TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―

夕月かなで

文字の大きさ
13 / 32
第1章 転生して女の子になりました。(小学校1年生)

第13話 夏はプールだ!

しおりを挟む
 ジリジリと強い日差しが子供達の作る波に揺られていく。
 今日は夏休みの中で数日だけ設けられた、クラス毎に小学校のプールが使用出来る日です。
 九重先生に許可を貰ってメグちゃんと花ちゃんの二人も一緒に参加出来るようにしてもらおうと思ったのですが、どうやら参加者の妹弟は元から参加出来るそうです。
 なので愛ちゃん湖月ちゃんが一度私の家まで来てくれて、愛ちゃんママ、湖月ちゃんママ、花ちゃんママ、そしてお母さんの引率の元、両手にメグちゃんと花ちゃんを携えて学校へとやって来ました。

 私の学校ではPTA会長の意見によって着替えは小学一年生から男女別々になっています。
 私は前世のこともあり特に気にならないけど、愛ちゃんたち四人の着替えが男子に見られなくてとても安心です。
 勿論私はこっそりと見ています。
 いえ、今は女の子なので犯罪じゃないです。
 合法! 合法だから!!

「おねえちゃん、きがえよ!」
「ほいほい」
「ねえねー! 水着きたー!」
「可愛いねー。天使だよー!」
「うちらは? なぁなぁうちらは?」
「湖月ちゃんも愛ちゃんも可愛いよー!」
「えへへ、可愛いだなんて……」

 そうして褒めて恥じらう皆をニマニマしながら見て、私もスクール水着に着替えていきます。
 メグちゃんと花ちゃんは普通の水着ですが私と愛ちゃん、湖月ちゃんは学校指定のスクール水着です。
 早速プールの中へ向かおうとするメグちゃん花ちゃんを抱き止めて、まずは準備運動です。
 これを忘れてはいけませんよ!

「それじゃあまず屈伸からね。いっちにーさんしー」
「ごーろくしーちはーち」
「ちゃんとしないと怪我しちゃうからね」

 プールサイドを囲むコンクリートの塀に備え付けられた物干しの棒に持ってきたタオルを掛けて、首にゴーグルを掛けたまま皆の前に立ち準備運動を開始します。
 私が先に掛け声を上げ、皆が続いて数を数える。
 最初は五人でやろうと思ってたのですが、どうしてか今プールサイドにいる全員が私の掛け声に合わせ準備運動をしています。
 まぁいいんだけど、男たちは私のお友達に近付くなよ!

 今日プールの監視担当をしている九重先生がキラキラした目でこちらを見ています。
 あれは、もう師匠を見る弟子だね。
 期待を裏切らないように頑張ろう。

「ほらそこ、もっと腰を深くまで下ろして」
「あなたは腕をもっと伸ばして」
「湖月ちゃん、だらーっとしてると怒るよ?」
「かんにんや! ちゃんとするわ~」
「最初からしなさいよ」

 途中湖月ちゃんの妨害にあった気がしたけど、なんとか準備運動を終えた私たちは試練へとやってきました。
 前世の頃では地獄と名付けられていたのですが、こちらシャワースペースになります。
 日光で温まっているプール内に比べ明らかにシャワーの方が温度が低いので、全員が悲鳴を上げては楽しそうにはしゃいでいます。
 最初は冷たいのが来るって身構えてるんだけど、浴びると皆楽しくなってはしゃいじゃうんだよね。
 シャワーから水が降ってきたときにびっくりしてメグちゃんが抱きついてきたので、二人でじゃれあいました。
 楽しい、この時が永遠に続いてもいいのよ。



「プールだー!」
「いくでー!」
「あ、危ないよこづきちゃん!」
「駄目ですよ皆さん! プールサイドは走らないで!」
「滑ると危険ですから歩いて! 特にそこの関西弁少女!」

 九重先生が慌てたように注意したので、私も名指しで注意します。
 こら湖月ちゃん、そんな空気読んでやぁみたいな顔しないの!

 初めに会ったときはこんなキャラじゃなかったはずなんだけどなぁ、湖月ちゃん。
 私たちと遊ぶにつれて意外とお茶目というか、奔放な性格が浮き彫りになって来ました。
 因みに愛ちゃんは変わらず小動物のような可愛さです。
 いや、湖月ちゃんもちょっと馬鹿っぽくて可愛いんだけどね!

「それじゃあプール入ろっか」
「うん!」
「あーい!」

 先に行ってしまった二人を追うように、左手にメグちゃん右手に花ちゃんというまさに両手に花の状態でプールへ向かいます。
 しっかりと握ってくれる二人の可愛さに当てられて、熱中症になってしまいそうだよお姉ちゃんは。
 すれ違う小学生たちがこちらを見ては羨ましそうに去っていく。
 ふふふ、羨ましいだろう?
 誰にも渡さないけどね!

「いいなぁ、あの二人」
「わたしも諸弓さんと手繋いでみたいなー」
「うんうん! わかるー!」
「千佳ちゃん、妹さんたちにもあんなに優しいんですね! 先生感動です!」

 何だか向こうの女の子たち&九重先生が騒がしい。
 まぁ、プールだからテンション上がってるんだろうね! 私も思いっきり遊ぶぞー!

 その時私たちは、楽しいプールの一日にあんな事件が起きるとは思いもしなかったのです。
 そう、まさか湖月ちゃんの身にあんなことが起きるなんて……。

 あ、心配しなくても大丈夫ですよ?
 全部私が解決してみせますから!
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

処理中です...