすい鱗粉…炎の檻ってことね…でもこんなんで閉じ込められると思ってる?」
「突っ切ってくるかよ普通」
「炎は慣れてんだw」
躊躇せず炎の中を抜けリーベリアに一直線に向かっていく
「捉えた…これで!」
「…残念」
「…は?」
目の前に居たリーベリアの姿が消えフシールは投げ出されるように地面に転がり込む
「夢音ー幻煙ーこんなに煙が充満してたら君でも見分けはつかないでしょ?」
「偽物…っ…力が…」
「この煙は吸えば麻痺するからね。耐性が高いのか効果が出るのが随分と遅かったけど…じゃあ…その状態でもこれ避けれる?鋼光ー刺花ー」
「嘘…最っ悪!w」
無数のナイフがフシール目掛けて落ちてくる。体が麻痺した状態で全て避け切るのは不可能だった
「つぅ…」
「半身犠牲にして生き延びたんだ…左手は完全に使い物にならないけど銃使いがまだやる気?」
「貴方程度なら片腕使えれば十分だよ」
「なら試そうか?嵐空ー風刃ー」
「斬撃…?対処はフィロ兄ので慣れてるけど…」
「さっきより動けるようになってるみたいだね」
「お喋りしたおかげで少しは回復したからね」
「回復スピードが異様に早いな…」
「さて…どうするか…」
瓦礫の裏に身を潜めながら新しく弾を装填していた。フシールは自分が勝てる確率なんてゼロに等しいのを分かっていた
「呑気に考えてる暇あるの?」
「もう少しゆっくりさせてよね!」
「断るw氷界ー牢壁ー」
「無駄に場所が狭まるなぁ…」
「エトアルの為にさっさと始末しないとなんだよね~大人しく逝ってくれない?」
「あの女に恋情でも抱いてんの?wどうせ無駄なのに…貴方も彼女もここで死ぬんだから!」
「黙れよ…炎舞ー爆来ー」
「マジで動きにくいなぁ…飛べるのズル過ぎ」
「ちょこまか動くネズミみたいなやつには言われたくないね」
「クッソが…!」
逃げながら撃ち続けるも掠ったのでさえ三、四発。気がつけば扉の前まで追い詰められていた
「もう逃げ場は無いよ?」
「あ~ぁ流石に分が悪いか…」
「十年…楽しかったよフシールちゃん…夢音ー蠱毒ー」
「私も。最期にこんなに楽しめたしね…ねぇ…リーベリアさん【先に逝って待ってて】…ね?」
…バン!
「何言っ…て…かはっ…!」
「いくら魔導師でも心臓撃ち抜かれたら死ぬでしょ?構造は普通の人間と変わんないんだから」
リーベリアは背後から飛んできた弾丸に胸元を撃ち抜かれ静かにその場に崩れ落ちた。やがて大量の血が流れ出し周りが赤く染まっていく
「ラルカちゃんにカラクリ頼んどいて良かった…使う事になるなんて思わなかったけど」
「糸で…引き金を…?」
「そ~ゆ~こと。いいねぇ…リーベリアさんの苦しむ顔も貴方の魔法みたいに綺麗だなぁ…」
「狂ってる…」
「…そうだね。いつからだったかなぁ…最初はこんなんじゃなかった筈なんだけど…」
「なんで…君等は…」
「…楽しかったよ?私達もお礼を言いたいんだ十年間…ありがとね。ずっと楽しかった…楽し過ぎてさぁ…私もフィロ兄も貴方を殺せなかった…だけど…これ以上はもう無理だったんだよ…例えラルカちゃんのことが無くても…」
「やっぱり…か…今まで見逃してくれてありがとう…君等が…自由になれることを祈ってるよ…フシールちゃん」
「…大丈夫。貴方の毒ならきっと私も…」
フシールはそれ以上言葉を発さなかった。リーベリアの頭に銃口を当て引き金を引く。一粒の雫が銃に落ちた
「魂の呪い具現…炎舞ー壊刺ー」
「…!っもう…ところ構わず燃やしてくれるじゃん」
「フシールちゃんがさっさと諦めてくれれば屋敷壊さないで済むんだけど?」
「なんで私が負けるの前提な…のっと!」
「っ…本を狙ってきたか…」
「それ壊したら魔法出せなくなるの?」
「暴走を抑えるための媒体だからねぇ…別に無くても発動は出来るよ」
「へ~暴走とかあるんだ」
「でも面倒くさいな…海来ー水砲ー」
「水?しまった…!っ…火薬が湿気るじゃん。厄介なことしてくれるね~」
「それが目的だったからね」
攻防は続き足場は徐々に消えていく
「ちまちま撃ってても変わんないなぁ…こういうのはどう?」
「ロケラン!?どこに隠し持ってんだよ!」
「発射が遅いから避けられるかぁ…ならこれは?」
「お前魔法袋でも持ってんの!?」
フシールが散弾銃を取り出しリーベリア目掛けて乱射しだした。しかし階段横へ隠れながら既に次の魔法陣を構築していた
「夢音ー鱗粉の檻ー…囲え!」
「わぁ…凄い綺麗」
「ボーッと見とれてる暇あんのかなぁ?炎舞ー火球ー」
「発火しやすい鱗粉…炎の檻ってことね…でもこんなんで閉じ込められると思ってる?」
「突っ切ってくるかよ普通」
「炎は慣れてんだw」
躊躇せず炎の中を抜けリーベリアに一直線に向かっていく
「捉えた…これで!」
「…残念」
「…は?」
目の前に居たリーベリアの姿が消えフシールは投げ出されるように地面に転がり込む
「夢音ー幻煙ーこんなに煙が充満してたら君でも見分けはつかないでしょ?」
「偽物…っ…力が…」
「この煙は吸えば麻痺するからね。耐性が高いのか効果が出るのが随分と遅かったけど…じゃあ…その状態でもこれ避けれる?鋼光ー刺花ー」
「嘘…最っ悪!w」
無数のナイフがフシール目掛けて落ちてくる。体が麻痺した状態で全て避け切るのは不可能だった
「つぅ…」
「半身犠牲にして生き延びたんだ…左手は完全に使い物にならないけど銃使いがまだやる気?」
「貴方程度なら片腕使えれば十分だよ」
「なら試そうか?嵐空ー風刃ー」
「斬撃…?対処はフィロ兄ので慣れてるけど…」
「さっきより動けるようになってるみたいだね」
「お喋りしたおかげで少しは回復したからね」
「回復スピードが異様に早いな…」
「さて…どうするか…」
瓦礫の裏に身を潜めながら新しく弾を装填していた。フシールは自分が勝てる確率なんてゼロに等しいのを分かっていた
「呑気に考えてる暇あるの?」
「もう少しゆっくりさせてよね!」
「断るw氷界ー牢壁ー」
「無駄に場所が狭まるなぁ…」
「エトアルの為にさっさと始末しないとなんだよね~大人しく逝ってくれない?」
「あの女に恋情でも抱いてんの?wどうせ無駄なのに…貴方も彼女もここで死ぬんだから!」
「黙れよ…炎舞ー爆来ー」
「マジで動きにくいなぁ…飛べるのズル過ぎ」
「ちょこまか動くネズミみたいなやつには言われたくないね」
「クッソが…!」
逃げながら撃ち続けるも掠ったのでさえ三、四発。気がつけば扉の前まで追い詰められていた
「もう逃げ場は無いよ?」
「あ~ぁ流石に分が悪いか…」
「十年…楽しかったよフシールちゃん…夢音ー蠱毒ー」
「私も。最期にこんなに楽しめたしね…ねぇ…リーベリアさん【先に逝って待ってて】…ね?」
…バン!
「何言っ…て…かはっ…!」
「いくら魔導師でも心臓撃ち抜かれたら死ぬでしょ?構造は普通の人間と変わんないんだから」
リーベリアは背後から飛んできた弾丸に胸元を撃ち抜かれ静かにその場に崩れ落ちた。やがて大量の血が流れ出し周りが赤く染まっていく
「ラルカちゃんにカラクリ頼んどいて良かった…使う事になるなんて思わなかったけど」
「糸で…引き金を…?」
「そ~ゆ~こと。いいねぇ…リーベリアさんの苦しむ顔も貴方の魔法みたいに綺麗だなぁ…」
「狂ってる…」
「…そうだね。いつからだったかなぁ…最初はこんなんじゃなかった筈なんだけど…」
「なんで…君等は…」
「…楽しかったよ?私達もお礼を言いたいんだ十年間…ありがとね。ずっと楽しかった…楽し過ぎてさぁ…私もフィロ兄も貴方を殺せなかった…だけど…これ以上はもう無理だったんだよ…例えラルカちゃんのことが無くても…」
「やっぱり…か…今まで見逃してくれてありがとう…君等が…自由になれることを祈ってるよ…フシールちゃん」
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