ルカとカイル

松石 愛弓

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お節介?なオウムインコさん

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 静かな朝。小鳥のさえずりが聞こえ、柔らかな陽射しが窓のカーテンを照らしています。

 ルカの隣では、すぅすぅ…と小さな可愛い寝息。
 柔らかなフワモコ小虎のカイルが、ルカに抱きついて眠っているところです。

 このごろ寒くなってきたので、暖かくてふわもこのカイルは湯たんぽのようです。
 愛らしい小虎カイルはふと目を覚ますと、隣でまだ眠っているルカの頬に朝のキスをして、そっとベッドから降りました。

 ルカの好きな果物をもいできてあげようと思って庭に出ると、オウムインコさんが鶏の鶏助さん一家と遊んでいました。

「オウムインコさん、おはよう」
「カイルクン、オハヨウ!」
 オウムインコさんは少し片言だけど、お話できる鳥です。

「カイルクン、ルカチャンニ 告白シタ?」
 思ったことは何でも言ってしまうオウムインコさん。

「朝っぱらから何を聞くんだよ」
 カイルは照れくさくて家に入ってしまいました。

「コレハ、何トカシテアゲナケレバ!」
 オウムインコさんは、カイルの恋のキューピットになろうと勝手に決意してしまいました。

 キッチンから、カイルのパパとママの話し声が聞こえてきます。
「アーシャ、おはよう。今日も可愛いね。愛してるよ」
「レオン、私もよ」
 双子の赤ちゃん虎がぐずりだしたので、夫婦であやしているようです。

 庭では鶏助さん一家が朝のランニングを始めました。
「ファイト~!」
「「「「「いっぱ~つ!」」」」」
 5羽の雛たちも元気いっぱいです。

 そんな様子を見ながら、オウムインコはルカの部屋へと飛んでゆきました。

 ルカは起きて身支度をしていました。
「ルカチャン、オハヨウ!」
「あら、オウムインコさん。おはよう」

「ボク、ルカチャンニ 伝エタイコトガ アルンダ」
「なぁに?」

「カイルクンハネ、ルカチャンヲ…」
「私を?」

「今日モ可愛クテ、ファイト一発、ナンダヨ!」
「?」

「ジャア、伝エタカラネ!」
 オウムインコさんは、カイルの気持ちを伝えた気持ちになって、やりきった爽快感に満足しながら森へと飛んでゆきました。

 ルカは、どういう意味だろうと考えます。
「可愛くて、ファイト一発…。スポーツしてる私が可愛く見える?…ようするに、私とスポーツというか鍛錬したいってことなのね!」

 小虎姿のカイルを探し見つけ、抱きしめるルカ。
「カイル! オウムインコさんからカイルの気持ちは聞いたわよ」
「えっ」
「私もカイルと同じ気持ちよ!」
「えぇっ♪」
 ついに両想いに?ここまで長かった…!と、カイルが感慨にふけっていると、
「朝食後、すぐに行きましょう♪」
「…行く?」
 どこへ? というか何だか凄く嫌な予感がするのは気のせいだろうか。とカイルは思いました。


 1時間後。
 ルカとカイルは地獄谷にいました。

「私と鍛錬したかったんでしょ? ここなら思いっきりやれるわよ!」

 ドッカ~ン!!
 早速、魔法で大岩を破壊するルカ。
 見事に大穴が開いて、ルカとは喧嘩したくないと心に誓ってしまうカイル。

「ねぇ、鍛錬してる私って可愛く見えるって本当?」
 そんなこと言った覚えないけど~!とも言いにくい。
「はは…。可愛い~、ルカ」
「やったあ~! あの山の頂上まで走るわよ!」
「えぇ~っ!何時間もかかるよ!」
 瞬間移動できるのに、なんでこんな苦労を~!

 と言いつつ、ルカと一緒に過ごす時間は、たとえ厳しい鍛錬であっても、幸せな時間に思えるカイルなのでした。
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