異世界転移したので旅してみました

松石 愛弓

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ルークとの出会い

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 勇者が強くなるかも?と言われている滝にしばらく打たれてみましたら、
 効果ありました!!
 よかった!!
 狼さん魔獣さんに会う前に強くなれてよかった!!
 とか言いながら 狼さんに出会うことなく旅できるかもしれないけど
 まぁとにかくよかった。
〈全身茶色スーツ木の葉添え〉から 普通の服に着替えられてよかった。
 もう お猿さんに笑われることもない♪

 リリちゃんも魔法が使えるようになったので ちょっとふたりで練習してから 結界を張って昼食をとることに。
 リリちゃんがポシェットからピクニックシートを出してくれて、ほかほかのお弁当を渡してくれた。おかずがいろいろ入ってる。
「出来立ての状態で保存できるから 温かいものを食べれるの。航さんのいた日本の料理本を勉強したのよ」
「ありがとう」
 リリちゃんは努力家なんだな。見習わないと。
 熱々のハンバーグ とても美味しい。

 そのお肉の匂いにつられたのか 1匹の白い狼がやってきた。
 僕の前にお座りし じっと見つめてくる。
『肉がほしいのだが・・ちょうだい♪』
 薄いブルーの瞳で首を傾げておねだりする狼に ちょっとコケた。
 イメージが・・狼のイメージが違う!
 白くて美しい狼は まるで飼い犬のように愛想が良い。にこにこ笑ってる~?
「もしもし、狼さん? あなたは本当に狼さん? 僕たちを食べようとか思ってないの?」
 一応 大事なところを確認しておかないと。
『旅人を襲って生肉を食らう狼もいるが、罪も無い旅人を食らうのは後味が悪くてな。用心棒に雇ってもらえないだろうか。悪人なら成敗する』
 まさかの狼の用心棒志願。
「まぁ、それは助かるわ♪ ねぇ、航さん」
 リリちゃんは超ノリ気。
 そりゃあそうだよな。
 魔法を使えるようになったといっても 実戦でどれだけ対応できるかわからないし
 戦い慣れた?狼の用心棒がいたほうが安心だ。
 狼の言うことを まるっと信じていいのか多少の不安はあるが 良い狼だと信じることにしよう。
「じゃあ、用心棒さん、これからよろしくね!」
 白い狼は 嬉しそうに目を細めた。
『我のことはルークと呼んでくれ』
「私はリリよ♪」
「僕は航」
 大型犬くらいの大きさのルークは毛並みも綺麗でかっこいい。
 リリちゃんがポシェットから出した お肉の塊を旨そうに食べた。ワイルド~。

 食べ終わって休憩していると 
 ルークが『実は大きくなれたりするのだ』と言って 急に10mくらいの大きさになった。
 でかっ!
『尻尾の上で寝てもいいぞ』と ふわふわの尻尾をフリフリするので
 うずうずしてきて リリちゃんと一緒にダイブした。

 ふかふかだぁ~!気持ちいい・・。人をだめにする尻尾だなこれは・・。
 ひと口で食べられてもおかしくない状況だというのに
 あまりの肌触りの良さに こてんと寝てしまったのでした。
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