26 / 137
1章 夢現ダンジョン
25話【出会ったものたち/武藤視点】
しおりを挟む
坊主たちに行って来ると挨拶をして、俺たちは8階を進む。
何の問題もなく、半ば駆け足で8階を走破している。これだけ延々動き回っても息が切れず、大して汗もかかない。
ステータスの恩恵だろう。
モンスターも相変わらず一撃で倒せている。これなら、最後の10階くらいは小部屋を探索してもよさそうだ。
6階、7階と他パーティーとの接触は今のところない。
進めている奴らは多分俺たちほど有利ではなくとも、それなりに強化して進んでいるんだろう。
特に、PKをやった奴は強いはずだ。他人から武器も装備もアイテムも全部奪い取り強化しているのだから、ソロでも攻略可能な奴がいてもおかしくはない。
本能的にダンジョンのアナウンスは真実だとわかる。嘘ではないと。
だけどそれでも信じない奴は信じない。
特に自分を正義だと思い込んでる奴なんかは厄介だ。そういう手合いは言葉は通じても、会話にはならない。
思い込みで全てを塗りつぶしてこようとする。
そんな奴が、でかい力を持って、自分が正しいからと他プレイヤーを殺して回っていたりしたら。
悪役のキャラ立てとしてはいいかもしれんが、今この場で出会う展開はボツにして欲しいところだ。
気配察知で小部屋の探知もして来たが、6階、7階の小部屋は攻略されてなかった。
いままでの攻略を考えると、ボス部屋に人が入る、もしくはボス討伐がされると階層リセットがされるんだろう。
攻略中のパーティーがいる階層では何もない小部屋がいくつかあったし、その部屋に入ったことも聞いた。
モンスターを屠り、思考を切り替える。
5階で動けなくなっていた人間は真っ当な感性を持った一般的な人間が多かった。夢だと思ってゲーム感覚で進めていたら、ガツンと真実をぶつけられて怖くなったんだろう。
パーティー同士で協力してのが大半だったようだが、人数に欠けが出ている話も聞いた。
中にはゲーム感覚だけで進んでPvPをしかけたりするヤツだっていたはずだ。
坊主の友人もそうだったんだろうし、告白しなかった人間の中にもPvPをやらかしたヤツもいるだろうが、そこら辺は原国のおっさんや真瀬の坊主たちに任しゃいいだろう。
俺たちには既に、その程度の信頼関係は、ある。
何より、誰が誰を殺したかなんて、ここじゃ証明ができない。
待機している保護した連中のステータスに、PvPについての表示はなかった。つまり、プレイヤーハント、PK自体もこのダンジョンでは容認されていて、今のところはデメリットがない。
そして、俺たちは駆け足で小部屋も無視して攻略している分、先発しただろう他パーティーとぶつかる可能性は大きい。
この8階には、いくつか何もない小部屋があった。
この先で多分ぶつかる。まともな人間のパーティーであることを祈るしかない。
森脇さんはともかく、宗次郎と雛実ちゃんの2人は中学生だってのに、真実はどうあれ、折れない。
強い子たちだと思う。
だからこそ護ってやりたい。
俺が中坊の頃、俺と姉貴を護ってくれる大人なんてもんは殆どいなかった。
だから、俺は子供を護れる大人になろうと思った。
俺があの頃に欲してやまなかった、頼れる大人になりたいと願い続けていた。
少しは護れてるといい。
力になれているなら、嬉しい限りだが。
「待った」
俺が止めると同時に、宗次郎が俺を見る。
宗次郎も気配察知で気付いたんだろう。
「奥に4人、人だ」
宗次郎がぽつりと言う。
防御結界は働いている。雛実ちゃんの敏捷バフと、真瀬の坊主の筋力バフもかかっている。
ヤバイ相手で、戦力的に拘束が出来ず、殺さなきゃならねえ時は――俺が殺ろう。
中学生2人や警察官を人殺しにするわけにはいかねえんだ。蘇生だってある。
この4人が徒党を組んだPK集団なら、俺が命を張って、斬り殺す。
再び腹を決めて、宗次郎たちを下がらせる。
俺と森脇さんで少し前に出て、声を張った。
「こっちは攻撃の意志はない!! あんたらはどうだ!」
すると若い男の声が返ってきた。
「こちらもない! 今そちらに向かう」
森脇さんの魔術ライトで照らされた道の奥、薄暗がりから4人の男女がゆっくりと両手を挙げて歩いてくる。
「俺は木村、自衛官だ」
一番前を歩いてくる男が言った。
「僕は森脇と言います。警察官です」
森脇さんの言葉に、向こうのパーティー4人がほっとした顔をして手を下ろす。
時間はないが、合流して会話をすることにした。
どうやらこの4人は、5階のアナウンスに折れずに進んだらしい。制限時間があることを危惧したのだろう。
聞くと5階に人が溜まる前のことだったようだ。こちらの事情を話すと、協力してくれることになった。
4人とも、真っ当な人間らしい。
人を殺す羽目にならずに済んでほっとした。
それに何より戦力が増え、攻略がしやすくなった。
彼らに小部屋を攻略して貰い、俺たちが通路を掃除することにした。
マップを開けば彼らの位置はわかる。彼らにも気配察知を持つメンバーがいたが、マップリンクがあるレベルではないらしい。
それでも人間を感知は出来るとのことなので、こっちから合流の際に俺がまた声をかけることにした。
そうして、短時間で8階は全ての小部屋を含む、ボス部屋以外の攻略が完了し、待機所になっている階段部屋へと8人で到着した。
到着してすぐに出会った自衛官パーティーを紹介した。自衛官と主婦、そして坊主たちとは違う制服の女子高校生2人。
彼らは6階7階もしっかり探索して先に進んでいた。
蘇生の珠の上級を手に入れていたのだ。
上級はステータス画面上で時間切れになっていない者1人を蘇生復活させるアイテムだった。
これで有坂の嬢ちゃんの蘇生師で得られるであろう効果が、ほぼ確定したと言ってもいいだろう。
彼らはもし、死亡者がいるなら使って欲しいと言ってくれた。が、今はこのアイテムの存在を秘匿して貰うことにした。
揉め事の種になりかねないからだ。
ステータスが開けるパーティーメンバーが生存していて、パーティー解散をしていない死亡者が誰でも蘇生出来る可能性が、蘇生師にはある。
今1回こっきりの蘇生で話し合ったり、争って時間を無為に消費するわけにはいかねぇからな、と言うと全員が理解を示してくれた。
希望の芽が出てきた。
無論9階や10階が無人、あるいは彼らのような善人だけとは限らない。
だからまだ気は緩められない。
俺を慕ってくれる子供共が生きて帰れるために。
あいつらが護りたいものを護れるように。
俺は出来ることをしよう。
何の問題もなく、半ば駆け足で8階を走破している。これだけ延々動き回っても息が切れず、大して汗もかかない。
ステータスの恩恵だろう。
モンスターも相変わらず一撃で倒せている。これなら、最後の10階くらいは小部屋を探索してもよさそうだ。
6階、7階と他パーティーとの接触は今のところない。
進めている奴らは多分俺たちほど有利ではなくとも、それなりに強化して進んでいるんだろう。
特に、PKをやった奴は強いはずだ。他人から武器も装備もアイテムも全部奪い取り強化しているのだから、ソロでも攻略可能な奴がいてもおかしくはない。
本能的にダンジョンのアナウンスは真実だとわかる。嘘ではないと。
だけどそれでも信じない奴は信じない。
特に自分を正義だと思い込んでる奴なんかは厄介だ。そういう手合いは言葉は通じても、会話にはならない。
思い込みで全てを塗りつぶしてこようとする。
そんな奴が、でかい力を持って、自分が正しいからと他プレイヤーを殺して回っていたりしたら。
悪役のキャラ立てとしてはいいかもしれんが、今この場で出会う展開はボツにして欲しいところだ。
気配察知で小部屋の探知もして来たが、6階、7階の小部屋は攻略されてなかった。
いままでの攻略を考えると、ボス部屋に人が入る、もしくはボス討伐がされると階層リセットがされるんだろう。
攻略中のパーティーがいる階層では何もない小部屋がいくつかあったし、その部屋に入ったことも聞いた。
モンスターを屠り、思考を切り替える。
5階で動けなくなっていた人間は真っ当な感性を持った一般的な人間が多かった。夢だと思ってゲーム感覚で進めていたら、ガツンと真実をぶつけられて怖くなったんだろう。
パーティー同士で協力してのが大半だったようだが、人数に欠けが出ている話も聞いた。
中にはゲーム感覚だけで進んでPvPをしかけたりするヤツだっていたはずだ。
坊主の友人もそうだったんだろうし、告白しなかった人間の中にもPvPをやらかしたヤツもいるだろうが、そこら辺は原国のおっさんや真瀬の坊主たちに任しゃいいだろう。
俺たちには既に、その程度の信頼関係は、ある。
何より、誰が誰を殺したかなんて、ここじゃ証明ができない。
待機している保護した連中のステータスに、PvPについての表示はなかった。つまり、プレイヤーハント、PK自体もこのダンジョンでは容認されていて、今のところはデメリットがない。
そして、俺たちは駆け足で小部屋も無視して攻略している分、先発しただろう他パーティーとぶつかる可能性は大きい。
この8階には、いくつか何もない小部屋があった。
この先で多分ぶつかる。まともな人間のパーティーであることを祈るしかない。
森脇さんはともかく、宗次郎と雛実ちゃんの2人は中学生だってのに、真実はどうあれ、折れない。
強い子たちだと思う。
だからこそ護ってやりたい。
俺が中坊の頃、俺と姉貴を護ってくれる大人なんてもんは殆どいなかった。
だから、俺は子供を護れる大人になろうと思った。
俺があの頃に欲してやまなかった、頼れる大人になりたいと願い続けていた。
少しは護れてるといい。
力になれているなら、嬉しい限りだが。
「待った」
俺が止めると同時に、宗次郎が俺を見る。
宗次郎も気配察知で気付いたんだろう。
「奥に4人、人だ」
宗次郎がぽつりと言う。
防御結界は働いている。雛実ちゃんの敏捷バフと、真瀬の坊主の筋力バフもかかっている。
ヤバイ相手で、戦力的に拘束が出来ず、殺さなきゃならねえ時は――俺が殺ろう。
中学生2人や警察官を人殺しにするわけにはいかねえんだ。蘇生だってある。
この4人が徒党を組んだPK集団なら、俺が命を張って、斬り殺す。
再び腹を決めて、宗次郎たちを下がらせる。
俺と森脇さんで少し前に出て、声を張った。
「こっちは攻撃の意志はない!! あんたらはどうだ!」
すると若い男の声が返ってきた。
「こちらもない! 今そちらに向かう」
森脇さんの魔術ライトで照らされた道の奥、薄暗がりから4人の男女がゆっくりと両手を挙げて歩いてくる。
「俺は木村、自衛官だ」
一番前を歩いてくる男が言った。
「僕は森脇と言います。警察官です」
森脇さんの言葉に、向こうのパーティー4人がほっとした顔をして手を下ろす。
時間はないが、合流して会話をすることにした。
どうやらこの4人は、5階のアナウンスに折れずに進んだらしい。制限時間があることを危惧したのだろう。
聞くと5階に人が溜まる前のことだったようだ。こちらの事情を話すと、協力してくれることになった。
4人とも、真っ当な人間らしい。
人を殺す羽目にならずに済んでほっとした。
それに何より戦力が増え、攻略がしやすくなった。
彼らに小部屋を攻略して貰い、俺たちが通路を掃除することにした。
マップを開けば彼らの位置はわかる。彼らにも気配察知を持つメンバーがいたが、マップリンクがあるレベルではないらしい。
それでも人間を感知は出来るとのことなので、こっちから合流の際に俺がまた声をかけることにした。
そうして、短時間で8階は全ての小部屋を含む、ボス部屋以外の攻略が完了し、待機所になっている階段部屋へと8人で到着した。
到着してすぐに出会った自衛官パーティーを紹介した。自衛官と主婦、そして坊主たちとは違う制服の女子高校生2人。
彼らは6階7階もしっかり探索して先に進んでいた。
蘇生の珠の上級を手に入れていたのだ。
上級はステータス画面上で時間切れになっていない者1人を蘇生復活させるアイテムだった。
これで有坂の嬢ちゃんの蘇生師で得られるであろう効果が、ほぼ確定したと言ってもいいだろう。
彼らはもし、死亡者がいるなら使って欲しいと言ってくれた。が、今はこのアイテムの存在を秘匿して貰うことにした。
揉め事の種になりかねないからだ。
ステータスが開けるパーティーメンバーが生存していて、パーティー解散をしていない死亡者が誰でも蘇生出来る可能性が、蘇生師にはある。
今1回こっきりの蘇生で話し合ったり、争って時間を無為に消費するわけにはいかねぇからな、と言うと全員が理解を示してくれた。
希望の芽が出てきた。
無論9階や10階が無人、あるいは彼らのような善人だけとは限らない。
だからまだ気は緩められない。
俺を慕ってくれる子供共が生きて帰れるために。
あいつらが護りたいものを護れるように。
俺は出来ることをしよう。
21
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる